( ^ω^)がマジ切れしたようです

1: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:13:24.56 ID:AcOs9CziO


俺をおいて、先を急げ!!

必ず…必ず追い付くから!!




さて、お前の相手は…

この俺だ!!



( ^ω^)ブーンがマジ切れしたようです
【Dグループ二日目】


推奨脳内BGM:蒲田行進曲



5: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:18:24.06 ID:AcOs9CziO

^^どうもみなさん、おはこんばんわ

【ほ〜ら、エッチなものだよ〜☆】でお馴染みのたろおです



え?あの時のあとがきはこれを言いたかったためかって?



……^^;



8: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:21:37.19 ID:AcOs9CziO
^^さて、今合作では、バトロワさんの作品

【( ^ω^) ブーンが童話を読むようです】の【(´・ω・`) ショボンと魔法の絵具】が

【( ^ω^) ブーンは桃たろお(浦島たろお)のようです】の世界に来たお話を書いてます



12: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:23:40.17 ID:AcOs9CziO

合間合間で【(´・ω・`) ショボンは風の料理人のようです】シリーズネタも入ってます^^

特に【風邪の料理人〜FINAL〜】と【天国の料理人】からは多めです
この二作は合作のために書いた様なものですから^^



さて、製作裏話はここまで!!

それでは投下をはじめるよ!!



16: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:25:20.88 ID:AcOs9CziO


【ショボン出会い編】



20: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:27:17.75 ID:AcOs9CziO

記憶を引き出そうとすれば、それは実に容易い。



逆上ること数年前。世界は僕を裏切った。

僕の才能は、両親の金銭への底なしの私欲や、俗世間の曖昧だが漠然とした期待に蝕まれたのだ。



それは次第に僕の全てを飲み込み、喰らい尽くす。

それでも尚、僕は絵を描こうとした。
それが僕に与えられた才能であり、生きる意味であったから。

そんな僕に、一人の骨董品屋が言ったのだ。



狂気を買いませんか?



23: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:28:55.84 ID:AcOs9CziO

そうして買った一セットの絵具。

たった一セットの狂気は、火を起こし、風を轟かせ、雷を放った。



【その絵具で描いたものは実体化する】



それが僕の買った狂気だった。



26: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:30:43.57 ID:AcOs9CziO

復讐心という名の狂気はやがて、世界という名の狂気を飲み込む。



そして、狂気の果てには誰もいなくなった。
最後に立っていたのは、他でもない狂ってしまった僕だけだった。



時は淡々と、無慈悲に流れる―――

ある異常が僕の身に降り懸かるまでは―――



(´・ω・`) 「何だここは?」



30: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:32:21.11 ID:AcOs9CziO

つい先程まで、僕はあるものを描いていた。
ありとあらゆる混沌の果てに、僕の見出だした最も愛すべきものである。

それは、地上の楽園。

侵される事無き最期の領域であり、圧倒的な無垢の存在。

(´・ω・`) 「煮て良し、焼いて良し、揚げて良し。
噛んだ瞬間溢れ出る旨味は、食べる者を魅了する」

(´・ω・`) 「夏場はサッと湯引きして、薬味と共に刺身として食すのもまた乙ってもんだ」



(´・ω・`) 「そう、たしか僕は肛門を描いていたはず…」



32: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:34:11.62 ID:AcOs9CziO

シワの一本一本までよく覚えている。
鏡に映った自分の肛門をウキウキと描いていたのだ。

ただし、それを描き終えた先の記憶は少々曖昧なものだった。

(´・ω・`) 「えーっと…」

拙い記憶を辿っていく。
すると、真っ暗闇の中、波打つ大腸が僕に絡み付いて来た時のことを、薄ぼんやりとだが思い出せた。



そう、僕は肛門に飲み込まれたのだ。

(´・ω・`) 「肛門の先にはロマンがある」

この名言は後世まで語り継がれることになる。
そして、とあるパスタ好きの青年が快楽の果てにこれを思案することを、僕はまだ知らない。



36: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:36:14.35 ID:AcOs9CziO

(´・ω・`) 「ここはまさか肛門の中?」

正直な話。願ったり叶ったりだ。
僕はほくそ笑む。

だが断じて僕はゲイボーイではない。そんな安易な発想は、実にナンセンスだ。



J( 'ー`)し ほぉ、人間か
なぜこの地に

僕の笑みはすぐにかき消された。
人がいる。それもかなり美人なお姉系だ。

僕は我が目を疑った。
肛門に人がいるはずないだろうが。



41: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:38:35.67 ID:AcOs9CziO

(´・ω・`) 「ここは肛門かな?」

いや、そんなことよりもだ。
この状況は、あってはならない状況ではないか。

(´・ω・`) 「あんた誰だい?
人間はみんな焼き殺したはずなんだけどね」

J( 'ー`)し この私を人間などと一緒にするとはな
随分となめられたものだ



簡単に話を聞いたところ、このお姉系はどうやら人間ではないらしい。

しかしだ。
この僕に盾突き、逆らう奴は誰であろうと許さない。

(´・ω・`) 「この僕にそんな口を利くとはね…
あんた、名前は?」



44: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:40:16.83 ID:AcOs9CziO





J( 'ー`)し 我が名は鬼神





J( 'ー`)し ここ鬼神界を治める者だ



45: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:42:06.65 ID:AcOs9CziO

肛門ではなく、ここを鬼神界だと称するこの女。

(#´・ω・`) 「鬼神界?肛門じゃないの?」



人間ではなく、自らを鬼神と称するこの女。

(#´・ω・`) 「僕以外に神を名乗る奴は許さない!
神は僕だけで十分だ!!」



許すわけにはいかない。
僕は相当ご立腹だ。
カンニン袋のオーガズムだ。



48: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:43:49.13 ID:AcOs9CziO

J( 'ー`)し ほぉ、貴様もまた
神を名乗るか

(#´・ω・`) 「尻の穴かっぽじってよーく聞いとけ!
僕の名はショボン!尻(しん)世界の肛門科医だ!」



(#´・ω・`) 「またの名を、ゴッド・アナルと申す!!」



49: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:45:11.66 ID:AcOs9CziO

J( 'ー`)し 神を自称する愚かな人間が
くたばれ

J( 'ー`)し てやっ

瞬間、長いリーチを活かした一撃が、僕の頬を容赦なく打ち付ける。

(;´・ω・`) 「ひゃいっ!なんて重たい肛門だ!」

その肛門は、長いだけでなく、鉄の如く重い。

しかしだ。

(´・ω・`) 「でも、そんな肛門で、この僕を倒せるとでも思ったかい?」



(#´・ω・`) 「僕に逆らった事を後悔させてやるよ!」



52: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:47:05.87 ID:AcOs9CziO

(´・ω・`) 「まず、この絵具で火を描きます」

(´・ω・`) 「スラスラ」

J( 'ー`)し 上手だね

(*´・ω・`) 「へへっ!」

(#´・ω・`) 「焼き死にやがれ!この糞野郎が!」

J( 'ー`)し ぎゃー
すごく熱い

(#´・ω・`) 「ざまあねぇな!ゲス野郎が!
これが肛門に逆らった罰だ!地獄の豪火に焼かれて死ね!」

J( 'ー`)し ぐああああああああああ



55: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:48:59.41 ID:AcOs9CziO

(#´・ω・`)「早く焼け死ね!」

J( 'ー`)し ぐひひひひひひひひひひ



J( 'ー`)し いくうううううううううん

ハンパないテクニシャンの僕に敵うはずもなく、お姉系はイッた。



(´・ω・`) 「すごいよかったよーw
鬼神の下の感度テラヨスww」

しかし、調子に乗ってピロートークを繰り広げる僕の目の前に、気付くと悍ましい物が立ちはだかっているではないか。



57: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:50:47.60 ID:AcOs9CziO

J( 'ー`)し ハァハァ
だが今日は運がいい



J( 'ー`)し まさかこのタイミングで
魔界の扉が開くとはな

(;´・ω・`) 「うわ!なんだこりゃ!?」

J( 'ー`)し 飛び込め小宇宙



(;´・ω・`) 「消えやがった…」



(*´・ω・`) 「しかしキレイな肛門だったなぁ」



59: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:52:11.85 ID:AcOs9CziO


【魔界編】



60: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:55:03.73 ID:AcOs9CziO

J( 'ー`)し

*(‘‘)* ちょっと

J( 'ー`)し

*(‘‘)* ねぇねぇ

J( 'ー`)し



*(‘‘)* 返事が無い
どうやら屍のようだ



J( 'ー`)し 僕たちの戦いはこうして終止符を打ったのだった

\J( 'ー`)し/ \*(‘‘)*/ オワタ



Bad end..........



62: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:57:23.20 ID:AcOs9CziO

*(‘‘)* まだだ
戦いはまだ終わらないぞ

J( 'ー`)し 引き際を見誤ると、酷い目にあう
それを私はよく知っている

*(‘‘)* そして、皆に嫌われ
おや、誰か来た様だ

J( 'ー`)し 終いには自演乙とか



*(‘‘)* くやしいか、鬼神
このくやしさを糧に
鬼神界へ戻っても精進するんだぞ

J( 'ー`)し はい
師匠



65: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 20:59:53.44 ID:AcOs9CziO

J( 'ー`)し って、うわ
魔王がいる

*(‘‘)* お姉ちゃんにむかって魔王はないだろ

J( 'ー`)し 魔王にむかって魔王って言って
何が悪いんですかね

*(‘‘)* お姉ちゃんと呼べ
お姉ちゃんと

J( 'ー`)し おとーさーん♪
おとーさーん♪
まおーがーいまー♪

*(‘‘)* いーいーところーだよ♪
さぁおいで♪



J( 'ー`)し ガチガチガチガチガチブルブルブルブル



66: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:01:20.32 ID:AcOs9CziO


【絵具真実編】



69: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:03:01.33 ID:AcOs9CziO

*(‘‘)* 鬼神、その火傷
まさか

J( 'ー`)し 人間に不覚をとった

*(‘‘)* これが人間の所業とはな



*(‘‘)* 見たところこの火傷は
【魔道具】
によるものだな



73: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:04:58.01 ID:AcOs9CziO

J( 'ー`)し 魔道具だと
それはいったい

*(‘‘)* 悪魔が造った暗黒の武器
それが

*(‘‘)* 魔道具だ

J( 'ー`)し くそ
どうりでこの私が



*(‘‘)* 恐らくこの力は
【具現絵具(リアルアーティズム)】
によるものだ



76: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:06:50.21 ID:AcOs9CziO

J( 'ー`)し 私に勝機はあるのか

*(‘‘)* このままではないな
だが、こちらも魔道具を使って戦えば勝機はあるかもしれん

J( 'ー`)し 他にも魔道具はあるのか

*(‘‘)* 妖刀キビダンゴ

*(‘‘)* あれも魔道具の一つだ

J( 'ー`)し あれは息子の桃たろおが持っていった



*(‘‘)* この前こっちに来たチキン野郎かよ
ワロスワロス

J( 'ー`)し 実の甥にむかってヒドスグル



81: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:10:02.57 ID:AcOs9CziO

J( 'ー`)し 困った

*(‘‘)* 困った

\J( ≡ω≡.)し/ \*( ≡ω≡.)*/ コナタ



J( 'ー`)し さすがにこれはヒドスグル

*(‘‘)* そうだ

*(‘‘)* タートゥー
に助けを呼ぼう
今魔界にいるし



J( 'ー`)し でも奴は



84: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:13:32.20 ID:AcOs9CziO


【鬼神回想編】



86: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:15:08.06 ID:AcOs9CziO


【デート】


( ・∀・) 待て待てー

J( 'ー`)し ほほほ
私をつかまえてごらんなさい



( ・∀・) 速すぎる
この俺が追いつかないだと



89: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:16:59.17 ID:AcOs9CziO


【プロポーズ】


( ・∀・) ピコピコ

( ・∀・) ねぇねぇ

J( 'ー`)し ん、なに

( ・∀・) 俺たち付き合ってもう三年だよな

J( 'ー`)し そーだね

( ・∀・) 結婚しない



J( 'ー`)し



92: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:18:22.38 ID:AcOs9CziO

( ・∀・) 一生お前の隣りにいたいんだ
俺と結婚してくれ

J( 'ー`)し



( ・∀・) だめか

J( 'ー`)し ズズッ



( ・∀・) 泣いてる

J( 'ー`)し バカ
嬉し泣きだよ



J( 'ー`)し これからもよろしく

J( 'ー`)し てか、マリオやりながら言うな

( ・∀・) ごめんちゃい



94: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:20:23.15 ID:AcOs9CziO


【結婚前夜】


*(‘‘)* まさかあんたが私より早く結婚するとはね

J( 'ー`)し 魔王も早く、いい人見つけなよ

*(‘‘)* まぁ頑張るよ
それからこれ、嫁入り道具に持っていきなさい


J( 'ー`)し なにこれ

*(‘‘)* 妖刀キビダンゴ

J( 'ー`)し ガチガチガチガチガチブルブルブルブル

*(‘‘)* 幸せにならなかったらしょうちしないんだから

J( 'ー`)し ガチガチガチガチガチブルブルブルブル



95: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:22:23.26 ID:AcOs9CziO


【浮気】


ξ゚听)ξ

J( 'ー`)し あなた、誰なのこの若い女は

( ・∀・) すまない
俺は彼女を

J( 'ー`)し 子供は、子供はどうするのよ

( ・∀・) すまない
本当にすまない

J( 'ー`)し 謝ってばっかりなんてズルいわよ

( ・∀・) すまない



( ・∀・) 彼女には、乙姫には
俺がいなくちゃダメなんだ



99: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:23:55.25 ID:AcOs9CziO

J( 'ー`)し 私にだってあなたがいなくちゃ

( ・∀・) すまない

J( 'ー`)し ブワッ



( ・∀・) じゃあの



101: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:25:38.72 ID:AcOs9CziO


【死滅編】



102: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:27:26.61 ID:AcOs9CziO

あまり僕を舐めない方が身のためだ。
こう見えて、僕はなかなか頭が切れる。
だが、間違っても尻が切れることはない。

それは肛門科医にとっての死を、意味するとかしないとか。

とにもかくにも、痛いのは確かだ。
だがそれがいいのは内緒だ。

(#´・ω・`) 「こっちから乗り込んできたよ」

J( 'ー`)し*(‘‘)* ふーん
どうやって来たの

かなり薄いリアクションをされ、わざわざ現れた僕が何だか馬鹿らしい。

今のリアクションにランクを付けるならば、下の中がいい所だろうか。
とにかく適当なリアクションだ。

そういうのホントに勘弁してくださいよ。
リアクションは全力で草を生やしましょう。
お兄ちゃんとの約束だ!!



105: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:29:41.93 ID:AcOs9CziO

そして、機嫌を損ねた僕は、ぶっきらぼうに説明を始めた。

(´・ω・`) 「絵具で魔界の扉を描いてみました」

J( 'ー`)し*(‘‘)* 何と言う画力だ
ぜひ私たちの画廊で働いてくれ
金ならいくらでも出す
どうだ
魅了的だろ

そうでもない
じゃあ、何が欲しい
女だと
私たちじゃ不満か

不満なの
バーカバーカ
もういいよ
帰れよタコすけが



リアクションどころか、ほぼ無視に近いそれは、いたいけな僕のアイアンハートをおろし金ですり下ろした様なものだった。



107: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:33:38.74 ID:AcOs9CziO

(#´・ω・`) 「もう許さないぞ!プンプン!
焼け死ね!豚野郎ども!」



(´・ω・`) 「スラスラ」

*(‘‘)* ウゲー
ものすごく熱々だよー

J( 'ー`)し しまった
魔王が灰になってしまった



J( 'ー`)し さすが魔王
常人が取れるリアクションの一線を超えている

これこそ僕の求めるものだ。ナイスなリアクションがあってこそ、芸が生きるというものだ。

(´・ω・`) 「フゥーフゥー」

だが容赦はしない。
いつだって僕は全力だ。



111: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:35:30.06 ID:AcOs9CziO

J( 'ー`)し 魔王が風に乗って飛んでいってしまった

僕が現れてから、魔王が消えてなくなるまで。
その間、実に0.2秒。

【高速剣のショボン】の二つ名は伊達ではない。



(#´・ω・`)「次はあんたの番だぜ!このエロかわ系が!」



112: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:36:48.55 ID:AcOs9CziO


【救世主編】



116: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:38:32.97 ID:AcOs9CziO

お姉系改め、エロかわ系にトドメを刺そうとする僕を、邪魔する様にそれは現れたのだった。

( ・∀・) そこのお菊ちゃん
そこまでだ

(#´・ω・`) 「誰がお菊ちゃんだ!
肛門とかけたつもりかい?うまいこと言ってんじゃないよ!」



突然現れたこの亀。
手のひらサイズで見てくれはなかなか可愛いが、実に腹立たしいことを言う。

ひっくり返してやろうか。



117: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:40:51.73 ID:AcOs9CziO

(#´・ω・`) 「あんた何者だ?」

( ・∀・) 俺は鬼神の元夫だ



何ということだ。
僕の淡い恋心は音を立てて崩れ落ちたのだった。

(´;ω;`) 「まさかバツイチだったのか…
こんなにエロかわいいのに…信じられない…」

さすがにこれは許せない。この僕を裏切るだなんて。



ならばいいだろう。僕は全力であんたたちを殺すのみだ。



119: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:43:00.56 ID:AcOs9CziO

(#´・ω・`) 「何人集まろうと関係ない!
僕の描く炎の前では何人たりとも紙屑と同義を成す!」

決まった。素晴らしいキメ台詞だ。自分に酔いしれてしまいそうだ。
むしろ酔ったのは内緒だ。



あぁ、そういえばあの時も車酔いには泣かされたな―――



あの時、母さんが作ってくれたお弁当―――



すごく、すごく美味しかったな―――



123: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:45:20.78 ID:AcOs9CziO

( ・∀・) 面白い
行くぞ、鬼神
いつかの様にな

J( 'ー`)し ポッ

( ・∀・) 最強にして最凶の魔道具
それがこの俺、復讐神タートゥーだ



僕がゲロっている横で、亀は音を踏んでいた(最強と最凶)。

この亀、まさか日本ヒップホップ界を陰ながら支えるつもりか?
そこに正義はない。あるのは混沌のみだ!!



126: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:46:43.05 ID:AcOs9CziO


【タートゥー回想編】



129: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:48:36.51 ID:AcOs9CziO


【デート】


( ・∀・) 待て待てー

J( 'ー`)し ほほほ
私をつかまえてごらんなさい



( ・∀・) 速すぎる
この俺が追いつかないだと



130: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:51:53.82 ID:AcOs9CziO

( ・∀・) くそ
くそ
なぜ奴に追いつけない
くそ
くそ

( ∵) 私は悪魔です
あなたは足が遅くてお悩みですね

( ・∀・) はい
彼女より足が遅いっていうのは流石にどうかと思います

( ∵) 私にかかればあなたのお悩みも簡単に解決できますよ

( ・∀・) それはすごいですね
でもどうやって

( ∵) 手術です

( ・∀・) でも、お値段とか高いんでしょう

( ∵) 初回は無料体験という形を取らせていただいております

( ・∀・) ゴクリ

( ・∀・) ぜひお願いします



132: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:53:55.32 ID:AcOs9CziO

( ∵) メス

( ∵) メス

( ∵) 汗

( ∵) メス

( ∵) メス

( ∵) 汗

( ∵) メス

( ∵)

( ∵)



( ∵) やっべ



136: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:55:59.65 ID:AcOs9CziO

( ∵) 手術は終わりましたよ

( ・∀・) ありがとうございました

( ・∀・) 残像が出来るほど足が速い
これなら鬼神にも勝てる



( ・∀・) でもなんだろう
体の調子がおかしい

( ∵) ちょっと手術を失敗して、体がサブマシンガンになる様になっちゃいました



137: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 21:58:13.65 ID:AcOs9CziO

( ・∀・) ふざけんなこの野郎
体を元に戻しやがれ

( ∵) ごめーんね
無理だよーん

( ・∀・) 俺は
お前を
世界を
許さない



( ・∀・) こうして俺は魔道具として

( ・∀・) そして、復讐神として生きることになったのさ

( ∵) 私は医者を廃業して武器屋になりました
たまに骨董品屋もやっています



138: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:00:16.64 ID:AcOs9CziO


【プロポーズ】


( ・∀・) ピコピコ

( ・∀・) ねぇねぇ

J( 'ー`)し ん、なに

( ・∀・) 俺たち付き合ってもう三年だよな

J( 'ー`)し そーだね

( ・∀・) 結婚しない



J( 'ー`)し



141: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:02:26.10 ID:AcOs9CziO

( ・∀・) 一生お前の隣りにいたいんだ
俺と結婚してくれ

J( 'ー`)し

( ・∀・) だめか

J( 'ー`)し ズズッ

( ・∀・) 泣いてる

J( 'ー`)し バカ
嬉し泣きだよ

J( 'ー`)し これからもよろしく



J( 'ー`)し てか、マリオやりながら言うな

( ・∀・) ごめんちゃい



142: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:03:46.78 ID:AcOs9CziO





( ・∀・) これ





( ・∀・) 実話です



144: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:06:05.18 ID:AcOs9CziO


【浮気】


('A`)( ゚∀゚) ウリャウリャウリャウリャ

('A`)( ゚∀゚) デュクシデュクシデュクシデュクシ



('A`)( ゚∀゚) 今日も楽しかったぜ
さて帰るか



( ・∀・)



147: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:08:11.46 ID:AcOs9CziO

( ・∀・)



ξ゚听)ξ 大丈夫ですか

( ・∀・) な、なに
ちょっとガキどもにイジメられていただけですから
気にしないでください

ξ゚听)ξ 実は私、あなたのことがずっと前から好きでした

ξ///)ξ べ、別にあんたの、いつも餓鬼どもにいじめられてる姿が
かっこよかったわけじゃないんだからねー



( ・∀・) 残念だが、俺には妻も子供もいるんだ



150: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:10:57.78 ID:AcOs9CziO

ξ゚听)ξ 妻子持ちだと
ならば力ずくでも貴様を手に入れる

ξ゚听)ξ てりゃ

( ・∀・) 強い
あんた見たところただの女子高生ではないな

ξ゚听)ξ ぐはははは笑わせるな
まだ小学四年生だ



( ・∀・) うーん
おませさん



153: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:13:06.35 ID:AcOs9CziO

( ・∀・) ところでキミ、名前はなんだい

ξ゚听)ξ 我が名は乙姫
大海の化身だ

( ・∀・) なんだこの溢れんばかりのオーラは

ξ゚听)ξ ゴゴゴゴゴ



( ・∀・) だがなんだ
それでいてこの死期の近さを物語る哀しい戦慄は

ξ゚听)ξ グパァッ

( ・∀・) 血



( ・∀・) 乙姫、あんたもう永くないな

ξ゚听)ξ えぇ
だから最後の願いだと思って私と



154: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:15:24.17 ID:AcOs9CziO

( ・∀・) わかった
乙姫、キミがこの世界からいなくなってしまうその瞬間まで
俺はキミと一緒にいよう



( ・∀・) だが、俺はキミを抱く事は出来ない
春日部市の条例的に考えて

( ・∀・) いや、俺には生涯愛し続けると誓った妻がいるからだ

( ・∀・) それでもいいかい

ξ゚听)ξ えぇ



ξ゚听)ξ (素敵
やっぱり抱かれたいわ)



156: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:17:30.25 ID:AcOs9CziO


【最終決戦編】



158: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:18:25.86 ID:AcOs9CziO

( ・∀・) ウィーン
カシャンカシャン

J( 'ー`)し( ・∀・)行くぞ

( ・∀・) エネルギーフィールド
オン

( ・∀・) プラズマエフェクター
チャージ

( ・∀・) 10%

( ・∀・) 20%

( ・∀・) 30%

( ・∀・) 40%

( ・∀・) 1兆5千億万%



( ・∀・) (やっべ、ためすぎた)



161: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:20:41.53 ID:AcOs9CziO

(;´・ω・`) 「なんという莫大な量のオーラだ!」

J( 'ー`)し 小僧、あの世で寝んねしな

J( 'ー`)し( ・∀・) くらえ

J( 'ー`)し( ・∀・) ゴートゥーへブーン



(´・ω・`) 「ドーン!」



(;´・3・`) 「くそ…
顔の明太子が横向きになっちまった…」



164: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:22:49.94 ID:AcOs9CziO

J( 'ー`)し( ・∀・) 勝負あったな

(#´・3・`) 「ちくしょう…ちくしょう…
憎い!人が憎い!」



(#´・3・`) 「僕の事を散々利用しやがって!
裏切りやがって!
まだだ!僕の復讐はこれからだ!」



( ・∀・) 醜いな

(#´・3・`) 「うるせぇ!」

( ・∀・) だが美しい



168: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:26:22.47 ID:AcOs9CziO

(;´・3・`) 「さすがにそれはないだろ!?」

( ・∀・) まぁ、顔はな
ドンマイ



( ・∀・) お前のあちらでの復讐は全て見ていた
復讐心のある所、復讐神タートゥーは現れる

( ・∀・) いつかは、料理下手で淫乱な主婦の所にも行くつもりだ



( ・∀・) おっと、話を戻そう



172: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:28:36.92 ID:AcOs9CziO

( ・∀・) もちろんお前がここまで歪む前の姿も知っている

(#´・3・`) 「だったら何だってんだ!」



( ・∀・) 人の心は些細な事で簡単に歪み、そして曲がる物だ

( ・∀・) そう、繊細なのだよ
だからこそ美しい



( ・∀・) 本当に歪んでしまったのは周りの人間ではなくて
キミじゃないか、ショボン



174: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:30:46.24 ID:AcOs9CziO

(#´・3・`) 「本当は…」



(#´・3・`) 「本当はそんな事気付いていたさ!」



(#´・3・`) 「だけど僕は全てを燃やしてしまったんだ!
もう後戻りなんて出来ないんだよ!」



178: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:32:45.89 ID:AcOs9CziO

J( 'ー`)し だったら

J( 'ー`)し だったら、また描けばいいさ



J( 'ー`)し 美しい人を

J( 'ー`)し 美しい心を

J( 'ー`)し 美しい世界を



J( 'ー`)し その
具現絵具(リアルアーティズム)
でな



180: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:34:40.54 ID:AcOs9CziO

(;´・3・`) 「…」



(´;3;`) 「ブワッ!」

(´;3;`) 「ありがとう…」



J( 'ー`)し 礼には及ばんよ



184: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:36:42.47 ID:AcOs9CziO

(´;3;`) 「帰るよ…」



(´;3;`) 「世界へ…」

(´;3;`) 「家へ…」










J( 'ー`)し ふんっ



187: たろお ◆.clFOOdcGo :2007/10/03(水) 22:38:48.94 ID:AcOs9CziO

推奨間奏テーマ:everyhome/鬼束ちひろ
http://youtube.com/watch?v=MpMLt1wwKT8



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