( ^ω^)ブーンがタッチタイプをマスターしたようです

33: ◆fMqrvr1rTs :2007/08/28(火) 23:57:10.05 ID:oMIahVJN0

(;^ω^)「ほ、ほら!顔とか!」

ξ゚听)ξ「ごめん、顔まではハッキリ見てなかったわ」

(*'A`)「おれぇはあみぃてたぜぇ」

(;^ω^)「だ、だったら」

(*;A;)「嘘だけどなwwwwwwwwひひひひひwwwwwwww」

とりあえず殴っておいた。

(*(#)A;)「ひひひひひwwwwwww」

もう無視しよう。

(´・ω・`)「まあ、いいか。君の話聞かせてくれる?興味が出てきたよ」

( ^ω^)「興味って・・・・・・そんな軽いことじゃないですお」

(´・ω・`)「すまない。言い方が悪かったようだね。そこまで僕に似ている人間というのは気になって仕方がないよ」

( ^ω^)「・・・・・・」


僕は指輪を渡された日のことをなるべく伝わるように、細かく話した。
容姿や、口調や、服装が酷似していること。僕の名前を知っていたこと。
出来る限り鮮明に、思い出せる限り事細かに。
全てを伝え終え、しばし場は黙していた。正確にはドクオとサイタマを除いてだが。



34: ◆fMqrvr1rTs :2007/08/28(火) 23:59:09.65 ID:oMIahVJN0




(´・ω・`)「なるほどね。確かに僕とそっくりだ」

( ・∀・)「その説明で尚更にジョルジュが主犯ということが確定したよ」

(;^ω^)「・・・・・・」

そうだった。モララーさんはさっきまでジョルジュさんが事の主犯だといっていた。
理由を聞き出す前に、ショボンさんが現れて、話は消えてしまった。そしてサイタマの登場。


(´・ω・`)「でもね、ブーン君」

(;^ω^)「お?」



35: ◆fMqrvr1rTs :2007/08/29(水) 00:00:43.29 ID:B9tcCCV40


(´・ω・`)「残念だけど、その時僕はいなかったよ」

( ゚∀゚ ) 「サイタマー」

(´・ω・`)「そう。マスターの店で飲んだ後、店に戻って君とまた飲んでたもんね」

( ・∀・)「何にせよショボン君は君に指輪を渡していないよ。渡したのは」

カランコロン、とまたベルが音色を奏でる。また誰か来たみたいだ。









  _
( ゚∀゚)「このジョルジュ様さっ!」

(;^ω^)ノハ;゚听)(;'A`)(;´・ω・`)「えー?」



43: ◆fMqrvr1rTs :2007/08/29(水) 00:05:14.65 ID:B9tcCCV40










六話 粉末の赤ちゃん用ミルクの美味しさは異常。









44: ◆fMqrvr1rTs :2007/08/29(水) 00:07:51.60 ID:B9tcCCV40

ばばーん、と効果音が鳴りそうな勢いで現れたジョルジュさん。

( ・∀・)「やあいらっしゃい」

対して冷静なモララーさん。

( ゚∀゚ ) 「サイタマー」

動揺一つせず、変わらずのサイタマさん。

(*;A;)「いきなりの登場ってwwwwwwwねーよねーよwwwww」

さっきまで一緒に驚いていたのに何故か床に転がりながら腹を抱えて笑うドクオ。笑い死ねばいいのに。

ノハ;゚听) 「・・・・・・(天テレの録画忘れてた。でも今から抜けるのは空気的にまずいなあ)」

神妙な顔つきで、冷や汗を流すヒートさん。でも何でだろう。関係ないことを考えてる気がする。

(;^ω^)「どうしてジョルジュさんが!」

堪えきれず、僕は言ってしまった。
('A`)「空気嫁」
知らんわ。



45: ◆fMqrvr1rTs :2007/08/29(水) 00:10:42.94 ID:B9tcCCV40
  _
( ゚∀゚)「そろそろ全てが語られる時だと思ってな」

( ・∀・)「相変わらずだね君は」
  _
( ゚∀゚)「そうだな。まあとりあえず酒をくれ」

( ・∀・)「ならとりあえず今まで溜めてる分を払ってくれよ」
  _
(;゚∀゚)「そいつは出来ない頼みだな」

( ・∀・)「まあいいよ。ほら、いつもの」
  _
(;゚∀゚)「すまんな」

( ・∀・)「気にするくらいならお金を払いたまえ」
  _
( ゚∀゚)「薄給だけど、給料が出たらな。っと、それで話だったな」

グラスに注がれた茶色の液体を一気に飲み干し、僕の方へ向き直る。

(;^ω^)「ジョルジュさんが、僕等に指輪を渡したんですかお?」

(*;A;)「テwwwテwwwwテwwwwwキーラーwwwwwww」

ノハ*゚听) 「テキーラ?wwwww」

(*;A;)「テキーラwwwwwww」

ヒートさんもお酒に飲まれたようだ。頼む誰かコイツをつまみ出してくれ。



46: ◆fMqrvr1rTs :2007/08/29(水) 00:12:54.64 ID:B9tcCCV40
 _
( ゚∀゚)「どうして、そう思う?」

( ^ω^)「信じたくないことですがお、ここにいるモララーさんが言っていたんですお」

僕はジョルジュさんから視点を変え、モララーさんに向き直る。

( ・∀・)「ああ、言った。だが事実だ、そうだろう?ジョルジュ君」

本当に、そうなのか?本当に、ジョルジュさんが?

信じたくない。願うようにして、ジョルジュさんを見つめる。そして

  _
( ゚∀゚)「―――――ああ俺だ」

(  ω )「どうして、ですかお――――――」


事の主犯、それはジョルジュさんだった――――




47: ◆fMqrvr1rTs :2007/08/29(水) 00:16:41.48 ID:B9tcCCV40
('A`)「空気?知らんよ!」

ξ゚听)ξ「新キャラのツンです!おっきいお兄ちゃん達よろしくね!」

('A`)「陥没乳首乙」

ξ*゚听)ξ「べ、別にまな板でもいいんだからねっ!ロリキャラはないのがセオリーだし」

('A`)「さー!今日はアポなし突撃いくぜ!」

ξ゚听)ξ「おー!」

ショボンのお店

(´・ω・`)「いらっしゃい」

ξ゚听)ξ「ボストン一杯頂戴」

('A`)「俺はおっぱいを」

(´・ω・`)「お前等未成年だろ帰れ」

('A`)「俺は違うぜ!」

(´・ω・`)「おっぱいはねぇから帰れよマジで」ディグシ

('A`)「あふん」

以下何事もなく本編は再開します。



48: ◆fMqrvr1rTs :2007/08/29(水) 00:20:04.32 ID:B9tcCCV40

  _
( ゚∀゚)「この説明で納得してくれるとは思わない。それに、納得してもらうつもりもない」

(  ω )「話して、下さいお」

本当は、話して欲しくない。怖いんだ。真実を明かされることが。

ジョルジュさんが、僕達を巻き込んだ人ということがわかるのが。

でも、聞かなくちゃならないんだ。真実を。
  _
( ゚∀゚)「これは一週間ほど前の話だ」

あれ、なんだかデジャブが・・・・・・



49: ◆fMqrvr1rTs :2007/08/29(水) 00:21:22.79 ID:B9tcCCV40


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

警察として、市民を護るため、その力になれるように俺はこの指輪を開発した。

この話を作り上げたのは二年も前のことになるが、最近ようやく作り上げた。

指輪を設計したのはモララーで、開発したのは、俺。

ようやく完成した指輪を誰よりも先に一緒に頑張ったモララーに見て欲しくて、俺は意気揚揚とモララーの店に行った。

  _
(* ゚∀゚)「モララー!指輪が出来たぞ!」

(;・∀・)「は?何だって?」

完成した指輪を見せると、モララーは凄く驚いていた。そりゃ驚きもするだろうとも思った。

何せ、モララーは半分この指輪を諦めていた。出来るわけが無い、と。
  _
(* ゚∀゚)「だから、出来たんだよ!お前のおかげだ!マジでサンキュな!」

(;・∀・)「まさか、本当に?」

俺は指輪の力をモララーに見せた。キーボードを出し、色々と見せてやった。

大層驚いてたな。唖然として、口をぽかんと開いたまま。



50: ◆fMqrvr1rTs :2007/08/29(水) 00:22:11.55 ID:B9tcCCV40
  _
(* ゚∀゚)「これでやっと救える!色んな人が!」

(;・∀・)「大したもんだよ君は・・・・・・」

完成した指輪の一つをモララーに渡して、俺は店を後にした。

家に帰ってからも、何度も何度もキーボードを出して、消して、出して、消して。その作業を繰り返した。

胸の高鳴りが止まらないまま、俺は寝た。そして、事件は起きた。


起きた時、指輪に、作成工程を記した資料も材料も全てなくなってた。それらに関連する情報を書いたPCもな。

気が狂いそうなくらいに部屋中を探し回った。だけど、見当たらない。


後はお前等の知ってのとおりだ。

  _
( ゚∀゚)「男が現れて、指輪を渡した。そういうこった」

(;^ω^)「・・・・・・ジョルジュさんは主犯なんかじゃないですお」
  _
( ゚∀゚)「あん?なんでだ?」

当たり前だ。どちらかといえば、ジョルジュさんは――――



52: ◆fMqrvr1rTs :2007/08/29(水) 00:26:13.92 ID:B9tcCCV40

(;^ω^)「渡した人が違って、それに、幸せのために作ったその指輪を奪われて!ジョルジュさんは、被害者ですお!」
  _
( ゚∀゚)「んまぁ、確かにそうだが、作ったのは俺だ。責任は俺にある」

(;^ω^)「そんな・・・・・・」
  _
( ゚∀゚)「だからモララーが言ったように、主犯は俺だ」

( ・∀・)「確かに僕は君が主犯だといった。
     だけどね、それは君が自分は悪くないというようなクズになって欲しくないからなんだよ」
  _
( ゚∀゚)「バーカ、なんねーよ」

( ゚∀゚ ) 「サイタマー」
  _
( ゚∀゚)「・・・・・・ああ、そうだ。絶対の正義なんてものはない。だから俺は俺の信じた正義を貫く。例え否定されようが、俺は俺の正義をな」

( ・∀・)「全く、君は変わらないな」
  _
( ゚∀゚)「だから俺は指輪を取り戻す。お前等を含め、全員のな。最終的にこれは全て消す。
     害悪しか産まないこんな産物―――――!!」

ジョルジュさんはカウンターに向けて、上から下へと勢いよく拳を叩きつける。ギリギリと奥歯を噛み締めながら。



53: ◆fMqrvr1rTs :2007/08/29(水) 00:29:10.61 ID:B9tcCCV40


その一方で

ノハ*゚听) 「ううたげぇじゃううたげぇじゃあああ」

(*;A;)「もうのめましぇええんwwwwwww」

(´・ω・`)「酒は飲んでも飲まれるなって言うけど、酒に飲まれたいときもあるよね。でも、飲みすぎちゃ駄目だよ」

酔っ払っている二人を制している人がいた。



56: ◆fMqrvr1rTs :2007/08/29(水) 00:31:41.16 ID:B9tcCCV40
  _
( ゚∀゚)「ちなみにな」

(;^ω^)「お?」
  _
( ゚∀゚)「この指輪の力で、こんなことも出来るんだぜ?」

そういうと、ジョルジュさんはキーボードを出し、何か短い文字列を打つ。

その瞬間―――――

(´・ω・`)「こんな感じで擬人化もできる」

(;^ω^)「おお!?」

驚いた僕を見て、少し満足気な表情を浮かべた後、元の姿に戻る。
  _
( ゚∀゚)「まあ、しっかりとイメージしなきゃ出来ないがな」

(;^ω^)「どうやって・・・・・・」
  _
( ゚∀゚)「パソコンなんかはドラッグした文字をコピーできるだろ?それと同じ原理だ。
     ドラッグの対象をしっかりと把握してなけりゃ作れない。ワームにしたって同じだ。
     しっかりとワーム本体を構成しなけりゃ作れない。まあ、この指輪はその工程を簡素化出来るんだがな。要はイメージ力って奴さ」

(;^ω^)「お、おー・・・・・・」

さっぱりわからない話だ。



57: ◆fMqrvr1rTs :2007/08/29(水) 00:33:11.62 ID:B9tcCCV40

( ・∀・)「まあ、実際その人を完璧に擬人化することは難しいんだけどね。
     恐らく、君がショボン君と会ったというのは、それを完璧にこなす人間だよ」
  _
( ゚∀゚)「つまり、指輪を盗んだ犯人って可能性が高い」

(;^ω^)「ということは、その人を見つければ・・・・・・」
  _
( ゚∀゚)「ああ、全てが終わる」

全て、終わる。

つまり僕達は

( ・∀・)「そいつを見つけて、フルボッコにして指輪を返してもらわなきゃね」
  _
( ゚∀゚)「・・・・・・ああ!」


ここにきて、ようやく僕は戦う意味を見つけられた。この指輪は、害悪しか産まない。だから全てを集めなきゃならない。
そして、そのためには指輪を持つ相対する人達と戦わなきゃならない。
この力はそのために振るう力なんだ。

全てを、終わらせるために。





六話 おわり



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