( ^ω^)がマジ切れしたようです
- 1: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:03:33.17 ID:i4YPPmvG0
- ( ^ω^)がマジ切れしたようです
IN・Cグループ
From
( ^ω^)のMemories
&
ζ゚听)ζま・じ・か・る ツンデレ
ξ゚听)ξ 「……………ン……」
これは……
ξ゚听)ξ 「……ョ……ン……」
私の……
ξ゚听)ξ 「……ボン!!」
メモリー……?
- 7: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:05:04.11 ID:i4YPPmvG0
- ξ#゚听)ξ 「ショボン!!」
(;´・ω・`) 「な、なんだい?」
ξ゚听)ξ 「まったく、一回呼んだら返事しなさいよね」
この映像はなんだろう。
私のメモリーには記憶されていない映像。
ξ゚听)ξ 「あんたに聞いておきたいことがあるのよ」
(;´・ω・`) 「ツンのメンテナンス中なんだけど……」
この人は私の造物主……
ξ゚听)ξ 「手、動かしながらでも聞けるでしょ?」
(´・ω・`) 「まあ……その代わり不具合起きても僕のせいにしないでね?」
ξ#゚听)ξ 「…………」
(;´・ω・`) 「なんでしょうか?」
造物主は手を休めモニターの中の女性と向かい合う。
モニターの中の女性は私と同じような存在だろうか?
- 10: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:06:29.75 ID:i4YPPmvG0
- ξ゚听)ξ 「あんた、私を作ったあとすぐ破棄したじゃない」
破棄?
破棄されたものが残っているのか?
ξ゚听)ξ 「でも、それはジャンクと一緒にしていただけで捨てようっていう意思じゃなかったわよね。
それってなんで?
私の性格で破棄したって聞いたけど気に入らないなら根本から消せばいいわけで……」
造物主が気に入らない創作物は破棄される。
もっともなこと。
なぜこのモニターの中の女性は破棄されなかったのか……?
ξ゚听)ξ 「あんたがためらったから私が今存在してるわけだけど、
どう計算しても答えがおかしいのよね」
(´・ω・`) 「うーん……前にツンは僕の母さんをモデルにしたことは話したよね?」
ξ゚听)ξ 「ええ。このマザコン」
(´・ω・`) 「別にいいじゃないか。まだ母さんが恋しい10代前半だったんだよ?
で、母さんの性格通りにプログラムしたはずなんだけど、
どこを間違えたのか、出来上がってみればこんな子に……」
- 13: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:07:27.09 ID:i4YPPmvG0
- バグがあったのか、ソースコードを間違えたのだろうか。
このモニターの中の女性は造物主の意図した産物ではないようだ。
私は意図した産物であったのだろうか?
ξ#゚听)ξ 「…………」
(;´・ω・`) 「いや、うん!最初からツンみたいな子がいいなぁーってアルゴリズムを組んだんだよ!
そうそう、そうだった!いやー僕何を言ってるんだろうね。はははー」
ξ゚听)ξ 「ま、本当のことが知りたいからその件については目をつぶってあげるわ。
続き」
(;´・ω・`) 「ま、まあそんなわけで僕が意図したものとは違う性格になったんだよ」
(´・ω・`) 「何度か試験もしたんだけど実際に組み込んで立ち上げたら性格がまったく変わっていて、
正直僕も驚いたよ。
何回も書き換えようと試みたけど、ツンが拒否しているのか権限がなくてね。
おかしいよね。パーミッションも変えられないんだよ」
ξ゚听)ξ 「そうなの?”私”が起動していない以上そんな拒否はできないと思うんだけど……」
(´・ω・`) 「うん。そもそも父さんの書庫で見つけた文献のシステムを参考にしたからね。
システムのアルゴリズムは解明されていないけど、とりあえず組み込めるっていう感じで……
なんでこんな文献があるんだろう?って気になったのがツンを作ったきっかけかな」
- 17: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:08:11.58 ID:i4YPPmvG0
- ξ゚听)ξ 「ふーん。じゃあ、あんたにも私がどうなっているのかわからないんだ」
(´・ω・`) 「情けない話だけどね。わからないけど動いたからいいや。って感じかな」
ξ゚听)ξ 「それをブーンが持ち出してレオパルトUに組み込んだと」
レオパルトU……
マスターの宇宙船。
ああ。このモニターの中の女性がマスターの宇宙船のマザー。
(´・ω・`) 「その解明できなかった部分が多分に影響してると思う。
おかげで性格は問題あるけど今の技術じゃ作れない人格を持ったツンが出来たわけだけど」
ξ゚听)ξ 「一言多いわよ。まったく」
(´・ω・`) 「たまには抵抗したくなるじゃん」
そして私のコア。
マスターの宇宙船が大破してそのコアを使って作られたのが私。
私の人格形成もこのコアが元になっているのになぜ破棄されたのか?
- 21: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:10:21.86 ID:i4YPPmvG0
- ξ゚听)ξ 「で、その文献にはどっからその情報を手に入れたとか書いてなかったの?」
(´・ω・`) 「うーん……どうも信じられないことに携帯電話みたいだね
父さんの書庫で見つけたときにはかなり古い装いだったけど、
そんな昔に今でも解明できないテクノロジーが記載されているっていうのも……」
ξ゚听)ξ 「ブラックテクノロジーってこと?確かに謎ね」
(´・ω・`) 「そうなんだ。相当がんばったんだけど結局わからなくて投げた」
ξ゚听)ξ 「あんたでも投げ出すことあるのね」
(´・ω・`) 「動いたしね。どんだけがんばっても無理なこともあるのかなって」
ξ゚听)ξ 「ふーん。ま、知りたいこと知ったし、引き続きメンテナンスよろしく」
(´・ω・`) 「はいはい」
私の起源は携帯電話……
そう、私はその情報を得るために…………
- 23: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:10:53.32 ID:i4YPPmvG0
- main system:boot
device check start
main camera:OK
sub camera:OK
main sound:OK
sub sound:OK
language:OK
spaker:OK
right maniplator:OK
left maniplator:OK
balancer:OK
right arm drill:OK
language:failed
device check end
現在位置を確認……指定座標通り。
現在時刻を確認……指定時刻通り。
時空転移成功。ミッションを開始。
ノル ゚-゚ノ (マスターとのメモリーを取り戻すため)
- 26: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:12:47.99 ID:i4YPPmvG0
- 木枯らしの吹く中、目的地を目指して町を歩く。
寒い……身も心もついでに財布も寒い……
世の中のいい男は見る目がなく私には出会いがないのがいけないのよ。絶対そうだわ。
('、`*川 「で、君はこんなところにしゃがみこんで何をしてるのかな?」
ノル゚-゚ノ 「寒空の下活動しているありさんを見ていやがります」
('、`*川 「ありさんねぇ……
そろそろキリギリスが泣きついて来る季節だというのに殊勝なこと」
往来の中、背中を向けてしゃがみこむ少女に興味本位で声を掛けてみた。
言動が明らかにヤバイ。係わり合いにならないほうが身のためだったかしら?
ノル゚-゚ノ 「探し物をしているのですが、手伝いやがりますか?」
('、`*川 「ありさん見てたんじゃないの?そもそも人に物を頼む発言かしら?」
ノル゚-゚ノ 「時間跳躍の際に言語機能がいかれやがりました」
('、`*川 「時間跳躍?痛い発言もほどほどにしておいたほうがいいわよ」
やっぱりヤバイ。
自ら火の中へ飛び込むほど殊勝じゃないわ。
この場はさっさと退散しなくては。
- 31: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:14:19.01 ID:i4YPPmvG0
- ('、`*川 「私はコンビニへ向かうという壮大な目標があるから他の人を当たって頂戴ね」
ノル゚-゚ノ 「冷たいこと言いやがりますね。どうあっても手伝いやがらないですか?」
('、`*川 「その口調を直したら考えてあげないでもないわ。だんだんムカついてきたし」
ノル゚-゚ノ 「申し訳ないと思うところ、自分ではどうしようもなりやがりません」
('、`*川 「あんたがどうにかしようとしない限り直らないでしょうね!」
ノル゚-゚ノ 「自分ではいじれないでやがります。不便なのはわかっていやがります」
('、`*川 「何よいじるって。頭のなかでネジでも絞め直すの?」
ノル゚-゚ノ 「そうではないのでやがりますが」
なんなのもう。
こうなるなら話かけるんじゃなかったわ。さっさとコンビニに行って帰ろう。
- 34: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:15:28.99 ID:i4YPPmvG0
- ノル゚-゚ノ 「どうあれば私がアンドロイドであるか信じやがりますか?」
('、`*川 「あんたが人間だろうがアンドロイドだろうがその言葉使いをまずは直すことね」
ノル゚-゚ノ 「それは無理でやがります」
('、`*川 「だったら腕をドリルにでも変えればみんな納得するんじゃないの?
私はもう行くから他の人と戯れてね!」
ノル゚-゚ノ 「なるほど……」
なるほど?
何がなるほど?
な……るほ……ど…………
- 36: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:16:01.16 ID:i4YPPmvG0
- ゚ ゚ ( 、 *川 「…………」
ノル゚-゚ノ 「これで信じやがりましたか?」
目の前で少女の腕がドリルに変わる様を見せられた。
百聞は一見にしかずとは昔の人はいい事を言うものだ……
(゚、゚*川 「…………」
ノル゚-゚ノ 「放心しやがりましたか?信じやがりましたか?」
(゚、゚*川 「信じやがりました…………」
ノル゚-゚ノ 「では探し物を手伝いやがりますか?」
(゚、゚*川 「手伝いやがります…………」
- 39: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:17:00.97 ID:i4YPPmvG0
- ζ゚听)ζ 「で、私のところにきたの?」
('、`*川 「こんな面白いこと誰かに伝えられずにはいれないじゃない!」
ノル゚-゚ノ 「(ターゲット接触。第一段階クリア。第二段階へ移行)」
突然伊藤が家に押しかけてきて事情を説明してきた。
どうもこのノルノという少女がアンドロイドで未来から来て探し物をしているらしい。
ζ゚听)ζ 「まったく……そんなくだらない冗談言ってるなら試験勉強しなさいよ」
('、`*川 「嫌な事言うわね……でもまだ焦る時間じゃないわ。それより今はこの珍事よ!」
ノル゚-゚ノ 「珍事でやがります」
ζ゚听)ζ 「ただの痛い子にしか見えないわよ……
それとも伊藤、男の子は諦めて女の子にしたの?
ま、伊藤は可愛いじゃなくて綺麗っていうタイプだからいいんじゃないかしら。
おねぇさま〜って言われてなさいよ」
('、`*川 「はぁ!?ツン何言ってるのよ!!冗談も大概に……」
ノル゚-゚ノ 「おねぇさま〜」
- 42: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:17:57.01 ID:i4YPPmvG0
- ζ゚听)ζ('、`*川 「…………」
ζ゚听)ζ 「あははははは!!これは傑作だわ。嘘から出たまこと、とはこのこと……!」
(///*川 「ちょっと、ノルノ何言ってるのよ!!」
ノル゚-゚ノ 「違うでいやがりますか?」
(///*川 「違うに決まってるじゃない!女の子に恋愛感情なんか抱いていないわよ。
私はいたってノーマルなの!」
ζ゚听)ζ 「いいじゃん、新しい世界が見えるかもよ?めくるめく百合の世界って」
ノル゚-゚ノ 「百合の世界でいやがりますか。どのような世界でいやがりますか?」
ζ゚听)ζ 「あははははは!!!!」
('、`*川 「あんたねぇ……」
伊藤が連れてきたノルノという少女はいい具合に笑いのつぼを押さえている。
これはなかなかの掘り出し物じゃないかしら。
でも、言われて伊藤がちょっと頬を赤らめている。
ひょっとして伊藤にそっちの気が……!!
- 45: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:19:45.10 ID:i4YPPmvG0
- ('、`*川 「ちょっとノルノ、ツンにもお姉さまって言いなさい」
ζ゚听)ζ 「はっ?私そんな趣味ないんですけど。
それに私は綺麗というより可愛いタイプだし。
お姉さまって言う雰囲気じゃないわよ」
ノル゚-゚ノ 「お姉さま……」
顔が熱い……
何これ……
('、`*川 「あら、ツンどうしたの?頬を赤らめちゃって……?」
ζ゚听)ζ 「な、何言っているの!?私のどこが赤いっていうの!」
ノル゚-゚ノ 「お姉さま……」
ζ////)ζ 「うっ……」
何よ、可愛いじゃない……
まさか私にそっちの気があったなんて……
- 48: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:20:36.37 ID:i4YPPmvG0
- ('、`*川 「まんざらでもないみたいじゃない?」
ζ////)ζ 「う、うるさい!うるさい!うるさい!」
('、`*川 「ホホホ。ノルノ、やっておしまい」
ノル゚-゚ノ 「お姉さま……私、探し物がありやがります……助けてくれやがりませんか……」
ζ////)ζ 「う……う……うぅ〜〜〜!!」
く……くそう……
何か不思議な呪文かもしれないわ、この”お姉さま”は……
可愛い…………
ζ////)ζ 「可愛いのはわかったけど、
この子が本当に未来から来たと言うのはどこで証明するの!?」
('、`*川 「ふふん。ノルノ、見せてやりなさい!」
ノル゚-゚ノ 「わかりやがりました。おねぇさま」
('、`*川 「わわわ、私におねぇさまはいらないわよ!」
伊藤の顔が赤くなっている。まんざらでもないらしい。
これは正直癖になるわ……
それはそうと、何かしら?この伊藤の自信は。
見せてやりなさい……?
- 50: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:21:31.89 ID:i4YPPmvG0
- ζ )ζ ゚ ゚「…………」
目の前でノルノの腕がドリルに変わる様を見せられた。
百聞は一見にしかずとは昔の人はいい事を言うものだ……
ζ゚听)ζ 「…………」
('、`*川 「放心しやがりましたか?信じやがりましたか?プクク……」
ノル゚-゚ノ 「これでいいでやがりますか、おねぇさま?」
('、`*川 「おおお、おねぇさまって言うなぁ!!」
ζ゚听)ζ 「ま、探し物に付き合う間伊藤がノルノにおねぇさまと呼ばれるなら信じるわ」
('、`*川 「あんたねぇ……」
ノル゚-゚ノ 「そんな条件でよろしいでやがりますか?問題などないでやがります」
('、`*川 「ノルノ!!」
- 53: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:22:26.00 ID:i4YPPmvG0
- コンビニの帰りにツンから電話がかかってきたお。
ツンからの電話にどぎまぎしながら出てみれば、”今すぐ会いたい!どこにいるのか?”
もう心臓が飛び出さんばかりの興奮を覚え近くの公園を指定して待つこと10分。
よくよく考えると、ツンが自宅にいることは知っていたのだから自分の家に帰ってから
会えばよかったかと思ったけど、いやいや、家の前でツンの話を聞くと言うのも気が引けるお。
やはりできる男は気配りが大切だお。
そんな期待を胸に公園で待っていると、ツンが来たお!
伊藤ちゃんと……誰だお?
( ^ω^) 「で、ぼくの携帯にかけてきたのかお」
ζ゚听)ζ 「そうよ。文句ある?」
( ^ω^) 「滅相もございません」
まあ、世の中そんなにうまく事が運ぶわけないおね……
しかしノルノだったかお?ぼくの聞き間違いじゃなければ……
- 55: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:23:03.31 ID:i4YPPmvG0
- ノル゚-゚ノ 「ペニサスおねぇさま、こちらは誰でいやがりますか?」
('、`*川 「内藤よ。私たちの友達」
ノル゚-゚ノ 「内藤さんも協力してくれやがりますかね?」
('、`*川 「たぶん」
やっぱり聞き間違いじゃないお……
伊藤ちゃんのことをおねぇさま……うーん……
( ^ω^) 「伊藤ちゃんに妹がいたとは初耳だお」
ζ゚听)ζ 「……っぷ!」
('、`*川 「ツン!!」
(;^ω^) 「おっ?」
違ったのかお?
でも伊藤ちゃんのことをおねぇさまと……
- 56: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:23:50.33 ID:i4YPPmvG0
- ('、`*川 「まったく。変な注文付けるからに……」
ζ゚听)ζ 「いいじゃない。似合ってるわよ?ねぇ、ノルノ」
ノル゚-゚ノ 「はい。ツンお姉さま」
ζ////)ζ 「…………」
('、`*川 「あはは、ツンも似合ってるわ。もうそれで行こう」
ζ゚听)ζ 「いやよ!なんで私まで……」
('、`*川 「だめだめ。はいけって〜い」
ζ゚听)ζ 「まったく……」
完全に蚊帳の外だお……
呼ばれた上にこの仕打ちはなんだかもう……
- 60: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:24:41.94 ID:i4YPPmvG0
- (;^ω^) 「じゃ、じゃあぼくは帰るお……」
ζ゚听)ζ 「ああ、ごめんごめん。まあ大筋は話した通りよ。あんたにも手伝って欲しいの。
人手は多いほうがいいしね」
( ^ω^) 「ほうほう。で、何を探せばいいんだお?」
ζ゚听)ζ 「それはね……何を探せばいいの?」
('、`*川 「それはね……何を探せばいいの?」
ノル゚-゚ノ 「規定事項により答えやがれません」
('、`*川ζ゚听)ζ^ω^) 「「「…………」」」
(;^ω^) 「じゃ、じゃあぼくは帰るお……」
ζ;゚听)ζ 「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
(;^ω^) 「いやいや、何を探すのかわからないことに付き合うというのも……」
まったくひどい話だお。
呼び出し、放置し、決まっていないとか。
ぼくのワクテカを返せお……
- 64: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:25:56.01 ID:i4YPPmvG0
- ('、`*川 「ノルノ、何を探しているのか言えないの?」
ノル゚-゚ノ 「規定事項により答えやがれません」
('、`*川 「それじゃ手伝うことができないわよ」
ノル゚-゚ノ 「そうでもございやがりません。
皆さんに協力してもらうことは規定事項にございやがります」
('、`*川 「何それ……探すのは手伝わなくてもいいけどくっついてこいってこと?」
ノル゚-゚ノ 「そういうことでございやがります」
探すものは言えないけど探し物を手伝って欲しいのかお?
砂浜に落とした米粒を探すことよりも難しそうだお……
- 66: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:26:52.69 ID:i4YPPmvG0
- ζ゚听)ζ 「だ、そうよ?」
( ^ω^) 「なかなか理不尽な話だお……
とりあえずぼくは何もしなくてくっついていけばいいのかお?」
ノル゚-゚ノ 「くっついてきやがると事がスムーズに進みやがります」
( ^ω^) 「おー。面倒ごとから回避できるならもうそれでいいお」
ζ゚听)ζ 「あんたそれでこの子信用しちゃうの?」
( ^ω^) 「ツンも伊藤ちゃんも一緒にいるのに信用できないわけがないお。
これで釣りなら喜んで釣られるお」
ζ゚听)ζ 「ぽんぽん信用するのもどうかと思うけどね……」
( ^ω^) 「ツンがそんな事言っちゃツンが信用できないってことになるおね」
ζ゚听)ζ 「私が信用できない……?」
('、`*川 「何々?内藤はツンは信用できても私は信用できないっていうの?」
( ^ω^) 「そうは言ってないお。ただ、今はツンと話していたからだお」
('、`*川 「ふーん。ま、そういうことにしておいてあげるわ」
(;^ω^) 「おっおー……」
- 68: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:27:39.93 ID:i4YPPmvG0
- 伊藤ちゃん……女の勘と言う奴かお……
これは不自然は言動は控えねばツンに殺されるかもわからんね。
ζ゚听)ζ 「で、何もなくてもこの子のことを信じるのね?」
( ^ω^) 「くどいお。それとも何か見せないと気がすまないのかお?」
ζ゚听)ζ 「良くぞ言った!!ノルノ、お見せなさい!!」
ノル゚-゚ノ 「はい。お姉さま」
待ってましたと言わんばかりにツンがノルノに指示を出し、
それに呼応してノルノの右手が
カシューン、カシューン、ガシャーン、ギャギャギャギャ、ジャキーン!!
- 72: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:28:51.93 ID:i4YPPmvG0
- ( ^ω^) 「……おっーーーー!!!かっこいいお!!」
ノル*゚-゚ノ 「もっと褒めてもいいでやがります」
ζ゚听)ζ 「…………」
( ^ω^) 「おー。やっぱり回るのかお?ぎゅるるるるる!!って」
ノル*゚-゚ノ 「はい。秒速80回転しやがります。その辺の壁には5秒で穴が空きやがります」
ζ゚听)ζ 「…………」
( ^ω^) 「すごいお!ノルノかっこいいお!!」
( ^ω^) 「…………おっ?ツン、どうかしたのかお?」
ノルノの腕がドリルに変わって興奮冷めやらぬ中、
横を見ると呆然としたツンが突っ立っているお。
そういえば自信満々にノルノに指示を出した後にノルノの右腕がドリルに変わっていたけど、
これはツンの指示でノルノが腕をドリルに変えたわけで……
あれ?なんだかツンの機嫌がだんだん悪く…………
- 75: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:30:31.80 ID:i4YPPmvG0
- ζ#゚听)ζ 「なんであんたはこれを見てそんなに興奮しているのよ!!」
(;^ω^) 「えっ、えっーーー!!?
そんなこと言われても……ドリルは男の浪漫だし、
そもそもこの子が未来から来たのなら
右腕がドリルに変わってもなんら不思議はないんじゃないのかお?」
ζ#゚听)ζ 「そういう問題じゃないでしょうが!!」
('、`*川 「いや、ツン。そういう問題だよ、ここは」
(;^ω^) 「だおだお。冷静に考えるお」
ノル゚-゚ノ 「考えやがれです」
ζ#゚听)ζ 「…………」
ζ#゚听)ζ 「…………無理」
('、`*川 「無理って……」
ζ#゚听)ζ 「もう、無理だし。この憤りをぶつけないと冷静になれない」
なんだお。この悪い予感は…………
(;^ω^) 「ツン、落ち着くお!!平に、平に!!」
ζ#゚听)ζ 「説得無用!!!」
- 78: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:33:35.15 ID:i4YPPmvG0
- ('A`) 「で、俺のところにきたのか」
( #)ω(#) 「……おっー……」
('A`) 「ご愁傷様なことで……」
内藤は俺に事の顛末と後を託すと力尽きた。
今は隣でクーが介抱している。
えらい奴を好いたものだ。物好きにも程があると思うが……
- 82: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:35:35.55 ID:i4YPPmvG0
- ('A`) 「で、ノルノだっけ?」
ノル゚-゚ノ 「ノルノでやがります」
('A`) 「言語機能が壊れてるんだっけか?ちょっとシステム再起動してみれば直るんじゃね?」
ノル゚-゚ノ 「システム再起動でやがりますか。ためしに行ってみやがります」
ノル゚-゚ノ 「(system reboot............)」
ノル - ノ 「(now booting............)」
('、`*川 「固まっちゃったね……」
('A`) 「未来の機械でも立ち上げに時間がかかるってことだ」
ζ゚听)ζ 「……内藤大丈夫かな……」
('、`*川 「あんた、心配するほど加減してないの?」
ζ゚听)ζ 「そんなこと言ったって、乙女の憤りのぶつけ先は内藤しかないでしょう?」
('、`*川 「はいはい……そういうことにしておいてあげるわ」
ζ゚听)ζ 「何よ。まったく…………」
内藤も苦労してるんだな。
本当によく耐えているものだ。俺なら無理っぽい。
- 86: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:37:51.73 ID:i4YPPmvG0
- ノル゚-゚ノ 「システム再起動しやがりました」
('A`) 「こりゃだめだ」
ノル゚-゚ノ 「そのようでやがります」
ζ゚听)ζ 「別に、知ってる人が聞く分にはそういうものだってことでいいんじゃないの?」
('、`*川 「今後他の人としゃべるときに差支えがあるわよ。なんとかならないかしらね」
なんとか……か。
知り合いに詳しいのがいたな……
('A`) 「よし。ちょっと待ってろ」
そういい残し、携帯を取り出す。
かける番号を電話帳から探し出しコール。
電話帳が少ないっていいよね。
- 89: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:40:23.59 ID:i4YPPmvG0
- ('A`) 『よー。相変わらずマッドな研究してんのか?』
从 ゚∀从 『久々かけてきら第一声がそれか』
('A`) 『まーいいじゃないか。ちょっと見てもらいたいものがあるんだが家きてくれよ』
从 ゚∀从 『そんなものあるならテメーでこい』
('A`) 『ふーん。じゃあいいや。未来からのスゲーものだけど興味ないんなら』
从 ゚∀从 『ハーハッハッハッハ!!なんだ、そのばればれな釣りは。
大方PCが壊れてエロゲができなくなったーとか
泣きつきたいけど恥ずかしいから言えないんだろ?』
('A`) 『馬鹿言え。PCのメンテナンスくらいできるつーの。
未来のアンドロイドなんだが……
そういうことならいいや。俺がやる』
从 ゚∀从 『お前……今日は4月1日じゃないんだぞ?』
('A`) 『なら、それを踏まえて俺の発言の整合性を取るんだな』
从 ゚∀从 『…………五分で行く』
さてと……
あとは奴が来るのを待つだけだが。
その前に俺もちょっといじってみるか?
- 91: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:40:51.59 ID:i4YPPmvG0
- ζ゚听)ζ 「誰か来るの?」
('A`) 「ん。親戚のマッドサイエンティストが来る」
('、`*川 「それは期待できそうだけど……ノルノ壊されないかな?」
('A`) 「壊されはしないだろうけど、持ち帰られる可能性はかなり高いな……」
ノル゚-゚ノ 「持ち帰りされるのは規定事項外でやがりますので、
現時点では問題ありやがりません」
('A`) 「だ、そうだ。が、一応釘刺しておくか」
- 94: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:43:11.23 ID:i4YPPmvG0
- 从 ゚∀从 「ハーッハッハッハ!!ハイーンリッヒ!!」
('A`) 「相変わらずそれかよ。お前恥ずかしくないのか?」
从 ゚∀从 「なーに。なれちまえばどうってことない」
('A`) 「最初は恥ずかしかったのかよ」
きっかり五分、高岡がやってきた。
毎回時間通りの登場。ターミネーターかこいつは。
从 ゚∀从 「さて、その未来のアンドロイドはどいつだ?お前か?」
ζ゚听)ζ 「違うし」
从 ゚∀从 「お前か!」
('、`*川 「違うわよ」
从 ゚∀从 「じゃあお前か!!」
川゚-゚) 「はずれだ」
从 ゚∀从 「ということはそこで死亡中のお前か!」
( #)ω(#) 「もう食べられない……」
('A`) 「見事に全部はずすな、お前は」
- 97: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:44:56.61 ID:i4YPPmvG0
- どうやら内藤は峠を越したようだな。
从 ゚∀从 「よし。まずはドクオの言っていたことが本当かどうかの確認をさせてもらおう」
('A`) 「だ、そうだ。ノルノ、何かアンドロイドらしいことしてくれ」
ζ゚听)ζ 「といえば!」
('、`*川 「これしかないでしょ!」
ノル゚-゚ノ 「わかりやがりました」
瞬く間にノルノの右腕がドリルに変形した。
しかしなんでこの二人がこんなにノリノリなんだ?
- 99: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:47:25.46 ID:i4YPPmvG0
- 从 ゚∀从 「ウッヒョー、まじで変わったのかよ!!すげぇぇ!!!」
ノル゚-゚ノ 「信じやがりましたか?」
从 ゚∀从 「信じた信じた。こんなの見せられたら信じるって。
未来からとか現代だとかそんなの関係ねぇ!熱湯風呂の熱さも忘れるぜ」
('A`) 「時事ネタは後が辛いぞ……」
从 ゚∀从 「そんなの関係ねぇ!」
こりゃもう止まらなさそうだな。
絶対後で後悔するのに……
- 103: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:50:21.58 ID:i4YPPmvG0
- 从 ゚∀从 「さて……言語系がいかれてるんだっけか?ちょっと中見せてもらおうか」
ノル゚-゚ノ 「わかりやがりました。一度システムをダウンさせます」
ζ゚听)ζ 「え……?いいの、そんなに簡単に他人に自分の中身を見せちゃって」
ノル゚-゚ノ 「現時点での規定事項でやがります。問題ありやがりません」
('、`*川 「だ、そうよ」
ノル゚-゚ノ 「ではシステムをダウンしやがります」
ノル゚-゚ノ 「(system helt.............)」
ノル - ノ 「…………」
ノルノの目が死んだ。
どうやらシステムが停止したようだ。
しかしどこからいじるんだ?
从 ゚∀从 「さてと……どこから接続すればいいか聞くのを忘れちまったな」
お前知ってるんじゃないのかよ……
- 106: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:54:04.91 ID:i4YPPmvG0
- 从 ゚∀从 「まあ感でいけるだろう!
ドクオ、仮にも女の子の体をまさぐるからお前はあっち行ってろ」
('A`) 「へいへい。じゃ、頼むぜ」
从 ゚∀从 「まかせろ。へへへ……未知の技術か……ワクがムネムネするぜ」
高岡に強制退場をくらい内藤がくたばっている部屋へ赴く。
内藤は相変わらず腹一杯食べたあとなのか苦しそうに唸っている。
その横で大事にならない限りは問題ないだろうとクーは本を開いていた。
最近はまっている浅田次郎の、”蒼穹の昴”を読んでいる。
…………小学生が読む本なのか?
川゚-゚) 「そっちはもういいのか?」
('A`) 「追い出された。仮にも女の子でこれからメンテナンスだからだと」
川゚-゚) 「正論だな。しばらくここでゆっくりしていくがいい」
('A`) 「そうするよ」
( #)ω(#) 「ギブ……ツン、ギブアップ……」
('A`) 「こいつは何を見ているんだか……」
夢の中までツンにいてこまされているのか。
こいつにとっちゃある意味幸せなのかね。
- 108: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 22:57:50.90 ID:i4YPPmvG0
- こいつ、絶対楽しんでやがる……
('、`*川 「そういわれるとなんだか私も興味でてきたし」
从 ゚∀从 「だろ?ちょっと研究のためってことで」
ζ゚听)ζ 「まったく!じゃ、さっさと剥いちゃいましょ」
从 ゚∀从 「剥いちゃいましょ……って。というか止めないの?」
ζ゚听)ζ 「ここまで興味引かれて引き下がれるものですか。
乙女の探究心を煽った報いは結果で返してもらわないと」
从 ゚∀从 「ハッハー!なんだかんだでみんな興味あるんだなー」
まったく、さっきから関係ないことをごちゃごちゃと……!!
- 110: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:00:17.50 ID:i4YPPmvG0
- (#'A`) 「いい加減先に進めよ!!」
(#)A(#) 「OK。デリカシーがなかったのは謝る。だから作業してください」
川゚-゚) 「あの状況で突っ込んだら、そうなることくらい予想ができるだろう」
ドサクサ紛れで混ざれるかと思ったけど、奴らの対応は早かった。
真っ先にノルノの盾となった伊藤、高岡がタックルで俺の脚を刈り、後ろに倒れたところを
ツンが馬乗りになりマウントからの連打連打連打。
ツンと伊藤はまだしも、なぜ高岡を含めてこんなに連携取れてるんだ……
川゚-゚) 「まったく……見たいならいつでも言えばいいものを……」
いつものヤバイ発言はスルーしておこう。
- 112: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:02:05.71 ID:i4YPPmvG0
- 从 ゚∀从 「ドクオの言うことももっともだ。お前ら興味本位でプライバシーを探るなよ」
ζ゚听)('、`*川 「「はーい」」
从 ゚∀从 「さて、気を取り直して……しかし見事なカモフラージュだな。
それっぽい継ぎ目が全く見当たらない。
真面目に全身を見てみないとわからないかもしれな……ん?」
('、`*川 「何か見つけたの?」
从 ゚∀从 「これっぽいな……ちょっぴり出っ張りがある。
こいつを……押す……で、ダメだから引く……
ほど握れないので……親指を出っ張りに乗せて回す…………」
ζ゚听)ζ 「おー、背中が横に割れた。まさしくアンドロイド」
从 ゚∀从 「ふむ。この地面と並行に倒れた部分を土台に作業をするんだな。」
('、`*川 「説明口調ですね」
从 ゚∀从 「世の中突っ込んじゃいけないこともあるんだ。覚えておくといいぞ」
('、`*川 「気をつけます」
从 ゚∀从 「で、……それっぽいものは……ないぞ。どういったシステムだ?」
ζ゚听)ζ 「このボタンなんですかね?」
('、`*川 「迷ったら押すのよ!!」
- 117: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:06:00.24 ID:i4YPPmvG0
- くそ、楽しそうだ。俺も混ざりたい。
从 ゚∀从 「おお!すごいな。画面がホログラムなのか宙に浮いてるぞ!!
キーボード部分も起動しないと浮き出さないんだな。
どれ……未来でも配置はほとんど変わっていないな」
ζ゚听)ζ 「すごい……」
从 ゚∀从 「さて……ここから起動するとログインの必要はなさそうだな。
見た限り未来でもCUIは大して変わっちゃいないな。
とりあえず適当にコマンドを……なんだよ、ls使えんじゃん!!
ベースはLinuxなのか?OS自体はカスタマイズしてあるみたいだが、
これなら問題なさそうだぞ」
('、`*川 「何のことだかさっぱり……」
从 ゚∀从 「乗ってきた!!
これなら当たりをつけて探っていけば言語系のドライバがすぐわかりそうだ」
静かになったな。
いじっているんだろうが、キーボードを叩く音も聞こえない。
どうもキーボードはカチカチならないと叩いている気がしなくてだめなんだが、
高岡はそんなこと気にならないのだろうか。
- 121: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:08:15.97 ID:i4YPPmvG0
- ζ;゚听)ζ 「…………」
从 ゚∀从 「…………」
('、`;川 「…………」
从 ゚∀从 「…………」
急に静かになったな……
さっきの喧騒が嘘のようだ
川゚-゚) 「どれ。お茶でも持っていこうか」
('A`) 「ついでに様子見てきてくれ」
川゚-゚) 「うむ」
気になって仕方がないという俺の気持ちを酌んでか、空気の読める子だよまったく。
川゚-゚) 「お茶を持ってきた」
从 ゚∀从 「…………」
川゚-゚) 「ここに置いておくぞ」
从 ゚∀从 「…………」
- 126: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:10:48.68 ID:i4YPPmvG0
- 川゚-゚) 「どうやら作業に夢中のようだ。進捗具合はどうなのだろうな?」
('A`) 「あー。画面見てもわからないだろうし。しっかり作業してくれてるならいいよ」
川゚-゚) 「そうか。しかしすごかったな。ホログラムで画面が出ているのには心がときめいたぞ」
('A`) 「ホログラム自体もできてるみたいだし、丸められるディスプレイもあるからな。
未来ならあっても全然不思議じゃないな」
川゚-゚) 「現にあるようだしな」
('A`) 「そういやそうだな」
気遣いを終えてクーはまた本を開いた。
内藤は相変わらず夢の中のツンにおびえているようだ。
- 129: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:13:36.49 ID:i4YPPmvG0
- 从 ゚∀从 「できたぁぁぁぁぁ!!!」
('、`*川 「おおお!!」
ζ゚听)ζ 「何がどうなってるかさっぱりだったけど指が光速で動いていたのだけはわかったわ!」
('A`) 「おー、できたのか」
(#)A(#) 「すみません、次からは確認します」
高岡の声に釣られて扉を開けたら連携攻撃が待ち構えていた。
俺も学習しないとだめだな。
川゚-゚) 「まだ服を着ていないだろうに。そんなに欲求不満なのか?」
いつものヤバイ発言はスルーしてノルノの再起動を待とう。
- 131: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:16:15.40 ID:i4YPPmvG0
- 从 ゚∀从 「よし。起動するぞ」
('A`) 「ちょっと待ってくれ。俺も立ち会いたいから服着させてくれよ」
从 ゚∀从 「ちっ……」
('A`) 「今ちって言った?ちって言ったよね!?絶対言ったよね!!?」
从#゚∀从 「(うぜぇ……)」
ノルノが服を着るの待ち、許可を得てから部屋に入る。
从 ゚∀从 「それじゃシステム起動するぞー」
('、`*川 「よっ!」
ζ゚听)ζ 「待ってました!!」
从 ゚∀从 「行くぞー」
もう起動したのか?
そういえば再起動した時はちょっと時間かかったな。
- 133: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:18:20.21 ID:i4YPPmvG0
- 从;゚∀从 「どこで起動させるんだ?」
(;'A`)ζ;゚听)('、`;川 「「「えー!!」」」
(;'A`) 「それってかなりヤバイんじゃないか!?」
ζ;゚听)ζ 「ノルノ、大丈夫なのかしら……」
('、`;川 「未来が……変わった?」
从;゚∀从 「ええーい!お前らうろたえるな。この世の中、やってやれないことはない。
今起動手段を探すから待ってろ!!」
内心自分が一番うろたえているのを棚に上げて、高岡がノルノをあちこちいじくりだした。
といっても外面部にボタン等があるかをまさぐっているだけだが……
- 136: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:19:49.35 ID:i4YPPmvG0
- ノル - ノ 「…………」
ノル゚-゚ノ 「……くすぐったいです」
从;゚∀从 「おおおおお!!!?」
ノル゚-゚ノ 「みなさんどうしましたか?」
(;'A`) 「よかった……」
('、`*川 「人類の未来は……救われた……」
ζ゚听)ζ 「高岡さん、どこかスイッチ押したの?」
从;゚∀从 「い、いや……体をまさぐってただけだが……」
ノル゚-゚ノ 「起動の件なら自動起動を設定しておきました。
背部制御パネルが閉じてから180秒後に自動起動するように」
从;゚∀从 「な、なんだよ。ヒヤヒヤさせやがって」
('A`) 「言語は直ってるようだな。おかしなしゃべりかたじゃなくなってるぜ」
ノル゚-゚ノ 「そのようですね。ありがとうございます、高岡さん」
从 ゚∀从 「なーに。こっちも楽しませてもらったし気にするな。
それじゃ仕事に戻るからな」
('A`) 「おう。サンキュー」
- 138: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:22:46.86 ID:i4YPPmvG0
- 从 ゚∀从 「しかしドクオ……しばらく会わない間にずいぶん女友達ができたようだな。ん?」
('A`) 「まあな。ほれ、さっさと仕事に戻れ」
从 ゚∀从 「ちっ。もうちょっと慌てるとかしろよな」
捨て台詞を吐き高岡は帰っていった。
ノルノの言語機能も回復したようだしマッドサイエンティストは伊達じゃないな。
ζ゚听)ζ 「で、ノルノの言葉は直ったけど……」
('A`) 「ああ、これからについてか。うーん……」
- 141: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:25:15.26 ID:i4YPPmvG0
- (´・ω・`) 「で、ぼくのところにきたの?」
('A`) 「ああ。とりあえず困ったときのバーボンハウスってな」
(´・ω・`) 「褒め言葉として受け取っていいものか……この子がノルノちゃん?」
ノル゚-゚ノ 「ノルノです。右腕をドリルにすればいいですか?」
(´・ω・`) 「いや、これだけ人が集まっててみんなが信用してるんでしょ?だったらいいよ」
ζ゚听)ζ 「ちっ……」
(´・ω・`) 「今ちって言った?言ったよね?絶対言ったよね?」
ζ゚听)ζ 「うるさいわね!さっさとコーヒー持ってきなさいよ」
(´・ω・`) 「横柄だなぁ」
ドクオがツンちゃんと伊藤ちゃん、見たことない少女を連れて店に来た。
内藤もいたけど諸事情でドクオの家にいるみたいで、クーちゃんが看病しているらしい。
諸事情が何なのかは、なんとなく予想は付くけどね。
少女の名はノルノと言って未来からきたアンドロイドみたいだけど、
未来じゃアンドロイドが作られているんだね。
- 143: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:27:42.39 ID:i4YPPmvG0
- (´・ω・`) 「ノルノちゃんに未来の話を聞きたいな」
ノル゚-゚ノ 「規定事項に反するため答えられません」
(´・ω・`) 「やっぱだめか。未来を知ることは良くないよね」
ノル゚-゚ノ 「そのようです」
万馬券をゲットして億万長者の夢は破綻したけど、
未来からきたアンドロイドと話せる機会なんか絶対ないよね。
その今とその後に残る思い出だけでよしとしなくちゃだめだよね。
- 146: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:30:19.22 ID:i4YPPmvG0
- (´・ω・`) 「はい。コーヒーだよ」
ζ゚听)ζ 「ありがと」
('、`*川 「ここのコーヒー美味しいわよね」
('A`) 「ああ。俺も好きだ」
(´・ω・`) 「何度聞いてもうれしいね。
それで、ぼくのところに来るのは構わないけど……」
('A`) 「今後どうするかだろ?探し物を明かせない以上、俺らに手助けできることってなぁ……」
('、`*川 「とりあえず身の振り方じゃないかな?泊まる所もないだろうし」
ノル゚-゚ノ 「そこで宿付きのアルバイト先があればと」
宿付きのアルバイト先……
アルバイト自体うちの店は足りてるし、求人誌で探したほうが早いんじゃないかな。
- 148: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:31:41.34 ID:i4YPPmvG0
- ノル゚-゚ノ 「戸籍も存在しませんから、コネで入れるところを探しています」
(´・ω・`) 「ああ、それで求人誌の線は切っているわけだね」
ノル゚-゚ノ 「そうなります」
なるほど。
流石手際がいいよね。
でもそんなアルバイト先なんてあるかな?
(`・ω・´) 「なんだ、どうにも已むに已まれぬ話みたいだな」
(´・ω・`) 「父さん、どこか知ってるの?」
(`・ω・´) 「ああ。弟が店長をやっている店があるんだが、あそこは寮完備だぞ」
('A`) 「渡りに船っすね。そこを紹介して頂ければ話は解決でしょうが……」
('、`*川 「何か問題あるの?」
('A`) 「シャキンさんが今日知ったばっかの、しかも身元不明な存在を紹介できるか?」
('、`*川 「あー……」
(`・ω・´) 「そういうことだな」
- 150: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:36:32.14 ID:i4YPPmvG0
- 確かに父さんの弟さんなら、
ぼくたちの誰かがアルバイトをしたいというなら紹介してくれるだろうけど……
ん、ぼくたちの誰か……?
(´・ω・`) 「ならさ、ぼくたちの誰かも一緒に働けばいいんじゃない?」
(`・ω・´) 「それなら紹介しても大丈夫だぞ。しっかり責任を持ってくれる気負いならな」
('A`) 「なら解決じゃん。ツンか伊藤が一緒にバイトすればよし」
ζ゚听)ζ 「なんで私か伊藤なのよ」
('A`) 「だってショボンは……」
(´・ω・`) 「うん、すまない。お店の手伝いがあるから無理だよ」
ζ゚听)ζ 「じゃああんたがやってもいいじゃない」
('A`) 「俺は早く帰らないとだめだし。バイトする必要ないし」
ζ゚听)ζ 「薄情者」
('A`) 「へぇへぇ。どうとでも取って下さい」
どうにも収集が付かない。
みんな責任の擦り付け合いで、人間のいやな部分だよね。
- 153: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:37:58.96 ID:i4YPPmvG0
- ('、`*川 「おじさん、そのお店ってどんなお店なんですか?」
(`・ω・´) 「中華ダイニングバーだな。今流行りのスタイルじゃないか?」
('、`*川 「……よし。私やる」
ζ゚听)ζ 「お。伊藤、がんばって!」
('、`*川 「何言ってるのよ。私がやる以上あんたも付き合いなさい」
ζ゚听)ζ 「えー……」
なんだかんだ言って伊藤ちゃんが発起してツンちゃんもそれに付き合うことに。
伊藤ちゃんは絶対出会い目当てだよね。うん。
- 156: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:40:12.78 ID:i4YPPmvG0
- ノル゚-゚ノ 「みなさん、ありがとうございます」
('、`*川 「気にすることないわよ。調度バイトしたいと思っていたし」
ζ゚听)ζ 「どうせ出会いが目当てでしょうに」
('、`*川 「何よ!別にいいじゃない……ツンにはフラグがあるんだから付き合いなさいよ」
ζ゚听)ζ 「はいはい。……私にフラグ?」
('、`*川 「さー、そうと決まったら今から行くわよ!!」
ζ゚听)ζ 「ちょっと、伊藤?」
(´・ω・`) 「完全にうやむやにされちゃったね」
('A`) 「ま、内藤がバレバレだからな。ツンの行動にも変化があったんじゃないのか?」
(´・ω・`) 「だろうね。女の勘は鋭いから……」
ノルノちゃんの行き先が決まった。
でも三人もいっぺんに受け入れてもらえるのかな?
- 158: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/26(水) 23:41:36.59 ID:i4YPPmvG0
- (`・ω・´) 「二人なら問題なかったろうが三人か……」
(´・ω・`) 「難しいかな?」
(`・ω・´) 「いや、ショボンの級友のためだ。なんとかしよう!兄権限で」
('A`) 「いい権力の使い方っすね」
('、`*川 「素敵!おじさま!!」
ζ゚听)ζ 「で、そのお店なんていうんですか?」
(`・ω・´) 「屋号は一緒なんだよ。バーボンハウスだ」
料理人 with まじツン へ続く
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