( ^ω^)ブーンがタッチタイプをマスターしたようです

7: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 17:39:49.57 ID:2rgnUmDy0


(#'A`)「るああああっ! 」

从# ゚∀从「―――――!! 」


ドクオめがけて滑走する砂の触手。
先端は砂であるにも関わらずギラリと煌いているような気がした。

でも、ドクオとてみすみす食らうわけにはいかない。
なんとかファイアーウォールとかを駆使して対応している。

その一方で僕は傍観することしか出来ず、必死な二人をよそに



( ^ω^)「バサルモスかてーお」

ゲームをしていた。



9: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 17:41:16.82 ID:2rgnUmDy0





( ^ω^)ブーンがタッチタイプをマスターしたようです


十一話 アホの子は言った。「打ち切りとは即ち再開の可能性も秘めているのである」と








11: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 17:42:08.79 ID:2rgnUmDy0



('A`)「ところで、よっ!」

砂の槍を食い止めては、なんとか散弾性のワームで反撃はしている。
だが形勢は確実にこちらが不利。戦力的にも、力量的にも。

从 ゚∀从「んだよ!」

向こうは乗っているだろう。こちらは反撃をするのがやっとな状態で、加えて攻撃は丸っきり当たっちゃいない。

('A`)「お前の急ぐ理由っての教えてくれないか!?」

从 ゚∀从「ハッ、決まってらあ!」

砂の触手をかいくぐり、ワームを一発けん制に放ち、距離をとる。



12: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 17:43:07.71 ID:2rgnUmDy0





从 ゚∀从「指輪全部集めたら一年分のポテチが手に入るんだよ!」

('A`)「くれてやるわ」

ドクオが戦闘を放棄した。えー指輪全部集まったらポテチ一年分とかそんなしょぼいので終わりなんだ。
いや、でも待て。時代をときめき瞬きはじめるニートの僕にはあまりにも美味しいことじゃないか? ネトゲをしながら片手にはポテチとコーラ。
いや、ピザもいいな。ピザとポテチを片手にコーラ。これぞまさにニート像。素晴らしきニート像。
ちなみにうす塩じゃなくて、コンソメパンチなら喜んで集める。



14: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 17:44:29.72 ID:2rgnUmDy0

そんなことを考えてる最中

( ・∀・)「待ちたまえ!」

从;゚∀从「ちぃ、うぜぇのが来やがった」

ブーメランパンツで颯爽と登場するモララーさん。二話ぶりとはお久しぶり。
じゃなくて、どうしてここに来ているんだ。あんた店はどうした。考えたら最近休み過ぎだろ。潰れるぞ。


从 ゚∀从「で、何のようだよおっさん」

( ・∀・)「誰がおっさんだ! いい加減勘違いしすぎだぞ君達は。もしかしたら私の中身は幼女かもしれないんだぞ!? それを考えないとは、とことん馬鹿だな君は!」

从 ゚∀从「加齢臭が・・・・・・十回オナニーでもして死んでしまいな!」

( ;∀;)「畜生! Fuck! やっぱ話し合いは止めだ! これ以上話すと色々ヤヴァイからな!」

从 ゚∀从「かかってこいよじーさん!」



15: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 17:46:01.34 ID:2rgnUmDy0


瞬間―――――

( ;∀;)「ファッキン貞操!!」

从; ∀从「―――――!!! 」

モララーさんが何かを打ち込んで、
その瞬間女性の着衣している服が砕けるように散った。
丁寧に説明しようと思ったけどいかんせん童貞だからまともに説明が出来ない。だから説明は省く。

って、あれ。これ不味くない?法的な意味で。
  _
( ゚∀゚)「コルァー! 何をやっとんだー!」

とか思ってたら警察が来た。というか変態が来た。空気読みすぎてワロタ。
というか、全員集合じゃんコレ。あと一人は知らん。なんだっけ素直ビートだっけ。
あれ、あの人タンクトップで元軍人で焼きタラコみたいだったっけか。



18: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 17:47:45.39 ID:2rgnUmDy0

(#・∀・)「なんだねジョルジュ君! 私は今忙しい!」
  _
( ゚∀゚)「手をわきわきしながら言うな。上半身裸の女性目前にしてそれは流石に酷い」

冷たく突き放すジョルジュさんの一言。それに対して少しひるんだかのように黙るモララーさん。
しかしそれは僕の勘違いであることを一瞬で思い知らせれることになった。


(#・∀・)「女の裸体など娘で見慣れてるッ!!」

(;^ω^)「あんたは何を娘にやってんだ――――――!!」

(#・∀・)「何もしてない!否、ナニもしていない!」



がちゃん

( ・∀・)「がちゃん?」



19: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 17:48:23.30 ID:2rgnUmDy0


  \
:::::  \            モララーの両腕に冷たい鉄の輪がはめられた
\:::::  \
 \::::: _ヽ __   _     外界との連絡を断ち切る契約の印だ。
  ヽ/,  /_ ヽ/、 ヽ_
   // /<  __) l -,|__) > 「ジョルジュさん・・・、僕、どうして・・・
   || | <  __)_ゝJ_)_>    こんなこと・・・しちゃったのかな?」
\ ||.| <  ___)_(_)_ >
  \| |  <____ノ_(_)_ )   とめどなく大粒の涙がこぼれ落ち
   ヾヽニニ/ー--'/        震える彼の掌を濡らした。
    |_|_t_|_♀__|
      9   ∂        「その答えを見つけるのは、お前自身だ。」
       6  ∂
       (9_∂          モララーは声をあげて喘いだ。



21: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 17:49:54.16 ID:2rgnUmDy0

  _
( ゚∀゚)「んで、裸になってるにも関わらずおっぱい一つ隠さないお前も猥褻罪でとりあえず署に連行な」

从;゚∀从「うそお!?」
  _
( ゚∀゚)「どっちにしてもお前は危険物所持の疑いで逮捕じゃボケ」

从 ゚∀从「・・・・・・逃げるが勝ちよ!」

モララーさんをとっ捕まえながらの状況で何かの文字列を打つジョルジュさん。
まあ、多分・・・・・・・

从;゚∀从「ふげっ!」

予想通り、障害物競走とかで出てきそうな網だった。
でもって、いとも簡単につかまってる女性があまりにも滑稽すぎて、思わず乾いた笑いが出てしまった。

え、ていうかこんな簡単にここまで引き伸ばした戦いを締めていいの?
いや、なしだろ。普通なしだろ。ここは、なんというかドクオを犠牲に僕の覚醒フラグがビンビンだろう。



22: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 17:50:51.62 ID:2rgnUmDy0

('A`)「あー終わった終わったー」

おい。ドクオ待て。終わったじゃねーよ。お前さっきまで必死に戦ってたやん。
僕を助けようと必死に戦ってたやん。
それをお前「あー終わった終わったー」とか明らかにゲームのボス戦終了後の「ふーやっと倒せたーちょっと小休憩」みたいな声出してるんだ。
認めん! 認めんぞボカァ!
  _
( ゚∀゚)「それじゃ、連れ帰るな」

('A`)「おっつかれさーん」

あれ? 終わるの?いや、終わらせたら駄目だろ。ここでつかまったらなんというか、物語に支障がきたす気がする。
なんというか、作者的にも、読者的にも不味い気がする。
大体この話あれじゃないか。妹のツンがいるけど、ほとんど空気だし、なんかスイーツだし、ヒロインにはなれない要因だろ。
で、次点でヒートさんがいるけど、これ完全にドクオとフラグめがっさ立ってますやん。駄目やん。絶対駄目やん。
それで、この女性までいなくなったら僕の主人公としてのヒロインとラブラブカポーライフはどこにいくんだ?砂漠で性行為する気だったのに。



25: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 17:52:40.35 ID:2rgnUmDy0

気がつけば、走っていた。

( ゚ω゚)「ああああ!! なんかUFOみっけえええええ!!!」
 _
( ゚∀゚)「え!? UFO!? どこどこ!?」

僕の体が宙に浮いた。必殺六十四の殺人技空中X字なんちゃら。
  _
( ゚∀゚)「うぎゃー」

( ^ω^)「あれ、見間違いだったお」

よし、今だ。逃げろ名も知らない僕のヒロイン! さあ早く! 逃げるんだ!



27: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 17:54:55.73 ID:2rgnUmDy0

(;'A`)「あ! UFOが!」

その手には乗らねーよ。お前それさっき僕が言ったセリフやん。
二番煎じはよくないと思うんだ。二番煎じなんて人としてやっちゃいけないことだと思うな! それにこれは二番煎じじゃなくて、もうインスパイアじゃないか。
僕にとっての不幸は嘘をついた時です。アカン。これ以上はアカンな。

从;゚∀从「ほ、ほんまもんのユーエフオーやないかあ!」

え?嘘ん?
そう思い僕はその視線の先をたどり、見る。
そこにはまぎれもない you! for!

(;^ω^)「・・・・・・あれ」

そして異変。何故だろう。あのUFOこっちに飛んできてないか?
気のせいじゃないよね。うん。絶対に気のせいじゃないと思うんだ僕。



28: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 17:55:48.84 ID:2rgnUmDy0



( ФωФ)「フハハハハハ!! 我輩こそ宇宙大」

これ以上喋らせると不味い気がしたから即座にUFOの内部情報をハックし全部消した。
えーとつまり


爆破。

(;ФωФ)「ぎゃあああああああああああ」

断末魔が海辺に広がる。それを見てドクオが一言「たーまやー」という。それに釣られて女性は「かーぎやー」という。そして僕はどんちゃんになりきりボーナスゲームを引き当てる。



30: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 17:57:52.22 ID:2rgnUmDy0

( ^ω^)「帰るかお」

('A`)「そだな帰ろうか」

从 ゚∀从「なんか指輪集めてもポテチしか食べられないって考えたら闘わなくてもいい気がしてきた」

('A`)「じゃ、ブーンの家で桃鉄でもやろうぜ」

从 ゚∀从「お、賛成。明日バイト休みだし付き合うわ」

( ^ω^)「ちょっと待てお。僕の家かよ。カーチャン来たらどうすんだお」



32: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 17:58:34.64 ID:2rgnUmDy0

('A`)「生き別れの兄弟で通せ」

从 ゚∀从「お、おにいちゃん!」

( ^ω^)「年齢考えろ年齢」

从 ゚∀从「ファックトゥーザ現世!」

(;゚ω゚)「へぎゃあ!」

思いっきりキーボードを後頭部めがけて横凪ぎに払われ、地面とキスをする僕。
いやん僕のファーストキスの相手が地面だなんて。あたい砂場に恋しちゃう(涙)



34: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 17:59:51.63 ID:2rgnUmDy0

('A`)「とりあえず、行こうか」

( ^ω^)「なんでお前まともぶってるんだお」

('A`)「えへ☆ まともぶりたい年頃なの!」

从 ゚∀从「行こうか」

( ^ω^)「だお。行こうお」

('A`)「あれ? ちょっと。お前ら待てよ。なんで俺置いてくんだよ。
    倒置法か?倒置法って奴か? いくらドMで知られてる俺とはいえ放置プレーはきついぞ?」



36: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 18:01:14.79 ID:2rgnUmDy0

( ^ω^)「あ、そういや名前なんていうんですかお」

从 ゚∀从「ハインリッヒだ。気軽にハインちゃんとでも呼んでくれ」

( ^ω^)「わかったおハイン」

从 ゚∀从「ちゃん付けは? 結構あこがれてるんだけど? おい、おいこらちゃん付けは?」

( ^ω^)「どっかの東京の街でマンション構えてるわけじゃないんだから普通にやれお」

从 ゚∀从「これがキャラ設定の力・・・・・・怖い!」



38: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 18:02:42.59 ID:2rgnUmDy0
('A`)「よし! とりあえず走って帰ろうぜ!」

从 ゚∀从「あの夕日に向かって!」

('A`)「うおおおおお!!」

从 ゚∀从「うああああああ!!」

( ^ω^)「何言ってるんだお! 僕が一番に決まってるお!」

('A`)「何おーう!」

从 ゚∀从「俺だって負けねーぜー!」

( ^ω^)ノ「ヘイタクシー!」

ブロロロロ キキィー ガチャ
バタン ブロロロロロ

('A`)从 ゚∀从「・・・・・・」



42: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 18:04:20.96 ID:2rgnUmDy0

('A`)「どうするよ」

从 ゚∀从「どうするたってなあ」

('A`)「ぶっちゃけ走るのは無理だと思う」

从 ゚∀从「俺も思う」

('A`)「・・・・・・おい、あれ」

从 ゚∀从「・・・・・・ん?」


('A`)从 ゚∀从「おお! あんなとこにパトカーが!」



43: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 18:05:38.66 ID:2rgnUmDy0








何故だか、おいてきたはずの二人が僕の家の前に既についていた。
真っ白な明らかにやばいオーラを放っている車を駐輪所に止めておいて。

あ、そういやジョルジュさんとモララーさんあのまま置き去りだった。というかこの白い車もしかして・・・・・・いや止めよう。考えたら負けだ。
・・・・・・とりあえず、クーさんにでも連絡回して、ヒートさんにも連絡回しとくとしよう。うん。これで万事解決。大丈夫。きっと大丈夫さ!

( ^ω^)「で、このメンツで桃鉄とはいかなるものかお」

('A`)「固いこというなって。遅めの新年会だよ」

从 ゚∀从「いえーい! 新年会!」



47: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 18:07:52.66 ID:2rgnUmDy0

僕のせめー部屋に僕をいれて三名。正直ぎゅうぎゅうである。
一人のピザ。一人のガリ。一人のおにゃのこ。いや、僕はでも実際そこまでピザではない案外裸になるとそこまで太ってないのだ。
それがどうしてか服を着ると太ってるように見えてしまう。着太りするタイプという奴だろうか。ああ涙目。

しかしまあなんというメンツだろう。もしこの三人で外を出歩き、遊びまわっていたら一体どうゆう光景に見られるのだろう。
恐らく「オタク二人と・・・・・・え? 何援交?」とか言われて恐らく僕とドクオは警察に厄介になるんじゃなかろうか。

現実なんて大嫌いだ! 二次元に逃げたい! でもここって現実なのよね! あー折角指輪とかいうステータスあるんだから限界突破とかしたい。
かっこよく「オーバーなんちゃら!」って叫びたい。そしたらモテるかもしれないというのに。主人公の位置づけが欲しいよ。


ああ、何でこんな影薄いんだろ。もうぶっちゃけ主人公ドクオでいいじゃん。なんで僕が主人公なんだよ。
明らかに主人公っていうよりかはかませ犬って感じじゃん。

ちょっとだけ泣いた。



82: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:10:10.06 ID:2rgnUmDy0


( ^ω^)「・・・・・・エミュつけるお」

('A`)「暗いぞブーン! 新年会だよ!? 新年会!」

从 ゚∀从「何十年ぶりだろこんな集まって騒ぐのって・・・・・・」

('A`)「年齢=○○ない暦」

从 ゚∀从「ファック!」

(;'A`)「いぎゃー!」

またも炸裂するキーボード無双。ぶっちゃけもうタッチタイプとか関係ない気がする。



83: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:11:29.62 ID:2rgnUmDy0

( ^ω^)「とりあえず、ピザとポテチとコーラくらいならあるお。いるかお?」

('A`)「いる」

从 ゚∀从「プリーズ」

(;^ω^)「遠慮がないおこいつら」

('A`)「俺とお前の仲じゃないか!」

( ^ω^)「近寄るな。触るな。そして何より脱ぐな」

('A`)「部屋スタイル発動!」



84: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:12:03.14 ID:2rgnUmDy0

从 ゚∀从「おーサービスタイムかー」

('A`)「違うな!」




「  ス  ー  パ  ー  オ  チ  ン  チ  ン
                              
               タ  イ  ム  の 発  動  さ  !  !」


( ^ω^)「とってくるお」

全裸になったドクオを放置して、僕はさっさと台所にポテチとコーラとピザを取りに言った。


「おらーもっとやれー」とかいうハインの声が聞こえたが、気のせいだ。きっと気のせいなのだ。今の僕はきっと疲れているに違いない。
そうだ。そうじゃなかったらなんだこの状況は。なんだよこの状況。意味がわからんわ。



85: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:14:59.98 ID:2rgnUmDy0

カオス過ぎるじゃないか。ああ部屋に戻りたくないな。このまま部屋の外にいたい。うわ、初めて部屋に篭りたくないって思った瞬間だ。
今の自室ははっきり言って休める空間じゃない。たまらん。正直たまらん。男の全裸を見て何が楽しい。
でもぶっちゃけると、僕のピザボデーよりドクオのガリボデーの方がうけがいいんだろうなあ。世の中って理不尽だよね。

( ^ω^)「ピザみっけ。ポテチゲット。コーラげっちゅ」

目的のものは手に入れた。
さあ、あとは戻るだけ。戻るだけなんだけども・・・・・・



( ^ω^)「戻る気にならねぇお」

いっそトイレにでも篭ろうか。ウォシュレットヒッキー。なんかかっこいいじゃないか。響きが。
いいな。いいかもしれない。いっそトイレに篭るって発想はなかなか出てこないんじゃないか?
ああ、そういえばこの前食べたピザ美味しかったなー名前なんだっけか。
忘れたけどオリジナルとしてマヨネーズとケチャップとソースをふんだんに使ったのが良かったかな。
あー一度でいいからちょっと高級料理店のもの食べてみたいな。ぐるないとかに出てくるような奴。やべよだれが。
あれめちゃくちゃ美味しいんだろうなーあー部屋についたー



87: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:17:06.59 ID:2rgnUmDy0

そもそも何故入る気にならないか。さっきのあれもあるが、いざこの扉の先から聞こえてくる奇声で

「俺の富士山を見ろおおおおおおおおおおお!!!」

というドクオの叫びと
「おおお! でっけー!」

っていう喚声が嫌過ぎる。
ぶっちゃけマンドラゴラかなんかを引っこ抜いて断末魔を聞いた方がまだマシだ。
あと、自分の部屋の惨状が気になる。一体どうなっているんだろうか。

ええい、入るか。虎穴にいらずんばなんとかを得ずだ。

( ^ω^)「持ってきたおー」

('A`)「マイサン! 俺のマイサン! 伸びろにょいぼおおおおおおおおおおお!!」


(゚ω゚)



88: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:18:36.34 ID:2rgnUmDy0

从 ゚∀从「おおおおおおおおおお!!!」

(#゚ω゚)「あるべき場所に戻れ短縮包茎がああ!!」

(;゚A゚)「うぎゃあああああああああ!!」

男の命である、マイサン。自分にとっての大事な息子。愛して止まない息子。マイチルドレン。
それを手加減せず思いっきりぶん殴った。勿論ドクオは大ダメージを受けている。恐らく精神的にも、肉体的にもかなりきていると思う。
まあ、それはいいとして

( ^ω^)「僕にはわからないことがあるお」

从 ゚∀从「・・・・・・なにがだよ」

( ゚ω゚)「ハインが寂しそうな顔をしているのがだお!! それ以外に何があるっちゅうねん! お前なんで興奮してたんだお! 意味がわからんわ!」



89: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:21:29.93 ID:2rgnUmDy0

从 ゚ -从「俺さ、ちっさい時から友達とかいなくて、わいわいやったことなかったんだよ。
     だから、闘ったりしている時は楽しかった。自分を見てくれるんだ。こっちも相手をしっかり見て、相手もこっちをしっかり見てくれる。
     ドクオがこうやってしてたのも、私がいるからだと思うんだ。だから、嬉しかった。・・・・・・はは、馬鹿な話だよな。笑ってくれよ」

(;A;)「ぎゃはははははははは!!」

おいこら空気嫁。笑えるとこあったか今。笑う場所かそこ。
ドラマで「実はあなた、私の息子じゃないのよ」ってお母さんが告白した瞬間テレビの前で腹抱えて笑うのと同じだぞ。

( ^ω^)「笑えるかお」

从 ゚∀从「いや、笑えよ。冗談だし」

('A`)「え・・・・・・仲間がいたと思ったのに・・・・・・・」

正直、笑えないのはドクオのほうだった。



90: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:24:06.43 ID:2rgnUmDy0

ん・・・・・・? でも待てよ。

( ^ω^)「・・・・・・僕もじゃないかお・・・・・・」

从 ;∀从「ぎゃははははははははははお前らぷっぎゃーぷっぎゃー!! ぶひゃひゃひゃああwwwww」

('A`)「いや、俺は実は結構友達とかと笑いあったりしてたけどな」

(;^ω^)「裏切り者がああああああああああああ!!!」

从 ゚∀从「嘘だろ?」

('A`)「嘘だよ☆」

( ゚ω゚)「食らえドクオ!! これは愛のムチである!!! ビンタっ! ビンタっ! 平手打ち! 背負い投げ!」

J( 'ー`)し「ブーンうるさい!! いい加減にしなさい!!」ディグシ

(#)^ω^)「どうして僕が・・・・・・」



91: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:27:50.93 ID:2rgnUmDy0

いきなり部屋の扉を開け放ち入ってくるなり僕の顔面をぶん殴ってきたカーチャン。
理不尽だ。大人っていつもこうだ

J( 'ー`)し「あら? どっくん来てたの?」

なんだよどっくんって。いつのまにカーチャンそんなドクオと親しくなってんだよ。
ああ、色々突っ込みたい。僕の中にあるツッコミとしての才能が開こうとしてる。いや、でも駄目だよな。この流れでツッコミは駄目だよな。
よし、僕もボケに徹しよう。

( ^ω^)「おほほ、どっくんは来ているざますよ」

J( 'ー`)し「黙ってろよピザ」

覚悟むなしく二秒足らずで僕のボケとしての人生は終わった。
もう死にたい。誰か殺してくれ。ちょっと死神の女の子とか現れないかな。米好きな。
そんな僕を無視してドクオは「どもっす」とカーチャンに挨拶をしていた。

ほんと僕の立場ってなんだろう。親にもこんな扱いって、いじられキャラとかってレベルじゃない気がする。あはは、あはははははうふふふふふ



93: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:30:34.24 ID:2rgnUmDy0

从 ゚∀从「はじめまして」

J( 'ー`)し「あら! 女の子!? ・・・・・・にしては老けてるわね。二十歳後半ってとこかしら」

从#゚∀从「(堪えろ俺。踏ん張れ。怒るな。まだ二十歳を迎えたばかりだ。気にするな。相手はおばさんだ殴っちゃ駄目。殴っちゃ駄目)」

J( 'ー`)し「まあ、ゆっくりしてらっしゃいキャーッホッホッホ」

結局カーチャンは僕を殴るだけ殴って出て行った。不気味な笑いと共に。

( ^ω^)「・・・・・・桃鉄やるかお」

('A`)「やるか・・・・・・」

从 ゚∀从「やろうぜ・・・・・・」

暗い雰囲気の中、桃鉄を始めることにした。

・・・・・・あれ?なんかふいんきが変換できた。あれ、変換出来ない。



94: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:31:41.07 ID:2rgnUmDy0





('A`)「うっしゃー最初に目的地到着ー!」

从 ゚∀从「ちくしょおお! 次は入る!」

( ^ω^)「おい、ばかもんカード使ってオナラカードで集中砲火とかどういうことだお」

('A`)「運が悪かったということで」

从 ゚∀从「のぞみカードいっくぜー」

( ^ω^)「そうはいかんざき! 次でみんなぶっ飛ばすお!」

从 ゚∀从「ひゃーはっはっはー! あ、ゴール」

(;^ω^)「ちょおま―――――!!」



95: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:32:36.77 ID:2rgnUmDy0

('A`)「おー物件独占しおった」

(#^ω^)「次は僕が次は僕が・・・・・・うがああああああああ糞じじいいい加減にしろおおおおお!! 何がばかもんだよこの糞があああああ!!」

と、いう僕の叫びと共に携帯が鳴り出した。

('A`)「ん、ジョルジュさんか」

从 ゚∀从「ジョルジュってあの警察の?」

('A`)「そうそう警察の・・・・・・あ」

从 ゚∀从「・・・・・・あ」

('A`)「やべぇな」

从 ゚∀从「やべぇな」



96: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:34:24.94 ID:2rgnUmDy0

('A`)「まあいいや。ぽちっとな。もしもし」

  _
( ゚∀゚)『しもしも』ブチッ

きりやがったコイツ。


('A`)「さー桃鉄やるかー」

从 ゚∀从「おー」

( ^ω^)「おー」

と同時に再び携帯の着信音が鳴る。



97: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:36:50.89 ID:2rgnUmDy0

('A`)「もーなんすか」
  _
( ゚∀゚)『なんすかじゃぬえええ!! 何切ってんだよ! 俺のパトカーを盗んだのといい覚えておけよほんとマジでガチで』

('A`)「男がそんなことをねちねち根に持ってら男が腐りますよ」
  _
( ゚∀゚)『細かいことじゃない気がするんだが・・・・・・まあいいわ、本題に移るぞ』

('A`)「どうしたんすか」
  _
( ゚∀゚)『指令だ。ちょっと街で暴れてるアホが現れてな。それをお前らに退治して欲しいんだわ』

('A`)「警察に任せりゃいいじゃないですか」
  _
( ゚∀゚)『一般人が相手に出来るもんじゃねーよ。タッチタイプマスターだ。指輪を持ってる奴が現れた』



98: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:38:36.35 ID:2rgnUmDy0

('A`)「ジョルジュさんは・・・・・・あ」
  _
( ゚∀゚)『お前らのおかげで俺はこの通り砂浜だ。今からじゃ間に合わん。お前らの場所から近いみたいだから行ってこい』

('A`)「えー・・・・・・今ちょっと忙しいんですけど」
  _
( ゚∀゚)『ん・・・・・・なんか用事あるのか』

('A`)「桃鉄なんてやってないですよ」
  _
(#゚∀゚)『はよいけ』

( ^ω^)「アホだろお前」

('A`)「めんどくせーよーもう戦いたくないよーポテチ一年分とかほんといらねーよー」



99: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:39:26.00 ID:2rgnUmDy0
  _
( ゚∀゚)『とりあえず、クーが敵を追尾してるみたいだから連絡を待ってろ』

('A`)「クーさん一人で充分じゃないですか?」
  _
( ゚∀゚)『あいつ、体力ねーから短期戦しか無理。もともとサポートタイプだしな』

('A`)「・・・・・・わかりました。場所は?」
  _
( ゚∀゚)『VIP市内の商店街の中だ。じゃ、頼んだぞ。今月携帯代がやべーんだからな』

('A`)「知らんがな」ブツッ



100: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:40:17.60 ID:2rgnUmDy0


从 ゚∀从「しゃーやるかー」

( ^ω^)「ハインは味方になるのかお?」

从 ゚∀从「ん? ああ、なんかもうポテチとかどうでも良くなった。そんなことよりお前らと遊んでる方が楽しいかなーとな」

('A`)「さびしいやつめ」

从 ゚∀从「いいから行くぞ。一般人を傷つけるのは許さん」

(;^ω^)「(結構いい人だお)」



101: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:41:56.62 ID:2rgnUmDy0



しかしパトカーは使わず、タクシーを使って商店街まで向かった。
だって、無免許運転って怖いじゃない。

「まいどありー」

('A`)「・・・・・・さあ、いっちょやってやるか」

从 ゚∀从「三対一・・・・・・正々堂々やるか」

( ^ω^)「何も突っ込まないお・・・・・・。お、電話だお。もしもし」

川 ゚ -゚)『もしもし。私だ。クーだ。商店街についたみたいだな。タッチタイプマスターの反応があるのはもうちょっと奥だ。そこで暴れてる。
     これ以上荒らされてしまうと流石に警察でも隠し通すことが難しい。ささっとやってくれ。じゃあ、またあとで』ブツッ

(;^ω^)「・・・・・・奥にいるらしいお」

用件だけ伝えてささっと切られた。なんというか、さすがクーさん。クールだ。



102: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:43:44.11 ID:2rgnUmDy0

('A`)「奥だな。いくぜ!」

从 ゚∀从「おう!」

(;^ω^)「ちょ、二人とも待つお! おいていくなお!」

('A`)「ピクニックじゃねーんだぞ! もっとしっかり走りやがれ! 人の命がかかってるかもしんねーんだからな!」

(;^ω^)「さっきまでめんどくせーとか言ってた奴が言うセリフかお・・・・・・」

('A`)「そんなんだからお前はピザなんだよ!」

( ゚ω゚)「うるああああああああああああああ!! ささっと終わらせてやらああああ!!」



103: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:46:39.80 ID:2rgnUmDy0





そして、辿り着いた先には・・・・・・


( ;∀;)「ちくしょー! ヒートの奴反抗期になりやがってえええ!!」


マミムメモララーさんが暴れまわっていた。



105: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:49:38.70 ID:2rgnUmDy0

(;'A`)「くっ・・・・・・これは一筋縄じゃいかない」

从;゚∀从「このブーメランパンツやべーぞ・・・・・・」

そもそも、何故この人はこの街中にいるのだろうかというツッコミはないのだろうか。
明らかに手錠までかけられて、砂浜で倒れていたじゃないか。
でも多分僕がどれだけ考えても意味ないんだろうなー。きっと作者の都合とかで片付けられるんだろうなーここに来るまでの描写ないんだろうなー

( ;∀;)「はっ、君はドクオ君・・・・・・! あれ、は、はは! はああ!? 隣にいるのは女!?
       うちのヒートをたぶらかしておきながら更にもう一人だとおおお!? ゆるさねえええええ!! お前の人生ここで終わりじゃあああ」

从 ゚∀从隣にいる女

(;'A`)「(勘違いしすぎだろうがああああああああ)」

ドクオ一人めがけて降り注ぐ針の雨。
だが勿論のことファイアーウォールを大きく張り防ぐ。



106: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:51:51.92 ID:2rgnUmDy0

( ;∀;)「娘をたぶらかす奴ァこのワシが許さぬわあああああ!!」

何かを打つと同時に、煌くモララーさんの右手と左手。
右手からはどす黒い煙のようなものを放ち、左手からは目を開けることすら許さない白の光。
そしてそれは徐々に透明化していき、気がつけば白黒の剣を両手に握っていた。

( ;∀;)「僕とでぃの愛娘は守り抜いてやるあああああああああああ!!」

叫び、駆ける。
ドクオ一人だけを狙い、双剣が振るわれる。
不味い。やばい。あの目は本気だ。

(;^ω^)「ドクオ――――――!!」

とりあえず、仲間として叫んでみた。体は一切動いちゃいないけど。頑張れドクオ。たまには負けろドクオ。主役の座を返せ。


('A`)「ふははははは!! 俺は無敵! 誰にも俺は殺せんわあああ!!」        ( ;∀;)「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」



107: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:54:51.10 ID:2rgnUmDy0

(#'A`)「食らえ! 俺の怒りの手っけぶふぉらふぇひゃあああああっ」

綺麗に直線を描きながらおよそ10メートルほどドクオが真後ろにぶっ飛んだ。
何かしらの防御プロテクトを張っていたらしく、胴が真っ二つに割れることはなかったものの、宙に浮いているドクオを見逃すはずがなかった。

( ;∀;)「ヒートは僕が守るぞおおおおおおおおおおおお!!!」

ノハ#゚?゚)「何勝手なことやらかしとんじゃおどれはあああああああああああああ!!」

( ;∀;)「もげっぷうううううううううううう!!?」

( ^ω^)「おお、すげえ」

およそ、3メートルは下らないであろう飛びながらの追撃を更に上空へと飛ぶ
ヒートさんの飛び膝蹴りが見事にモララーさんに炸裂した。

何だこいつ等人間じゃねーだろ。どこの魔女の世界だよ。跳躍力の強化ってか。これ以上は不味いな
とにかく、この家族やばすぎる。モララーさんが一番やばすぎる。なんで常にブーメランパンツなのかが特に気になる。いやでも気にしちゃ駄目だと思う。



109: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:57:18.14 ID:2rgnUmDy0
そして目に映るのは吹き飛んだドクオ。それと同じく地面にたたきつけられたモララーさん。
その状況を何食わぬ顔で笑いながら傍観する僕とハイン。
息を荒げながら地に伏せるモララーさんを踏みつけまくるヒートさん。
容赦なく顔面を踏み続けている。

( ;∀;)「アカン! 顔だけは止めてちょんまげ! 顔はあたいの命やねん!」

ノハ#゚?゚)「おっさんはアイドルにはなれないんだよおおおおおおおお!!」

( ;∀;)「僕は幼女だああああああああああ!!」

ノハ#゚?゚)「パンッ」

( ^ω^)「な、なにぃ?」

( ;∀;)「ぎゃーす!!」

思いっきり股の間を蹴りつけられ痙攣しながら息を引き取るモララーさん。・・・・・・ご愁傷様です。
あなたの娘さんは立派に成長しています。もうあなたの股の間にある棒はなくても大丈夫でしょう。



110: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 22:59:10.98 ID:2rgnUmDy0

ノパ?゚)「うちの父親がすみませんでした」

( ^ω^)「じゃあ、回収して帰ってくださいお」

ノパ?゚)「ういーす。じゃ、ジョルジュによろしく」

( ^ω^)「おつかれさまー」

そんな感じで戦いは終わった。
もうぶっちゃけタッチタイプマスターとか関係ない気がしてきた。
というか真面目に闘ったことあったっけ。なかったような気がする。何かしらおかしなことがあったり、おかしなことがあった後で終わったりした気がする。
うん。まあいいや。深く考えないようにしよう。考えたら負けだ。気にしない。気にしないで行こう。
まあ、なんていうか世界的に真面目な展開になるほうが可笑しいもんね。あはは。もう主人公とか諦めよう。それが一番な気がするよ僕。



111: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 23:01:02.64 ID:2rgnUmDy0

从 ゚∀从「で、ドクオどうする?」

( ^ω^)「まあ、引きずって帰ればいいと思うお」

从 ゚∀从「じゃ、そうするか。俺左足持つわ」

( ^ω^)「じゃ、僕右足持つお」

从 ゚∀从「しゃー帰るかー」

( ^ω^)「おー」

( ∀ )「・・・・・・」

何故か気絶しながら笑ってるドクオがものっそい気持ち悪かったので容赦なく引きずりながら歩く。



112: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 23:02:51.84 ID:2rgnUmDy0

(; A )「ん・・・・・・あれ?地面が・・・・・・ちょ、いでっ! いでぇ! いだだだだだだだだ!!」

( ^ω^)「桃鉄リセットしてーおー」

从 ゚∀从「駄目だろそれはー」

(;'A`)「ちょ! 痛い! 痛いですってば! 僕起きたよ! 起きたから! 止めて! 引っ張るの止めて!」

( ^ω^)「ばかもんカードとオナラカード服用して、冬眠カードは反則だと思うお」

从 ゚∀从「ブロックカード買っとけよー」

(;'A`)「え!? 何この無視の流れ!? ちょ、痛い! ほんとアカンて! ティッシュ箱でくじびきするくらいアカンて!!」

( ^ω^)「らーららーるるるー」

从 ゚∀从「しゃららーらーしゃららーらーしゃらららーらー」

(;'A`)「ぎゃああああああああああああああ!!」



113: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 23:03:24.60 ID:2rgnUmDy0


その夜、ドクオの断末魔は近隣住民の噂になったという。
幽霊が現れてこの商店街を荒らして、最後に消滅する際に叫びながら死んだとかなんとか。
二日くらいニュースで流れたり、街の新聞では一面を飾っていた。

( ^ω^)「ドクオ、ニュースで流れてるお」

(メメメAメメメ)「・・・・・・知らんがな」

从 ゚∀从「大丈夫かー?」

(メメメAメメメ)「大丈夫に見える?」

从 ゚∀从「じぇんじぇん」

(メメメAメメメ)「・・・・・・寝る」

( ^ω^)「おやすみだお」

从 ゚∀从「おやすー」



115: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 23:07:47.27 ID:2rgnUmDy0


ドクオがボロ雑巾と化して、新しい仲間が増えて、今日も僕らは平和です まる
でもまあ、冷静に考えるとおかしな話だと思うんだよね。だって今まで敵対してたのが仲間になるとか、なんというか
死亡フラグびんびんみたいな。いや、止めとこう。これ以上考えたら実現してしまいそうだ。
重要なヒロイン。それもマラを見ても恥ずかしがらないという男気溢れる人だ。
これだけ重要な人材が削られたら、僕のヒロインとあははうふふ計画が滅亡とかいうか破滅というか、もう後も残らなくなってしまう。

となるとこう話を考えるのは駄目だ。よし、もっと明るい話を考えよう。
そういえば桃鉄でゴールドカードとかダイアモンドカードとか持ってたな。おお、今考え直したらかなり一位有望じゃないか?
ダイアモンドカードを夏頃に売って、そのあとオレンジカードを二枚買って特急カード三枚買えばなかなかいいじゃないか。
これなら勝てる。これなら勝てるぞ。

駄目だ。ゲームのことを考えたら余計にむなしさがとまらなくなった。

ハインは、どうなるんだろうか。やっぱ敵キャラが味方になるあたりで死亡フラグが立ってしまってるのだろうか。
いやいや、そんなことはない。きっとこれからもずっと僕らの味方で、あわよくば僕のヒロインになるに違いない。

よし、頑張ろう。リア充になるためにも! 頑張ろう!



118: ◆fMqrvr1rTs :2008/01/16(水) 23:12:08.48 ID:2rgnUmDy0


( ・∀・)「しかしこの時、彼は自分に起こりうる災難に気付けなかったのである!」

(;^ω^)「あんたほんとどっから出てくるんだお・・・・・・」

( ・∀・)「次回まで待たれえ!」

(;^ω^)「次回って何だお・・・・・・」

( ・∀・)「知らんわピザ」


ちょびっとだけ泣いた。





おわり



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