( ^ω^)がマジ切れしたようです

24: ◆.clFOOdcGo :2007/10/10(水) 21:47:12.26 ID:ZjWcwv/4O





愛すべき人が風邪をこじらせて入院した−−−




という情報が僕に伝わったのはつい先ほどのこと。

気がつくと僕は病院へと駆け出していた。



(´・ω・`)風の料理人が植物と出会うようです



27: ◆.clFOOdcGo :2007/10/10(水) 21:49:27.56 ID:ZjWcwv/4O



パンッ−−−


改め、バンッ。と勢いよくその病室の扉を開けた。

ここへたどり着くまでに二三度ナースから「病院内を走らないで下さい」とお叱りを受けた。
だが、僕と師匠の愛に、そんな注意の付け入る隙間はない。

華麗にスルーした後、濃厚なキッスで骨抜きにしてやった。

(´・ω・`)「師匠!大丈夫ですか!」



29: ◆.clFOOdcGo :2007/10/10(水) 21:51:00.30 ID:ZjWcwv/4O

にも関わらず、今、僕の目の前にあるベッドで横たわっている人物は、酷く痩せ細った女性だった。

どうやら病室を間違えたらしい。

(´・ω・`)「ぐへへ…美味そうな女だじぇ…」

と普段ならなったかもしれないが、その女性の様子を見ていたら、そんなエロスに満ちた気は失せた。



31: ◆.clFOOdcGo :2007/10/10(水) 21:52:45.12 ID:ZjWcwv/4O



(´・ω・`)「………」
ξ--)ξ「………」



永遠にも思える沈黙。

彼女はこの沈黙の中を一人淋しく生きて来たのだろうか。

直感的に僕は悟る。
今回ばかりは流石に僕の目も潤んだ。
万年鬼畜というわけでもないのだ。

(´・ω・`)「かわいそうに…」

ふと、部屋に目配せをしたその時だ−−−



33: ◆.clFOOdcGo :2007/10/10(水) 21:54:22.83 ID:ZjWcwv/4O

(´・ω・`)「あ…林檎…」
ベッドの横のテーブル。
そこに一つの林檎が乗っていた。
【An apple on the table.】
そんな状態だ。

「誰かがお見舞いに来てくれてるのか」それだけ呟く。

この林檎を持って来た人と、僕。何故だがダブって想えた。

(´・ω・`)「キミも誰かに愛されているんだね」

そして同時に、いいことを思い付いた。



34: ◆.clFOOdcGo :2007/10/10(水) 21:56:07.31 ID:ZjWcwv/4O

(´・ω・`)「そうだ!キミに素敵な林檎のスイーツを作ろう」

「ちょっとした浮気だと思ってくれ」と僕は、等身大のキミにハニかんだ。

ポロシャツの胸ポケットから、まな板、包丁、ガスコンロ、フライパン、その他諸々を取り出す。

たくさん詰め込みすぎたためか、ポケットは伸びてしまっていた。
こんなことでは紳士失格だ。帰りにしまむらで、新しいポロシャツを買うとしよう。



37: ◆.clFOOdcGo :2007/10/10(水) 21:57:58.73 ID:ZjWcwv/4O

(´・ω・`)「まず、林檎の皮をむいて、半分に切る。
ヘタと芯を取ってから、ちょっと厚めにスライスする」

(´・ω・`)「次に、ちょっと多めのバターでスライスした林檎を炒める」

(´・ω・`)「林檎に火が通って、シナッとしてきたら、砂糖を入れ、もう一炒めだ」

(´・ω・`)「林檎半分でバターと砂糖各大さじ一杯が目安かな」

(´・ω・`)「皿に盛りつけたらシナモンパウダーを振りかける」

(´・ω・`)「バニラアイスを添えたら完成だ」



38: ◆.clFOOdcGo :2007/10/10(水) 21:59:29.63 ID:ZjWcwv/4O

(´・ω・`)「熱々冷え冷えうめぇwwwwwwクチャクチャwwwww」

(´・ω・`)「あ!師匠にも食べさせてあげよ!」

(*´・ω・`)「へへっ!師匠、今すぐ行くよ!」

冷めない内に、と僕はまた全速力で師匠の元へ駆け出したのだった。




ξ#--)ξ「………」



\(´・ω・`)/ おしまい



40: ◆.clFOOdcGo :2007/10/10(水) 22:00:23.72 ID:ZjWcwv/4O

【メインキャスト】
・( ^ω^)ブーンが植物を育てるようです
・(´・ω・`)ショボンは風の料理人のようです

【スポンサー】
・( ^ω^)ブーンは異能者のようです
・ファッションセンターしまむら



この番組はゆとり教育最初の弊害こと、【鉄人形】がお送りしました。



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