( ^ω^)ブーンはUと戦うようです

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 02:46:06.93 ID:h8qehcdb0
〜エピローグ〜──戦いは終わらない──

あの「Uの決戦」から数日後。懸命のリハビリにより僕の外肛門括約筋は以前と同じように働くようになった。
ディフェンスの池上は見事帰ってきたのだ。

僕はあれ以来飲み物をがぶ飲みする事はしなくなった。
…もうあんな思いをするのはこりごりだ。

AM7:00
食べ物に気をつけているせいなのか、寝起きも良くなりあれほどかいていた寝汗もほとんどなくなった。
身体も軽い。気分もいい。

( ^ω^)「朝ごはんの支度するお!」

テキパキと手際良く料理を進めていく。こう見えても料理は得意だ。
まあ食べることが好きだからこそ得意になったのだろう。

20分後、1人で食べるには多いのではないかと思える程の量の料理が並んだ。

( ^ω^)「頂きますお!」

( ^ω^)「ハムッ!ハフハフ、ハフッ!!」
食べ方は汚いがこれでも一口15回は噛んでいる。前は3回噛んでいれば良いほうだったが
これももう二度とUの悲劇を起こさない為なのだ。



55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 02:47:08.44 ID:h8qehcdb0
10分後、あれほど並んでいた料理は跡形も無く消えていた。

( ^ω^)「う…さすがに食べ過ぎたお…トイレ行ってくるお…」
下腹部が重いが痛みは無い。ただの食べすぎだ。この後普通にトイレに行って流せばなんてこと無い。

僕は久しぶりに落ち着いた気持ちでトイレに向かうことが出来た。
一歩一歩踏みしめながらトイレに向かう。

ガチャリ、とドアを開ける。そこには上げられたままの洋式の便座がひっそりとあった。
ここを使うのは何日ぶりだろうか。

便座を下げながらベルトを外し、ズボンとトランクスをいっぺんに脱いだ後、U字型の便座に
ゆっくりと腰かける。ひんやりとした感触が心地よい。

( ^ω^)「………」

僕は感慨にふけっていた。ここ最近は下痢という忌々しいものによって本来の戦いができなかったが今日は違う。

────Uよ、僕はお前を完璧なトグロにしてみせる。絶対にだ。────



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 02:49:00.71 ID:h8qehcdb0
肛門に軽く力を入れる。僅かにUがこんにちはする。しかし思い通りにいかないのがこの世の中だ。
ここで重大なミスに気づく。

( ゚ω゚)「し!しまったお!!!!!」

便座に座る位置がいつもより手前に6cm、右に4cmずれていたのだ。

生じる脂汗。あの時の戦いとは全く種類の違う緊張感が僕を襲う。

しかしここで焦って力を入れすぎてしまったり一気に力を抜いてしまうと肛門は締まり
Uは分断されてしまう。その瞬間僕の敗北が決定する。

Uはそんな僕をあざ笑うかのように黙々とその流れていく。
Uが便座の横をわずかにかする。まさにギリギリの攻防だ。

慎重に慎重に、尻を普段の位置に戻していく。Uが小刻みに揺れる。
振動でもUは簡単にちぎれてしまう。Uは繊細な心を持っているのだ。

たかが数cm動くのに5分掛かった。思わぬタイムロスだ。しかしまだ修正できる。
ディフェンスの池上、またの名を「キング・オブ・アナリスター」と呼ばれた僕は
こんな所で立ち止まるわけにはいかないのだ。



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 02:51:11.20 ID:h8qehcdb0
本来の位置に戻り、力を入れてUをこんにちはさせていく。ポチャンとUが水につかる音がする。
ここからはあまり時間がない。のんびりしているとUが水で溶けてしまうからだ。

腰をゆっくりと回していく。その軌道と共にUが便器の下に溜まっていくのが分かる。
時々便器を覗くと美しいトグロが巻かれている。

問題はここからだ。アブノーマルな皆さんなら知ってるだろうが、Uを芸術品に仕上げる時一番難しいと言われるのは
この最後の「ねじ切り」である。ここで、素人と名人の実力の差が出る。キング・オブ・アナリスターの僕でさえ
過去に成功したのは数えるほどである。

このねじ切りは徐々に力を抜いて素早くクイっと腰を捻りUを切らなければならない。上手く想像できない人は
ソフトクリームのくるっとした先端を思い出して欲しい。

僕自身も途中まで上手くいってても今まで幾度と無くこのねじ切りに失敗し涙を飲んだ。先がグデンと折れたUなど目もあてられない



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 02:52:19.10 ID:h8qehcdb0
チャンスは1回きり。もう一度は無い。。
躊躇したりと己の弱い部分を少しでも見せたりしたらUは容赦なくそこをついてくる。
心・技・体全てが揃わないとこの奥義は成功しない。
腰を捻るスピード、力を抜くタイミング。それが全てを決める。

( ^ω^)「ふぅ…」
息を吐く。そして、

( ^ω^)「うおおおおおお!!!!!!!!!」

僕は己の全てを賭け、一気に腰を捻り、スッと力を抜く。

ブツっとUが切れる。僕は恐る恐る便器を覗く。次の瞬間僕の目に飛び込んできたのは想像を絶する光景だった。



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/04(土) 02:54:14.06 ID:h8qehcdb0
そこにはきれいなトグロの形を巻いたUがあった。ねじ切りも完璧だ。
このままチョコソフトクリームとして売っても良いんじゃね?とさえ思える。形さえ崩れなければ。

( ^ω^)「綺麗だお…」
僕は自らが作り出した究極の美に酔っていた。そのまま何分間かそれを見つめていた。

ああ、流すのが惜しい。このままずっと取っておこうかな。いや、それは出来ない。
そうだ、写真を撮ろう。インスタントカメラごときがこの究極の美を表現出来るとは思えないが、
贅沢は言えない。


(; ゚ω゚)「お尻を拭いて、カメラを取りにいかな────

そこにあるべき白い紙が無い。


「な、なんじゃこりゃああああ!!!」


その叫びのせいかどうがは知らないがその瞬間Uは跡形も無く崩れていった。

Uと僕の戦いは永遠に終わらない…

          〜( ^ω^)ブーンはUと戦うようです〜 完



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