('A`)がコンビニ店員になったようです

22: 78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 23:26:06.02 ID:vNhl7XZT0
  

 ――――――( ^ω^)「6だお。」―――――――


そして、俺はいつものように
コンビニのバックスペースでタバコを吸っていた。
特に面白くもない雑誌を流し読みする。

すると、今ではすっかり聞き慣れた電子音がこだました。


時計を見る。
AM4:00。


いつもの、あのお客様だ。



23: 78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 23:27:24.80 ID:vNhl7XZT0
  
( ^ω^)「おっおっお。
     やっぱりサムデーは面白いおwwwwww」

('A`)「お客様、床に寝転がりながら雑誌を読むのはご遠慮ください。」

( ^ω^)「かたいこと言うなお〜。 
     あんまりかたいこと言っていると嫌われるお〜。
     うんちだって、かたいと嫌だお?」

('A`)「俺をうんちと一緒にするな。」

( ^ω^)「史上最強の弟子ケンジおもすれwwwwww」

('A`)「だから人の話を聞け!」



25: 78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 23:29:41.84 ID:vNhl7XZT0
  
あの時の俺の心配は何だったんだ・・・。
そう思うと、無性に腹が立ってきた。


しかし、その怒りも、
漫画を読みながら馬鹿笑いしているブーンを見ていると消え失せた。


俺達は、挫折する。
大事なものを見失ったり、あきらめたりする。


だけど、その分強くなれるのかもしれない。
床に転がっている、こいつみたいに。



26: 78 ◆pP.8LqKfPo :2006/09/01(金) 23:30:36.60 ID:vNhl7XZT0
  
( ^ω^)「何、ニヤニヤしてるんだお?
     ただでさえキモイ顔が、さらにキモくなるから止めるお。」


俺の足下から、ブーンは言う。
そんなブーンの顔面を、俺は微笑みながら蹴り上げた。


(;^ω^)「あべし!!」


床で転げ回るブーンを置いて、俺はバックスペースに戻ろうとした。
すると、入り口から、別のお客様が来店した。


そして俺は、いつもの言葉を口にする。




('A`)「いらっしゃいませ!」




第1部:完



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