(´・ω・`)ショボンが悲しい夏を振りかえるようです

162: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 21:43:56.43 ID:DXpNuSU90

僕は、ベッドの上で仰向けで寝転がっているしぃを見る。しぃは静かな寝息をたてていた。
寝ているしぃを見つめていると、しぃの左手が布団から出ていることに気づいた。僕は布団の中に閉まってあげようとして、しぃの左手を掴んだ。
すると僕の手に、小さな金属の感触が伝わる。僕は手を離して、再度しぃの左手を見た。

(´・ω・`) (僕があげた指輪だ……)

僕はそっとしぃの指から指輪を外す。
やっぱり新品みたいに綺麗で、ルビーがとても輝いていた。

(´・ω・`) (あれ?)

買ったときは気づかなかったのだが、僕は指輪の内側に、なにかが彫ってあるのを見つけた。
僕はそれをゆっくりと読む。

(´・ω・`) (N、A、G、A、O、K、A……ナガオカ。長岡!?)



167: >>165同じく ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 21:46:03.65 ID:DXpNuSU90

僕は思わずジョルジュのほうを見る。
ジョルジュはしぃのお母さんとなにかを話していて、僕のほうを見てはいなかった。

あの店主がこの指輪に「NAGAOKA」と彫ったのだろうか。
それにしては、あまりに偶然すぎて現実的とはいえない。
となると――しぃがこれを彫った?
その文字をよくよく見てみると、それはところどころ荒削りで、素人が彫ったものということが伺えた。

(´・ω・`) (一体どうゆうことだろう……)

僕はとりあえず指輪をしぃの指に戻す。
そして、しぃの左手を布団の中にしまった。



171: >>165同じく ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 21:48:43.66 ID:DXpNuSU90

その後、ジョルジュとクーさんはしぃのお母さんと話をして、僕はただずっと指輪について考えていた。
病室から出て、帰り道にジョルジュとクーさんが僕になにか話しかけていた気がしたが、僕は全く覚えていない。
結局その日は、家に帰ってからも、しぃと指輪のことについて考えていた。しぃから本音も聞けなかったし、モヤモヤは大きくなるばかりだった。

それから僕はなにも無い日々を過ごした。
変化がない日々、じゃなくて本当になにもしない日々。
僕はひたすら部屋に引きこもって、ずっと思慮に耽る。食事はとらなかった、いや、とる気になれなかった。流石に水分は補給したが。
最初のころは、毎日父が僕の部屋をノックしてきた。しかし、僕がそれを無視しているうちに、最近父が僕の部屋の前に来ることは無くなった。



172: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 21:50:52.70 ID:DXpNuSU90

ジョルジュからも、クーさんからも、もちろんしぃからもメールは来なかった。
自分からメールする気にはなれなかったので、向こうから送ってこない限りメールは来ないだろう。
多分このままずっと来ないんじゃないかな、と思っていたが、ある日突然クーさんからメールが来た。


08/17 8:34

From 須名クー
Sub 件名なし

しぃの母親から、しぃが退院したと連絡があった。
一緒にしぃの家に行かないか?



175: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 21:53:22.31 ID:DXpNuSU90

それは淡々としたメールだったが、引きこもった僕を家の外に出させるには、充分すぎるメールだった。
クーさんに了解のメールを送ると、僕は久しぶりの私服に着替える。
そして、数日ぶりに部屋からでると、真っ先に洗面所へ向かった。
そして洗面所の鏡を見る。そこに映ったのは――少々やつれて髭がうっすらと生えている顔。一瞬、自分の顔じゃないと思ってしまうほどだった。

(´・ω・`)「はは、「お宝通り」で店を出しても、違和感なさそうだ」

僕は自分の風貌を自嘲し、ひげを剃りはじめる。
全部剃り終わり、冷たい水で顔を洗うと、幾分かましな顔になったような気がする。
なんにもしてないはずなのに、なんだか疲れたなあ。僕はヨロヨロと家を出て、自転車にまたがる。
待ち合わせ場所は、僕らの通っている高校だ。



177: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 21:56:04.64 ID:DXpNuSU90

僕が高校に着いたときには、すでに二人、正門の前で待っていた。
近づくにつれて、顔がはっきりしてくる。ああ、やっぱりクーさんとジョルジュだ。

( ゚∀゚) 「……よお」

川 ゚ -゚) 「ひさしぶりだな、ショボン」

(´・ω・`) 「……うん」

それ以降、会話を交わすことは無かった。
しぃの家を知ってるクーさんに、僕とジョルジュは黙ってついていく。
十五分ほど自転車をこぐと、ここらでは有名な高級住宅街に入った。しぃの家は、ここら辺にあるのだろうか。
すると、やっぱりクーさんは住宅街の途中で自転車を止めた。僕とジョルジュもそれに続く。
表札に「椎名」と掲げられたその家は、とても大きくて洋風建築の綺麗な家だった。
そして、クーさんがインターホンを押す。



180: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 21:58:11.86 ID:DXpNuSU90

「……はい」

川 ゚ -゚) 「クーです。しぃさんのお見舞いに来ました」

「ちょっとお待ちください」

インターホンが切れるのとほぼ同時に、玄関が開く。
そこにはしぃのお母さんがいた。

((σ_σ,)) 「どうぞ、あがって……三人いるのね」

(´・ω・`) (三人いる……?)

僕らはしぃのお母さんに案内されて、しぃの部屋の前まで来た。
扉には「しぃの部屋」とボードがかけてあり、そこには「ノック必須!」と書いてあった。



181: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:00:17.89 ID:DXpNuSU90

((σ_σ,)) 「それじゃあ、私はこれで」

そう言うと、しぃのお母さんはどこかへ行ってしまった。
残された僕らは無言で立ちすくんでいる。仕方ないので、僕がノックをすることにした。
コンコン、とドアを叩き、しぃに呼びかける。

(´・ω・`) 「しぃ、入ってもいいかい?」

するとドアの奥から、小さな声で「どうぞ」と聞こえてきた。
その声は弱弱しくて、しぃも色々と大変だったんだろうと思った。
僕はゆっくりとドアを開ける。そこはピンク中心の色合いの部屋で――ベッドの上にしぃがいた。



184: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:02:24.17 ID:DXpNuSU90

(*゚ー゚) 「ひさしぶり」

(´・ω・`) 「……」

久しぶりに見たしぃの顔は、やっぱりどこかやつれていた。
僕はしぃに申し訳なくて、本当に申し訳なくて、最初の言葉はしぃへの謝罪だった。

(´;ω;`) 「本当にごめん、しぃ」

(*゚ー゚) 「ううん、こっちこそごめんね」

そういってしぃは微笑む。久しぶりに見たしぃの笑顔は――やっぱりしぃの笑顔だった。



188: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:04:52.99 ID:DXpNuSU90

川 ゚ -゚) 「あのー入りづらいのですが」

クーさんが顔だけ出して、こっちを見ている。僕としぃはそれを見てついつい笑ってしまった。
クーさんも少しはにかんで、部屋に入ってくる。なんだが久しぶりに良い雰囲気だった。

( ゚∀゚) 「あれ、俺は蚊帳の外ですか?」

遅れてジョルジュが入ってくる。その顔はやっぱり笑顔で――

(*゚ー゚) 「来ないで!!」

(; ゚∀゚) 「え?」

突然のしぃの豹変ぶりにクーさんと僕も反応が追いつかなかった。
気づいたときには、しぃは泣きながら、手当たり次第に部屋にあるものをジョルジュに投げつけていた。



190: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:07:00.78 ID:DXpNuSU90

(´・ω・`;) 「しぃ、落ち着いて!」

(*;−;) 「うるさい! 来るな! あんたが全部悪いんだ!」

(; ゚∀゚) 「……」

ジョルジュは両手で顔をカバーしながら、しぃの罵声を一身に受けていた。
僕とクーさんでなんとかしぃを押さえたときには、ジョルジュの両腕は傷だらけになっていた。
しかし、しぃは体を押さえられても叫び続ける。

(*;−;) 「勝手に自分で全てを造って、そして勝手に全てを壊して! あんた自分がなにをしたかわかってるの!?」

(; ゚∀゚) 「本当に悪かった……」



201: >>194マルチEDで採用したい ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:10:14.05 ID:DXpNuSU90

しぃは冷静さを失っていて、訳のわからない言葉を叫び続けている。
それに対してジョルジュも、ただもごもごと謝っている。
そして、とうとう――しぃが言ってはいけない言葉をジョルジュにぶつけてしまった。

(*;−;) 「あんたが変な力なんか持ってるからいけないのよ! あんたなんか――その力と一緒に死んじゃえばいいのに!」

( ゚∀゚) 「……」

ジョルジュはゆっくりとクーさんを見る。
しぃを押さえながらもクーさんは、ジョルジュを睨んでいた。
そしてジョルジュは次に僕を見た。
そして、その目は――あの日の約束を思い出させた。



206: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:12:32.18 ID:DXpNuSU90

(´・ω・`) (必ず君を支えると約束したけど――今は無理そうだ)

僕はそう思っただけであったが、恐らくジョルジュには伝わっただろう。
ジョルジュはもう一度だけ、僕の顔を見ると、くるりと背を向けて部屋を出て行った。

ジョルジュが出て行くと、しぃも段々と落ち着いてきた。そしてそのままベッドの上で寝てしまった。

川 ゚ -゚) 「疲れていたんだな……」

(´・ω・`) 「うん。それにしてもちょっと言い過ぎたんじゃないかな?」

川 ゚ -゚) 「いや、あいつにはあれくらい言わないとダメだろう」



208: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:14:40.24 ID:DXpNuSU90

これ以上いても迷惑だろう、とクーさんが言ったので、僕らはこれで帰ることにした。
帰り際に、しぃのお母さんを見たときに、やっとさっきの言葉の意味が理解できた僕は、やっぱり鈍いんだろうか。
とりあえずしぃは、なんとか大丈夫そうだ。ただジョルジュは……。
期待はいつも裏切られることは、僕はよく知っている。だけど、不安がいつも的中することは――この時はまだ知らなかった。

翌日、僕はひさびさに家族と会話をしながら夕食をとった。
だいぶ痩せた父と、反対に段々と丸くなってきた母。
話すことは他愛もないことばかりだったけど、これが家族の会話、と思えるものだった。
段々とすべてが元に戻ってきてる、ひさびさにそう感じることができた。
だから、部屋に戻ってジョルジュから着信履歴があったのを見たときも、仲直りの電話かな、としか思わなかった。



211: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:17:00.29 ID:DXpNuSU90

(´・ω・`) 「とりあえず掛けなおしてみるか」

何回かの呼び出し音。
わりと早くジョルジュは電話に出た。

(´・ω・`) 「ジョルジュ、なんか用があったのかい?」

「あ―、ちょっ―な」

(´・ω・`) 「なんだい?」

「い―や、もう―いんだ」

(´・ω・`) 「なんか聞こえづらいけど、どこにいるの?」

「学校の、お――う」

(´・ω・`) 「え?」

「学校の、―くじょ―」

(´・ω・`) (学校の……お、くじょ、う……おくじょう)



222: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:20:08.67 ID:DXpNuSU90

(´・ω・`;) 「学校の屋上!? なんでそんなところにいるんだ!?」

それまで雑音で聞こえづらかったがジョルジュの声が、最後ははっきりと聞こえたのはなんでだったのかな。
そのあとジョルジュが言った言葉が――僕が最後に聞いたジョルジュの言葉だった。

僕は急いで、自転車に乗り学校へ向かう。
途中でしぃとクーさんに、「学校に来るように」とだけ伝えた。
そして、僕が学校に着いたときには、正門の前に一台の救急車と、一台のパトカー。それが僕にすべてを悟らせた。

(´・ω・`) 「ジョルジュ……」



229: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:22:20.20 ID:DXpNuSU90

くだらない高校生活の中で、唯一僕が心から親しくできた。
ピアノの全国コンクールで僕が落ち込んだときも、僕を外の世界に引っ張っていってくれた。
僕のことは信頼してくれて、自分の不思議な力のことも話してくれた。
僕たちはずっと友達だろう? 一緒に支えあおうって約束したのに――

(´;ω;`) 「僕がジョルジュを裏切ってしまったんだ……」

しぃとクーさんが来たのは、それからすぐのことだった。
僕らは警察の人に遺書を手渡された。証拠品だからすぐ持っていかなければならないけど内緒だよ、と言って。
遺書は封筒に入っていて、その封筒には「親愛なる三人の仲間たちへ」と書いてあった。

僕は中にある遺書を取り出し、ゆっくりと読み始めた。



233: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:24:27.18 ID:DXpNuSU90

遺書

しぃへ

しぃには本当に申し訳ないことをしてしまいました。
本当は何回謝っても足らないくらいなのですが、この書面をもってもう一度謝罪します。
本当にすみませんでした。
サッカー部の人数が少なくて、困っていたときに、しぃがマネージャーとして入部してくれたときは本当に嬉しかったです。
その後、僕の力不足でサッカー部は潰れてしまいましたが、部活をやってる間はとても楽しかったです。
本当にありがとうございました。



235: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:25:32.72 ID:DXpNuSU90

クーへ

クーは本当はショボンが好きだったはずなのに、僕なんかと付き合いをしてもらって本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
夏休みのあの夜の僕はどうにかしていたのでしょう。本当に悔やんでも悔やみきれません。
本当にすいませんでした。
僕は本当にクーの歌声と、性格と、全てを愛していました。ただ僕にはその愛を届ける資格がなかっただけです。
短い間でしたが、僕の相手をしてくれてありがとうございました。



239: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:26:53.27 ID:DXpNuSU90

ショボンへ

高校へ入学してからというもの、僕の生活はショボンを中心に回っていました。
周りからは白い目で見られていて、いつ仲間はずれにされるかわからない僕でした。
しかし、ショボンと友達でいれたお陰で平穏な生活を送ることができました。
本当にありがとうございました。
最後に、ショボンとの約束のことについてです。
ショボンがこの手紙を読むときには、僕はもうこの世にはいないでしょう。
なので、僕にはもう約束を果たすことができません。最後までそれが心残りでしたが、僕の心の中はそれ以上に絶望でいっぱいでした。
本当にすいませんでした。ショボンと過ごした半年は、とても輝いていました。



250: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:29:03.72 ID:DXpNuSU90

「KAKA」としてのみんなへ

たった一ヶ月程度のバンドでしたが、本当に最高のバンドでした。
僕に作曲を任さてくれたときは、すごい嬉しかったです。
僕が作ったあの曲に例えるならば、僕の人生はサビで止まってしまったようです。
でも三人は必ずあの曲の最後のように、生きぬいてください。
本当に楽しい一ヶ月をありがとうございました。



255: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:30:31.09 ID:DXpNuSU90

最後に、僕の意思をここに示したいと思います。
僕は小さいころからこの不思議な力をもっていたせいで、周りに色々と迷惑をかけてしまいました。
今回も同じで、この力があるところには、必ず不幸が訪れることを、僕は悟ることができました。
なので、この力が二度と後世に残らないように、自らの命をもって、この力を根絶やしにすることにします。
最後にこれだけは伝えておきます。
本当にありがとうございました。

長岡ジョルジュ



260: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:32:42.55 ID:DXpNuSU90

ジョルジュの遺書は、いつもは使わない敬語で書かれていて、すごくよそよそしい感じがした。
いや、もしかしたらこれがジョルジュの本当の姿なのかもしれない。

(´;ω;`) 「なんで謝罪とお礼ばっかりなんだよ……。もっと他に言うことはなかったのかよ」

川 ; -;) 「ジョルジュ……。私も君から思いを告白された時は、偽りなく嬉しかったぞ……」

(*;−;) 「私があんなことを…うっ…うっ…言わなければ……」

(´;ω;`) 「僕が約束を破ったのに……なんでお前が謝るんだよ。謝るのは俺のほうじゃないのかよぉぉぉぉ!」

僕ら三人はその日ひたすら泣き、叫んだ。
涙は枯れるというが、それは嘘みたいだ。その日僕らの涙は一切止まらかった。



268: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:35:56.80 ID:DXpNuSU90

その後、ジョルジュの葬式が行われ、学校でも緊急集会が開かれたりした。
どちらも、決して自殺の具体的な原因は言われることはなかった。
しかし、僕らはわかっている。ジョルジュを殺したのは、間違いなく――僕らだ。
僕らは一生罪を負って生きることとなるだろう。周りに知られることはない、僕ら三人だけの秘密。
だけど、もし、その罪をジョルジュが許してくれるのなら、もう一度、ジョルジュに会えるならこう言いたい。

「ありがとう。君と友達になれて良かった」と。

そしたら、ジョルジュはきっとこう言うだろう。
最後にジョルジュが言った言葉。それは――



275: エピローグに続くよー ◆bAt3E3sVXo :2007/06/23(土) 22:38:15.43 ID:DXpNuSU90

「最後にショボンと話すことができて、俺は希望を見ることができたよ。ありがとう」

なんだよ、ジョルジュの人生はサビで終わってないじゃないか。
最後にちゃんとあの曲のとおりに、希望で終わることができたじゃないか。

高校一年生の夏、僕の最愛の友ジョルジュは――希望を抱いたまま眠った。



戻るエピローグ