(´・ω・`) ショボンは帰ってきた風の料理人のようです

71: たろお ◆agZBhzWYDw :2007/08/21(火) 23:12:42.05 ID:eh9BompZO

最終話

眠れる師死



74: たろお ◆agZBhzWYDw :2007/08/21(火) 23:13:47.52 ID:eh9BompZO


今、僕はスーパーのレトルトコーナーにいる。
ここに来るたび、僕はあなたを思い出す。

(´・ω・`) 「師匠、僕は許せません」



76: たろお ◆agZBhzWYDw :2007/08/21(火) 23:14:43.97 ID:eh9BompZO


( ∵) 「ゴホッゴホッ…
私はもうダメだ。死期が迫ってるのはわかってる」

僕の最愛の師は、病に臥せていた。

(´・ω・`) 「師匠、そんなこと言わないでください…
僕が何かご馳走しますから」

すると、弱々しく、師匠は言った。



77: たろお ◆agZBhzWYDw :2007/08/21(火) 23:15:58.14 ID:eh9BompZO
( ∵) 「お粥が食べたい」

そんな簡単なものでいいのか。
僕は、炊飯ジャーから鍋に、ご飯を移した。
そして、水を入れ、煮た。

(´・ω・`) 「師匠、出来ました。どうぞ」

しかし、師匠はそれを口にすることはなかった。

( ∵) 「…」

師匠は死んでいた。



80: たろお ◆agZBhzWYDw :2007/08/21(火) 23:17:31.94 ID:eh9BompZO
その手元に残されたメモ帳には、こう記されていた。

『お粥は生米から炊け』

(´;ω;`) 「師匠〜!!」

僕は泣いた。不甲斐ない自分を呪って、泣いた。
そして、僕は師匠に誓ったのだった。

(´・ω・`) 「僕は、あなたの意思を引き継いだ料理人になります」

(´・ω・`) 「僕は―――」



83: たろお ◆agZBhzWYDw :2007/08/21(火) 23:19:06.12 ID:eh9BompZO


(´・ω・`) 「僕は『風邪の料理人』、ショボンだ」

レトルトお粥を握り締め、僕は呟いた。
そう、師匠は風邪をこじらせて死んだのだった。



\(´・ω・`)/ おしまい



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