( ^ω^)ブーンがハ○ゲームをはじめるようです

71: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/11(土) 20:00:01.01 ID:VvyopmLm0

第四話

翌日、やっぱり休み時間に三人でハムゲームの話をして盛り上がっていた。

( ^ω^) 「ハムアイテムも持ってないわけ?」

('A`) 「白シャツ短パンは貧乏人の象徴(笑)」

( ^ω^) ('A`) 「でも、貧乏人の僕達はリアルとネットを混同させてませんから〜! 残念!」

(♯´・ω・`) 「うるさい! 死ね! 死ね!」



72: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/11(土) 20:01:20.84 ID:VvyopmLm0

( ^ω^) 「必死だお」

('A`) 「あーあ、痛い痛い」

(♯´・ω・`) 「ホァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

ショボンがクラッシャーになったところで、授業が始まった。
みんなから白い目で見られているショボンをよそに、ブーンとドクオは席に着く。

ヒソ……白い……ヒソ……魔法使い……マジきもくない?

(♯´゜ω゜`) 「シィネェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!」

その日ショボンは親御さんに迎えに来てもらって早退した。
しかし、担任が入ってきてからずっと寝ているドクオとブーンは全く知りもせず……知らぬが仏。



73: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/11(土) 20:03:06.19 ID:VvyopmLm0

――その夜

ブーンは相変わらずパソコンに向き合っていた。
いつもと同じハムゲーム。しかし、今日はドクオがログインしないという話だった。

( ^ω^) 「ならひたすら試合して、勝率をあげていくかお……」

ブーンはどんどん試合をこなしていく。
昨日の時点で、1勝20敗の凄まじい負け越しだったが、今の時点では10勝24敗まで上げていた。

( ^ω^) 「ふんふ〜ん。今日は調子がいいお……ん?」



74: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/11(土) 20:04:32.49 ID:VvyopmLm0

あるIDがブーンの目についた。

ΨおーちゃんΨ

ID自体は変哲も無いのだが、気になるのはその成績。
ブーンと全く同じ10勝24敗であった。

( ^ω^) 「試合を申し込んでみるかお……それ!」

相手のIDをクリックして、試合を申し込む。
するとすぐさま対局場へと移動した。



75: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/11(土) 20:06:58.83 ID:VvyopmLm0

ΨおーちゃんΨは、女性で全身にハムアイテムを身に着けていた。
今風の髪型に、目がパッチリとした整った顔、なによりピンクの背景が可愛らしさを引き立たせている。
しかし、ブーンはショボンのせいでハムアイテム保有者に対する偏見を持っていた。

(♯^ω^) 「ハムアイテムなんか身に着けやがって……。つぶしてやるお!」

ブーンが先攻なので、ブーンは着手しようとしたが――その時相手がチャットを打ってきた。



76: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/11(土) 20:09:49.50 ID:VvyopmLm0

《CHAT》

ΨおーちゃんΨ さん: よろしくd(・∀・*)ネッ


( ^ω^) 「……」

(*^ω^) 「よろしくだお」


《CHAT》

ΨおーちゃんΨ さん: よろしくd(・∀・*)ネッ

セフィ☆ロス さん: こちらこそ4649だぜ\(^0^)/


( ^ω^) 「決まった」

男なんてそんなものである。



79: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/11(土) 20:12:12.79 ID:VvyopmLm0

その後、ブーンとΨおーちゃんΨは楽しくチャットしながらゲームを進めていった。
そしてそのチャットの中で、ブーンは様々なことを教えてもらった。


《CHAT》

ΨおーちゃんΨ さん: あ! 戦績同じですね!

セフィ☆ロス さん: そうなんだぜ(^0^)偶然なんだぜ(^0^)

ΨおーちゃんΨ さん: やっぱり私と同じ「オセロ初級者」ですね〜

セフィ☆ロス さん: それはなんなんだぜ?

ΨおーちゃんΨ さん: ハムゲームのオセロでの称号ですよ! 勝率によって変わるんです!

セフィ☆ロス さん: 教えてくれっぴ(^0^)q

ΨおーちゃんΨ さん: はい^^ いいですよ〜♪



81: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/11(土) 20:14:13.45 ID:VvyopmLm0

( ^ω^) 「ふむふむ……。下から、初級者、中級者、上級者、愛好家、アマチュア、王様、神様、と」

(;^ω^) 「てことはドクオは意外と強かったんだお」

ブーンはそれからも夢中でチャットを続ける。


《CHAT》

セフィ☆ロス さん: ハムアイテムってお金かかるんでしょ?

ΨおーちゃんΨ さん: いや、無料のもあるんですよ^^@ 人からもらうって手もありますし

セフィ☆ロス さん: へ〜、じゃぁおれっちも揃えてみようかな^¥



82: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/11(土) 20:15:54.14 ID:VvyopmLm0

ΨおーちゃんΨ さん: いいですね! そうだ、フレンドリストに入れてもいいですか?

セフィ☆ロス さん: なにそれ・

ΨおーちゃんΨ さん: ハムゲ内の友達の証ですよ^^@

セフィ☆ロス さん: あー、別に送ってもいいよ?

ΨおーちゃんΨ さん: じゃぁ送りますd(・∀・*)ネッ



83: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/11(土) 20:17:10.66 ID:VvyopmLm0

( ^ω^) 「初めてのハムゲの友達……この子は大切にするお!」

(*^ω^) 「それにフラグも立ったりして。フヒヒ」

その日はΨおーちゃんΨ とチャットばかりをしていた。
試合結果のほうは互角だったので、決着をつける名目で明日もこの時間に会うことを決めた。

しかし、次の日に悲劇は起こったのだった。



戻る第五話