( ^ω^)ブーンがタッチタイプをマスターしたようです

2: ◆fMqrvr1rTs :2007/09/03(月) 21:38:33.48 ID:LwepJyT60


ξ゚听)ξ「おにいちゃん」

( ^ω^)「お?どうしたお?」

話が終わり、帰路に着いた僕とツン。

ドクオは完全に酔いつぶれたので、モララーさんが一晩泊めてくれるらしい。

ジョルジュさんは休憩中だったらしく、そのまま仕事に戻った。

サイタマさんは、ショボンさんのお店に行ったみたいで、ショボンさんも仕事に戻った。

ヒートさんは、酔いつぶれても自宅だからそのままソファの上で寝ていた。


僕とツンは、やることもなくなったので家に戻ってるというわけだ。



3: ◆fMqrvr1rTs :2007/09/03(月) 21:39:07.21 ID:LwepJyT60


ξ゚听)ξ「私ね、戦いたくないの」

( ^ω^)「・・・・・・」

ξ゚听)ξ「人を傷つけたり、したくない」

( ^ω^)「(僕のことはノーカウントですか)」

ξ゚听)ξ「だから、戦いたくない」

( ^ω^)「ツンは、女の子だお。だから別に戦う必要はないお」

ξ゚听)ξ「な、何よ!女だからってバカにしないでよねっ!」

(;^ω^)「言ってることがさっきと違うお・・・・・・」

ξ゚听)ξ「私は傷つけてまで戦いたくないの」

( ^ω^)「ツン・・・・・・」

ξ*゚听)ξ「な、何よ!そんなじーっと見つめて!気持ち悪い!」

(;゚ω゚)「ふもっふ!」

おそらくツンに悪気はないのだろうけど、金的ダメ、ゼッタイ。
股間を押さえながら路上で転げまわる僕の姿に哀れみの目すら浮かべているが、犯人アンタだよ。



5: ◆fMqrvr1rTs :2007/09/03(月) 21:39:55.13 ID:LwepJyT60

ξ゚听)ξ「なによ、人がまじめな話しようとしてたのに。興が削がれたわ」

(;゚ω゚)「傷つけたくないって言った瞬間傷つけたのはどこのどいつじゃボケー!」

「傷つけたくないって言ったのは・・・・・・」






ξ゚听)ξ「このツン様さ!」

(;゚ω゚)「マジ帰れ―――――!!」








七話 扇風機をつけっぱなしにして寝ると翌日体が軋んでる感覚に陥る



6: ◆fMqrvr1rTs :2007/09/03(月) 21:41:03.26 ID:LwepJyT60


ふざけんなと思いながらも立ち上がり、ツンの横に並ぶ僕。情けないなあホントに。
帰路に再び着き、歩きなおした瞬間背後から気配を感じ振り返る。そしてそこには

从 ゚∀从「よう!」

(;゚ω゚)「敵襲じゃー!敵襲じゃー!」

ξ゚听)ξ「ワーム!ワーム!」

どこのどいつだよ。さっきまで傷つけてまで戦いたくないなんていってた奴は。

从;゚∀从「うわ、いきなり撃つなよ!あぶね!あぶね!」

ξ゚听)ξ「トロイ!トロイ!」

( ^ω^)「でねぇおバカ」

とりあえずツンの後ろ首をつかみ、攻撃を静止させ場を沈める。

从 ゚∀从「まああれだ。指輪をくれ」

( ^ω^)「無論断るお」

从 ゚∀从「ヘッ、んじゃあ・・・・・・奪うまでよ!!」

「ヒャハハハ!」と苛立ちを覚えさせる笑みを声に出し、キーボードに左手を添え走ってくる。
無防備すぎる。まるで裸の赤子がシリアルキラーに立ち向かうかのように。



7: ◆fMqrvr1rTs :2007/09/03(月) 21:41:31.80 ID:LwepJyT60

ξ゚听)ξ「アドウェア!アドウェア!」

(;^ω^)「こっち飛んできてるお!やめろお!」

ツンの繰り出す攻撃が、見事に僕を打ち抜かんとせんばかりに襲ってくる。
駄目だ、まずコイツからどうにかしないと。

从 ゚∀从「ヒャッハッハ!!余所見してる場合じゃねーぞ!?いくぜ兄ちゃん!!」

走ることをやめない。ただこちらに特攻してくる。おかしい。何か罠がある。何か、仕掛けてくる。
わかっていても、対処法が浮かばない。だから、立ち向かうしかない。

( ^ω^)「おおお!!」

キーボードを出し、向かってくる女に向けて一発の弾丸を射出する。
しかしそれは、あたることなく彼方へと飛んでいく。不味い。そう思った瞬間、既に女の姿はそこにはなかった。

从 ゚∀从「バーカ」

後ろに回りこんでいた。尋常じゃない速度で。

(;^ω^)「お――――――」

从 ゚∀从「さぁて、今一度問おうか。指輪を渡すか?渡さないのか?」

一本のナイフが首筋をなぞる。小さな傷口を作り、血をしたらせる。
まずった―――― 脳裏に描かれる僕の姿。それは、最悪と呼べる結果。



8: ◆fMqrvr1rTs :2007/09/03(月) 21:42:17.15 ID:LwepJyT60

(;^ω^)「うぐ・・・・・・」

今渡さなければ命はない。でも、助かる保障もない。
なら答えは出ている。どうせ死ぬくらいなら

(#^ω^)「渡さないおおおお!!」

両膝を折り、屈む。そして素早く不慣れな回し蹴りをお見舞いする。無論威力がある保障なんてない。
でも、全力で。地にせなをつけさせるように腰を回し、体を回し、軸を回し右足を振り切る。
直撃した。自分も、相手も飛んだ感触があった。

从;゚∀从「お、おおお――――――!!」

着地は失敗し、無様に自分が地に伏すことになったが即座に振り返る。
そこには体を宙に浮かし、軽く飛んでいる女の姿があった。

捉えた――――!!

从 ゚∀从「だがまぁ、残念なことにそれすらフェイクだ」

頭上から聞こえる冷徹な声。そして首にぎらりと構えられる刃。
冷や汗が、つうっと僕の顔から流れ落ちる。

終わった。完全に。実力差がありすぎる。



10: ◆fMqrvr1rTs :2007/09/03(月) 21:43:15.83 ID:LwepJyT60

(;^ω^)「お・・・・・・」

从 ゚∀从「もう一度だけチャンスをやる」

(;^ω^)「く・・・・・・」

从 ゚∀从「指輪を渡すか、否か」

決まってる。例え、こんな状況下でも無様にひれ伏していても僕の意思は変わらない。
答えは、出てるんだ。

(#^ω^)「渡さねぇお」

从 ゚∀从「・・・・・・ハッ、そんなに死にたいなら――――――死ねよ」

空を切った風が、首から感じる。振り上げた。後は、降ろされるだけだ。

从#゚∀从「終わ―――「させないわよ」

振り下ろされた刃が、ツンの声と同時に遮った音を響かせる。
それは鉄と鉄がぶつかりあった高音のもの。


从 ゚∀从「・・・・・・貧乳が」

ξ#゚听)ξ「なんですって?尻軽ビッチ」

僕の頭上で女の抗争が、静かに始まろうとしていた。



11: ◆fMqrvr1rTs :2007/09/03(月) 21:44:00.56 ID:LwepJyT60









「まてーえい!」

訪れるはデジャブ。

('A`)「赤レンジャイ!」

('A`)「赤レンジャイ!」

('A`)「赤レンジャイ!」

('A`)「黄レンジャイ!」

デジャブだ。これはデジャブだ。

('A`)「五人そろって、ゴレンジャイ!」

(;゚ω゚)「節子、一人や!お前五人ちゃう!」



13: ◆fMqrvr1rTs :2007/09/03(月) 21:44:52.66 ID:LwepJyT60

('A`)「さあ!今のうちに早く逃げるんだァー!」

从 ゚∀从「ありがとー!」

('A`)「早く逃げるんだァー!」

逃げる理由がないのに、その場から逃げようと走る女。

('A`)「誰が逃がすといった!!」

その女に対して、後頭部を素手で殴りつけ振りぬく。
両手を前に出し、霊夢が逃げる格好で倒れる。

从 ∀从「孔明の罠だ・・・・・・」

遺言を残し、がくりと首を横に倒す。

ξ゚听)ξ「よくやった!ひっとらえろ!」

('A`)「ははあっ!」

(;^ω^)「(・・・・・・はあ、頭痛いお)」



14: ◆fMqrvr1rTs :2007/09/03(月) 21:45:18.93 ID:LwepJyT60

倒れている女性の胸を揉みしだくドクオ。待て。それは流石に捕まる。

('A`)「おっぱい!おっぱい!」

从* ∀从「あふう!」

('A`)「なんだよ痴女か」

ξ゚听)ξ「尻軽ビッチ」

从#゚∀从「あんだとおおおおおおおおおおお!!!」

(;'A`)「ひでぶっ!」

倒れた体を尋常じゃない速度で起き上がらせて、なぜかドクオを殴る。
横にいたツンが、さらになぜかドクオを殴る。ついでだから僕もドクオを殴る。

从 ゚∀从「くそが・・・・・・やってくれたな・・・・・・」

(*(#)A(#))「気持ちいい・・・・・・」

从;゚∀从「(気持ち悪い・・・・・・)」

ξ゚听)ξ「もっと!?もっとやって欲しいの!?」

ぺし、とかぱし、とかいう軽い音ではなくて、どちらかというとドゴンッとかバァンッとかいう厨二病っぽい音で殴ってるわけで。
しかし、ドクオは笑っている。満面の笑みを浮かべて「うふふ」と呟いている。



15: ◆fMqrvr1rTs :2007/09/03(月) 21:46:36.04 ID:LwepJyT60


从;゚∀从「(帰ろう・・・・・・)」

(*(#)A(#))「もっと!もっとやってくだしあ!ツンさまああ!」

ξ゚听)ξ「気持ち悪いわ・・・・・・」

('A`)「いきなりですか」

从 ゚∀从「(指輪はまた今度でいいわ。今はとにかく気持ち悪い)」

( ^ω^)ノシ「ばいぶー」

('A`)「ん、かえるのか?」

ξ゚听)ξ「さようなら ビ ッ チ 」

从#゚∀从「・・・・・・次会うときは殺す。ぜってぇ殺す。特に貧乳のお前を殺す」

ξ゚听)ξ「ハッ、あんたに出来るものかしらね?wまあ、楽しみにしとくわ」

腕を組み、余裕気に鼻で笑い、見下した発言をするツン。
しかし、実際ツンに実力があるのかないのかは全く知らない。事実、ツンが戦っている場面に遭遇したことがないからだ。

从#゚∀从「・・・・・・挑発にはのらねぇよ。多勢に無勢じゃ差があり過ぎる。じゃーな!」

地面を蹴り、壁を上向きに走り、ビルへビルへとわたりながら消えていく。
ば、化け物だ。あんなこと、人間が出来るわけがない。
これも、指輪の力・・・・・・?



16: ◆fMqrvr1rTs :2007/09/03(月) 21:47:05.89 ID:LwepJyT60

('A`)「というわけで俺も帰る」

今まで殴られて出来てた傷はどこへやら。元通りになっていた。
しかし相変わらず覇気の顔だ。それがドクオなんだけども。

('A`)「んだよー。ばいばい!とかくらい言ってくれよ。俺構ってちゃんだぜ?寂しいんだぜ?」

( ^ω^)「帰れ」

ξ゚听)ξ「帰れ」

(;A;)「チクショー!かえってやる!かえってやる!」

ドクオも帰路に着き、帰っていった。

( ^ω^)「じゃ、僕らも帰るお」

ξ゚听)ξ「ええ、帰りましょう」


既に太陽は落ち、夕暮れ時。僕とツンも帰路に着いた。

(;'A`)「くそ、飲みすぎて頭いてぇ・・・・・・」

ツンとブーンが帰る中、ドクオはそんなことをぼやいていた。



七話 おわり



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