DOKUO's A-LIVE STORY
- 48:169◆f4rw8oIHfU :09/17(日) 21:35 NsXGZKFkO
7th〜Scalpels〜
(+'A`)久しぶりだなクソ野郎
(-@З@)ヒドイ言われ様だね
(+'A`)俺に何したか忘れたのかよ?
(-@З@)“実験”だよ
二度と聞かないと思った声の主と久しぶりに会話をする
胸クソが悪くなる
でも今はコイツに構ってる暇はない
奥に見える階段に向って歩く
(-@З@)此処は通さないよ
旭の声が背中に響く
それならどうって事はないが―――
首に冷たい金属の感覚だ
(-@З@)これ以上進なら君の頸部を切断するよ?
この声は本気だぞ……
此処は一歩退くしかないか……
(+'A`)わかった…退くよ……
言いながら旭の方に振り返る
眼鏡の奥の瞳に殺意がかいま見える
(+'A`)どうすれば通してくれる?
(-@З@)僕を殺せば
メスを懐から出しつつ事務的に応える
(+'A`)……そうか
言うが早いか戦闘の態勢をとる
右腕をダラリとおろし左拳を口元に持ってくる
所謂クロンクスタイルだ
(-@З@)その気になったのか
旭も戦闘の態勢をとる
それぞれの指の間にメスをはさみ込むように持ち眼前に構える
(+'A`)……来いよ
(-@З@)自分の手で実験体を壊すのは初めてだ
語尾を強くして右腕で突いてきた
- 50:169◆f4rw8oIHfU :09/19(火) 11:30 tYn696AEO
突き出た腕を避けるべく一歩後ろに跳ぶ
さらに突き出た腕を引きながら左で踏み込み左拳を突き出して来た
(+'A`)このままペース創られたら厄介だな……
小さく呟き旭の左拳に眼を落す
正面からだと分が悪いな……
捕まえて自由を奪うか
(+'A`)っと
旭のメスが俺の身体に到達する前に捕まえようと両腕を前方に伸ばす
(-@З@)ふんっ
俺の行動の意味を読み取ったのか左拳を引き始めた
ここで逃したら俺のペースが創りにくくなる
ペースを創りたいが一心で一歩前に踏み込み両腕で捕まえにかかる
(+'A`)よしっ
(-@З@)しまった
捕まえた―――
右腕で旭の左腕を強く抑える
変な薬の所為で筋肉量が増えたからこれくらいわけない
(-@З@)放せっ
(+'A`)だが断r
言葉の途中で右腕を振り上げて来た
この腕も捕えれば旭の攻撃は確実に封じられるはずた
(+'A`)捕まえるか
言うが早いか旭の右腕を左手で抑える
これで旭の腕の自由はなくなった
(+'A`)っだぁ
旭の両腕を思いっきり引く
その勢いを利用して旭の顔面に頭突きを食らわせる
頭の中に鈍い音と液体独特の音がひろがる
(;#)З゚)ぷっ
旭の両腕を解放した事で旭が後ろに数歩よろめく
それを見逃さず右脚で踏み込み全体重を乗せた左ストレートを打ち込んだ
また鈍い音が身体に響く
振りぬいた処で旭の身体が崩れ落ちる
(+'A`)痛そ〜
見下ろした旭の顔は大きく腫れあがり鼻は異様な方向に曲がってある
鼻の下は血で赤く染まっていた
- 51:169◆f4rw8oIHfU :09/21(木) 13:50 TRxprf+5O
(+'A`)……急ぐか
俺が殴り倒したのは“旭”であって“義児”って奴じゃない
素直を泣かせたのは“義児”って奴だ
つまり旭を潰しても何の意味も持たない
(+'A`)一応メスは貰っていくか
しかし強ち無意味な戦闘ではない
―――俺に武器を与えてくれたから
旭の周りに落ちているメスを数本拾う
これだけだと危険なので旭の上着から鞘も頂く
メスを鞘に収めてパンツのポケットに忍ばせる
(+'A`)行くか……
武器を手に入れた俺は足早に階段へと向った
7th End
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