( ^ω^)ブーンがハ○ゲームをはじめるようです

550: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/12(日) 00:08:13.90 ID:XtnWE7VA0

エピローグ

月日は流れる。たとえどんなことがあろうとも。

東京の、ある喫茶店に対照的な体型の、二人の男が座っていた。



560: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/12(日) 00:12:02.83 ID:XtnWE7VA0

('A`) 「お前は就職したのか……」

( ^ω^) 「そうだお。小さな工場だお。低賃金だけど、それなりに充実してるお」

('A`) 「そうか。それにしても二年ぶりか」

( ^ω^) 「そうだお。もう二年経つんだお……」



568: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/12(日) 00:14:52.37 ID:XtnWE7VA0

ブーンはそっと目を閉じ、過去を思い出す。
楽しかった小学校時代を経て、期待を胸に進学した中学校。
そこで友・ドクオと出会い、ハムゲームを知り……

('A`) 「どうした?」

ドクオが怪訝そうに、ブーンの顔を覗いている。
そしてブーンはゆっくりと窓の外の景色を眺めた。



576: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/12(日) 00:17:36.32 ID:XtnWE7VA0

( ^ω^) 「なんでもないお。過去の黒歴史を思い出しただけだおwww」

('A`) 「過去は過去さ」

( ^ω^) 「そうだお。さて、そろそろお迎えに行くかお」

ブーンは時計を確認して、席を立つ。つられてドクオも立ち上がった。
会計で少し揉めたが、初任給が出たから、とブーンが全額負担した。



580: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/12(日) 00:20:25.13 ID:XtnWE7VA0

二人が外に出ると、雲ひとつない青空が広がっていた。
今日はなにかいいことがありそうだ、そう思わせる天気である。
二人は目的地へ向かいながら、会話に花を咲かせた。

('A`) 「それにしても、一昨年の夏は大変だったな」

( ^ω^) 「おっおっ。過去は過去じゃないのかお?」



584: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/12(日) 00:23:03.14 ID:XtnWE7VA0

('A`) 「そーだったなwww すまんwww あいつは……バカだったな」

( ^ω^) 「いいんだお、過ちは誰にでもあるお」

( ^ω^) (それにしてもドクオは偉いお……。あのハムゲ騒ぎもスルーできる技術を持っていて)



585: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/12(日) 00:24:44.70 ID:XtnWE7VA0

友達とはすばらしいものだ。こうやって過去のことも水に流せる。
ドクオとはこれからも友達でいよう、ブーンはそう心に誓った。
あ、もちろんショボンも。

('A`) 「おっ! 着いたぞ」

二人の目の前にあるのは、少年院だった。
二人は全く臆することなく、中へ進んでいき、受付にいく。
受付のおじさん達が、こちらに気づいたので話しかける。



596: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/12(日) 00:26:50.47 ID:XtnWE7VA0

( ^ω^) 「すいません、今日出所する人のお迎えできたんですけど」

( ´_ゝ`) 「ふーん、どんなやつ?」

('A`) 「えーと、二年前に個人情報保護法かなんかに触れた、当時中学生だったやつです」



607: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/12(日) 00:30:30.29 ID:XtnWE7VA0

(´<_`  ) 「あー、あいつか。もうちょっとで来ると思うよ。一応、君達の名前を控えておくから言ってくれる?」

( ^ω^) 「あ、内藤ホライゾンですお。あだ名はブーンだお」

('A`) 「鬱田ドクオです。えーとあだ名は……」

( ^ω^) (そういやこいつあだ名ねぇwwww)



617: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/08/12(日) 00:32:55.87 ID:XtnWE7VA0

その時、ドクオの口元がニヤリとしたのをブーンは見た。
ブーンの心とは裏腹に、ドクオがゆっくりと口を開いた。










あだ名は―― ミ ラ ー 少 年 1 5 歳


END



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