川 ゚ -゚)ξ゚听)ξふたりのハッピーライフなようです

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/26(火) 20:15:02.10 ID:OC6bnyhC0
【なすがままに】

 クーさんのことが、好きだ。

 とにかく素直で、真面目で、いつも変にクールで、

 ときどき、この人は馬鹿なんじゃないかと思うこともあるけど、それでもやっぱり憎めなくて、

 いつも私の傍にいて、私のことを助けてくれて、

 悲しいくらいに、根っからのいい人で、馬鹿正直者で……。

 そんなクーさんが、大好きだ。



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/26(火) 20:16:57.17 ID:OC6bnyhC0
 でもある日、ふと思った。
 私の気持ちは、本物なのだろうか。

 女が女に、それも、十も年の離れた相手に恋をするなんて、どう考えたって馬鹿げている。

 クーさんは、身寄りがなくなって施設に預けられそうになった私を引き取って、唯一、いつも優しくしてくれた存在だ。
 これは、行き過ぎた家族愛と甘えが生んだ、一時的な感情。そう自分に言い聞かせてきた。

 でも……。

 日が経つにつれ、一緒に居る時間が長くなれば長くなるほど、クーさんのことを、ますます好きになっていってしまった。
 気付けば、私の中で、自分でも驚くくらいに、クーさんへの気持ちが膨張していた。



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/26(火) 20:18:22.18 ID:OC6bnyhC0
 ……もう、いいかな?
 私、充分我慢したよね?

 これ以上抑えたら、私、何をするかわからないもん……。

 心のなすがままに、私は口を開く。

 思っていたほど、勇気はいらなかった。
 溜め込んでた感情が、言葉になって自然と溢れた。

 その後で、自然と涙が溢れてきた。



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