( ^ω^)ブーンが大切なモノを失くしてしまうようです。

43: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:27:33.10 ID:UrTSbEsg0
(´・ω・`)「やぁ、ようこそバーボンハウスへ
      ん?あぁ、今日は仕事じゃなかったんだ。
      すまない。
      今日は僕の友達の話を聞いてもらおうと思ったんだ。」

(´・ω・`)「さて、昨日の続きだっt……ん??」

( ^ω^)「ちょっと待つお!!」

(;´・ω・`)「ブーンじゃないか…。一体どうしたんだい?」

( ^ω^)「今日でこの話はおしまいだって聞いたお!
      最後くらいブーンも挨拶したいお!!」



45: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:29:05.65 ID:UrTSbEsg0
(´・ω・`)「なんだ。知っていたのか。
      そう、今まで長い間付き合ってもらってきたが、この話は今日でおしまいだ。
      僕のつまらない話を最後まで聞いてくれて、本当にあr」

( ^ω^)「ありがとうだお!!!!」

(#´・ω・`)「……………。」

(;^ω^)「セリフとってすまなかったお…。だからそんな怒らないでくれお。」

('A`)「おいおい。何楽しそうに話してるんだ??」

( ゚∀゚)「俺たちも最後くらいしっかり挨拶しときたいぜ。」

( ^ω^)「ドクオ!ジョルジュ!二人も挨拶しにきたのかお??」

('A`)「おうよ。何気に俺のファンは少なくないと思ってるんだぜ?
    そのファンにしっかり挨拶くらいしとかねぇとな。」

( ゚∀゚)「………どうせ俺は影薄いからな。」



46: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:30:35.62 ID:UrTSbEsg0
(;^ω^)「ジョ、ジョルジュ!? そんなに落ち込む事ないお!!」

(;'A`)「そ、そうだぜ!もしかしたらお前にも隠れファンが…。」

(´・ω・`)「……やれやれ。 馬鹿ばっかり。」

(#゚∀゚)「なんだと!このやろう!!」

(;'A`)「落ち着けって…。」

( ^ω^)「そうだお。どうせ主役のブーンには誰も敵わないお!!」

(#'A`)「なんだと!このやろう!!」

(´・ω・`)「落ち着けって…。」

(;゚∀゚)「あれ??なんだか同じセリフまわし…。」



47: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:32:06.90 ID:UrTSbEsg0
( ^ω^)「おっおっお。なんだか混乱してきたお。」

(´・ω・`)「みんな落ち着いて。最後くらいしっかり締めるよ。」

('A`)「おし!!」

( ゚∀゚)「了解!」


( ^ω^)「というわけで、前置きが長くなったけど…。
      今夜が最後のお話だお。」

('A`)「昨日の続き…ってどこからだ??」



48: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:33:35.34 ID:UrTSbEsg0
( ゚∀゚)「ちゃんと把握しとけよ…。ブーンが仕事をほっぽり出してツンを助けに行ったところだろ。」

(;^ω^)「事実だけど…なんかトゲのある言い方だお。」

('A`)「そうかそうか。 この話の結末はハッピーエンドに向かうのか?」

(;゚∀゚)「いきなり結末言っちゃダメだろ…。 でもスレタイ的になぁ…。」

('A`)「でも、このままツンと結ばれればブーン的にはハッピーエンドじゃね??」

( ゚∀゚)「う〜ん…。 そうかもしれないが…、その場合大切なモノってのは俺たちなのか?」

('A`)「そうじゃね??」

( ^ω^)「そういう事は話を最後まで聞けばわかるお!!」

(´・ω・`)「そういうこと。 君たちが考えてるとおりになるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
      とにかく最後まで話を聞いてくれないか。」



51: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:35:11.81 ID:UrTSbEsg0
('A`)「ま、しゃあねぇな。」

(´・ω・`)「あ、あと今日の話には多少暴力的な描写が入る。苦手な人はスルーしてくれたほうが…。」

( ゚∀゚)「おいおい、なんだよ。俺様はそういううの苦手なんだけど。」

( ^ω^)「黙れお。ジョルジュが一番暴力的だお。」

('A`)「むしろジョルジュが暴力ふるうシーンの描写じゃねぇの??」

(;゚∀゚)「えぇ!?マジで?? あ、でも出番があるのは嬉しいかも…。」

(´・ω・`)「はいはい、妄想はそこまで。 話を聞けばわかる事だってさっきも言ったろう?」

( ゚∀゚)「あ、あぁ。そうだよな。」



53: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:37:32.69 ID:UrTSbEsg0
( ^ω^)「さて、話が脱線しまくりだったけど、そろそろ話を始めるお!!」

( ゚∀゚)「こんなくだらない話に最後まで付き合ってくれたそこのお前!いいおっぱいだ。」

(;'A`)「わけわかんねぇよ…。 でも、本当に付き合ってくれてありがとうな。」

(´・ω・`)「あともう少しだけこのくだらない話に付き合ってほしい。  それじゃあ…」


( ^ω^)( ゚∀゚)('A`)(´・ω・`)「注文を聞こうか!!!」



54: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:39:07.45 ID:UrTSbEsg0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(#´・ω・`)「くっ…。もし今日ブーンがこのまま店にもどらなければ…、
      いくら僕や代表でもかばいきれない!」


それくらいのこと本人が一番よくわかってるはずなのに…。
それでもツンを選ぶのか。
代表への恩より、僕との友情より大事なのか。

愛って一体なんなんだ?
僕は…本気で誰かを愛した事なんかないからわからない。

だけど、ブーンの行動は絶対に正しいとはいえない!!



55: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:40:12.72 ID:UrTSbEsg0
/ ゚、。 /「騒がしいな。一体どうした??」


しまった…。部屋の前で叫んだり壁を殴ったりすれば、中にいる人は当然不審に思うだろう。
一番気づかれたくない人に見つかってしまった。


(´・ω・`)「い、いえ…。何も。」

/ ゚、。 /「お前がそれだけ取り乱してるんだ。何でもないわけないだろう。」

(´・ω・`)「…客とトラブってしまって。」

/ ゚、。 /「客と…? 珍しいこともあるもんだな。」

(´・ω・`)「騒いでしまってすみませんでした。」



57: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:41:35.92 ID:UrTSbEsg0
/ ゚、。 /「別に構わないが…。 いつからブーンはお前の客になったんだ??」

(;´・ω・`)「………!? なんで…??」

/ ゚、。 /「いや、あいつは足が速いからな。 まだ帰ってきてないということは何かあったんだろう。」

(;´・ω・`)「エスパーですか…。」

/ ゚、。 /「誰でもわかるさ。 それよりいいのか?行かなくて。」

(´・ω・`)「……今から渡辺さんとペニサスが来ます。接客しないと。」

/ ゚、。 /「…そうか。」

(´・ω・`)「ブーンも子供じゃありません…。何度も自分勝手な行動を許すわけには…。」



58: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:42:41.31 ID:UrTSbEsg0
/ ゚、。 /「一時間だ。」

(´・ω・`)「…はい??」

/ ゚、。 /「一時間だけ、俺が客をひきとめておいてやる。だからその間にあの馬鹿を連れて戻って来い。」

(´・ω・`)「…………。」

/ ゚、。 /「何ボサッとしている?時間は待ってくれないぞ。」

(´・ω・`)「代表……ありがとうございます。いつか…この借りは必ず。」

/ ゚、。 /「さっきも言っただろう。今月売上倍にすればチャラにしてやる。」

(;´・ω・`)「あれ本気だったんですか!?」



61: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:44:32.04 ID:UrTSbEsg0
/ ゚、。 /「俺はいつも本気だ。それより早く行け。」

(´・ω・`)「…ありがとうございます!!」

/ ゚、。 /「あぁ、それからあと一つ。」

(´・ω・`)「なんでしょうか?」

/ ゚、。 /「エスパーは古いだろ。」


にやっと口の端をひき上げて笑う。
整った顔のおかげなのか、まったく嫌味に感じない。むしろ爽やかさすら感じる。

これが…ホストクラブという夜の店の代表ととしての器なのだろうか。

遠いなぁ…。

少し悔しさを感じながら「そうですね」と笑い返して店を出た。



62: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:45:55.60 ID:UrTSbEsg0
さぁ、ブーンは今どこにいるんだろう。
携帯をとりだしてリダイヤルを押す。

trrr...trrr...

呼び出しが長い…。
もう出ないつもりなんだろうか??
まいった…。そんなに時間はない。
そう思ったときようやく電話が繋がった。

(´・ω・`)「もしもし!ブーn…」

「ギャアアアアアアア!!!!!!」



64: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:47:33.46 ID:UrTSbEsg0
電話の向こうから聞こえるのは…男の悲鳴だ。
まさかブーン!?

いや…、違う。一体誰の声だ。


「もしもし…?お願い…助けて。」


今度は女の子の声だ。このコはもしかして…。

(´・ω・`)「もしもし。君がツンちゃんかい??」

ξ;;)ξ「そうだけど…あなただれ? お願い、誰でもいいから助けて…。」



65: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:49:02.68 ID:UrTSbEsg0
(#´・ω・`)「……ブーンはどうした!?」

ξ;;)ξ「助けて…助けて…」


なんだ!?
一体なにがあったんだ。……くそ。埒があかない。


(#´・ω・`)「今どこにいるんだ!?」

ξ;;)ξ「うぅ…。ひっく…。○○駅のすぐ近くのコンビニの上にあるマンションです…。」


○○駅??ここから五分もかからない。



66: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:50:53.09 ID:UrTSbEsg0
場所を聞いてすぐに走りだす。 しかし、ただでさえ運動不足になりやすい職業だ。
しかも、もともと体力にあまり自信のない僕が走ってもそのスピードはたかがしれている。
それでも、走らずにはいられなかった。


(;´・ω・`)「ぜぇ、ぜぇ…。 何号室にいるんだ?」

ξ;;)ξ「303号室です…。お願い、早くきて…。殺されちゃうよぉ…。」


ブチッ。
部屋の番号だけを聞いて電話をきった。
これで全力で走れる。

しかし…。
なぜブーンの携帯にツンが出るんだ??
最初に聞こえた男の悲鳴は一体…??



68: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:52:16.97 ID:UrTSbEsg0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
時間は少し遡って、ショボンとの電話を終えたブーン。




( ^ω^)「コンビニの上のマンション…。ここかお!!」

幸い、○○駅は近かったし、周りにコンビニは一軒しかなかった。
ツンが監禁されてると思われるマンションはすぐ見つかった。

走りながらショボンと話していたが…、やはり怒らせてしまった。
当たり前だ。
自分がやっている事は最低だ。
何の筋も通っていない。



69: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:53:33.85 ID:UrTSbEsg0
自分が間違っている…。そんなことはわかっている。
だけど、それでもツンを見捨てる事なんかできない!!

大切なモノを失くしてしまった…。
代表…。こんな僕をまた雇ってくれた。
自分勝手な理由で逃げるように店を辞めた僕を、また受け入れてくれた。
そんな代表を裏切ってしまった。

そして…ショボン。
大切な、大切な友人のショボン。
僕が何をしても彼は見捨てたりしなかった。
いつも優しく支えてくれていた。
そんな彼を…、最後まで裏切ってしまった。

なんて愚かな裏切り者なんだろう。

なんて醜い裏切り者なんだろう。


それでも、それでも僕は…。

( ^ω^)「ツンを助けるんだお…!!!」



71: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:54:44.74 ID:UrTSbEsg0
階段を全力でかけのぼる。
息が切れる…。なんてことだ。
運動不足とはいえ、たったこの程度走っただけで息切れするとは…。

しかし、仮にも小学校から高校までずっと武術を習ってきた。
不良だといわれ続けてきた中学から高校の間も、武術の練習だけは怠らなかった。
ケンカする度に師範にゲンコツをもらったのはいい思い出だ。

ツンを監禁してるやつをフルボッコにするくらいの自信はあった。


そしてついに…。


(;^ω^)「はぁ…はぁ…。 303号室だお。」


禁断の扉が開かれる。



73: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:57:19.27 ID:UrTSbEsg0
ガチャ。

( ^ω^)「お?なんだ鍵はかかってないお。」

扉を開くとその中には…………。




<ヽ`∀´>「ギャハハハ!本当に来たニダ!!」

( ^Д^)「プギャー! ヒーローのご登場だぜ!!」

ξ゚听)ξ「ね〜?私の言ったとおりだったでしょ〜?」

( ,,゚Д゚)「あぁ、お前の言ったとおりだ。ツン、あとでご褒美やるぜ!」



ギャハハハ。
響く耳障りな笑い声。

ひどく耳に残る。不快な声だ。

なんだ…?これは。



75: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:58:31.54 ID:UrTSbEsg0
( ^ω^)「ツン…??」

ξ゚听)ξ「久しぶりね、ブーン。」

( ^ω^)「これは…?どういうことだお??」

( ,,゚Д゚)「ギャハハハww!こいつまだ気づいてねぇのかよw!!」

( ^Д^)「プギャーw! お前騙されたんだよwww!!」

<ヽ`∀´>「いや、それにしてもツンの演技は凄かったニダww!!」

ξ゚听)ξ「でしょ〜?ギコ〜、私頑張ったよ〜。偉い〜?」

( ,,゚Д゚)「あぁ、いい子だ!ご褒美にチュ〜してやるぜ!!」


目の前でギコと呼ばれた男とキスをしているツン。
あれ…? 騙され…?
何が………??
どういうことだ??



79: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/12(日) 23:59:42.20 ID:UrTSbEsg0

( ^ω^)「ツン??」

ξ゚听)ξ「なに?気安く呼ばないでよ。」

( ^ω^)「どういうことだって聞いてるお。」

( ^Д^)「暇だったんだよ。
      だからツンが前にいろいろ貢がせてた男を呼び出して酒のネタにしようと思ったんだw」


へらへらして頭の悪そうな男が口をはさむ。
安物のブリーチを使ったのが丸分かりの死んだように痛んだ金髪。
ひょろっとして筋肉のカケラもない体。
そのへんにいるただのガキじゃないか。



84: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:01:03.85 ID:esRhSQNt0

( ^ω^)「お前に話し掛けてないお。ツンに聞いてるんだお。」

( ^Д^)「プギャーw!怒ってるよこいつ〜ww!」


また下品な笑い声が響く。
なんだこの空間は。なんなんだこの状況は?


( ^ω^)「本当なのかお?…ツン。」

ξ゚听)ξ「あったりまえじゃない。何勘違いしてんの?」

<ヽ`∀´>「お前本当に馬鹿ニダw
      ウリ達がお前を馬鹿にして大笑いするためにここに呼んだニダww」


今度はエラの張ったブサイクだ。
奇妙な喋り方で真っ赤な帽子を被っている。
かおはニキビだらけで見ているのも不快だ。



86: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:02:20.03 ID:esRhSQNt0
( ^ω^)「ツン…。本当に嘘だったのかお?」

ξ゚听)ξ「えぇ、そうよ。」

( ^ω^)「…どこから?」

ξ゚听)ξ「はい?」

( ^ω^)「どこから嘘だったんだお!?」


ブーンが好きだと言ってくれた。
本当にずっと一緒にいたいと言ってくれた。

だからこそ…
だからこそ、大切なモノを失くしてしまう覚悟で助けにきた。



89: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:03:58.93 ID:esRhSQNt0
ξ゚听)ξ「全部よ。」

( ^ω^)「…ブーンに会いたいっていうのは?」

ξ゚听)ξ「ウソ。」

( ^ω^)「仕事を辞めて嬉しかったっていうのは?」

ξ゚听)ξ「金が無いアンタに何の魅力があるのよ?」

( ^ω^)「…ブーンを…好きだっていうのは??」

ξ゚听)ξ「笑わせないでよ。 私が好きなのは、ギコ君だけ。」

( ,,゚Д゚)「ギャハハハw そういうことだ。悪かったな。」


そしてツンとキスをしていた男。
坊主頭で耳はもちろん眉毛や鼻もピアスだらけ。
ガタイがいいのが自慢なのか、派手な頭部に比べて服装は白のタンクトップ一枚。

こんな男が…。こんな男がツンを??



92: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:05:31.63 ID:esRhSQNt0
ξ゚听)ξ「あんたと距離を置く少し前から付き合ってたの〜。」

( ,,゚Д゚)「話は聞いてたぜ〜w束縛ばっかしてたらそりゃ女も愛想尽かすわw」


また笑い声が響く。
そして、徐々に周りの音が聞こえなくなっていく。



94: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:06:42.13 ID:esRhSQNt0
(  ω )「…………。」

( ,,゚Д゚)「あーあ、黙っちゃったよw泣いちゃったかぁw??」

ξ゚听)ξ「だっさ〜。ねぇギコくん、あっちの部屋でさっきの続きしようよ〜」

( ,,゚Д゚)「おう、そうだ。いい事教えてやんぜ、ホストくずれ君。
      お前がツンと電話してて好きだのなんだの言ってる時、
      ツンは俺の隣で裸でチンポ握ってたんだぜww」

( ^Д^)「プギャーw!もう、可哀想すぎて涙が出てくるwww」

<ヽ`∀´>「もう散々笑わせてもらったニダw さぁ、あとは持ち金置いてとっとと逃げるニダw」

( ,,゚Д゚)「じゃあ俺はあっちの部屋でツンと続き楽しんでくるからよ。お前ら後は頼むわw」

ξ゚听)ξ「よろしくね〜♪」


そうか…。僕は騙されたのか。

代表を裏切って、親友を裏切って。
そして愛した人に裏切られたのか。



101: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:08:38.34 ID:esRhSQNt0

当然かもしれない。

散々大事な人たちに迷惑をかけてきて今更僕一人幸せになんかなれるワケがない。

そう、僕に幸せなんか存在しない。


( ^Д^)「さっさと財布出しとけってw痛い目見るほうがいいのかな〜w?」

<ヽ`∀´>「二人に勝てるとでも思ってるニダかw? それにギコはプロb…ブハッ!」


僕に幸せなど存在しないのだとしたら。
もう、未来などいらない。
何もいらない。

あぁ……くだらない人生だったな。



106: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:10:14.49 ID:esRhSQNt0
(  ω )「いつまでベラベラ口を動かしてるんだお?」


エラの張った方の男を力任せにぶん殴った。
それで十分だった。
よける事も出来ない、防御することもできない。

帽子を深くかぶっているからこっちの行動がよく見えないんだ。

馬鹿なやつ。


<ヽ`∀´>「痛い!痛いニダ!!! やめてくれニダ!!」

(  ω )「不愉快だから喋るな。」



109: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:11:51.65 ID:esRhSQNt0

倒れた赤帽子の肋骨のあたり踏みつける。
何度も何度も。
そのうちバキッと音がした。

そうだった。人間の肋骨はこんなに簡単に折れるんだった。

床で転げ回っているニキビ男。
さっきまで笑っていたくせにその顔は涙でぐしゃぐしゃだ。


………あぁ、汚い。


(#^Д^)「てめぇ!!いつまでニダーを踏みつけてやがる!!」


とびかかってきた金髪と組み合う。

しかし、組み合っているのはほんの一瞬。

怒りで真っ赤になっている顔に頭突きを叩き込む。



110: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:12:58.08 ID:esRhSQNt0
(#^Д^)「うぁっ…。こいつ!!! ぶっ殺してやる。」


もう怒りで何も考えていないのだろう。
無防備に殴りかかってきた相手の右腕をつかみ、そのまま背負い投げる。
受身も取らず後頭部からフローリングの床へ叩きつけられて泡をふきはじめる。

体が痙攣している。おそらく首の骨が折れたのだろう。


(  ω )「そんなひょろい体でよく飛び掛ってこれるもんだお。勇気があるお。」


そう言って白目を剥いている頭を蹴り飛ばす。
「がぁっ。」と小さく呟いて、
体はそのまま痙攣を続けているが、泡をはかなくなった。
…死んだか。



112: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:14:22.87 ID:esRhSQNt0
坊主頭はどこだ?

あぁ、あそこで顔を蒼くしているガキか。


( ,,゚Д゚)「こ、こっちに来るんじゃねぇ!!!!」


リクエスト通り、坊主頭のほうへ向かう。
一歩ずつ。ゆっくりと。
途中でニキビ男の肋骨をさらに踵で踏みつける。
同時に血を吐き出すニキビ男。
赤い帽子とマッチしていてよく似合う。


( ,,゚Д゚)「た、頼むよ!悪気はなかったんだ!!」


また一歩坊主頭に近づく。



116: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:16:21.73 ID:esRhSQNt0
( ,,゚Д゚)「わ、悪かった!! こいつはお前に、いや、あなたに差し上げますから!」

そういってツンを自分の前へ押し出す。

ξ゚听)ξ「ちょ、ちょっと待ってよ!あんた、危ない時は俺が助けてやるとか言ってたじゃない!!」

( ,,゚Д゚)「うるせぇんだよ!メスブタがぁ!もとはといえばお前のせいだろうが!!」


くだらない。
今となってはそんなことはどうでもいいのに。

そしてまた一歩近づく。



118: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:17:30.23 ID:esRhSQNt0
( ,,゚Д゚)「くそぉ!! なめんなよ! ふざけんな!!俺はプロボクサー目指してたんだ!!」

ξ゚听)ξ「はぁ!?ちょっと、目指してたってなによ!!あんたプロライセンス持ってるって!」

( ,,゚Д゚)「いちいちうるせぇんだよ!今はそれどころじゃねぇだろ!」

ξ゚听)ξ「嘘つき!!最悪だわあんた!!」


どうでもいい。
プロだろうが、アマだろうが、素人だろうが、
それだけ怯えて、腰がひけた状態なら何も違いはない。
ひざが笑ってるよ?大丈夫かい?



120: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:18:42.03 ID:esRhSQNt0
( ,,゚Д゚)「う、う、 うわぁぁぁ!!!!」

怯えたまま突っ込んでくる坊主頭。
なるほど、確かにパンチの打ち方は知ってるみたいだ。
腰はまったくはいってないけどね。

( ,,゚Д゚)「ぐは!!」

相手のパンチをいなして金的を蹴り上げる。
といっても、力なんて全然いれてない。
ただ適当に蹴っただけだ。

それで十分。ボクシングに下半身への攻撃は禁止されてる。
他の格闘技に比べてそこを蹴られた経験は少ないだろう??

うずくまる坊主頭の鼻についてるピアスをつかむ。



122: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:19:51.01 ID:esRhSQNt0
(  ω )「お前いいもんつけてるお。」

( ,,゚Д゚)「や、やめてくれ!!頼む、なんでもするから。」

(  ω )「なんでもしてくれのかお?」

( ,,゚Д゚)「あ、あぁ!なんでもする!!」

(  ω )「じゃあ、このピアス僕にくれお。」


力任せにひきちぎった。
といっても簡単にちぎれる。
人間の体なんてそんなに丈夫なものではない。



126: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:21:25.07 ID:esRhSQNt0
わざわざこんなものつけて、弱点増やしてどうするんだろう?

ねぇ? 悲鳴あげてないで答えてよ。


そして次は眉毛のピアスをつかむ。

( ,,;Д;)「お、お願いします。やめてください。」

ξ;;)ξ「ブーン…お願いだからもうやめてよぅ…。」


そして少し力をこめてひっぱる。


( ,,;Д;)「あぁ!!!痛い、痛い!!やめて!!」

ξ;;)ξ「お願い…やめて…。」



128: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:23:32.19 ID:esRhSQNt0
そして、僕はにっこり笑う。


( ^ω^)「そんなに痛いかお?」

( ,,;Д;)「は、はい…。」

( ^ω^)「やめてほしいかお?」

( ,,;Д;)「はい!!!」


その時僕の携帯の着信が鳴った。
誰だろう??いいところなのに。

坊主頭のピアスを左手で持ったまま、右手で携帯を掴みツンへ投げた。



129: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:24:28.99 ID:esRhSQNt0
( ^ω^)「ツン。悪いけど、電話出ておいてくれお。」

ξ;;)ξ「はい…。わかりました。わかったから…、やめてよぉ。」

( ,,;Д;)「お願いします。たすけt…」

( ,,;Д;)「ギャアアアアアアア!!!!!!」


簡単にちぎれるものだ。
こんなものをつけて強いつもりだったのか?
わざわざ弱点を増やしてるだけなのに。


( ^ω^)「お前はツンが好きなのかお?」



130: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:25:23.25 ID:esRhSQNt0
今度は左耳をつかんだ。
わざわざ太いピアスを開けてくれているから掴みやすい。


( ,,;Д;)「ひぃぃぃぃぃ!!」

( ^ω^)「早く答えないと耳がなくなるお?」

( ,,;Д;)「愛してません!愛してないから許してください!!!」


ブチッ。
みるみる耳が赤で染まっていく。

( ,,;Д;)「あぁぁぁぁ!!!!!」


さて、そろそろピアスをはずすのも飽きてきた。

何をしようか。



134: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:27:06.64 ID:esRhSQNt0
( ^ω^)「お前はガタイがいいのが自慢なのかお?」

( ,,;Д;)「ひっく…。痛い、痛いよ…。」


無視とは失礼なやつだ。
お仕置きが必要だろうか?


( ,,;Д;)「あぁぁ…。もうやめて。」


残った右耳のピアスをつかむ。
指が血でぬるぬるするが、輪っかのピアスなのでその中に指を入れれば問題は無い。


( ^ω^)「二度も言わせるなお。」



136: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:28:25.92 ID:esRhSQNt0
( ,,;Д;)「ぎゃああああああ!いやだぁぁ!!!」

( ^ω^)「あ…。」


なんということだろう。
僕は彼のピアスを握ったままだというのに、彼が暴れるものだからちぎれてしまった。
残念なことだ。
もっとも彼はそれに気づかないようで、必死にころげまわって火を消している。

さて…と。


( ^ω^)「おい、坊主頭。」

( ,,;Д;)「ふぅぅぅ…。ふぅぅぅ…。」

( ^ω^)「もう、何言ってるかもわかんねぇお。 助かりたいかお?」

( ,,;Д;)「!!!??」



138: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:29:09.26 ID:esRhSQNt0
一瞬びっくりした表情を浮かべ、必死でうなずく。
そんなに生きたいのだろうか?不思議だ。


( ^ω^)「じゃあチャンスをやるお。」

( ,,;Д;)「???」


近くにあった酒の瓶を立たせる。
そして、坊主頭の首をつかんで、無理やりうつぶせの状態にさせる。


( ^ω^)「その酒瓶を咥えるお。」

( ,,;Д;)「??」


当然のように手を使って咥えようとするが、横から頭を蹴り飛ばしそれを阻止する。



139: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:30:32.50 ID:esRhSQNt0
( ^ω^)「だれが手を使っていいと言ったお? 立たせた酒瓶を上から手を使わないで咥えるんだお。」

( ,,;Д;)「!!!???」


逃げようとする坊主頭をもう一度蹴り飛ばす。


( ^ω^)「今度逃げたら殺すお。」

( ,,;Д;)「うぅ……。」


あきらめたように瓶を咥える坊主頭。
その後頭部の上に足を乗せる。


( ,,;Д;)「うぅ!?うー!!!」

( ^ω^)「うるさいやつだお。少しずつ体重を加えるから5秒耐え切れば見逃してやるお。」

( ,,;Д;)「うぅ!!うぅ!!!」

( ^ω^)「五月蝿いって言ってるお。瓶を倒したらやり直しだお。じゃあスタート。」



144: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:31:51.96 ID:esRhSQNt0
5…

カウントを数えながら少しずつ体重を加えていく。
ツンがこちらを見ているのが見えた。
こいつを助けたいのか??

4…

慌てて目を逸らすツン。
なんだ。自分が助かりたいだけか。

3…

( ,,;Д;)「うー!!うぁ!!!」
足のしたでもがいてる坊主頭。
しかし、うつぶせに寝転ばされた状態では力なんか入るわけがない。



145: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:34:04.18 ID:esRhSQNt0
2…

なんだか飽きてきたな。
もういいか。


一気に全体重を足にのせる。
ガボォ…という音がしたあと、
坊主頭は痙攣しながら動かなくなった。


さて。

あとは…。


ツン。君だけだ。



148: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:35:32.87 ID:esRhSQNt0










その時…。



バン―――。

玄関のドアが開いた。

そこにいるのは汗をかき。肩で息をしている友達の姿だった。



152: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:36:49.93 ID:esRhSQNt0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




なんだこれは……??

一体なんなんだこの光景は???


やっとの思いでたどり着いた303号室。
そしてドアを開けると、そこには血だらけになりながら微笑む友人――ブーンの姿が。

床には今どきと言われるような若者が3人転がっている。

いや、あれは…死体?

少なくとも白目を剥いて血だらけで倒れている金髪の若者。
あの子はきっと生きてはいない…。


誰が???

ブーンが???

どうして!!????



155: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:37:53.63 ID:esRhSQNt0
( ^ω^)「ショボン覚えてるかお?ブーン達のバンドの曲はショボンが作詞担当だったお。」

(#´・ω・`)「今そんな話はどうでもいい!!!」

( ^ω^)「そのショボンが書いた歌詞の中にこういうフレーズがあったんだお。
      [夢は永遠に儚く 花は散るから美しい] 覚えてないかお?」

(#´・ω・`)「それがどうs…!!」




………ちょっと待て。
何が言いたい??
夢は永遠に儚く 花は散るから美しい  このフレーズは覚えている。
失恋の曲で、女の子が振られて最後には自殺してしまう歌だ。

自殺……???



159: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:39:12.41 ID:esRhSQNt0
(´・ω・`)「ブーン……?? 何を…」

( ^ω^)「ショボン。」

(´・ω・`)「???」

( ^ω^)「ありがとうだお。」



次の瞬間ブーンは手に持っていたガラスの破片で自分のノドを切り裂いた。

血が噴出す。

その光景に少し見とれてしまうほど、綺麗な赤だった。



163: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:40:44.72 ID:esRhSQNt0
(´;ω;`)「うわあああああああああああああ!!!!!!!」


急いでブーンに駆け寄る。
首から溢れる血を抑えようとするが、その勢いはまったくとまらない。


(´;ω;`)「ブーン!なんでこんな馬鹿なことを…。」

( ^ω^)「ショボン…。ごめんだお。」

(´;ω;`)「何がだ!?」

( ^ω^)「最後に…代表やショボンよりツンを選んだお…。」

(´;ω;`)「そんな事もういいんだ!だから喋るな!!!」

( ^ω^)「もう、助かるわけないお…。それより本当にごめんだお…。」

(´;ω;`)「もう、いいから…。」



166: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:41:18.69 ID:esRhSQNt0
( ^ω^)「ブーンは、ツンが好きだったんだお…。そして、ツンもブーンを好きと言ってくれたんだお…。」

(´;ω;`)「…!? それであの時…。」

( ^ω^)「ツンから捕まってるって電話があったんだお…。だから助けに来たんだお…。」

(´;ω;`)「…………。」

( ^ω^)「だけど、ウソだったお。ただ、笑いものにされてただけだったんだお。」

(´;ω;`)「そんな!!!!! それで………。」

( ^ω^)「ショボン…。人間も花と一緒だお。」

(´;ω;`)「???」

( ^ω^)「散らない花のどこが美しいお? 散る事がわかってても、精一杯咲くから綺麗なんだお。」

(´;ω;`)「もう……わかったから……。」



169: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:42:00.78 ID:esRhSQNt0
( ^ω^)「ショボン…。」

(´;ω;`)「…なんだい?」


( ^ω^)「ありがとう。最後に…少しだけ正気に戻れたお。 それで…ツンを殺さずに…。」














175: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:42:36.64 ID:esRhSQNt0
それが、彼の最後の言葉だった。
最後の最後までツン。
何度も裏切られたのに。傷つけられたのに。
それでも、最後まで……。

それが人を愛するということなんだろうか?
それが恋というものなのだろうか?

僕には……わからないよ。ブーン。



176: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:43:20.64 ID:esRhSQNt0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(´・ω・`)「僕はその後ジョルジュとドクオを呼んだ。二人はすぐにかけつけてくれたよ。」

('A`)「…………。」

( ゚∀゚)「…………電話に出たときはびっくりしたぜ。ショボンがあれだけ取り乱してるのは初めてだったしよ。」



(´・ω・`)「警察を呼んだり、救急車を呼んだりしていろいろ処理してくれたのは彼らだ。
      ツンはなんの外傷もなかった。
 ただ、精神が崩壊してしまっていて、そのまま精神病院に入院したらしい。」

('A`)「……当然だろうが。」

( ゚∀゚)「ドクオ……。」

(#'A`)「全部、全部あいつのせいじゃねぇか!!!!」



179: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:43:58.61 ID:esRhSQNt0
(´・ω・`)「…………。」

(#'A`)「なんでブーンが死ななきゃならなかった!? なんであそこまで追い詰められなきゃいけなかったんだ!」

(#゚∀゚)「俺もそう思うぜ。」

(´・ω・`)「ジョルジュ……君もかい?」

(#゚∀゚)「当然だ!! しかも何も知らない、知ろうともしないマスゴミどもは、
     まるでブーンがただの殺人者のようにテレビで偉そうに喋ってやがる。くそが!!」

(´・ω・`)「……話を続けよう。」

(´・ω・`)「僕は店に戻って代表にだけ話をした。
      代表は「そうか…。」とだけ言って、その日は誰にも顔を見せる事はなかった。」

(´・ω・`)「きっと…その日代表の部屋から時々机を叩いたりする音が聞こえたのは、
      代表もブーンの事が好きだったからだと思う。」



182: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:44:59.72 ID:esRhSQNt0
('A`)「……………。」

( ゚∀゚)「あいつ……いろんなやつに好かれてたよな。」

('A`)「あぁ。俺たちもあいつのことが嫌いにはなれなかった。」

(´・ω・`)「きっと…、彼がいろんな事に一生懸命だったからじゃないかな?」

( ゚∀゚)「そうかも…しれないな。」

('A`)「……ブーン。」



186: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/13(月) 00:45:54.81 ID:esRhSQNt0
(´・ω・`)「これがこの話の結末さ。

      ブーンは最後に一生懸命生きたと言っていた。
だけど、結果彼には何も残らなかった。
      友人を失い。仕事を失い。お金を失い。愛する人を失った。
      彼は、大切なモノ全てを失った。」


(´・ω・`)「それでも一生懸命生きたと言っていた。

     せめて…、せめて次生まれ変わるような事があるならば、
      大切なモノをちゃんと守れるような人生であってほしい。

     大切なモノを一つも失くさないような………。」


(´・ω・`)「長い間話を聞いてくれてありがとう。
      またどこかで会う事もあるかもしれない。
      そのときは…、またお酒のツマミにでも僕の話を聞いてくれると嬉しい。」


(´・ω・`)「それじゃ……、またいつか。」




〜( ^ω^)ブーンが大切なモノを失くしてしまうようです。・完〜



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