( ^ω^)はヌクモリティを取り戻すようです
- 207:変態注意報◆uAn5dIn1Sw:06/12(火) 19:50 glKHK1QOO
処女は(´・ω・`)に恋してるようです
从'ー'从「ちょっと皆さんにお願いがあるんだけど…」
( ^ω^)「僕達かお?」
いつものように昼休み屋上で弁当を食べていたら、
クラスメートの渡辺さんに声をかけられた。
ちなみに僕達とは
('A`)川゚‐゚)川д川( ^ω^)(´・ω・`)の五人だ。
ショボンだけ彼女がいないのは少し可哀想だな……
(´・ω・`)「それで、僕達に何の用なんだい?」
从'ー'从「うんとね……あのね…」
渡辺さんの話を簡単に説明するとこうだ。
彼女は女子校の青春を描いたマンガが描きたい。
しかし資料が足りずに悪戦苦闘している。
だから僕達に女子校の校内の写真を撮ってもらいたい
って訳だ。
- 208:◆uAn5dIn1Sw:06/12(火) 20:36 glKHK1QOO
('A`)「何処の女子校なんだ?」
从'ー'从「えっとね……馴れ合い女学院」
マジで?
馴れ合い女学院って確か凄いお嬢様学校で警備も厳しいはずじゃあ……
川゚‐゚)「あ、私そこの制服持ってるぞ」
('A`)「流石クーお嬢様。なんでもお持ちでいらっしゃるようで」
都合いいなあ
川゚‐゚)「だってあそこの制服マリみての制服にそっくりじゃないか。ファンとして欲しくなってな」
いくらファンでもそこまでするか?
川゚‐゚)「貞子ちゃん、タイが曲がっているわ?」
川;д川「やめてくださいクーお姉さま…」
('A`)「俺達会話に混じれない」
(´・ω・`)「じゃあその制服を借りて潜入すればいいんじゃないかな?」
从'ー'从「うん、そうだね!」
川゚‐゚)「それでわ放課後に私(わたくし)の家にお集まりくださいませ。ご機嫌よう」
- 209:◆uAn5dIn1Sw:06/12(火) 20:50 glKHK1QOO
( ^ω^)「おじゃましますお」
クーの、いやクーお嬢様のお家にたどり着いた僕達はクーの部屋に通された。
川゚‐゚)「今日は私の家にお集まりいただき誠にありがとうございました」
('A`)「クー、いい加減に戻れ。さっき先生にご挨拶してびびられただろ」
川゚‐゚)「なかなか楽しかったがな」
楽しめるのか?
( ^ω^)「クーがその格好で女子校行けばきっとバレないお」
今クーが着ている制服はかなり似合っている。
その証拠にドクオはずっとニヤニヤした面だ。
('∀`)「いや…クーマジその制服最高だわ……」
- 210:◆uAn5dIn1Sw:06/12(火) 21:27 glKHK1QOO
川゚‐゚)「残念だが、私は潜入できない」
(´・ω・`)「ホワイ?」
川゚‐゚)「実は私すでに一回潜入しているんだ」
从'ー'从「へえ…すごいね」
川;゚‐゚)「まあ、潜入するまでは良かったんだけどな」
('A`)「何やらかした」
川;゚‐゚)「いきなり近くを通った車に驚いてとび跳ねたんだ」
川д川「それで?」
川;゚‐゚)「私のエルボゥが校舎のガラスをぶち壊してな」
悪い肘だな。
川;゚‐゚)「なんかもう凄い形相で警備員さんが走ってきた」
('A`)「当たり前だ潜入テロリスト」
まあ当然だ
川;゚‐゚)「その時は逃げ切れたが、顔を見られたから私はブラックリスト入りしていると思う」
なんだかなあ……
- 211:◆uAn5dIn1Sw:06/12(火) 23:45 glKHK1QOO
( ^ω^)「つまり、他の誰かが制服を着て潜入するのかお?」
川゚‐゚)「そのとおりだ」
そしてコスプレパーティーが始まってしまった。
川д川「私体が小さいからブカブカだよ……」
貞子は体が小さいからな。
袖から手が見えないのが最高だ。
(* ^ω^)「最高にかわいいお」
川*-川「照れるよブーン……」
(´・ω・`)「バカップル乙」
いいじゃないか別に
( ^ω^)「あっちだって似たようなもんだお」
(*'A`)「おお!そのコスプレいいじゃん」
川*゚‐゚)「めがっさ似合ってると思わないかな?」
どこかで見たウェイトレス衣装を着たクー。
クーは宇宙人のインターフェースな委員長のほうがイメージが近いと思うけどな。
从'ー'从「あれれー私にも大きいよー」
やっべ。渡辺さんのこと忘れてた。
- 214:◆uAn5dIn1Sw:06/13(水) 19:38 OKVG+ASBO
('A`)「おいおい、女性陣全滅かよ」
川゚‐゚)「ああ、弱ったな」
お前が言うべきじゃない。
从'ー'从「どうしよう……」
実に困った。
('A`)「俺すっげえいいこと思いついた。俺達が着ればいいんじゃね?」
(;^ω^)「ドクオ。いっぺん病院行ってみる?」
('A`)「ネタに決まってんだろ?」
みんな黙り込んでしまった。
五人もいるのに静かな部屋。
从'ー'从「みんな……ありがとう。やっぱり私諦めるね……
ごめんね…無理な相談して…」
ついに渡辺さんが謝ってしまった。
不甲斐ないなあ……
从 ー 从「おじゃましたね……バイバイ」
哀愁漂う背中に声を掛けることは僕達にはできな
(´・ω・`)「よし。僕が着よう」
- 215:◆uAn5dIn1Sw:06/13(水) 19:48 OKVG+ASBO
从;'ー'从「えっ」
(;'A`)「ええっ」
川;д川「えええっ」
川;゚‐゚)「ええええっ」
(;゚ω゚)「えええええっ」
川;゚‐゚)「わ、わんすもわ……」
(´・ω・`)「僕がその制服を着て潜入する。そうすればいい」
確かにショボンは男にしては小柄で顔も童顔で中性的だ。
いわゆるショタ顔なショボンでも、
女装は流石に……
从'ー'从「いいの……?ショボン君」
(´・ω・`)「ああ。覚悟はできてるよ」
ドクオの口癖を借りるなら、
これは予想外だ
川゚ー゚)「それでは楽しい変身タイムといこうではないか」
切り替え早!
- 216:◆uAn5dIn1Sw:06/13(水) 21:20 OKVG+ASBO
(;'A`)「ショボンの奴……」
(;^ω^)「男らしいお」
ショボンと女性陣は奥の部屋へと消えたので、
残された野郎二人でお話だ。
('A`)「ところでブーン。貞子ちゃんとは上手くいってるか?」
( ^ω^)「もちろんだお」
('A`)「で、どこまでした?」
顔が近いぞ。
( ^ω^)「……べろチューまで」
('∀`)「勝った。俺は裸見たぜ」
( ^ω^)「僕だってもうすぐ裸見られるお」
テラエロトーク。
だがやめられない。とまらない。
('∀`)「いきなり乳首に噛み付いてひっぱたかれんなよ」
( ^ω^)「そんなことしないお」
('∀`)「どーかな?」
( ^ω^)「絶対ないお。……この部屋でしたのかお?」
('A`)「おうよ。まずそこのベッドに二人で座ってな」
- 217:◆uAn5dIn1Sw:06/13(水) 21:30 OKVG+ASBO
デモンストレーションしてくれるらしい。
('A`)「でもって俺がクーの服をゆっくり脱がして……」
服のボタンを外す動作を僕にするドクオ。
実際に外してるわけではない。
('∀`)「で、俺が優しく押し倒すと」
そう言って僕を押し倒したドクオ。
(;^ω^)「止めるお。僕達男の子だよ!こんなところ見られたら……」
ガラッ
川゚‐゚)
川д川
从'ー'从
(´・ω・`)
( ^ω^ )
川゚‐゚)「私という彼女がいるのに……」
- 220:◆uAn5dIn1Sw:06/13(水) 23:37 OKVG+ASBO
(;'A`)「えーっとな。クー、これにはな」
川;゚‐゚)「知らなかった……ドクオがアブノーマルだったなんて……」
(;'A`)「ち、違うんだ」
川;‐;)「しかも……私とドクオの思い出のベッドで……」
(;'A`)「俺はそんなつもりじゃ」
川;‐;)「私とは遊びだったんだな……」
(;'A`)「俺はクーも大好きだから…」
川;‐;)「やっぱり私はおまけで遊びなんだあぁぁ!うわぁぁん」
(;'A`)「ま…待ってくれぇ!クー!」
( ^ω^)「リアルで昼メロドラマが見られたお」
从'ー'从「うわあ…すごい修羅場だったね」
川д川「そんなことよりショボン君見てよ」
あの二人は出て行ったので今は四人だ。
(*´・ω・`)「どうだい?」
すごく……似合ってます……
クーに負けず劣らず似合っているショボン……
君は一体……
- 221:◆uAn5dIn1Sw:06/14(木) 00:29 p8tqFHzkO
(;^ω^)「ショボン……ちゃん?」
川д川「私より似合ってる……」
(*´・ω・`)「いやあ、照れるな…」
軽く化粧までしているショボンはショートカットの女の子みたいだ。
从'ー'从「ショボン君!これならきっと上手くいくよ!」
(´・ω・`)「ありがとう」
从'ー'从「じゃあ今度の土曜日、お願いするね!」
(´・ω・`)「任せてよ!」
(;'A`)「待ってくれよ!クー!」
ああああ!勘違いされちまったあ!
なんてこったい!
……いたいた。
だいたい予測はできてるんだ。
川 ‐ )
あの夜、俺達が初めて出会ったあの公園のベンチ。
('A`)「クー……」
川 ‐ )「なんだ。おホモダチといちゃいちゃしてればいいだろ?」
ふと思い出す、あの夜のこと。
勘違いしてバカなことした俺。
キョトンとした後困った顔したクー。
('A`)「そういや俺達の始まりはさ、俺の勘違いからだったよな」
川゚‐゚)「……そうかもな」
('A`)「じゃあさ、今日のクーの勘違いでおあいこなんじゃね?」
川゚‐゚)「相変わらず意味分からないぞ。でも」
川゚ー゚)「それでいいや」
私はこんなドクオが大好きだから。
- 222:◆uAn5dIn1Sw:06/14(木) 21:22 p8tqFHzkO
いつものように色々すっ飛ばして土曜日に。
( ^ω^)「グッドラック、ショボン」
从'ー'从「頑張ってね〜」
(´・ω・`)「うん。頑張ってみるよ」
ブーンと渡辺さんに軽く返事をした校門へと向かう。
我ながら恐ろしいほど似合っているな…
難なく校門をくぐり抜けることができた。
警備員ザルだな。
(´・ω・`)「このへんかな?」
クーから借りたカメラで女子校の写真を撮りまくる。
(´・ω・`)「ショボンフラッシュ!」
校内はまさにお嬢様の、のほほん空間だ。
あちこちに薔薇が咲いている幻覚が見えてくる。
男の入り込むスペースが見つからない。
(´・ω・`)「さて、校舎に侵入するか」
何気なく校舎の扉を開けようとした。
だがしかぁぁし、
(;´・ω・`)「暗証……番号?」
なんということでしょう。
女子校の玄関は電子ロックによって固く閉ざされていたのです。
- 224:◆uAn5dIn1Sw:06/14(木) 23:46 p8tqFHzkO
さて、どうしたもんか。
アズ・フィーリングで適当に入力してみるか?
……駄目だよな。
他の生徒が開けた時にいっしょに入り込む案も却下だ。
土曜日は生徒が少ない。
(´・ω・`)「裏から入れるかな」
校舎の裏に女歩きで向かう。
男らしく正面突破したほうが良かったかな?
……女装しておいて男らしくもないか。
中庭にたどり着いたようだ。
ここにくるまでに何人かの生徒とすれ違ったが、誰も気づいてはいないみたいだ。
それにしてもスカートはスースーするな。
下には縞パンを穿いているぞ。
ブラもしっかりな。
……ド変態だ。
- 225:◆uAn5dIn1Sw:06/15(金) 00:03 RQ748+M7O
やはり裏口があった。
鍵は内側からかかるようだったが、不注意だな。開いている。
(´・ω・`)「おじゃまします」
校舎の中もまた、薔薇色空間だ。
レッドカーペットが敷いあるってどこの王宮だよ。
住む世界が違うな……
しばらく写真を撮ってから、脱出しよう。
(´・ω[◎])「ショボンフラッシュ!」
説明しよう!ショボンフラッシュ!とは
カメラのフラッシュをイミフな台詞に乗せながら焚きまくることだ!
(´・ω・`)「さて、帰るか」
ショボンフラッシュにも飽きたしね。
- 226:◆uAn5dIn1Sw:06/15(金) 20:13 RQ748+M7O
(´・ω・`)「さようなら女子校。もう来ることはない」
内側から玄関のドアを開け、颯爽とおさらばしよう。
(;´・ω・`)「あっ!」
やべっ。
長いスカートふんずけた。
スカートは下に引っ張られ、
一応穿いておいたパンティが露わになる。
も ち ろ ん も っ こ り し て い る
(;´・ω・`)「うあっ」
爪;゚‐゚)「こ、こ か、こ」
見られたな。
……ショボン大ピーンチ。
- 227:◆uAn5dIn1Sw:06/15(金) 20:47 RQ748+M7O
爪;゚‐゚)「変態!変態!変態!」
(;´・ω・`)「ちいっ!黙れメス」
ここで通報されたら人生糸冬了だ!
かくなる上はあぁぁ!
ガシッとスリーパーホールドだ!
(´・ω・`)「騒ぐな。騒いだらその綺麗なお顔をこの爪楊枝でつんつんするぞ」
爪;‐;)「むー!むー!」
頑張れ、僕の良心。
こらえろ、僕の性欲。
- 230:◆uAn5dIn1Sw:06/16(土) 00:10 9Lhi8x5SO
(;´・ω・`)「黙ってろ!」
爪;‐;)「むー!むむー!」
ええい、暴れるな。
大体見ちまったお前に運がないだけなんだよ!
(;´・ω・`)「ふ、ふはは!世界は俺中心に回ってるぜ!」
スリーパーホールドのまま走る俺すっげえかっこいい。
……なんか主人公になった気分だぜ!
腕には捕らわれのお姫様、
爪;‐;)「むごー!むー!むごむー!」
右手には『約束されし勝利の爪楊枝』
エクスカリバー!
(;´・ω・`)「俺が世界を救うぜ!」
キースドラゴンでもゴールドマンでもかかったこい!
俺のバルスで焼き払ってやるぜ!
- 231:◆uAn5dIn1Sw:06/16(土) 00:19 9Lhi8x5SO
(´・ω・`)「はあっ!最高だぜ!だぜだぜだぜだぜだぜだっぜ!」
ふっ、今の俺の前には迫り来る警備員なんざ格ゲーの最初のステージの敵以下だ!
(´・ω[◎])「ショボンフラッシュ!」
『目があっ!目があああっ』
定番の台詞を吐きながら悶え苦しむ警備員を後目に俺は走り去った。
- 232:◆uAn5dIn1Sw:06/16(土) 00:40 9Lhi8x5SO
爪;‐;)「むー!むむー」
あ、忘れてた。
(´・ω・`)「……ジュルリ」
ふむ。こいつ結構いい体してんな。
(´・ω・`)「主人公=ヒロインと何してもオーケー!頂きます!」
ここの制服は質がいいが薄い。
ら く に や ぶ け る
爪;‐;)「いやあぁぁ!」
しまった!スリーパーホールドを解いたら叫ばれた!
(;´・ω・`)「ちい!これまでか!」
全力で学園の敷地を囲む壁を登る!
ヒーローにも逃亡は必要だ!
(´・ω・`)「よっと」
高さ三メートルがなんだ!
軽々と脱出成功だ。
ミッションコンプリート、ショボン。
(;'A`)「おい!早く後ろ乗れ!警備員が来ている」
ワトソン君が自転車でお迎えか。
流石だな。
……僕はドキドキハラハラの潜入を経験して、また一つ青春を味わった。
〜ショボンの日記より〜
- 233:◆uAn5dIn1Sw:06/16(土) 00:50 9Lhi8x5SO
〜ネクストのデイ〜
( ゚∀゚)「よお!ドクオ。昨日一緒にチャリ乗ってたの誰?結構かわいかったな」
川#゚‐゚)「また浮気か?」
(;'A`)「違う!あれは」
川#゚‐゚)「言い訳は聞かないぞ!」
(;'A`)「た、たす、ジョルジュ!アッー」
从'ー'从「ショボン君、ありがとう!これでマンガが描けるよ!」
(*´・ω・`)「いやあ……照れるな…」
( ^ω^)「ショボンかっこいいお!」
処女は(´・ω・`)に恋してるようです
おしまい
- 234:◆uAn5dIn1Sw:06/16(土) 00:56 9Lhi8x5SO
基地外ショボン編はおしまいです。
前半部分がぐだぐだでした。
やはりキャラをたくさん出すのは苦しいです。
タイトルはもちろん某エロゲからです。
次はシリアス長編を予定しております。
ギャグ成分が薄まりますが
お楽しみください。
戻る