( ^ω^)がマジ切れしたようです

846: 村人 ◆qvQN8eIyTE :2007/10/05(金) 00:07:29.35 ID:vQSJC9mF0
〜村人世界〜

(;・∀・)「……」

モララーは一人、剣を持って呆然としていた。

(村^ω^)「ここは VIPの村ですお」

(バ^ω^)「西に120歩 北に60歩進めば ラウンジ村ですお」

(帰^ω^)「ワンッ ワンッ」

突然目の前が光ったかと思うと、目の前に三人のブーンが出現して、各々の言葉を紡ぎ始めたからだ。

(村^ω^)「ここは VIPの村ですお」
(;村^ω^)(ちょwwwお前らも設定のせいで役立たずwwww)

(バ^ω^)「西に120歩 北に60歩進めば ラウンジ村ですお」
(バ^ω^)(いや、でも僕らは君ほどこの世界に馴染んでいないから、案外自由に動けそうだお)

(村^ω^)「ここは VIPの村ですお」
(村^ω^)(設定についての物分かり良すぎワロタwwww)

(バ^ω^)「西に120歩 北に60歩進めば ラウンジ村ですお」
(バ^ω^)(フリー組むにあたってちゃんと読破してるっすからwwwww)

(帰^ω^)「ワンッ ワンッ」
(帰^ω^)(ワンッ ワンッ)



850: 村人 ◆qvQN8eIyTE :2007/10/05(金) 00:10:59.64 ID:vQSJC9mF0
(村^ω^)「ここは VIPの村ですお」
(村^ω^)(一応言っておく。帰宅部は死ねお)

(村^ω^)「ここは VIPの村ですお」
(村^ω^)(……とりあえず二人は僕より自由なのがわかったお)

(村^ω^)「ここは VIPの村ですお」
(村^ω^)(だから、バトロワは僕の代わりにモララーと戦って時間を稼いでほしいお)

(バ^ω^)「西に120歩 北に60歩進めば ラウンジ村ですお」
(バ^ω^)(把握したお)

(村^ω^)「ここは VIPの村ですお」
(村^ω^)(帰宅部はその握りしめてるバイブを捨てて、戦っている間にVIP村まで行ってきてほしいお)

(帰^ω^)「ワンッ ワンッ」
(帰^ω^)(奈津美はもうアナルの中だお。そして、僕の帰宅テクを見せつけてやるお)

(村^ω^)「ここは VIPの村ですお」
(村^ω^)(死ね。その前にバーボンハウスにいるショボンさんの所へ行って設定のバグを直してもらってくれお)

(帰^ω^)「ワンッ ワンッ」
(帰^ω^)(ああんwwww奈津美の振動が気持ちいいのぉwwwww)

(バ^ω^)「西に120歩 北に60歩進めば ラウンジ村ですお」
(バ^ω^)(本当に死んでくれお)



853: 村人 ◆qvQN8eIyTE :2007/10/05(金) 00:12:36.16 ID:vQSJC9mF0
(;・∀・)「三人に増えられるとは…… でも所詮は村人。僕の敵じゃないね」

三人の村人が会議をしている最中にも、モララーは一歩ずつ、確実に近づいていく。
そして、モララーの間合いに入った刹那。

( ・∀・)「行くよっ!」

握られた剣を振りかぶり、一閃。
モララーの中で、完全に勝負が決まった瞬間であった。

が、しかし

(バ^ω^)「西に120歩 北に60歩進めば ラウンジ村ですお」
(;バ^ω^)(ちょ、ガチで危ないお)

三人を切り払ったはずの剣先は、もう一振りの刀によって止められていた。

(バ^ω^)「西に120歩 北に60歩進めば ラウンジ村ですお」
(バ^ω^)(バトロワ世界からずっと刀を隠して持ち歩いておいて正解だったお)

(村^ω^)「ここは VIPの村ですお」
(村^ω^)(バトロワGJ!)

(帰^ω^)「ワンッ ワンッ」
(帰^ω^)(この間に僕はVIP村に逃げ……帰宅するお!)



854: 村人 ◆qvQN8eIyTE :2007/10/05(金) 00:14:20.71 ID:vQSJC9mF0
三人の内、一人が物凄い速度で走り出す。
向かう先はちょうど、VIP村の方角であろうか。

( ・∀・)「逃がしはしないよ」

走り出したブーンに向かい、剣を突き出す。
だが、再度 その殺意は動きを止められてしまう。

(バ^ω^)「西に120歩 北に60歩進めば ラウンジ村ですお」
(バ^ω^)(別にアイツが死のうと関係無いけど、とりあえず止めておくお)

(帰^ω^)「ワンッ ワンッ」
(帰^ω^)(うはwwwwサンクスwwwそして設定のおかげで僕の走り速スwwww最高時速215キロだおwwww)

後ろを振り向かずに、足を動かし続ける。
二人の命が自分の帰宅に懸かっているのだ。
大切な仲間を失うわけにはいかなかった。

(帰^ω^)「ワンッ ワンッ」
(帰^ω^)(あいつらはどうでも良いけど早くこの世界終わらせて帰るお。そしたらツンとセクロスしたいお)

(村^ω^)「ここは VIPの村ですお」
(村^ω^)(帰宅部死ねばいいのに)

(バ^ω^)「西に120歩 北に60歩進めば ラウンジ村ですお」
(バ^ω^)(心の底から同意)

三人の思いが交差し、絡まり合った。



858:村人 ◆qvQN8eIyTE [びゃぁぁああうまいぃぃいぃい!] :2007/10/05(金) 00:16:31.69 ID:vQSJC9mF0
( ・∀・)「とりあえず逃げたやつは放っておいて、まずは君らを始末しようか」

(村^ω^)「ここは VIPの村ですお」
(村^ω^)(バトロワ、僕は君を信じているお)

(バ^ω^)「西に120歩 北に60歩進めば ラウンジ村ですお」
(バ^ω^)(任せろお。僕は村人を守り通してやるお)

互いに言葉を通わせた後、モララーと対峙。
その場に残った三人を、村人世界から出る時は沈んでいた太陽が強く照らす。
土に強く根を張った草も、空高く浮かぶ雲も、不意に吹く風に揺らされる。

張りつめた空気にも似合わず、村人ブーンはのどかだ、と感じていた。

(バ^ω^)「西に120歩 北に60歩進めば ラウンジ村ですお」
(バ^ω^)(ちょwwww少しはボーッとしてないで逃げる素振りくらい見せてくれおwwww)

(村^ω^)「ここは VIPの村ですお」
(;村^ω^)(……おぉっ!?)

気付けば目前に翳された銀の十字架。
自分に向けて振るわれた刀が、もう一方の刀で受け止められていた。

( ・∀・)「上手く護ったね。まだまだいくよっ!」

激しい剣劇が、太陽の見守る下、再開された。



860:村人 ◆qvQN8eIyTE [らめぇっ!僕、細木数子だよぉ?] :2007/10/05(金) 00:19:02.45 ID:vQSJC9mF0
(帰^ω^)「ワンッ ワンッ」
(帰゚ω゚)(アバババババババッバッバッバッバババッバッバ)

一方、帰宅部ブーンは非常なスピードで走っていた。
彼の視界に映るは、のどかな土地、VIP村。

(帰^ω^)「ワンッ ワンッ」
(帰゚ω゚)(アッババババアバア……バ? あそこがバーボンハウスかお)

そのスピードを持続したまま、バーボンハウスへ突撃。
粉々に吹っ飛んだ扉の向こう側、そこには

(´・ω・`)「ようこそ。ご注文は……あの世への片道切符で良いね?」

鋭く尖った包丁を握った、鬼がいた。

(帰^ω^)「ワンッ ワンッ」
(帰^ω^)(フヒヒwwwサーセンwwwwバグ直してほしいっすwwww)

(´・ω・`)「ん? いつものブーン君と台詞が違うね。普段以上に池沼な顔つきだし……。設定に何かあったのかな?」

即座に異常に気付いたショボンは、とりあえず帰宅部ブーンに包丁を刺し、
目を瞑って設定を調べ始めた。

(帰^ω^)「ワンッ ワンッ」
(帰^ω^)(うはwwww痛ぇwwwww)

(´-ω-`)「ん? モララーにバグが起きてる……。こいつはそれが原因でここまで来たようだね」



864:村人 ◆qvQN8eIyTE [ちかたんは俺の嫁^^] :2007/10/05(金) 00:21:52.44 ID:vQSJC9mF0
しばらくの静寂の後、目を見開いたショボンが静かに言葉を紡ぐ。

(´・ω・`)「おk。バグは直したよ。君はそのまま元いた場所に戻ると良い」

(帰^ω^)「ワンッ ワンッ」
(帰^ω^)(包丁www抜いてwwww死ぬwwwww)

帰宅部ブーンは一つ咆吼を上げて、来た道をそのまま引き返す。
またも尋常な速度で走る彼の腹部には、深々と突き刺さった包丁が存在を主張していた。

(帰^ω^)「ワンッ ワンッ」
(帰゚ω゚)(アババアッバアバアッバババ! 包丁萌えっ! 包丁萌えっ!)

それでも彼は走り続ける。
元の世界に帰宅するために。

(帰^ω^)「ワンッ ワンッ」
(帰゚ω゚)(あびゃびゃうあばgびゃばやばwwww由美子っ! 由美子っ!)

自分の(帰宅部世界の作者の)母親の名前を高らかに叫ぶ。
その叫びは辺り一帯の空気を振るわし、由美子へと届いた。

由美子「帰宅部の父ちゃんのチンコうめぇwwww」

それでも彼は走り続ける。
元の世界に帰宅するために。



868:村人 ◆qvQN8eIyTE [パトロマは俺の肉奴隷^^] :2007/10/05(金) 00:23:51.12 ID:vQSJC9mF0
( ・∀・)「おや、設定が元に戻ったかな。お騒がせしたね」

一方、先程まで戦いの続いていた草原では、変化が起きていた。
絶えず響いていた二振りの剣が奏でる音が、途端に鳴りやんだのだ。

(村^ω^)「ここは VIPの村ですお」
(村^ω^)(お、屑がやっと設定を直してもらったらしいお)

(バ^ω^)「西に120歩 北に60歩進めば ラウンジ村ですお」
(バ^ω^)(それなら良かったお。でも、モララーの台詞、何故だか殺る気満々だったお)

( ・∀・)「なんか気分が高まって変な台詞言っちゃってたけどゴメンね」

( ・∀・)「あと、ギコさんの呼び出しは思い浮かんだ駄洒落を聞かせたいだけだったらしいから、別に行かなくて良いと思うよ」

( ・∀・)ノシ「『魔王は今追う』って言いたかっただけらしいし。それじゃあね」

手を振りつつ、魔王のいる城へと帰っていくモララー。
その自由奔放さに、しばらく言葉を失う二人。

しばしの間を置いた後、村人ブーンが呟いた言葉は、

(村^ω^)「ここは VIPの村ですお」
(村^ω^)(魔王、死ねばいいのに)

心の底からの願い事であった。



870:村人 ◆qvQN8eIyTE [帰宅部は……別に……] :2007/10/05(金) 00:26:00.48 ID:vQSJC9mF0
(帰^ω^)「ワンッ ワンッ」
(帰゚ω゚)(アババババババッバッババババwwww)

由美子「あばyばばびゃばばyばyばやbyばばばあ」

(村^ω^)「ここは VIPの村ですお」
(村^ω^)(お、屑が158/45のスレンダーな熟女と共に帰ってきたお)

(バ^ω^)「西に120歩 北に60歩進めば ラウンジ村ですお」
(バ^ω^)(なんか包丁刺さってるけどどうでも良いお)

(村^ω^)「ここは VIPの村ですお」
(村^ω^)(どうせ神様の所に戻る過程で傷が治る気がするお)

(帰^ω^)「ワンッ ワンッ」
(帰^ω^)(あ、傷が治ったお)

その言葉を最後に、三人は光に包まれて消えていった。
今までのどの光よりも、眩く光って。

由美子「バイブを下の口で食うとうめぇwwwww」


〜村人世界 完〜



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