( ^ω^)ブーンはクドリャフカの孤独に触れるようです
- 62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/04(水) 20:43:49.02 ID:pDVE8xJ20
- ( ^ω^)「ドクオ?」
ξ;−;)ξ『もっと。もっと強くぎゅってして。ブーン。寂しいよ。ブーン』
('A`) 「下手な希望を見せられるくらいなら、そんなもの端からない方がいい。知らない方がいいに、決まってんじゃねーかよ」
ξ;凵G)ξ『もう、ひとりはやだよぉ、ブーン』
('A`) 「俺が生まれた時は皆が優しくしてくれた。当たり前だな。あの新巻スカルチノフのところから盗み出した財産である俺を、ぞんざいに扱えるわけないもんな」
ξ;−;)ξ『私、ブーンになら、何、されてもいいの…』
('A`) 「でも、やつらは俺の家族でも、友達でも、同等の立場ですらなかった。俺を散々持ち上げて、人を殺させておいて、戦争が終わった瞬間には、俺の頭の人工知能だけを持ち出そうとする輩もいたし、俺を恐れて破壊しようとする輩もいた」
ξ;凵G)ξ『あっ…でも、初めて…なの。お願いっ!ちょっとだけ、優しく…』
('A`) 「逃げて逃げて、スラム街の端っこでこそこそ隠れて充電しながら、ドブネズミみたいに明日生き延びるためだけに走って、眠って…」
ξ///)ξ『んぅっ!やっブーン!そんなとこ、舐めたら駄目ぇ!汚いよ!』
- 63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/04(水) 20:46:52.47 ID:pDVE8xJ20
- ('A`) 「でも、それも、気付いたら終わってた。
気付いたら俺の軍事的な価値なんかなくなってて、
わざわざ高い金かけて俺を破壊しようとするやつもいなくなってて、
世界中のアンドロイドは俺をベースに作られたくせに俺より高スペックになってて、
そこで、本当にやっとわかったんだよ」
ξ///)ξ『らめぇ!恥ずかしい!恥ずかしいのぉおお!』
('A`) 「ああ、俺の戦争は終わっちゃいないってな。
俺がこんなみじめな思いをしているのは、巨大な悪があるからだって。
俺はそいつを倒さなきゃならない。俺は俺の正義を貫かなきゃならない」
ξ///)ξ『ふぁっ!何これ!ブーン!へんにゃのぉお!頭、変、おかしく、おかしくなっちゃうよぉおおお!』
('A`) 「じゃあ、悪ってなんだ。決まっている。
俺をこんな風にした、俺にこんな苦しみを与えた張本人。俺を生み出した糞親父だ。
だが、そいつはとっくのとうに死んでいる。それなら、その娘が、そいつに愛された娘が、償うべきだろう?」
ξ///)ξ『らめっ!らめっ!らめっ!!あっあっあっあぁああああああああああ!』
( ^ω^)「…ツンちゃん可愛いお。やっと心を開いてくれたお」
('A`) 「うるせぇ女だな」
( ^ω^)「おにゃの子はうるさいくらいが丁度良いんだお。言ってくれないと、わからないお」
('A`) 「…俺も、喋り過ぎだな」
( ^ω^)「教えてくれてありがとうだお」
- 64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/04(水) 20:47:28.25 ID:pDVE8xJ20
- ブーンはそうっとドクオの頭に手を伸ばした。
ドクオは一瞬、ビクリと震えたが、黙ってその手を受け入れた。
一度、二度、ドクオの頭の上をブーンの手が優しく撫でる。
( ^ω^)「ごめんお。今のブーンにはこれが精一杯だお」
('A`) 「お前、年上の頭を撫でてるんじゃねーよ…」
( ^ω^)「撫でて欲しそうにしてたお」
('A`) 「…萎えた。帰る」
罰が悪そうにドクオはソファから立ち上がる。ブーンはソファに座ったままドクオが部屋を出て行くのを見送った。
( ^ω^)「気をつけて帰るおー」
- 66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/04(水) 20:49:05.39 ID:pDVE8xJ20
川 ゚ -゚)「KY-02U型まで…か」
「レンタル宇宙船おっぱい」の専用打ち上げ場の前でクーが呟く。時刻は丁度日付が変わって一時間ほど経ったところだろうか。
川 ゚ -゚)「セキュリティはほとんどなし…か。ブーンが手回ししてくれたのか…ありがたい」
やがて、広大な広さと言うわけではないが、決して狭くはない打ち上げ場のほぼ中心に位置する、小型宇宙船専用打ち上げ台の前にクーは到着した。
そこには既に滑らかな曲線の美しい、二人乗り用の宇宙船が打ち上げ準備を完了して静かにクーを待っている。
川 ゚ -゚)「この宇宙船もどうにか弁償したいんだが、戸籍と一緒に父さんが残してくれた財産も押収されてしまったらしいからな…」
本当に申し訳なさそうにそう呟き、宇宙船に乗り込む。
( ^ω^)「待ってたおクーちゃん。この度は『レンタル宇宙船おっぱい』をご利用頂き、誠に有難う御座いますだお」
狭い宇宙船内の操縦席には、ブーンが座っていた。
- 67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/04(水) 20:51:16.59 ID:pDVE8xJ20
- 川;゚ -゚)「…なっ」
( ^ω^)「僕は、今回クーちゃんの旅のおともをさせて頂く宇宙船操縦士のブーンだお。よろしくお願いしますだお」
川;゚ -゚)「何をしてるんだ!ブーン!」
( ^ω^)「何って、仕事だお」
川;゚ -゚)「何故こんなところにいるんだと聞いて居るんだ!」
( ^ω^)「だから仕事ですお。ブーン実は宇宙船操縦士の資格も持ってるお」
川;゚ -゚)「そんな事はどうでもいい!今すぐ降りろ!ここまでしてくれたのには感謝している!」
( ^ω^)「嫌ですお」
川;゚ -゚)「馬鹿か!どうなるかわかってるのか!」
( ^ω^)「わかってますお」
川;゚ -゚)「死にたいのか!?」
- 69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/04(水) 20:54:20.00 ID:pDVE8xJ20
- ( ^ω^)「死にたくなんかないお。
ブーンまだ童貞だし、おにゃのこと手を繋いだ事もないし、
さっき気付いたんだけどマシンの中に消し忘れたエロゲのデータも残ってるし、
いつか社長みたいな立派な社会人になりたいし、やりたい事がたくさんあるんですお」
川;゚ -゚)「だったらっ!」
( ^ω^)「でも、そんなものは」
ブーンは、まるで幼い子どもに向けるような優しい目を、クーに向ける。
( ^ω^)「お客様を、ましてやこんなに可愛いクーちゃんを、黙ってひとりぼっちで、真っ暗闇の宇宙で死なせて良い理由にはならないお」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/04(水) 20:54:54.42 ID:pDVE8xJ20
- 川 ゚ -゚)「……あ」
川 ;−;)「ブー…ン…?」
どこかで、クーの中の何かが折れたような気がした。百数十年ぶりに流す涙は、少しオイルの匂いがした。
でも、とても、綺麗で、尊いモノに感じた。
( ^ω^)「今1時30分かお。あと30分でこの地球ともおさらばだお。ブーン実は宇宙へ行くの初めてだからちょっとwktkしてるお」
川 ;−;)「ブーン…駄目だ…お前は…」
( ^ω^)「しかもこんな可愛いおにゃのことの2人旅www うはwww フラグktkrwww 密室で2人きりとかwww お前それなんてエロゲwww」
川 ;−;)「駄目だ…」
その時、宇宙船の窓から覗く外が急に明るくなった。
( ^ω^)川 ゚ -゚)「!?」
否、違う。巨大なライトで宇宙船を照らされたのだ。
そのライトの中心には、あの日クーを追ってきた警官たちの姿があった。
(´・ω・`)「聞こえるかな。星外逃亡を企むポンコツが。今すぐ人質を解放して投降しなさい」
(`・ω・´)(`・ω・´)(`・ω・´)「「「お前は包囲されている」」」
- 73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/04(水) 20:58:57.32 ID:pDVE8xJ20
- 川;゚ -゚)「…しまった。何故ここが」
(´・ω・`)「もしかしたらと思って、一応、見張りを置いといたんだ。
まあ、あの社長が打ち上げ申請をもっと早く教えてくれれば、人質を宇宙船に連れ込む前に逮捕出来たかもしれなかったが」
( ^ω^)「問題ないお。このまま行くお。クーちゃん。ブーンが乗ってれば迂闊に打ち落とされる事はないはずだお」
川;゚ -゚)「駄目だっ!それは…」
( ^ω^)「最後にこんなにたくさんの見送りがあって嬉しいお」
(`・ω・´)「ボス。侵入者です!」
不意に黒い防護服の集団の一人が、予想しなかった言葉を出した。
(´・ω・`)「侵入者?」
('A`) 「よぅ。随分と、賑やかじゃねーか」
( ;^ω^)川 ;゚ -゚)「ドクオ!?」
宇宙船の窓に張り付いて2人が叫ぶ。ドクオにはそれが聞こえているようだった。
周りを取り囲む警官など意に介す様子もなく、宇宙船に向かい、やけにはっきりと叫んだ。
('A`) 「見送りのつもりだったが、意外と人気者じゃねーかよ。クー」
- 77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/04(水) 21:01:15.85 ID:pDVE8xJ20
- 川;゚ -゚)「お前も、何故ここに!?」
('A`) 「ん?ブーンの会社のマシンを覗いたんだよ。見送りに来たんだ。たいした事じゃないんだけどさ。最後にお前にこれだけは言っておこうと思って」
川;゚ -゚)「なんだ?」
('A`) 「お前と初めて会った時に、お前、犬連れてたろ?」
川;゚ -゚)「それがどうした」
('A`) 「いやそれは別にいいんだけどよ。実は153年間ずっと気になってたんだが」
(`・ω・´)「何だお前は!答えないと武力行使も厭わないぞ!」
警官の声を無視してドクオが続ける。
('A`) 「可愛がってんなら、名前ぐらいつけてやれよ!!」
(`・ω・´)「とぅっ!!」
ドクオは後ろから殴りかかる警官の鼻に、視線もやらずに裏拳を叩き込む。
警官はあっさりと地面に倒れた。
(`−ω−´)「ふぐぅ…」
(´・ω・`)「よくわからん邪魔が入ってるようだね…。やれ。宇宙船が近くにあるからレーザー銃は使うな。数にモノを言わせろ」
(`・ω・´)(`・ω・´)(`・ω・´)「いえっさー」
- 79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/04(水) 21:03:08.63 ID:pDVE8xJ20
- 同時にドクオに飛び掛る警官たち。
宇宙船からは警官に埋もれてしまいドクオの姿は確認できないが、警官が次々と景気良く投げ飛ばされているところを見るとどうやら負けてはいないらしい。
川;゚ -゚)「ドクオ!ドクオ!」
('A`) 「もしか…したら、これで俺の戦争は…本当に終わりなのかも…わからんね…」
(´・ω・`)「全く…。何してるんだよ。お前たちは最新モデルじゃなかったのか?なんでポンコツの加勢如きに遅れをとっているんだ」
('A`)「最新モデル…だろうが…なんだろうが…なぁ…」
飛び掛る警官たちを掻い潜り、殴り、蹴り、頭突きをかまし次々とシステムダウンさせながら、ボスの言葉を聞いてドクオが口を開く。
(#'A`) 「お前らみんな、所詮は俺の劣化コピーに過ぎないんだよぉ!!」
ガキィン!と最後の警官の頭に回し蹴りを叩き込みシステムダウンをさせる。
立っているのは、ボスと呼ばれたスピーカーを持つ男を、ドクオのみ。
(#'A`)「お前も死んどくか」
(´・ω・`)「いや、やめとこう。僕は切った張ったは苦手でね。頭脳労働担当なんだ」
('A`)「五月蝿い、死ね」
川 ゚ -゚)「やめろ!」
宇宙船の中からクーが叫ぶ。
('A`) 「クー…?」
- 81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/04(水) 21:04:24.09 ID:pDVE8xJ20
- 川 ゚ -゚)「取引だ!そいつは私の仲間だ!今から私の代わりにそいつが人質をとる!だから私を見逃して欲しい!」
(;^ω^)「待つお!ブーンは一緒に宇宙に…」
川 ゚ -゚)「許せブーン!」
そしてクーは鋭い拳をブーンの顎に見舞った。
( ゚ω゚)「ふごぉ!」
ふらりと倒れるブーンをクーが優しく抱きとめる。
( ゚ω゚)「クー…ちゃ…な…んで」
川 ;ー;)「すまないブーン。そして頼む。ブーンは生きて、ドクオの家族になってくれないか?」
( ーωー)「そ…なの…クー…ちゃ…さ…みし…」
ぐったりと意識を失ったブーンを抱きかかえ、クーは宇宙船の扉を開けた。
('A`) 「クー!それがお前の決めた事なのか!」
川 ゚ ー゚)「ああ。その通りだ。ドクオ。人質を、頼む」
駆け寄ったドクオにクーはまるで壊れ物を扱うようにブーンを手渡す。
ドクオはブーンをしっかりと受け取り、クーを見据え、迷いのない声で問いかける。
- 82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/04(水) 21:05:16.42 ID:pDVE8xJ20
- ('A`) 「お前は、お前が決めた、お前の仕事をやるんだな?」
川 ゚ -゚)「ああそうだ。ドクオ。どうか人質を頼む」
そして再び宇宙船に戻ろうとしたクーの背に、ボスが声をかけた。
(´・ω・`)「待て」
クーが機械的な仕草で振り向いた。
川 ゚ -゚)「宇宙船を打ち落とせば人質が死ぬ。それでいいだろう。大人しくすれば人質は無事解放されるだろう」
(´・ω・`)「違う。もういい。お前はどこにでも行け。興味もない。だから最後に握手をしてくれないか?」
川 ゚ -゚)「握手?」
(´・ω・`)「お前とはどうせ二度と会えないからな。折角だから取り逃がした相手と、せめて握手くらいしたい」
刑事は無防備にクーに近づくと右手を差し出した。
クーはその手を3.47秒ほど見つめていたが、自分の右手でそれを握る。
(´・ω・`)「ありがとう。仕事を失敗したのはこれが初めてだったよ」
川 ゚ -゚)「すまなかったな」
- 83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/04(水) 21:08:21.73 ID:pDVE8xJ20
- (´・ω・`)「すまないクー」
川 ゚ -゚)「…? 気安く呼ぶな」
(´・ω・`)「これを君が聞くのは、何年、何十年後、あるいは何百年後になるだろうか。
このメッセージは、人間とアンドロイドを見分け、人間には決して攻撃出来ないプログラムに仕込んだトロイの木馬だ。
クーがこのプログラムを搭載したアンドロイドに触れた時に、512分の1の確率で発生する仕組みになっている」
川 ゚ -゚)「とう…さん…?」
('A`) 「…糞親父!?」
(´・ω・`)「ただ、謝りたい。その一心でこのプログラムを仕込んだ。
お前の腹の中の怪物はお前はもう知ってしまっているだろう。
今わしの隣の部屋で安らかに眠っている幼いクーにはわからないだろうが、
このままの勢いで君が成長するとそう遠くない未来に君は自らの身体を本当に理解するだろう。
臆病なわしは、そうなる前に、あの可哀相な「DK-0」のためにこのプログラムを完成させ、そして死に行きたいと思っている」
('A`) 「「DK−0」…。俺の名前…」
(´・ω・`)「あれは本当に可哀相な事をした。
本来は多彩な感情を備わった優しい子になる筈だったのに、軍事利用などされてさぞ心を痛めている事だろう。
あの子もわしの妻子と同じ、この戦争の被害者だ。
もし、これからあの子に出会う事があれば、あの子にもすまなかったと伝えて欲しい。
このプログラムは、もう二度とあの子みたいな可哀相な子を作らないために組んだのだから」
- 85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/04(水) 21:09:18.72 ID:pDVE8xJ20
- 川 ゚ -゚)「父さん…。」
(´・ω・`)「可愛いクー。お前も、そして「Dk-0」もわしの大事な子どもたちだ。
そしてこれは、本当にわしの勝手な願いだが、もしもお前が、わしと同じ絶望を抱えないで今生きているのなら、
お前は、地球のために、お前の仕事をまっとうして欲しい。
これは臆病風に吹かれた男の責任逃れなどではなくて、娘を想う父親の心だと理解して貰えると、ありがたい」
川 ;−;)「わかった…父さん…」
(´・ω・`)「…? 僕は、今、何を…?」
('A`) 「クー…」
川 ゚ -゚)「いって…くる…父さん。ドクオ、ブーン…。ありがとう…」
('A`) 「あー。こー言うのも変だけど、達者でな」
川 ゚ -゚)「ドクオ。あの犬の名前だが、今決めた」
('A`) 「あ?」
川 ゚ ー゚)「ブーン、だ」
- 87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/04(水) 21:11:07.03 ID:pDVE8xJ20
太陽が優しく闇を振り払おうとしている薄暗い早朝。「レンタル宇宙船おっぱい」の事務所にジョルジュとブーンが2人顔を付き合わせている。
時間が早いためか他の社員はいないようだった。
( ゚∀゚)「ポンコツに占拠された俺の愛しのきょぬーちゃんは、打ち上げから9時間後にメインコンピューターに極めて重大なマシントラブルが発生。
地球との通信が不可能となる。そして、宇宙治安維持隊の追跡からも27時間ほど逃げまくってついに41時間後には行方不明、ね」
(;^ω^)「も、申し訳ないお」
( ゚∀゚)「お前一生タダ働きだな」
(;^ω^)「ちょっそれは勘弁ですお。ブーン死にますお」
( ゚∀゚)「冗談だ。きょぬーちゃんに関しては、国が保証してくれたさ。ま、俺の愛しのきょぬーちゃんではないけどな」
(;^ω^)「ほんとに、申し訳ないですお。社長」
( ゚∀゚)「お前も人質経験を堪能したのか?」
( ^ω^)「…はいですお」
( ゚∀゚)「なら、いい。女の子と急接近出来て何よりじゃねーか。ひんぬーだったけどな。それで?お前この扶養手当申請って何だ?結婚でもすんのか?」
- 89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/04(水) 21:12:06.93 ID:pDVE8xJ20
( ^ω^)「違いますお。でも家族が増えたんですお」
( ゚∀゚)「女か?」
( ^ω^)「いや。男ですお?」
( ゚∀゚)「お前にそんな趣味があったのか…」
( ^ω^)「ち、違いますお!」
( ゚∀゚)「ま、深くは聞かないさ。でも今度、個人的な酒の席にでも連れて来い。社長として一言挨拶くらいはさせろ」
( ^ω^)「わかりましたお!」
( ゚∀゚)「さて。じゃ、今日も仕事すっか。サボるんじゃねーぞ」
( ^ω^)「はいですお!」
そしてブーンはポケットに忍ばせた通信機にそっと触れて、そしていつか少女と飛び降りた窓を開け空を見上げた。
( ^ω^)「まだ星が、見えるお…。でもそろそろ夜が明けるお。朝が、来るお…」
- 90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/04(水) 21:12:47.18 ID:pDVE8xJ20
( ^ω^)ブーンはクドリャフカの孤独に触れるようです。
−完−
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