( ^ω^)ブーンがタッチタイプをマスターしたようです
- 30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 00:19:18.13 ID:pfVfDoU00
_
( ゚∀゚)「着いたぞ。降りろ」
(;^ω^)「お?」
突然ひらかれるパトカーのドア。
そして広がる視界。ここは――――――
_
( ゚∀゚)「ようこそ犯罪者の館へ」
やっぱり警察署だった。
二話 謎の警察官!その真意は一体!?
- 33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 00:21:50.81 ID:pfVfDoU00
('A`)「突然ですが!!」
( ^ω^)「臨時ニュースですお!!」
('A`)「やあ、みんな!元気かい?俺はバリバリ元気さ!
今日は他でもないテレビの前の君たちのためにアポなし突撃いってみようと思う!
今日は世界で初めて出来たお菓子の家に突撃しにいくぜ!」
( ^ω^)「というわけでやってきましたお!!」
('A`)「さあ、中に入ってみよう!」
警備員「ここは立ち入り禁止ですよ」
(#'A`)「邪魔をするな!!トロイの木馬!トロイの木馬!」
警備員「ギャー」
- 34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 00:24:08.12 ID:pfVfDoU00
- ( ^ω^)「とうっ!」
('A`)「しゅた!
さすがお菓子の家ですね!全部お菓子で出来ているようです!
床まで丁寧にビスケットです!あ、割れた
そういうわけで、ちょっとお菓子を食べてみたいと思います!」
( ^ω^)「おおっと!リポーターのドクオさんがクリームに飛び込んだ!」
( A)「なんだこれ腐ってんじゃねぇか」
(;^ω^)「ド、ドクオさん!しっかりしてください!ドクオさん!!」
( A)「燃え尽きたぜ、真っ白なクリームになっちまった・・・・・・」
(;^ω^)「zy、ドクオさああああああん!!!!」
※以下何事もなかったかのように本編開始です。
- 35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 00:27:34.64 ID:pfVfDoU00
(;^ω^)「どうして僕が・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「黙って歩け。『異常者』」
(;^ω^)「はいですお」
――――――なんだって?
何気なく返事をしたけど、今この警察僕のことを『異常者』って呼んだ・・・・・・?
確か、前にもそんなことを言われたような気がする。
・・・・・・ああ、そうか思い出した。『あの時』だ。
- 36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 00:30:33.79 ID:pfVfDoU00
(´・ω・`)「それじゃ、僕は去るよ。君は今この時を持って『異常者』になった。それだけは忘れない欲しい」
しょぼくれた眉毛とドクオと同じ感じで覇気のない顔の謎の男が言ってたことだ。
待て。なら何で、この警察は僕のことを『異常者』なんて分かったんだ。
偶然にしては出来すぎてる。おかしい。何かがおかしい。
- 38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 00:33:29.89 ID:pfVfDoU00
- ノハ*゚听) 「ここが警察署かああああああ!!!!なんか凄いぞおおおぉぉおお!!!!」
色々と考えている横で思いっきり叫ばれる。また今度考えよう。今は考えても仕方がない。
_
( ゚∀゚)「静かにしてろ。お前は一応『犯罪者』として扱われるんだから」
ノハ;゚听) 「え、なんでだ?」
_
( ゚∀゚)「そこの小太り気味の男が言ってただろ。やったのはこの二人だって」
(;'A`)「あ、俺もっすか」
_
( ゚∀゚)「怪しいところも特にない一般人が言ってたんだ。これからこってりと今回のことは聞かせてもらうがな」
(;^ω^)「(人生最大のピーンチ!!)」
('A`)ノパ听) 「・・・・・・」
そんなことを思ってる僕を二人は睨みつけていた。正直悪かったなと思ってる。
- 39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 00:36:04.02 ID:pfVfDoU00
('A`)「・・・・・・なあお前」
ノパ听) 「なんだ自宅警備員」
('A`)「お前、脱出できるんじゃねーの?あの力使ったら」
ノパ听) 「いや、無理だ。あの警官の右手を見てみろ。一筋縄ではいかない」
('A`)「あ?右手?・・・・・・おいあれh―――――!!」
ノパ听) 「馬鹿静かにしてろ。胡散臭い警察だと思った。多分私達に関係のある話をしてくるんだろう」
(;'A`)「くそ、なんだってこんな目に・・・・・・」
- 41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 00:39:58.89 ID:pfVfDoU00
- _
( ゚∀゚)「ここだ。入れ」
警察署内の四階のとある部屋に僕達は連れて行かれた。
警察がその部屋の扉を開け、僕達に入るように手招きしてくる。
(;^ω^)「(うっわ、本物の警察じゃないかおコイツ)」
('A`)「・・・・・・失礼します」
ノパ听) 「・・・・・・同じく、失礼します」
_
( ゚∀゚)「そう固くなんなよ。
別にお前等を本気で咎める気なんざここにいる連中はねーからよ」
(;^ω^)「は―――――?」
何を言ってるんだこの警察は。
仮にも店を荒らした人間が集まってるんだぞ?そのせいで仕事が増えたりして面倒なことこの上ない状況で、咎める気はない、だって?
_
( ゚∀゚)「まあ、あれだ。とりあえずこの部屋に入ってゆっくりと話そうぜ」
そういうと、警察に促されるがままに、僕等は『取調室』の中に突っ込まれた。
- 43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 00:42:22.94 ID:pfVfDoU00
- ノパ听) 「それで、私達に何のようだ?」
_
( ゚∀゚)「まあ、そう急くなよ。まず、俺の名前はジョルジュ長岡だ。ジョルジュと呼んでくれていい。」
('A`)「それで、そのジョルジュさんが一体俺のような自宅警備員に何のようですか?」
_
( ゚∀゚)「最近起こってる『怪事件』について、だ。知らない筈ねーよな。『異常者』。
お前等のような珍妙なキーボードを使ってる奴等について色々と調べて、調査してんだ。」
(;^ω^)「でも、僕はそんなキーボード出せませんお」
_
( ゚∀゚)「はっ、白々しい嘘つきやがって。俺がなんでそんなもん調べる役回りになってるかわかるか?
おまえも同じもんつけてんだから丸分かりなんだよ」
ジョルジュさんは、僕の方に右手を突き出してくる。
その右手の小指には僕やドクオ、あの女性がつけている指輪と全く同じ形で色違い。
この人の装飾されている石の色は桃色だった。何故こんな荒々しい人が桃色なのだろう。
- 47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 00:45:35.90 ID:pfVfDoU00
- _
( ゚∀゚)「まあ、ただの警官がこの指輪が原因でこの件の主任を任されたんだ。
だから俺の昇格の為にも悪いが、協力してもらうぜ?」
ノパ听) 「悪いが私にそんな気はないぞ」
_
( ゚∀゚)「悪いな嬢ちゃん。拒否権ってのはないんだ。こちらと権力を振りかざす立場のあるもんなんでね。
逃げてもいいが、指名手配とかそのへんは覚悟してもらうことになるぜ?」
ノパ听) 「・・・・・・下種が」
_
( ゚∀゚)「言うねぇ嬢ちゃん。だがな、生憎恨みを買うことには慣れてるんでね。
協力してもらうぜ?」
ノパ听) 「あの店を荒らした力を使って逃げ切ることも可能だと思うが?
警察程度ならずっと逃げ切れる自身がある」
_
( ゚∀゚)「いいねぇ。その野心剥き出しの考え方。でもよ、あんまり舐めてかからない方がいい。
因果応報。言葉どおりになっちまうこともあるぜ?――――――こんな風にな」
ノハ;゚听) 「は―――――――!?」
瞬間、警察は拳銃を女性の頭に突きつけていた。
一瞬の動きだった。少なくとも、僕には見切ることが出来なかった。
ごりごりと頭に押し付けながら生唾を飲む女性に対して警察は不敵な笑みを浮かべていた。
- 48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 00:47:15.13 ID:pfVfDoU00
- ( ゚∀゚)「まあ、生憎俺も立場が立場なんで軽々と殺すことは出来ないがな。
さて、答えを聞こうか」
ノハ#゚听) 「・・・・・・腐れ外道が」
_
( ゚∀゚)「イエスとして捉えるぜ。――――――で、そこの二人はどうするよ?」
拳銃を腰にしまい、僕とドクオの方へと振り返る。
('A`)「一つ聞かせてください」
_
( ゚∀゚)「あん?何だ、言ってみろ」
真顔の二人。とても僕が入り込める雰囲気(何故か変換出来た)じゃない。
気持ちの悪い汗を顔から流しながら、二人を見続ける。
- 50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 00:50:18.45 ID:pfVfDoU00
(*'A`)「好きなおっぱいのカップは?」
_
(*゚∀゚)「そりゃお前Dだろうよ!」
(*'A`)「協力します!貴方に一生ついていきます!!」
ああなるほど。思い出した。この人店内に入った時もおっぱいって叫んでたな。
そりゃ指輪の石も桃色になるわな。
_
( ゚∀゚)「で、そこのピザ。お前は?」
- 52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 00:53:05.90 ID:pfVfDoU00
- とうとう、僕にも問いが回ってきた。
冗談じゃない。僕はただ家で静かに暮らしたい。
確かに漫画やゲームみたいな世界には少し憧れてた。でも、違う。違うんだ。
巻き込まれた今だからこそ分かるけど、静かに暮らしたい。そう思う。
でも、でも――――――――
( ^ω^)「Dカップが好きなら仕方ないですお」
_
(* ゚∀゚)「仲間ハケーン」
川 ゚ -゚)「お前等何やってるんだ。首引き千切るぞ」
- 54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 00:57:58.86 ID:pfVfDoU00
- 突然、取調室の扉を開いて中に入ってきた女性。
黒色の髪。ぱっちりとひらいた瞳。凸凹のない体。
髪は腰の近くまで伸びているが、枝毛一つ見当たらない。思わず見ほれてしまった。
それに、その髪が相応に似合うだけの顔立ち。どこをとっても美しいの一言だった。
だけど、怖い。うん。そりゃ首引き千切るぞなんて言ってくる警察は怖いさ。
_
( ゚∀゚)「あん?なんだ貧乳。用か?」
川 ゚ -゚)「その眉毛引っこ抜くぞおっぱい狂。
まあ、報告だ。指輪を持った人間が三人も見つかったという知らせがあった」
_
( ゚∀゚)「それコイツ等。とっくに知ってるわ」
川 ; -;)「なんでやねん!!なんでやねん!!」
(;'A`)「お、俺に言わないで下さいよ」
前言撤回。この人に恐怖を感じた自分が馬鹿みたいだ。
- 58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 01:01:05.14 ID:pfVfDoU00
_
( ゚∀゚)「まあいい。お前等が協力してくれるってのが分かった。
何か質問とかあるか?」
( ^ω^)「少し聞きたいですお」
_
( ゚∀゚)「お?なんだ小太り」
( ^ω^)「小太りってのは止めて欲しいですお。
基本的に協力するって何をするんですかお?」
_
( ゚∀゚)「まあまず、お前等の知ってること、何で指輪を持ったか、その成り行きみたいなもんを話してもらおうか」
僕はいきなりしょぼくれた眉の男に指輪を渡されたことを素直に全て話した。
横でドクオが鼻糞をほじりながら「ワンモアセッ」と言ってるが突っ込まないことにした。
- 59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 01:04:41.61 ID:pfVfDoU00
_
( ゚∀゚)「なるほどねぇ。お前もそうなのか」
ノパ听) 「・・・・・・私と同じだな」
('A`)「二人に同じく。ワンモアセッ」
ドクオは置いておこう。何故か突っ込んではいけない気がする。
( ^ω^)「あれ?ジョルジュさんも同じなんですかお?」
_
( ゚∀゚)「ああ。全くもって同じだ。無視してたんだがな。なんつーのかな。やっぱ好奇心だけは止められなかったわ」
ああ、なんだかんだでこの人もやっぱり人間なんだな。
('A`)「一つ聞きたいことがあります。ワンモアセッ
他に何かないんですか?例えば、あの店を滅茶苦茶にした代償みたいなワンモアセッ」
_
( ゚∀゚)「ああ、そのことか。それなら心配いらねーぞ。部下の一人に完璧に修復させておくように言って一人だけ取り残しておいた。
何、それまで帰ってくんなとも言ってるから大丈夫だ」
どうして誰もドクオの語尾に突っ込まないんだ。
しかし、酷い話だなあ。
- 63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 01:07:54.76 ID:pfVfDoU00
- ノパ听) 「じゃ、私は無実なのか?」
_
( ゚∀゚)「おう。まあ、交換条件として、協力して貰うがな」
ノパ听) 「・・・・・・人に迷惑をかけたことは悪いと思ってる。協力してやる」
_
( ゚∀゚)「なかなか聞き分けのいい嬢ちゃんだ。んじゃ今日はこの辺でいい。
なんかあったら連絡くれ。ほれ、俺の連絡先だ」
そういって手渡された一枚の名刺。他の二人にも渡しているようだ。
しっかりと名前には『ジョルジュ長岡』とかかれており、携帯電話番号までしっかりとかかれている。
_
( ゚∀゚)「ああ、それとお前等も携帯の電話番号とかそんなん教えておいてくれよ。
この怪事件での暴動が起きたら少しばかり手伝って欲しいからな」
ノパ听) 「悪い。家がない」
('A`)「ワワワワンモアセッ」
- 67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 01:09:51.25 ID:pfVfDoU00
- _
(;゚∀゚)「それはすまん。ああ、じゃあこれ使え。俺のサブ携帯だ。連絡代わりに使ってる奴だ。
何かあったら連絡してくれ」
ノハ*゚听) 「なんだ、お前いい奴だなああああ!!!」
('A`)「あ、俺の電話番号は(自主規制)です」
( ^ω^)「僕のは(自主規制)ですお」
_
( ゚∀゚)「ん、了解。じゃ、またな」
そういってジョルジュさんは僕等を釈放した。
警察署を出て、僕とドクオは思いっきり安堵のため息を吐いた。
(;'A`)「警察署とか無茶苦茶緊張したぜ・・・・・・」
お前平気で「ワンモアセッ」とか言ってたじゃねーか。
- 69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 01:12:34.34 ID:pfVfDoU00
- ノパ听) 「さて、それじゃ・・・・・・」
( ^ω^)「また、だお」
ノパ听) 「いや、待て。その意味じゃない」
女性からは強い殺気が向けられていた。あれ、僕何かしたか?
そしてもう一つ強い殺気を感じて、横を見てみると、そこには仁王立ちしているドクオがいた。
(;^ω^)「あれ、皆さんどうかしたのかお」
('A`)「時にブーン。お前は俺を見捨てようとしたよな?」
ノパ听) 「自宅警備員に同じく」
コイツは最高にピンチって奴だ。
- 70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/07(土) 01:14:32.49 ID:pfVfDoU00
( ^ω^)「あ、あんなところにUFOが!!」
(#'A`) ノハ#゚听) 「いっぺん死ね!!!」
( (#)ω(#))「ひでぶっ!!」
その後、僕は二人にフルボッコにされてその現場を発見したジョルジュさんが家まで送って帰ってくれた。
二話 おわり
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