('A`)ドクオが宇宙を駆け抜けるようです

103: ◆A57zIoS2yk :2006/10/08(日) 02:09:01.76 ID:c95FO1Uv0
  
エピローグ


それから、時は過ぎていった。
忘れることはできなかったが、時間が哀しみを緩和してくれたように思える。

しぃは軍を離れ、ドクオの故郷にやってきていた。
彼が生きてきた世界を感じたかったからだ。

よそ者として冷ややかな目で見られていても、しぃは気にせずに歩く。

その内に、集合墓地へやって来ていた。
このコロニーからも徴兵されたのか、無数にある墓石には戦死した者達の階級が記されていた。

しぃはドクオの墓石を見つけて、花を添えた。

手を合わせて祈るしぃだったが、ドクオの魂がこんな所に帰ってきているとは考えられない。


(*゚ー゚)「きっと、アナタは皆と一緒に……そうでしょう? 大尉」


コロニーの『川』から宇宙を見上げて、しぃは微笑んだ。


('A`)が宇宙を駆け抜けるようです。完



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