( ^ω^)がマジ切れしたようです

1: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 22:56:32.86 ID:RhprnM6w0
( ^ω^)がマジ切れしたようです

                  IN・Cグループ


                    From


             ( ^ω^)は駆動兵器を操るようです
                      &
              ζ゚听)ζま・じ・か・る ツンデレ



3: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 22:57:40.87 ID:RhprnM6w0
( ><) 「はい!5円チョコから大陸間弾道ミサイルまで、なんでもそろうちんぽっぽ商事なんです!」

(;<●><●>) 「はい。クレームなのはわかってます」

(*‘ω‘ *) 「ちんぽっぽ!!」


今日も元気に仕事が始まるんです!
月曜の朝は憂鬱だけど、ちんぽっぽちゃんの顔が見れると思えばなんてことはないんです!


( ><) 「はい!はい!……技術者ですか?少々お待ち下さいなんです!」

(*‘ω‘ *) 「ちんぽっぽ!」

( ><) 「人材の要望なんです!とびっきりの技術者を探しているみたいなんです!」

( <●><●>) 「とびっきりの技術者はあいつしかいないのはわかってます」

(*‘ω‘ *) 「ちんぽっぽ!ちんぽっぽ!」

( ><) 「そうなんです!でも今手隙でしょうか……」


ちんぽっぽ商事の新製品開発担当のスーパーマッドサイエンティストがいるんですが、
ここ最近研究室に篭りっきりで顔を見ていないんです。
生きているんでしょうか?



5: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 22:58:38.72 ID:RhprnM6w0
从 ゚∀从 「ハーッハッハッハ!!ハイーンリッヒ!!」

(;><) 「生きていたんです!」

从 ゚∀从 「んー?なんのことだ、わかんないんです?」

( ><) 「研究室にこもりっきりだったから死んだんじゃないかって言ってたんです!」

从 ゚∀从 「なーに。人間なかなか死なないもんさ
     そんなに簡単に死んでたら研究者なんかできないぜ?」

(;><) 「恐ろしい人種なんです……」

从 ゚∀从 「で、私に用があるんだろ?」

(*‘ω‘ *) 「ちんぽっぽ!」

从 ゚∀从 「何?ν帝国へ研究者として行って欲しいと」

( ><) 「そうなんです!とびっきりの研究者を探しているみたいなんです!!」

( <●><●>) 「高岡がとびっきりで、マッドで、いかれていて、優秀なのはわかってます」

从 ゚∀从 「貶すか褒めるかどっちかにしろ」

( ><) 「それでν帝国へは行ってくれるんですか?」

从 ゚∀从 「ふむ。行くのは構わないが、研究内容次第だな」



7: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:00:48.95 ID:RhprnM6w0
(*‘ω‘ *) 「ちんぽっぽ!!」

从 ゚∀从 「ほう、なかなか面白そうだな。よし、行ってみるか」

( ><) 「それでは細かいところを詰めておくんです!!」

从 ゚∀从 「決まったらまた呼んでくれ」


早速先方に連絡を入れてアポイントを取るんです!
遠国であるので航空券が空いていればいいんですが……



9: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:02:46.45 ID:RhprnM6w0
从 ゚∀从 「ν帝国って遠いんだろ?いいものがあるぜ」

(*‘ω‘ *) 「ちんぽっぽ?」

从 ゚∀从 「瞬間移動扉を作ってみたんだ。自分が思い描いたところへ瞬時に行けるぜ」

( ><) 「それはすごいんです!お金がかからないで好きなところに移動できるんです!!」

( <●><●>) 「ν帝国まで3秒なのはわかってます」

(*‘ω‘ *) 「ちんぽっぽ!!」

从 ゚∀从 「ハッハー!!もっと褒めろ」

( ><) 「では早速ν帝国へ行くんです!これなら入国申請も必要ないかららくちんなんです!!」


さすが高岡なんです!
これさえあれば公共交通機関はもとより、自動車はおろか二輪に自転車まで必要なくなるんです!!
一家に一扉、瞬間移動扉なんです!!



11: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:03:51.45 ID:RhprnM6w0
从 ゚∀从 「おっと、ちょっと待て待て。実はだな。重要なことがあってだ」

( ><) 「重要なこと?」

从 ゚∀从 「テストしてないから本当に思い描いたところに行くかがわからん。
     理論上は完璧なんだが……」

(;><) 「そそそそんな恐ろしいものなんですか!?時空の狭間に行くかもしれないんですか!!?」

从 ゚∀从 「理論は完璧だ。しっかり作りもした。しかし時空の狭間に行かないとは言い切れない。
     しかし!!わかんないですが試すことによって製品化すればすごいことになるぜ?」

( <●><●>) 「巨万の富を得られるのはわかってます」



13: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:04:50.09 ID:RhprnM6w0
(;><) 「人を実験台にしないでください!!」

从 ゚∀从 「まぁまぁそういわずに。ちょいとこの扉をくぐってくれれば……な?」

(#><) 「お断りするんです!!」

( <●><●>) 「高岡が怒られるのはわかってます」

从 ゚∀从 「いや、別にわかってますが扉をくぐってもいいんだぞ?」

(#<●><●>) 「断ることはわかってます」

从 ゚∀从 「そうかー。残念だなぁ……ちんぽっぽ、どう?」

(#’ω’#) 「ちんぽっぽ!!」

从 ゚∀从 「ちぇー」


やっぱりマッドなんです……!



16: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:06:54.32 ID:RhprnM6w0
从 ゚∀从 「ところで、この案件。なんでこの会社に来たんだ?」

( ><) 「そんなのわかんないんです!!」

( <●><●>) 「人づてに紹介されたのはわかってます」

从 ゚∀从 「紹介されたのか?ν帝国ってこの国と大して親交ないだろうが……」

(*’ω’*) 「ちんぽっぽ!!」

从 ゚∀从 「ほう、軍関係なのか。なんだか危なっかしいが……面白そうだしいいか」

( <●><●>) 「伊藤、と言う人が紹介してくれたのはわかってます」

从 ゚∀从 「伊藤……?ふーん。ま、行ってくるわ」

( ><) 「がんばってください!!」



18: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:07:53.75 ID:RhprnM6w0
/ ,' 3 「ようこそ、高岡君。私が所長の荒巻だ」

从 ゚∀从 「おう。よろしく」

/ ,' 3 「現在我々が開発を行っているのは人型駆動兵器だ。コードネームを2CHと言う」

从 ゚∀从 「大型掲示板のことか!良く行くぜ。釣るのおもしれーよな」

/ ,' 3 「そういえば日本にはそんな掲示板があると聞いたことがあるな。
    だがこのコードネームはそれを意図したものではない。
    Current Command Humanoid(汎用人型機械)で2CHだ」

从 ゚∀从 「なるほどね。ちょいと無理がある気がするがそんなの関係ねぇ!」

/ ,' 3 「何を興奮しているのかわからないが……
    明日から業務についてもらおうと思う。
    今日は長旅の疲れを癒してくれ。先に送られてきた私物は君の部屋に運んである。
    一応、現段階の資料を用意しておいたが、目を通してもらうのは明日からでかまわんよ。
    IDとアカウントは早速君のメールアドレスに送っておいた」

从 ゚∀从 「そいつはどうも。ところで所長、瞬間移動扉というものを作ってみたんだが……」

/ ,' 3 「瞬間移動扉……?扉を開けると瞬間移動でもするのかい?」


食いついた。
案の定、研究者と言うものは知的探究心が旺盛なもの。
そもそも、こんな画期的発明は研究者でなくても食いつくことはわかんないんですで実証済みだ。



20: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:10:04.91 ID:RhprnM6w0
从 ゚∀从 「でだ、是非所長に使ってもらおうと思って実は用意してあるんだよ」

/ ,' 3 「ほう、実に興味深い。是非使わせてもらいたいものですね」

从 ゚∀从 「だろう!ちょっと使ってみてくれよ!!」

/ ,' 3 「ええ、使わせて頂きますよ。テストが終わっているなら」

从;゚∀从 「…………理論は完璧なんだ!うまくも行っているんだ!!」

/ ,' 3 「………………」

从;゚∀从 「………………」

/ ,' 3 「………………」

从;゚∀从 「せせせ折角なんで今日一日は簡単に荷物の整理をして楽にさせてもらうわ」

/ ,' 3 「明日からの君の活躍に期待しているよ」


所長室を出て自室に向かう。
くそ!うまく行くと思ったのに……



23: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:13:12.16 ID:RhprnM6w0
ν帝国に付いたときに一番最初に通されたのは自分の部屋だ。
若干早く着いたこともあり、所長の手があくまで自室待機をしながら荷物の整理を行っていた。
呼ばれて行って見れば社交辞令。
だいぶ時間も残ったしちょいと資料に目を通しておくか。


从 ゚∀从 「ゲストとして迎えられたのか、なかなかにいい部屋だな」


見渡す部屋は12畳程の一部屋。
ベッドと貸し出されているノートPC、私物の詰まった段ボールが5つおかれているだけだ。
3つで収めたかったが、どうにも4つは必要になってしまう。
しかし4は嫌だったので5つ段ボールを用意して詰め込んできた。


从 ゚∀从 「さて……マイルームにすべく荷解きでもしますか」


誰に言うでもなく段ボールを開け始めた。
研究者として部屋に篭るためあまり服は持ち合わせていない。色気がないと笑わば笑え。
少ない服を壁と一体になっているクローゼットにしまい、
質素なベッドの横にくんくん人形を置く。
どこへ行ってもこいつだけははずせねー。
残りはDVDデッキとくんくん探偵のDVDBOX、それから資料として持ってきた本だけだ。
段ボールの2/3はこいつらが占めている。



27: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:16:10.40 ID:RhprnM6w0
从 ゚∀从 「よし、こんなもんだろ。
     さて……外を散策するにもセキュリティが頑強だからいちいち出るのもめんどくせーし
     かといって窓一つない研究所を歩き回るのもなぁ……」


往々にして機密事項を扱う研究所に窓はない。
どこから情報が漏洩するかわからないためだ。ちんぽっぽ商事の研究所でさえ窓はない。
こういった環境を整えるのはテナントじゃ無理だから自社ビルということになる。
自社ビルを持っているとか、実はやるじゃん。ちんぽっぽ商事。


从 ゚∀从 「とりあえず現地についた報告をしておくか」


受話器を手に取り、国際番号からプッシュする。
程なくコール音が響く。と、同時に受話器から声が聞こえた」



29: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:17:52.32 ID:RhprnM6w0
( ><) 『はい!5円チョコから大陸間弾道ミサイルまでなんでもそろうちんぽっぽ商事なんです!』

从 ゚∀从 『おー。おれおれ。おれだよ、おれ』

( ><) 『おれさんですか?どのようなご用件でしょうか!?』

从 ゚∀从 『いや、おれだって。おれおれ』

( ><) 『おれさんですよね?ご用件はなんでしょうか!?』

从#゚∀从 『……お前わざとだろ』

(;><) 『そそそそそんなことないんです!至極まじめなんです!!』

从 ゚∀从 『……まあいい。現地についたから。報告以上』

( ><) 『あ、高岡でしたか!了解なんです。この時間なら営業中なんでいつでも大丈夫なんです!』

从 ゚∀从 『おう、なんかあったら電話するわ。ま、なんもないだろうけどな』

( ><) 『便りがないのはいい便りなんです!お仕事がんばってください!!』

从 ゚∀从 『あいよー。それじゃな』


受話器を置き、報告を終える。
相変わらず、わかんないんですはからかいがいがあるな。また電話しよう。



33: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:20:23.71 ID:RhprnM6w0
从 ゚∀从 「そうだ、メールの設定もしておくか……」


PCを立ち上げ着いたときに渡された紙面を元にメール送受信設定を行う。
所長が言っていた通り、資料にアクセスするサーバーへのID及びPASSが記載されていた。


从 ゚∀从 「ふむ……とくにすることもないし資料に目を通しておくか」


サーバーにアクセスし、目的の資料をローカルに落とす。
なかなかに読み応えのある資料だ。


从 ゚∀从 「ほうほう。人の体温を感じ取るとエネルギーを発する金属ねぇ……
     これはいい永久機関だな。こいつを原動力に2CHを動かすのか?」


未完成ながら画期的な金属の理論が書かれている。
しかし現在のテクノロジーではどうあっても無理だろうな。
ただ、足りないパーツは一点であり、それがまかなえればこの夢物語は現実になるな。



35: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:21:52.87 ID:RhprnM6w0
从 ゚∀从 「しかし惜しいな。あと一点なんだけどなぁ……あと一点……」


妙な感じだ。
その後一点、私はどこかで見たことがあるぞ?




ノル - ノ




誰だこいつ?
でもすげー重要な気がする。



37: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:23:55.92 ID:RhprnM6w0




从 ゚∀从 「…………………」

ζ゚听)ζ 「…………………」

('、`*川 「…………………」




そういえばドクオの家で一心不乱にキーを叩いていたな。
あー、その中で今回のキーがあったようななかったような…………



40: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:25:17.21 ID:RhprnM6w0




ノル ゚-゚ノ




だからこいつは誰だ?
でもやっぱりすげー重要な気がする……
こいつは…………


从 ゚∀从 「ま、考えてもだめなもはだめだ。寝たら何か閃くだろう」


その日はシャワーを浴びてさっさと床についた。



43: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:26:34.55 ID:RhprnM6w0
从 ゚∀从 「よっす」

/ ,' 3 「おはよう、高岡君。君のデスクはそこだ」


荒巻に指差されたところには人気のない机があった。
ディスプレイが2台とノートPCが一台置いてある。


/ ,' 3 「資料はノートPCのローカルにおいてあるから目を通しておいてくれたまえ。
    もっとも当分はそれだけで一日が終わる気もするが……」

从 ゚∀从 「だろうな。昨日ざっとみたがえらい量だったからなぁ」

/ ,' 3 「実際担当してもらう部分だけでいいのかもしれんが、全体を把握していないと
    開発が無理だと思うのでね。眠くなるだろうがよろしく頼むよ」

从 ゚∀从 「途中参加の常だな。ま、せいぜい寝ないように気をつけるわ」


部屋から持ってきたくんくんを机の上に置き、ノートPCを立ち上げる。


从 ゚∀从 「さーて、今日も一日がんばりますか」


早速資料に目を通す。
昨日はざっと目を通し、気になるところをちょっと覗いただけだったが
実際開発に携わる以上はシステムを把握しておきたいので真面目に見る。



46: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:28:39.70 ID:RhprnM6w0
从 ゚∀从 「…………(やっぱこのアイデアはおもしれーな)」


ヴィプクロメタリウムと名付けられた金属の理論で目が留まる。
理論を打ち出したのは所長で、長いこと試行錯誤しているようだが未だにうまく行かないようだ。




ノル ゚-゚ノ




从# ゚∀从 「(だからテメーは誰なんだよ!!)」


記憶にない人物が頭の中に現れる。
昨日ここで目を留めていたときにも出てきやがった。


从 ゚∀从 「(しかしこんだけしつこいのも何かあるな……
     やっぱすげー重要な気がする……)」


のど元まで出てきたものが出てこない感覚ほど嫌なものはない。
どうにかこの小骨を吐き出しちまいたいが……



48: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:30:13.25 ID:RhprnM6w0
从 ゚∀从 「(そういえばこいつのことはわからんが、
     なぜかこいつが出てくると一心不乱にキーボードを叩いていたことを思い出すな……)」


ドクオの家に呼び出され最先端の技術を体験した。
…………体験した?


从 ゚∀从 「…………そうか!!!」

/ ,' 3 「ど、どうしたんだね?」


確かに私は体験した。
そうだ。未来からきたとかいうアンドロイドをいじりたおした。
あいつが未来からきたのであれば、エネルギーはどこから供給されていた?
あれだけのエネルギーをまかなえる小型の永久機関などはそうそうないはず。
十中八九ヴィプクロメタリウムだ!


从 -∀从 「(思い出せ……画面に刻まれていた情報を一字一句思い出せ……)」


あれをいじり倒していた理由は言語機能の修復。
しかし、どこに言語機能があるのかを探ることから始めるわけだから
システムのどこに何があるかを全て調べて回っている。
その中に必ずあるはずだ。
人の体温を感じずともエネルギーを発せられる未来のヴィプクロメタリウムに関することが……



51: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:32:35.04 ID:RhprnM6w0
从 ゚∀从 「と、言ったわけで理論を完成させて晴れてお役御免で帰国してきたわけだ」

('A`) 「帰ってくるのはえーな。荷解きして残念だったな」

从 ゚∀从 「そうは言ってもだな。
     ちょいちょいと作業はしてきたからなんだかんだで向こうには2年いたぞ」

('A`) 「なるほど。それで連絡取れなかったのか」

从 ゚∀从 「ん?何か聞きたいことでもあったのか」

('A`) 「ちょっとな。PCで詰まったときお前に聞けば解決するから」

从 ゚∀从 「ハッハー!!私はサポセンじゃねーぞ」

('A`) 「まあいいじゃねーかよ。そんな頼り方したってさ」


海外から帰国して親戚のドクオ宅に邪魔している。
クーちゃんの成長振りには目を見張るものがある。
うーん、悩ましいぞ。



54: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:33:50.02 ID:RhprnM6w0
川 ゚ -゚)  「お茶を入れてきたぞ」

从 ゚∀从 「おー、さんきゅさんきゅ。しかし、しばらく見ない間に立派に成長したなぁ」

川 ゚ -゚)  「褒めても何も出ませんよ」

从 ゚∀从 「特にこの……なんだね?これは……!けしからん、実にけしからん!!」


いいメロンだ。同性でも胸は気になるもんなんだよな。



58: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:35:56.55 ID:RhprnM6w0
川 ゚ -゚)  「許可もなく人の胸を揉むのはどうかと思いますが」

从 ゚∀从 「堅いこと言うなよ、減るもんじゃないし。
     ……ところでお前ら、やったのか?」

(;'A`) 「ブフォッ!!」

川 ゚ -゚)  「まだだ」

(;'A`) 「ちょっ…………」

从 ゚∀从 「なんだよ、まだかよー。まったく奥手だなぁ」

川 ゚ -゚)  「私はいつも待っているのだがな」

(;'A`) 「い、いや……まだ中学生だぞ?犯罪になっちゃうし!!」

从 ゚∀从 「ハッハー!!クーちゃんはもう13歳だから和姦なら問題なしだ!
     私がいない間に法律が変わってるかもしれんがそんなの関係ねぇ!!」

(;'A`) 「まだ流行ってんのかよ……」

川*゚ -゚)  「と、言うことだ。いつでもいいからな」

(;'A`) 「お前も頬を赤らめるな」


奥手なのは相変わらずなのか。
女に恥をかかせるやつだな。



61: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:37:43.38 ID:RhprnM6w0
('A`) 「で、今日の本題は?」

从 ゚∀从 「……流石だな。報告にきただけじゃないってことはお見通しか」

('A`) 「結構長い付き合いだからな」

从 ゚∀从 「実はだな。今回の仕事が成功したきっかけはお前にあるんだ」

('A`) 「俺?俺なんかしたっけ」

从 ゚∀从 「正確に言えばお前の家にいたアンドロイドなんだが、
     お前に呼ばれてきたからきっかけはお前だな」

('A`) 「アンドロイド……?そんなのいたっけ、クー」

川 ゚ -゚)  「記憶にないな」

从 ゚∀从 「はっ?お前が呼んだんだぞ。最先端を体験させてやるだったか……
     ほら、お前とクーちゃん以外に女の子が二人いただろ」


なんで空とぼけてるんだ?
何か隠さなくちゃいけない理由でもあるのか。



63: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:38:32.19 ID:RhprnM6w0
('A`) 「三年前だろ?高岡がいて女の子が二人ってことは……」

川 ゚ -゚)  「ツンさんと伊藤さんのことじゃないのか?」

('A`) 「ツンと伊藤……ああ、そうだそうだ」

从 ゚∀从 「そこにもう一人いただろ。名前が思い出せないんだよなぁ……」


名前がのどまで出かかって……
確かに存在したアンドロイド。画面の一字一句は思い出せたのに
そのアンドロイドから聞いた名前が思い出せない。



67: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:41:55.62 ID:RhprnM6w0
('A`) 「いないって。お前と俺とクーにツン、伊藤だけだ」

从;゚∀从 「いやいや、いたってばよ!絶対もう一人。私がキーボード叩いてたんだぜ?」

('A`) 「あとは……あの時死んでた、内藤くらいだぞ……?」

从;゚∀从 「お前を締め出してだな。そうそう、女の子のアンドロイドだったからだ。
     で、お前が度々覗きに来るからフルボッコにして……」

('A`) 「そういや殴られた覚えがあるな……しかし何故殴られたのか思い出せない」

从;゚∀从 「まじかよ……あんだけ殴ったから記憶が飛んじまったのか……?」

川 ゚ -゚)  「私も覚えてませんね。ただ、その日は春児の決意に感動したのは覚えてます」

('A`) 「"蒼穹の昴"読んでたんだっけ?決意つーと自分でちんこ切るところか」

川 ゚ -゚)  「うむ。ドクオには絶対無理だ」

('A`) 「たぶん全人類の男が無理な気がするが……」

从;゚∀从 「……お前ら本当に覚えてないのか!?」

('A`) 「ああ。なんか理不尽に殴られたのくらいしか覚えてないぞ」

从;゚∀从 「(なんで覚えてないんだ?なんで私だけ覚えているんだ?)」


その時、ドクオ宅に来訪者を告げる音が響いた。立ち上がるドクオをよそに私は思案を続ける。
おかしい。何かがおかしい。



69: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:44:16.99 ID:RhprnM6w0
( ^ω^) 「おいすー」

ζ゚听)ζ 「ちゃー」

('A`) 「おう、まあ上がれよ。高岡が来てるけど気にするな」

ζ゚听)ζ 「高岡さん来てるの?すごい久しぶり」

( ^ω^) 「誰だお?」

('A`) 「ツンは面識あるんだよな。お前はくたばってたから覚えてないだろうが」

(;^ω^) 「おー……ツンに連れまわされた日のことかお。確かにあれは悪夢だったお……」

ζ゚听)ζ 「過ぎたことぐちぐち言ってんじゃないわよ」

( ^ω^) 「あ〜い、とぅいまてぇ〜ん」


ドクオの友達が来たようだ。
しかしそんなことはどうでもいい。
この不可思議な状況をなんとか解明したい。



75: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:48:39.96 ID:RhprnM6w0
ζ゚听)ζ 「お邪魔しまーす」

( ^ω^) 「邪魔するおー」

川 ゚ -゚)  「こんにちわ」

( ^ω^) 「おー……クーちゃんもおっきくなったおー。フヒヒ」

ζ゚听)ζ 「死ね」

川 ゚ -゚)  「毎度のことですからいいですよ」

ζ゚听)ζ 「ごめんね、セクハラ男で。ちゃんと言い聞かせておくから」

('A`) 「お前も学習しないな」

( #)ω^) 「なかなか拝めないメロンだからしょうがないお……男の性だお……」

ζ゚听)ζ 「そうね。メロンじゃなくてごめんなさい」

( #)ω(#) 「みかんも大好きです……」


客人の中にはツーサイドアップをロールしてる女性がいた。
あのドリルには見覚えがある。確か……



79: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:50:28.42 ID:RhprnM6w0
从 ゚∀从 「ツンちゃん!」

ζ゚听)ζ 「高岡さんお久しぶりですー」

从 ゚∀从 「丁度いい所に来た!」


ご都合主義と笑わば笑え。
これで確認が取れれば……!


从 ゚∀从 「三年前、私がこの部屋でキーボードを叩いていたのを覚えているか!?」

ζ゚听)ζ 「キーボードですか?あの光速指捌きの」

从 ゚∀从 「それだ、それそれ!で、その時いたよな?アンドロイド」

ζ゚听)ζ 「アンドロイド……?いましたっけ。そんなの」

从;゚∀从 「なぜだぁ!!」

('A`) 「だからいなかったんだってばよ」

川 ゚ -゚)  「うむ」

从;゚∀从 「お前らおかしいだろ!!」



82: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:52:28.49 ID:RhprnM6w0
('A`) 「どう考えてもおかしいのはお前だ。ちょっとは無理せず休めよ」

从;゚∀从 「ちゃんと自分のペースで休みはとってるつーの!!なんで覚えてないんだよ」

川 ゚ -゚)  「そろそろヤバイのではないかと思いますが」

从;゚∀从 「クーちゃんまで!!」

从;゚∀从 「も、もう一人いただろ!!」

ζ゚听)ζ 「伊藤ですか?」

从;゚∀从 「そいつだ!そいつに連絡を!!」

( ^ω^) 「それは無理だお」

('A`) 「ああ。伊藤は無理だな」

从;゚∀从 「なんでだ!!死んだのか!?」

ζ゚听)ζ 「いえ、高校卒業してすぐにν帝国に行きました。
      父親がν帝国にいて、卒業まではこっちにいたいって……」

从;゚∀从 「う…………うおぉぉぉぉぉ!!!」


大混乱だ!
何故だれも覚えていないんだ!?
頼みの綱も切れ、部屋を飛び出し外に出る。
靴を履いていないことに気づくがそんなの関係ねぇ!



85: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:53:27.68 ID:RhprnM6w0
ζ;゚听)ζ 「どうしたの……?」

('A`) 「わからんが、2年前の俺たちの記憶と自分の記憶が違うらしい」

川 ゚ -゚)  「南無南無」



89: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/29(土) 23:56:12.38 ID:RhprnM6w0
公園でブランコに乗るなんて何年ぶりだ。
しかも裸足で乗るなんて人生で初めてだ。


从 ゚∀从 「なぜ……誰も覚えてないんだ?」


あと一人現場にいた伊藤ちゃんがいるが、連絡先がわからない。
ν帝国に旅立ったと言うことだが、自分探しの旅にでもでたのか?


从 ゚∀从 「なぜだ……?」


あのとき、私と私以外で違いがあったのか?
相違点を見つければこの疑問も解消されるのか……



96: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/30(日) 00:00:15.23 ID:TlG6TyLe0
从 ゚∀从 「相違点…………」


違う点を考えれば……
違う点……


从 ゚∀从 「何が違った……?」


ドクオに呼ばれて行った先にはアンドロイドがいた。
あの時、その場にいた全員がその存在をアンドロイドと認めていた。
アンドロイドの言語系統がおかしいということで私が中身をいじったが……


从 ゚∀从 「……ひょっとして」


アンドロイドと認識したのはあの場の全員。
しかし、深く内部まで関わったのは私だけ。
それが私へ与える印象を強くし、他の人よりも深くあの存在を認識していたのか?



102: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/30(日) 00:03:04.71 ID:TlG6TyLe0
本来であればあのアンドロイドが現世から他の時間軸に移動した際に、
それに関わっていた人間の記憶からアンドロイドの記憶が消えるのだろう。
これは時間を移動する行動を取った際に、時間の流れの力が元々予定されていた流れに
修正するために記憶が無くなるのだろう。
そのため、私以外の人にはまったくアンドロイドの存在を覚えていなかった。
しかし、私は深くアンドロイドに関わったこと、
未来からの存在に対する知的探究心が、時の流れの力の範疇を超えたことにより、
アンドロイドの存在を覚えていたのだろう。


从 ゚∀从 「この仮説なら全てに符合が付くな……」


私が修正したあと、あのアンドロイドが今私がいる時代で何を行ったのかは知らない。
そしてその目的を達した後、あのアンドロイドは別の時代へと時を越えていったのだろう。
その際に忘れる存在となるはずであったアンドロイドが、私の記憶に残り、
その記憶からν帝国で開発を進めるヴィプクロメタリウムの最後のピースを埋めた。



107: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/30(日) 00:04:35.81 ID:TlG6TyLe0




ノル ゚-゚ノ 「規定事項です」




そういえば、何かがあると"規定事項"と言っていたな。
私に言語系統を修正されるのも規定事項。
その際に記憶した知識を使い私がヴィプクロメタリウムの開発に携わるのも規定事項。
私以外の人間から記憶が消えるのも規定事項。
そして……それがあのアンドロイドの存在に繋がるのも規定事項。


从 ゚∀从 「やっぱ未来から過去覗くのはつまんねーってことだよなー」


わかっている事柄を変えることができるにも関わらず、
それを制約によって変えられないなら、時間行もつまらないな。



109: ◆ZjpJQshsRo :2007/09/30(日) 00:05:48.16 ID:TlG6TyLe0
从 ゚∀从 「時間行を最初にした、その後の問題になるだろうが……
     うへぇ、めんどくせ。やめたやめた」


時間航行機の開発はやめとくか。
理論とパーツはそろっちゃいるが、そんながんじがらめの制約になるものならパス。
誰か他の人が勝手に作ってくれ。
それより今を生きよう。


从 ゚∀从 「さーて。会社に帰ってわかんないんですでもからかうかな」


やっと謎が解けてすっきりした。
これで明日からまた面白いことが探せそうだ。


7へつづく



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