( ^ω^)がマジ切れしたようです

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:19:07.15 ID:E0FLLGXq0

※ 最初に 御注意

  このゲリラにおいて マジ切れ合作公認のレンタル作品は
  一部「パロディ」という形でお借りしております

  それとは別に 作者間の連絡によって 世界観のレンタルをするスタイル
  以前 掲示板をお見受けしたところ この方法も
  ゲリラのスタイルとして認められてましたので
  そうやって 作品を手掛けてみました
  
  つまり この話のメインは マジ切れ合作公認のレンタル作品ではありません
  この作品に使わせてもらった レンタル先の作者さんたちには
  一応許可を取ってありますが
  もし 問題があるようでしたら 後日苦情をお申し付け下さい

  快くレンタルを許可してくださった作者さんたち
  そして 毎晩 我々読者に楽しい作品を提供してくれる作者の皆さん
  祭りの舞台を与えてくれた マジ切れ合作に
  この場を借りてお礼申し上げます

  あと 謝罪もね

  ちなみに パロディについては 基本 全て無許可でやってます

  うん こりゃあ 問題だらけかもわからん



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:21:20.59 ID:E0FLLGXq0

ぎしぎし…

         秋の夜更け、毎晩紡ぎ出される珠玉のストーリー達。

                        あんあん…

         今このアパートにも、男と女が愛を奏で、永遠を囁き合う──。

ぎしぎし…

         それはベッドが軋む音。

                        あんあん…

         その声はどんなに歯を喰いしばっても漏れ出す愛の溜め息。

ぎしぎし…

         二人の織り成す艶かしいストーリーは、『合作』とでも呼称すべき、太古よりの営みで……

                        あんあん…



84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:23:37.50 ID:E0FLLGXq0

 ぎしぎし……┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”┣”



 細木「そこはだめぇぇえ!!! ら、らめぇッ! あんた死ぬわよ!!!」

 細木「堕ちちゃう!!!! 数子地獄に堕ちちゃうぅぅぅうう!!!」


 (*'A`) 「いいぞッ!!……やっぱり俺は細木先生ひとすじだ」



              ('A`)  『 栃木の暴れ牛 』  ──── グッドオナニスト・ドクオ



89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:26:00.66 ID:E0FLLGXq0

「いらっしゃいませー」


ノハ*゚听) 「ジュース♪ ジュース♪」

「お会計、1280円になりまーす」

ノパ听) 「おお、ちょっと待ってくれええええ」


 チャリンッ


ノパ听) 「………んー?」

Σノハ;゚听) 「なんてことだッ! 財布の中に60円しか入っていないぞおお!?」


「……お客様?」



93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:27:46.06 ID:E0FLLGXq0

ノハ;゚听) 「参ったなああ、今月使い過ぎちゃった……」

ノパ听) 「ん? なんだ、レジの横に求人情報誌が」

ノパ听) 「ペロッ。 バイト募集? たった三日間でがっぽり大儲け」

ノパ听) 「……」

ノパ听) 「短期型のバイトなら、掛け持ちしても問題なさそうだなあああああ」

ノパ听) 「!!」

ノパ听) 「『このバイトをやって病気が治りました』
     『恋人ができました』『メガンテが使えるようになりました』」

Σノハ;゚听) 「!!!」

ノハ*゚听) 「これはいいッ! 早速申し込んでみようかああああ!!」


「あのう、1280円なんですが……」


           ノパ听) 『 タッチタイプマスター 』 ──── 制服アルバイター・素直ヒート



99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:31:02.32 ID:E0FLLGXq0

 ワイワイ……


(*゚ー゚) 「ねえ、ギコ君」

( ,,゚Д゚) 「ん? どうかしたのか?」

(*゚ー゚) 「早いよね……私達がニュー速校の入学試験に合格して、もう半年以上になるんだね」

( ,,゚Д゚) 「ああ、そうだな」

(*゚ー゚) 「ハインさんにブーン君……
      このクラスには、凄腕の原玉使いばっかりで、最初は驚いちゃった」

( ,,゚Д゚) 「まあな。 あれだけ早く正確に『生成』を行える奴がいたとは。
       しかもあんなピザで、一見すると鈍臭そうな奴が、な」

(*゚ー゚) 「でも、この半年で私も成長したし……
      何より、やっぱりギコ君が一番だよね!」

( ,,^Д^) 「おう! 当然だ、決まってらあ」

( ,,゚Д゚) 「……っと、先生きたな」


 ガラガラッ……


( ФωФ) 「私語は慎め。 さて、今日の実地試験についてだが───」



102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:33:15.68 ID:E0FLLGXq0

(*゚ー゚) 「────ここがその場所、か……」

(;*゚ー゚) 「……本当なのかしら? 学校からは話、ついてるんだよね?」


試験は校外、さらに個別で行われた。

しんと静まり返った路地は昼間なのに薄暗く、どこか不気味な様相を帯びている。
古ぼけたアパートの前に佇むと、一つ大きく深呼吸し、その全容を視野に入れる。

こんな試験、大したことはなかった。
他の生徒の誰よりも、いち早くこの場所に辿り着いた。

集合住宅の隙間を縫うような目立たない場所に位置した、一軒のアパート。
いささか古く、時代錯誤なオーラが漂っている。
小じんまりとした建物だ。 辺りには障害となるような要素は見当たらない。

それでもなお、私はその階段を登ることに躊躇いを覚えていた。


「……でも、原玉の反応はここから───うん、間違いない」

「……この試験にパスして、私は、───ギコ君に追いつくの」


                (*゚ー゚) 『 原玉使い 』 ──── 万物を成す少女・しぃ



105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:35:21.71 ID:E0FLLGXq0

                                / ゙̄、
                                 /   ゙、
                                ___冖___        \(^o^)/ ハジマルヨー
                             |___ ____|
             。                |  _ _  |                       ・
                ・              / |  _ _  |  ゙、          。  ゚
       ゚   ゚                   /   |__     __| 、 ゙、      . ゚       。 ゚。      ,,
       ,゙ ・。゚ 。。 ゙ 。       ,         / / //| |\\ ゙、 ゙、   . ・    ゚ 。 ・   。o   ・ ゚。
_ _ _ _ _ ゙。 ・ :.o。・: ;__ 。_ __ _ __ _ / /_゙ |  ̄ l ___| |_ _ ゙、 ゙、 _ __ _゚_ _ _。o _ 。・_ _ 。゚, o_ _ ゚__
。-、=・.ー: 。 ゚。,゚o゚ o"。;o ー ≡ ー = 三/ / ゚ _ | l | |     | 。_゙、 ゙、 ─ ゚ = 三 -゚ =゚ _冫゚o  -。 ○ -
.゙ 。。゚o  ・  ゚。o゚;・゚冫。゚ _ 三  ー 二/ / .ー _ l   |_|  l l  |_ =゙、 ゙、 三゚ _ o゚= - "_ o -゚。"0。゚。゚・o ゚-。
 。 、゚。゙。ゾ。゚・.' o゚。"。 :゚- 。。ー 三 / / 二。 | l |_   _| 三 ‐゙、 ゙、。─ 二 。 =`_ 。。二 '゚。o,; ゚・;゚。 =
゚_ = ゙_ノlllliilllllll ゚。;" . :=  - 二 _ -/ /  _。= |___|//\\ 。─_ ゙、 ゙、 二 -゚  二  ─。・。゚o;゚ lll。・ ゚。。゚_
 ・゚/iiiillliillllllllll`ー、゚。'   ゚  。─  / /___'_____ ̄____ ̄_______゙、 ゙、 ─ = 。 二 ・゚ ゚o。'゚。・iilll 。lll 。  。
:.: i´iilllllliiilllllllllllllll 。゚o," ゚o ・;,  ̄ |___________________| 。。二  ̄  。- _゚o。o・llllllloilll。。lllo
r‐'iillllllllllliiillllll ゚・ll。゙o゚ 、゚。 二 -。-゚ 二   _ = -  二 _    _   。─ = _ o = o二 -。'。。゚; o゙。゚。illliiloll。iillll゚ ・
llllllllllllllliilllliiilllllllllo゚。;゚o 。  o , _ ・   ゚   _     ─゚       _    ─  -_ ゚  ゚。ソilllllllllllllii゚o illl・゚ iillllllll
lllllllllllllillllllllliiill。゚iill。o ..; 、 ─   。    ̄ ─     ゚ ─       _     ─  。 ゚    ゚ノiilllllllllllliiillllllllliillllllllllliillllll
llllllllllllllllllllllllllllll 。・lll 。"。                   _        _   。   ゚ ゚ o 。゚・"。^。・゚o。"o 冫。 ゚ 。
o゚:.lll。。゚o・.゙。o゚゚。lllll。・.'       ─  ゚                     。      。 。゚ '' o゚  。・。゚。"。 o゚ 。 ・
。゚・。゚o:.゚。`,o゚。゙・: ゚o 。゚  _  。    ─      ̄      _         ─ ・   。   ;^ o ゚ 。  ,; 。



108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:37:19.75 ID:E0FLLGXq0

              ※    ※    ※


ノハ;゚听) 「……?」


わたしはその異様な光景に 絶句するほかありませんでした

八畳一間のアパート 部屋の真ん中に鎮座するそれは
どう見ても 畳張りの生活空間には似つかわしくない
奇妙な物体でありまして

                Original. ──”V”. It was collected to ”Omurice”and ”Nagi”.


N| "゚'` {"゚`lリ 「期限は一週間。簡単だろう?」

ノパ听) 「……ええ、でも、本当にこれを見張るだけでいいんですかああ?」

N| "゚'` {"゚`lリ 「ああ、それだけだ」

ノパ听) 「は、はあ……」


話しながらも わたしの視線は釘付けです
妙な威圧感をもって その心を支配し
不安という名の翳をねじり込む

直感的に 禍禍しいものを覚えました



116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:39:35.01 ID:E0FLLGXq0

N| "゚'` {"゚`lリ 「そうだ、鍵、鍵」


そう言うと ツナギのいい男は
作業着のポケットをまさぐり
そいつを わたしに手渡しまs


ノパ听) 「……あのおお、なんですかこれ?」

N| "゚'` {"゚`lリ 「失敬、これは違う意味でのカギだった」

ノハ;゚听) (どういう意味で、何のアイテムなんだ?)

N| "゚'` {"゚`lリ 「こっちだこっち……これが合鍵だ。いつでも使っていい」

ノパ听) 「あ、はい」

            Characters. ──◆fMqrvr1rTs◆xh7i0CWaMo◆P7LJ8EbA6M◆TR2vneJwo2◆175R.0ombs


受け取ってから しげしげと眺めてみましたが
さっきポケットから顔を出そうとした 黒光りするそれとは違い
鍵のほうは どこにでもあるような 普通のものに相違ありませんでした



120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:41:47.09 ID:E0FLLGXq0

ばたん

彼が出て行ったことを ドアの音で確認しました

しかし わたしの視線はそちらには向きません
その物体から 目を離すつもりがなかったからです

いえ 離せなかったというほうが 正しいでしょうか


ノパ听) 「……」


家具のない 生活臭のかけらもない
この空間に 一人居座る 巨大な木箱

それを
呆けた顔で見つめる わたしの呼吸音だけが 響きます

外の陽光に なおも抗うような暗さを保ちつづける 八畳一間のまんなかで


                                Produced by ”Adult collaboration.”



123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:43:47.05 ID:E0FLLGXq0

 '| ̄ ̄l    .广 ̄''l    l ̄ ̄7
 .゙l   ゙l   .|   ゙l   ,!   .l゙
 │  .|   |    |   │  .|
 : ゙l   ゙l   |    .゙l   |   .|
  l゙   l゙  |    ゙l  l゙   ,!      ( ^ω^)ブーンがマジ切れしたようです
  .|   .|  .l゙    .|  .l゙   ,l゙
   ゙l   |  |     .゙l .|   .l゙
   .|   ゙l |     ゙l |   .|            ゲリラ by オトナ合作
   |   .| ,!  .|i、  .l゙ |   .l゙
   ゙l   ゙l,!   ||   |.l゙   l゙
    |   ‖  .l゙.|   ||   ,l゙ 
    ゙l   ′  | .|   ′  l゙
    │    .| ゙l     │
    ゙l     |  |     l゙
     |    |  │    l゙
     ゙l    ,!  |    │
  『  │   .|   |   .l゙      (のようです) 』   
      ̄ ̄"′  . ̄ ̄′



129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:45:46.92 ID:E0FLLGXq0

ノパ听) 「こいつは、一体何なんだああああああ?」


ペンキでしょうか
上と下は確認できませんが おそらく六面 真っ白で
手品師が脱出に使うそれを ちょっと粗末にしたような

そう まさに 人が一人
いや 二人は 閉じ込められるくらいの大きさです

わたしの引き受けたアルバイトとは
三日間 この箱を見張ることでした

何度も聞き返しました 見張ってどうするのか
他に何をしたらいいのか 

彼は表情をくずすことなく 言ってのけました
何もしなくていい 好きにくつろいでいい
ただ 見ていればいい

不審には思いました もちろん思いましたが
ああ その破格の給料を知ってしまうと わたしの心は傾いてしまいました
つくづく 弱い自分です



133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:47:48.83 ID:E0FLLGXq0

ノハ;゚听) 「しかし参ったなああああ、今日からここでカンヅメかあああああ」


寝泊りする道具は 一応持ってきたものの
当初考えていたそれよりは 若干 不自由さの伴うバイト内容


ノパ听) 「掛け持ちって感じじゃなかったなああ。 あとで、お父さんに電話するかああ」


実家兼 アルバイト先である ログハウス風ファミレス

オーナーである父に事情を告げ
三日間の休みを貰い ここにきた
とまあ そういう訳です


ノパ听) 「キッチンにバスルーム……よし、一通りなんでもあるなあああ」


二泊三日を過ごすにあたり
居住空間としての不都合は これといってなさそうです
あくまでも 居間の真ん中 謎の木箱以外に関しては



136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:49:57.64 ID:E0FLLGXq0

ノパ听) 「台所といえば、ご飯がまだなんだよなああああ」


意識した途端 ぐるると情けない音色で鳴り出す わたしのお腹
冷蔵庫には ひととおりの食材が揃っています

ちゃんと わたしの滞在に合わせて
新鮮なものを用意している と 雇い主のお墨付き
この辺はさすがにぬかりなし やっぱ 金持ちは違うよね


ノハ*゚听) 「よっし、早速なにか作るぞおおおおおおおおおお!!!」


意気揚揚 バッグに手を突っ込むと
お父さんに借りてきた 料理の本を取り出し ページを開きます

レシピ見て 作り方さえわかれば どんな料理もちょちょいのちょいのはず
だって わたしはファミレス娘
それに おんなのこだもん うひょ



139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:52:00.97 ID:E0FLLGXq0

■ (*゚∀゚) ちかたん風にょろにょろ煮込み・絶望ハンバーグレシピ☆

『にんじん一本、大根一本、キュウリ半分ナスビ三本、エネマグラ一本を用意。
 エネマグラをアンニュイに切り終えたら、
 大さじ一杯の涙、ほろ苦い夏の思い出を垂らし、むやみに混ぜ合わせます。
 かかと落とし三回小手返し二回をほどよく繰り返したあと、
 用意していた野菜を100均の土鍋に、らめえ……そんなに入らないような量ぶち込む。
 うぽへぬんぴょぴょオッペケぴぴるぴーをずんちゃかぬっぽしぬめぬめズボッシュしたら、
 涙の数だけ強くなったところで中火で5分、トロ火で10分、ウホ火で8時間放置。
 家が燃えたのを見届けたのち、やたら大袈裟に鍋から皿に盛り、
 バジリスクだのモロヘイヤだのなんか色々添えてできあがり。
 ※ ここは、したり顔のピンクを座布団で圧殺するイメージでやるとうまくいくよっ☆
 最後に、どっかの工場でぺちこねしたハンバーグを適当に焼いたり色々して完成!
 そうそう、用意した他の野菜は全て夜のオカズだからねっ! 食事のあとのお楽しみ。スイーツ(笑)
 今夜のディナーは素敵にブルジョワさ☆ つーか暇人!こんな所まで律儀に読んでるんじゃないよ!!
 なめ!! なめこ汁急回転!!! お前の母ちゃん河相我聞!!! ボルシチ!!!』


ノハ;゚听) 「うーん。 ダメだ……文字を読むのがめんどくせえええええええ」

ノパ听) 「ご飯は近くのコンビニで調達。 これでいっかあああ」


早々に レシピを読むことを諦めたわたし

外出は出来るだけしないように と言われていますが
まあ 数十分程度なら 平気でしょう

基本 めんどくさがりな自分の性質 改めて実感しました



142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:54:21.24 ID:E0FLLGXq0

台所から居間に戻り 足を止めると またも不気味な静寂
いや 一つだけ音を出すものが ありました


 ギシギシ …… アンアン ……

  ギシギシ …… ウハオッ!! ニフラムニフラム!!

   ドスコイハルノパンマツリ!! ソレイケアンパンラリルレロ!!


ノハ;゚听) 「お隣ってば……昼間っからお盛んだなああああああ!!」


特別に壁の薄さを感じたわけではないのですが
横の部屋から漏れ出る 奇声 嬌声 あえぎ わめき おたけび
夜であれば 安眠妨害にもなり得るレベルです



147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:56:35.94 ID:E0FLLGXq0

 ウオッ …… スーパイコ!! ココデスーパイコヲ!!

  チョットマテ …… ソレ ……マワス!! マワスノカ!!!

   オオオ!! ハルサメニ コンナ ツカイカタガ!!!! クリボーノコノコピーチヒメ──!!!


ノハ;゚听) 「もう、うざいなあああああああああああああ!!!!」


テレビでも点けようかと思ったのですが
あいにく テレビはおろか ラジオすら見当たりません
家具という家具に乏しすぎる空間 普段は一体 どんな人が住んでるのやら



150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 22:58:47.85 ID:E0FLLGXq0

ノパ听) 「はあ……まだここに来て20分も経ってないぞおおお」


部屋の探索が終わると
すでに 飽きという名の感情が わたしの心に去来します


ノパ听) 「しかし……」


眼前に聳え立つ 白塗りの巨大な木箱
やっぱり もっとも気になるのは この中身です
できるだけ触らないように とは言われているものの


ノパ听) 「こんな奇妙なバイトで、こんな妙なもの見せられちゃあなあ」


気にならない わけがない

見れば見るほど 奇妙な物体です
中型のクロゼットを 白塗りの のっぺらぼうにしたような

板に木目があるから 木箱のはず
なのに 継ぎ目が見当たらない



152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:00:51.60 ID:E0FLLGXq0

ノパ听) 「こりゃいったい、どういう仕組みなんだああああああ???」


左右にまわりこみ 側面を確認します

ちょうつがいはあるのに 扉はない
錠はあるのに 取っ手がない

その物体に足はなく
ぼろい畳に 遠慮無く その巨体を食い込ませていました

こんこんこん
ノックする要領で 軽く叩いてみました
当然 返事はありません


ノハ*゚听) 「……キーボードで……何かのプログラムを打ち込めば、開くかなあああ??」


薬指に嵌めた『指輪』の力を思い出します

なおも 隣から漏れくる嬌声を 掻き消すように
独りごちながら 木箱の後ろに回ります



155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:02:50.62 ID:E0FLLGXq0

ノパ听) 「まあいいかああ。 明日から少しづつ探索していけば……
      ………んんんん?」


今日チェックし過ぎると 明日以降の楽しみがなくなる
いや もともと楽しみなんて なさそうだけど

そう考えながら カーテンを開け 振り返ったと同時に

ようやく気付きました 箱の後ろを見ていなかった


ノパ听) 「なんだあああああ? ……これ」


カーテンを開けど なおも薄暗い 部屋の中
はっきりと存在感をあらわす クロゼットのお化け

ようやく確認した こちら 窓側
つまり ドアからみて 裏側の側面には 

緑のインクで 妙なマークが 幾つか描かれていたのです


   W w    W



158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:04:54.96 ID:E0FLLGXq0

ノハ;゚听) 「……『W』かあああ?」


それは 殴り書きのような『W』マーク
白いキャンバスに踊る それらの印
色は 目に優しい緑色

しかし 何か不気味な印象です
得体の知れない木箱の雰囲気に 相乗して 不気味さを漂わせています


ノパ听) 「……気持ち悪いなああ。 なんなんだ、これええええ??」


いくら考えても らちがあきません
マークから目を離すと バッグを抱え 玄関を出ます

近くのコンビニへ向かおうとした矢先 部屋のほうを見上げると
薄暗い窓の奥 不気味な長方形のシルエット


ノハ;゚听) 「……」


どこか 背筋に薄ら寒いものを覚えつつ 小走り気味に歩を進めます



160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:07:00.72 ID:E0FLLGXq0

惣菜パンと ついでに 夕飯の弁当を買い込み
急ぎ気味に部屋へと戻ります

その途中 わたしの脳裏に巡る 様々な思考


ノパ听) 「一体、あの箱には何が入ってるんだろうなああああ?」


見張るもなにも あんなデカブツ 狙っている輩なんているのでしょうか
それとも 中身に問題があるのかな
いや まあ 普通に考えればそれに違いないか


ノパ听) 「なんだかわからないことだらけだが……ま、考えるのは面倒だッ!!!」


堂堂巡りを無理に断ち切ると
部屋のカギを捻り 白塗りの四角にただいまを告げます

さすがに何度も外出するのはまずいだろうし
明日は 何か簡単なものでも 作らなきゃだろうなあ

そう思いつつ 箱との共同生活
思った以上に 時間の過ぎるスピードは遅いです

幸い 携帯についていたラジオと 持ってきた漫画で
なんとか 暇潰しはできました



161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:07:32.15 ID:LUXZ6MErO
置いときますね
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww



163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:09:10.27 ID:E0FLLGXq0

暗くなり 食事と入浴を済ませると
あとは特にやる事もなく 横になろうと決意
いつもよりだいぶ早い時間ですが


ノハぅ听) 「ふう……最近は夜も肌寒くなってきたなああああ」


ちょっと怖いので
電気を点けたまま 薄い布団に潜り込みます


ノパ -゚) 「……」

ノハ--) 「ZZZ……」


 ギシギシ …… アンアン ……

  ギシギシ …… チョッ!! ゴーヤカヨ!!

   チャ、チャンプルー!! マエトウシロノパイナポー!!


ノハ;--) 「………」


隣の部屋で絶賛開催中の 肉欲の饗宴
その声と音は 夜中まで 途切れる事がありませんでした



167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:11:41.01 ID:E0FLLGXq0

              ※    ※    ※


 チュン……チュンチュン……


ノハ´兪) 「ふわああああ、もう朝かああああああ」


明くる日

枕が替わっても熟睡できるのが わたしのいいところ
まあ 最初は隣のあえぎが気になって ろくに眠れませんでしたが

見張るべき対象は 起き上がった私のさらにまた頭上
今日も 我が物顔で鎮座しています


ノパ听) 「……おっす!!!! おはよおおおおおおおおお!!!」


右腕を曲げ 仰々しい挨拶
なおも無言の木箱を一瞥したあと トイレ 洗顔 歯みがき
滞りなく朝の支度を済ませます



172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:15:04.38 ID:E0FLLGXq0

私服 兼 制服に着替え
自己の存在を確かめるように もう一度大きな伸びをします


ノハ><) 「ううううううぅうぅ………むっ」

ノパ听) 「ぷはぁっ! 異常はないなあああああ!!!」


カーテンを開けると 今朝は 思った以上に清清しい快晴
この部屋は ナチュラルに遮光効果でも秘めているのか
あまり明るく感じませんが

腰に両手を当て うんうん頷いたあと
箱の裏側 Wマークの描かれているほうへと くるり振り返ります


Σノパ听) 「あ……あれ?」


そのときです


「な、なんだ、これ」


わたしは その異変に気が付きました



175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:17:37.04 ID:E0FLLGXq0


  wwwwwwwwwwwwwwwwwWwww

   wwWwwwwwww www wwwwwwwwww

 wwwWWwwwwwW wwwwwwwwwW wwwww

   wwww w wwwwwWWWwwwwwwwwwWww




  ノハ;゚听) 「めっちゃ増えてる──────!!!!!!!」




  ノハ;゚听) 「しかも>>161にネタを先取りされとる──────!!!!!!!」



書いた奴 涙目です



181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:20:22.16 ID:E0FLLGXq0

なんということでしょう
箱に印字されていた 薄気味悪い『W』マーク
それが 数え切れないほど増殖しています


ノハ;゚听) 「ふ、増えるワカメちゃん?」


呟きながら まじまじ 木箱の表面を眺めます
いつの間にやら描き込まれた 一面の緑色


(听ノハ≡ノパ) 「まさか? 夜のうちにいいいいい???」


部屋には 誰も侵入した形跡はありません


ノハ;゚听) 「い、一体どういうことなんだあああああ???」


度重なる疑問に 頭を抱え
わたしの頭が オーバーヒートを迎えようした

その時のことです



186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:22:47.24 ID:E0FLLGXq0

          俺  様  華  麗  に  登  場  !

          ┏  ━ゝヽ''人∧━∧从━〆A!゚━━┓。
╋┓“〓┃  < ゝ\',冫。’ 、  ' 〃Ν ; ゛△│´'´,.ゝ'┃.      ●┃ ┃┃
┃┃_.━┛ヤ━━━━━━━━──━━━━━━━━    .... ━┛. ・ .・
       ∇  ┠─Σ┼ ○ ('A`) ○   冫 そ',´; ┨'゚,。
          .。冫▽ <   ゝ、    ,ノ      乙  ≧   ▽
        。 ┃   Σ   (⌒ゞ ,l, 、'’  │   て く
          ┠─ム┼   ゝ,,ノ ノゝ. 、,,’.┼ ァ Ζ┨ ミo'’`
        。、゚`。、   i/   レ' o。了 、'’ ×  个o
       ○  ┃   `、,~´+√ ▽   ',!ヽ.◇    o┃
           ┗〆━┷ Z,.' /┷━''o ヾo┷+\━┛,゛;



Σノハ;゚听) 「ぬあああああああああああああああああ!!!!!!!????」


窓をぶち破って 勢いよく 誰かが侵入したのでした


ノハ;゚听) 「お、お前は何者だあああああああ!??」


一難去ってまた一難 いや 最初の難すら去っていません
この急展開に わたしはどう対応していいやら ぶっちゃけありえない



190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:24:48.26 ID:E0FLLGXq0

侵入した若い男は わたしを睨むように一瞥すると 口を開きました


(メ'A`) 「女……? ふん、女……一人だけか?」

(メ'A`) 「おかしいな……この部屋の主は、ガチムチの男だったはずだが」

ノハ;゚听) 「???????」


何が目的なのか いったい何者なのか わからないことだらけですが
少なくとも彼の言う男とは 雇い主である あのいい男のことでしょう


(メ'A`) 「しかし簡単だな。 この女だけなら、俺の能力なぞ使うまでも……」

(メ'A`) 「……」

(メ;A;) 「いてぇぇぇぇえええッ───!! ガラスが、ガラスがあぁぁぁあああっ!!」


体中に刺さったガラス その根元から ドクドク 鮮血が流れ出ています


ノパ听) 「……」

ノパ听) 「ホレ、これ使え。 あと薬置いとくね」

(;A;) 「えぐっ、うぐっ、うっ……あじがどう」



192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:26:57.34 ID:E0FLLGXq0

体中に刺さったガラスを ピンセットで丁寧に抜き取ると
わたしの貸したタオルで血を拭き オロナイン塗って 咳払いを一つ


('A`) 「ふう……助かったぜ、礼を言うよ」

ノハ;゚听) 「いや、それはいいがなあああ。
       せめてノックくらいしろよなああああああああ」

('A`) 「ごめんね。 合図してから突撃するべきだったね」

ノハ*゚听) 「それならいいよおおお。 仮にも乙女のお部屋なんだからねえええッ」


知り合いの自宅警備員 その片割れによく似ていますが どうやら別人のようです
鼻を鳴らしたあと せせら笑うように口の端を上げ 不敵な表情を浮かべます


('A`) 「乙女……ふっ、乙女か。 笑止」

('A`) 「これなら、容易く目的を果たせそうだな」

ノパ听) 「……目的? つーか、お前の目的ってなんなんだあああああああ!!」


ガラスに飛び込みたくて 仕方なかったのでしょうか
この男 自傷癖があるにしても せめて一人でやってほしい



193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:29:05.45 ID:E0FLLGXq0

そんなわたしの疑問 打ち消すように 彼は言葉を続けました


('A`) 「単刀直入に言ってやろう。 俺が興味あるのは、そこの箱……
    正確にはそいつの中身、それだけだ」

ノハ;゚听) 「この箱だとおおおおお?? どういう事だあああああ???」

('A`) 「落ち着け。 順に説明してやるから」

('A`) 「そう、それは昨晩のことだった……」


                    ※    ※    ※


ぎしぎし……うっ! 出ます! アムロいきま────す!

 ドビュッシー!!!!

  はあ……はあ……


細木 「フフ……よかったよドクオ。 大殺界に突入するかと思ったわ」

('A`) 「フン、わかっているだろうが……
    お前は俺のパワーアップのための踏み台、ただそれだけだ」



197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:31:48.12 ID:E0FLLGXq0

細木 「相変わらず口だけは達者だね。
     ブーン君とやらに敗北したのが、そんなにショックだったのかい?」

(;'A`) 「ち、違うぞ! てめえ一体何を言ってやがるん──」

細木 「フフフ、その焦りよう。 私には全てお見通しさ。 
    ……アンタが力を求める、その理由もね」

('A`) 「……数子、お前……一体何が言いたい」

細木 「何ってなにさ。 フフ、フフフフ……
    アタシはただ、ダーリンの行く末を見届けたい。
    それだけ、そう、ただそれだけのことさ─────」


  ('A`)
  長く長く紫煙を吐き出したあと、舌打ちする俺の頬を肉厚な掌で撫で上げ──
  耳たぶを甘く食みながら、奴は言ったのさ。


    『アンタの求めるものは、このアパートの隣の部屋───巨大な箱の中にある』


                    ※    ※    ※



199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:34:43.47 ID:E0FLLGXq0

('A`) 「聞くところによると、最近、
    ガチムチの男が謎の物体をこの部屋に運び込んだ、と。 もっぱらの噂だ」

('A`) 「そして数子は告げたんだ。 それさえ手に入れば、俺が最高のオナリストになれると」

Σノハ#゚听) 「なにいい───ッ! お前ひょっとして隣の住人かあああああ!!??」


どうやら昨夜 わたしの安眠を妨げた主は こいつだったようです
その事実を知った途端 彼に対する敵意が 倍増しました


('A`) 「それがどうした?
    ──部屋の持ち主が外出中なら、お前に話を通すしかなさそうだな」

ノハ#゚听) 「許さないぞおおおおおッ! 色んなやり方で……バイトを邪魔しやがってええええ!!」


一体 この『Wの箱』には 何が入っているのでしょう
そんな疑問が頭をよぎりつつも すぐさまそれは
眼前の男への怒りによって 押し流され 忘却の彼方へ沈みました


('A`) 「箱を寄越せ……と言いたいところだが、どうも穏やかには行きそうにないな」

('A`) 「次のオナリンピックで、ブーンを倒すのは……この俺様しかいないんだ!!!」



201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:37:20.04 ID:E0FLLGXq0

ノハ#゚听) 「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


右手の指先に力を込め 意識を集中させます


Σ('A`) 「な、なんだ!?」


一瞬の間を置いたあと
眩いばかりの閃光とともに 鳩尾の前に出現したのは
使い慣れた 赤い 透明のキーボード


('A`) 「くっ……くっくっくっく」

('A`) 「助けを呼ぶでも、逃げ惑うでもなく……ファイティングポーズだとッ!?」

ノハ#゚听) 「許さああああん!! 絶対に許さんぞおおおおおおおお!!!!」

('A`) 「なんだかわからんが、その能力……只者ではないとみた!」

('A`) 「くくっ、面白い。 お前も腕には多少自信があるみたいだな!!」



202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:38:47.43 ID:E0FLLGXq0

('A`) 「しかし……女風情に、俺のちんこが倒せると思うなよおぉぉぉぉおおぉお!!」

ノハ;゚听) 「ち、ちん(自主規制)だとおおおおおおお!?」


何の躊躇もなく わたしにとってのNGワードを言ってのける そいつの姿
今一度 よく観察してみると


            ('A`)   
            <(  )>
            ノω|

━┓”━┓”━┓”━┓”━┓”━┓”━┓”━┓”━┓”
━┛ .━┛ .━┛ .━┛ .━┛ .━┛ .━┛ .━┛ .━┛ .


Σノハ///) 「お! お前ええ!! なんで下半身ハダカなんだああああああああ!!?」

('A`) 「気付くの遅ぇよ」


どうみても半裸です 本当にありがとうございました



203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:41:03.51 ID:E0FLLGXq0

('A`) 「見せてやろう、俺のエモノ……股間に聳える無敵のスタンドをッ!」


 ヽ('A`)ノ   
   (  ) /⌒
  ノω| (('A`)) 
      | |         
      |#|
      | |


スタンド名 『ザ・チーンポ』
使い手 ドクオ
能力: 高速正確射精動作


持続力: A (超スゴイ)
破壊力: A (超スゴイ)
成長性: A (超スゴイ)
射程距離: A (超スゴイ)
大きさ: A (超スゴイ)


※ さすがに他作者さんのキャラに顔射しちゃうのはマズい気がするので、
   本作においては、自慢のデカマラによる物理的殴打をラッシュと呼称します。

※ ちゃんとゴムもつけてるからね! それが女の子への優しさ!



207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:43:49.23 ID:E0FLLGXq0

Σノハ///) (な、なんだあのデカ○○……反則級じゃないかああああああ!?)

('A`) 「フフフ。 膨張率80%。 硬度10(ダイヤモンドパワー)を確認」

('A`) 「エネルギー充填完了。 波動砲発射準備OK」


ぐいんぐいんぐいんぐいん

ドクオの声に呼応するかの如く 巨大なち(自主規制)こ ゆるり左右に揺れ動きます
これ すなわち デンプシーロール
間違いありません


('A`) 「さあ来な……一瞬で楽にしてやるぜ!!!」

ノハ;゚听) 「ま、負けないぞおおおおお!!!」


赤いキーボード上 縦横無尽に駆け巡るわたしの十死 もとい十指

得意のブラインドタッチにより 眼前の空間に歪みが生じ
収斂した黒の渦が 無数の弾丸を形作ったところで


             ノハ#゚听) 「いざ、勝負…………」 ('A`#)


                 『ちょっと待って!!』



210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:45:50.07 ID:E0FLLGXq0

    |┃三             _________
    |┃              /
    |┃ ≡         < 話は全部聞かせて貰ったわ!
____.|ミ\_ __ (゚ー゚*)    \
    |┃=___    \    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |┃ ≡   )   人 \ ガラッ


Σノハ;゚听) 「誰だあんたああああああああああああ!??」


切って落とされた火蓋 始まろうとしたわたし達の戦いを 阻害した声の主

鉄の扉を ためらいなく横に開くこの人物
見たところ 年はわたしと同じくらい

どこかの学校の制服を着ていますが
年中夏服のわたしと違い 長袖 チェックのスカート
ショートカットに ネコの髪留めと 一見かわいらしい娘です


(*゚ー゚) 「自己紹介する暇、あるかしら?」

('A`) 「何者だ? 戦い(オナニー)の邪魔をする奴は、誰であれ……」

(*゚ー゚) 「私はしぃ。 故あって、私もその箱の争奪戦に参戦するわ」



212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:47:47.57 ID:E0FLLGXq0

ノハ;゚听) 「ちょっ……なんでだあああああああ」


予想外の乱入者に またまた驚かされましたが
それ以前にまず 狙われてばかりの この箱
一体 中身は何なのでしょう


ノパ听) 「し、しかしいいいいい!!!」


相手が誰であれ そして内容が何であれ
三日間この箱を見張る と言ったからには
明日まで守り抜かないと バイトの意味がありません


ノハ;゚听) 「箱を持っていかれるのは困るぞおおおおおおお!!!」

('A`) 「くっ。 その箱は俺のもんだ。 欲しけりゃ力づくで奪うんだな!」

ノハ;゚听) 「お前もだああああああああああああああ!!!」

(*゚ー゚) 「……」

(*゚ー゚) (……この人も、やっぱり試験官の一人……なんだよね?)

(;*゚ー゚) (あ、でもさっき、バイトだとか言ってた気がする)

(;*゚ー゚) (勢い込んで入っちゃったはいいものの、この人達、ひょっとして全然関係ないのかも)



214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:49:51.57 ID:E0FLLGXq0

(*゚ー゚) (どっちにしろ、何事もなく箱の中の『原玉』をくれたりは、しなさそうだけど──)


                    ※    ※    ※


( ФωФ) 「試験の内容を説明する───」

しんと静まり返った講義室の中、先生は能面のように、その表情を変えることなく説明しだした。

( ФωФ) 「内容は、この町の数十箇所……
        それは我が校が管理する区域・設備であったり、まったく関係ない公共施設や、はたまた路上───」

( ФωФ) 「そこらに点在する、学校の刻印が刻まれた原玉を回収してくることだ。
        これらの原玉には特殊な処理を施してある」

( ФωФ) 「知っての通り、原玉は持ち主の言葉と心の動きに反応する。
        どういう意味だかわかるな? これがただの宝探しだとは思わないこと」

( ФωФ) 「試験に際し、所持していい原玉は二つまで」

( ФωФ) 「なお、試験中に法に抵触する行為や公共物の破壊・一般人への迷惑行為などが発覚した場合、
        重い処罰が下されるから覚悟するように───」


( ,,゚Д゚) 「なーんだそれ? よくわかんねえぞ。 やっぱり宝探しじゃねえのか?」

外に出てからも、ギコ君は釈然としない表情で、しきりに首を捻っていた。



216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:51:55.51 ID:E0FLLGXq0

(*゚ー゚) 「原玉は元素を生み出す際、持ち主からの一方的な働きかけじゃなく、
     持ち主の心身とシンクロすることでその役割を果たす、これは講義で習ったよね?
     微弱な電波や音声の波動が、とか言われているけど、詳しい事はわからない」

( ,,゚Д゚) 「まーな。 そんときゃ寝てた気がするけど、その程度の知識なら参考書読みゃ一発だし」

(*゚ー゚) 「それでも、生成への明確な意思が原玉とリンクした際、
     使い手である私達にも違和が感じ取れることがままある」

( ,,゚Д゚) 「あー、そうそう、なんか妙な気分になるんだよな」

( ,,゚Д゚) 「普通の奴にはわからないだろうが、扱いに長けた俺らには、何かこう──なんつーかな」

(*゚ー゚) 「何?」

( ,,゚Д゚) 「いや、具体的な言い方が思いつかねえや」

(*゚ー゚) 「おそらくだけど──特殊な処理を施してある、っていうのは、
     その反応が通常より感じ取り易い、私達にはっきりとした感覚で伝わるような原玉ってことなんだと思う。
     感覚を鋭敏にして、原玉からの反応を感じ取りながら、場所を特定していけってことじゃないかな?」

( ,,゚Д゚) 「あーね。 全身を原玉レーダーにしろってか」

(*゚ー゚) 「うん、そんな感じだと思う」

(*゚ー゚) (説明口調って辛いなあ……)



217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:53:56.04 ID:E0FLLGXq0

( ,,゚Д゚) 「しっかし……遠くて場所も個数もはっきりしない原玉に、
     しかも何度となく生成の働きかけを続けていかなきゃならねえってなると……
     こりゃー相当、精神にキそうだな」

(*゚ー゚) 「だからこそ実力考査の実地なんだろうね。
     それに、ただ探すだけだとも思えないな。 二つまで原玉を所持、ってところがね」

( ,,゚Д゚) 「邪魔する奴がいるってのか?
      ……ま、どんな試験だろうと、俺は絶対クリアしてみせるけどな」

(*゚ー゚) 「うん! 私も!」

( ,,゚Д゚) 「じゃ、この辺で別れるとするか」

(*゚ー゚) 「え? 一緒に探さないの?」

( ,,゚Д゚) 「ばっか。 それじゃ試験にも、お互いのためにもならないだろ」

(*゚ー゚) 「そっか、そうだよね……うん。ごめんね」

(*゚ー゚) 「……」

(*゚ー゚) 「どっちが先に原玉見つけて帰ってくるか、競走ね!」

( ,,^Д^) 「おう! 絶対負けねーぜ。 またあとでな!」



220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:55:57.76 ID:E0FLLGXq0

                    ※    ※    ※


(*゚ー゚) (絶対、ギコ君より先に試験をクリアしてみせるんだから)

('A`) 「なるほど……後付け設定ってやつだな」

ノパ听) 「説明の回想シーンに3レスも消費しおってええええええええええ」

(;*゚ー゚) 「?」

('A`) 「いや、なんでもねえ」

ノパ听) 「兎に角だッ! わたしはみすみすお前たちに箱を渡す気はないぞおおお!!」


それはわたしの 明確な意志です
バイト代とおのれのプライドに賭けて この箱と中身を 守り通さなければなりません


(*゚ー゚) 「ところであなた……えっと」

('A`) 「ドクオだ。 俺のことはそう呼べ」

(;*゚ー゚) 「いやあなたじゃなくって……」



222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/11(木) 23:58:11.03 ID:E0FLLGXq0

ノパ听) 「わたしか? わたしはヒートだああああああああ! ヨロシク!!」

(*゚ー゚) 「(暑苦しいなあ) ヒートさんだね。 どうせだから、私と手を組まない?」

ノパ听) 「?????」

(*゚ー゚) 「こんな狭い部屋の中、三人でのバトルロワイヤル、ってのも面倒でしょ」
     まずは、協力してあいつを倒しましょ」

ノパ听) 「それは確かになああああああああ。 しかし、何故お前となんだあああああ??」

(*゚ー゚) 「だって……」


            ('A`)   
            <(  )>
            ノω|

━┓”━┓”━┓”━┓”━┓”━┓”━┓”━┓”━┓”
━┛ .━┛ .━┛ .━┛ .━┛ .━┛ .━┛ .━┛ .━┛ .


(;*゚ー゚) 「どう見てもあの人、悪の権化ってかんじだし」

ノハ;゚听) 「……確かに。 フル○ンだしなあああああああ」


箱を狙う刺客だとか そういったものとは無関係に
乙女の敵であることは 間違いないでしょう



225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/12(金) 00:00:25.81 ID:KP0JPqtP0

('A`) 「フン、雑魚どもが何人寄り集まったところで無駄無駄ァッ!」

('A`) 「まとめて地に沈めてやるぜ!! かかってきな!!」


荒ぶる鷹のポーズで こちらを挑発する半裸の男

その姿に怯むことなく 再びキーに指を走らせ
まさしく 目にも止まらぬ速さで ブラインドタッチを施します


ノパ听) 「せっかくの申し出だがああ!!! あいつを倒すのくらいいいい!!」

ノハ#゚听) 「わたし一人で充分だあああああああああああ!!!」


『ワーム』と呼ばれるウィルスプログラム
周囲の空気が凝縮し 空間の歪んだ先に現れたのは 黒く細かな数発の散弾


ノハ#゚听) 「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」


叫びと同時 明確なベクトルを与えられたそれらが 風を切ってドクオに襲い掛かります


('A`) 「……!」



226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/12(金) 00:01:56.73 ID:KP0JPqtP0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ( ^ω^)『ドクオ……お前の笑顔、イカくせえお』


 ( ^ω^)ニコッ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

○O。('A`) (……ブーン! お前とまたバトルできるその日まで)

(#'A`) 「それまで、他の誰にも負けるわけにはいかんのだッ!!」


(#゚A゚) 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!!」」

ノハ;゚听) 「なっ!」


しかし なんということでしょう

ドクオが股間の一物を振り回すと
わたしが放った弾丸  全て そのガードで弾き飛ばされたのです



228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/12(金) 00:03:59.99 ID:KP0JPqtP0

(#'A`) 「無駄ァッ!」

Σノハ;゚听) 「ひゃあああっ!」


横薙ぎの斬撃を しゃがみ 辛うじてかわすと
転がることで追撃を避けながら 距離を取り 体勢を整えます


ノパ听) 「”ワーム”がダメなら……これでどうだあああああああ!!!」


わたしが次に打ち込んだ言葉は 『Trojan horse 』
それはすなわち ”トロイの木馬”
中空に具現化された無数の針が 瞬く間に ドクオの全身を包囲し 追い詰めます


ノハ#゚听) 「くうううううううううらえええええええええええええ!!!!!!」

('A`) 「……」


しかし 絶体絶命のはずである相手は
窮地におおのくどころか なおもまったく その表情を変えません



230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/12(金) 00:05:29.62 ID:KP0JPqtP0

('A`) 「一度でいいことを二度言うのは無駄なんだ……無駄は嫌いなんだ……無駄無駄……」

(#゚A゚) 「無駄無駄無駄無駄無駄ッ!!
     無駄だとッ!! 言っとろうがあぁぁぁああああッ!」

ノハ;゚听) 「な!?」


まさに伸縮自在
股間のスタンドが 器用に そして恐るべきスピードでピストンし
その勢いのまま 針の一本一本を弾き飛ばしてゆきます


(#'A`) 「WREEEEEEEEYYYYYYYYYYYYYッ!!」


ノハ;゚听) 「!!!(ファイヤーウォール!!)」


防御プログラムを 打ち込もうとしたのはいいのですが
いつの間にか 眼前に迫り来る ちん(自主規制)の刃

反応が遅れた
この距離 間に合わない やられる



232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/12(金) 00:06:17.62 ID:KP0JPqtP0


(*゚ー゚) ノパ听) 「わたしたちの戦いはこれからだ!!!」




                     【 to be continued..........】



236: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/12(金) 00:10:03.98 ID:KP0JPqtP0

 まさかの暴挙
 実はこの話 ゲリラのくせに前後編の二部構成なのです

 ゲリ太のくせに なまいきだぞ
 ゲリ君 きみはなーにをやっとるのかね
 いい加減に自重しろ

 しかし 何と言われようと知ったこっちゃありません
 後半へ続く

 たくさんの支援 誠にありがとうございました
 後がつかえている状況で 長い間スレを占有してしまい すみません
 加えて 明日のゲリラをお許し下さった マジ切れの皆さん 本当にありがとうございました
 Aグループの投下の 御迷惑にならぬよう 心掛けますので

 なお 全ての文責は十オナの奴にありますので 不平不満ございましたら私までどうぞ
 無駄に長いゲリラに お気を悪くされた方がいらっしゃいましたら 申し訳ありませんでした

 明日の15時くらいから 残りを投下させていただきます
 では



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