('A`)がコンビニ店員になったようです

84: 78 ◆pP.8LqKfPo :2006/10/01(日) 03:53:56.53 ID:CUor4Esb0
  
第4部:ドクオとそれから

 ―――――――('A`)「1。」―――――――


教習所を卒業して一ヶ月がたった。
あれから俺はクーさんと一度も会っていない。
ただ、ブーンやツンからクーさんのそれからを伝え聞くことが出来た。

二人の話によると、俺とクーさんが別れた次の日、クーさんはバーボンハウスに現れたそうだ。
そこには出版社の編集者がいて、クーさんの話を聞き協力を申し出たらしい。

その内容はクーさんが旅についての連載を持つことを条件に
出版社がスポンサーとしてクーさんの旅をサポートする、というものだったそうだ。

考えてみればあんな美人が世界中を旅して、
その旅の様子が雑誌に連載されるのならば、それはきっと人気が出るだろう。

それからも話し合いはバーボンハウスにおいて行われ、とんとん拍子に進んでいるようだ。
ただその話し合いがなされる日には、
きまってバーボンハウスにシャキンさんの姿が無いのだという。

シャキンさんが何を考えているかはわからないが、
それはきっと、俺が口を挟んでいいことではないのだろう。



85: 78 ◆pP.8LqKfPo :2006/10/01(日) 03:54:39.18 ID:CUor4Esb0
  
一月は行って、二月は逃げた。
そして三月が訪れ、少しずつ春の足音が聞こえ始めてきた。

そんな中、今俺は一つの岐路に立たされている。
大学の休学期限がもうすぐ切れるのだ。

これから俺は、退学か復学か、そのどちらかを選ばなければならない。

月日の流れの速さに驚きながらも何の答えを出せぬまま
俺はただなんとなく日々を過ごし続けていた。

そんな日々の中いつものようにバイトに入った俺のもとに、突然彼女が現れる。



87: 78 ◆pP.8LqKfPo :2006/10/01(日) 03:55:27.22 ID:CUor4Esb0
  
川 ゚ -゚)「……ひさしぶりだな」

('A`)「……どうも」


まいったな……
いまさら何を言えばいいのだろう?
いまさらどんな顔をすればいいのだろう?
そんな風に戸惑っていると、彼女が口を開く。


川 ゚ -゚)「バイトは……いつ終わる?話したいことがあるのだが…」



88: 78 ◆pP.8LqKfPo :2006/10/01(日) 03:56:07.00 ID:CUor4Esb0
  
('A`;)「え…6時には終わりますけど」

川 ゚ -゚)「そうか。 それならその時間にまた来よう」

('A`;)「いやそんな…今どうせ暇ですし、バックスペースのほうで…」

川 ゚ -゚)「それには及ばん。 見せたいものもあるのでな。 
    6時過ぎにまたここに来る」


そう言って彼女はコンビニから出て行った。
話か……。 いったい、どんな話なのだろうか?



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