( ^ω^)ブーンとツンξ゚听)ξの健康で病的な日常のようです

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 22:52:47.97 ID:pEQ5rPqF0


第二話 「マッチョとドクオ」






('A`)(あの木の葉が全部散ったら…俺も…)


一人、病室の白いベッドの上で窓の外を眺めながらドクオは呟きました。

見れば、四角形の窓の外には一本のすごく…太い樹木が雄雄しく立っています
細かく分かれた枝の先には、まるで季節を無視するように数枚の葉っぱがぶら下がっていました。


('A`)「…ァ」


今、また風に煽られその一枚がはらりと舞い散り
ドクオは憂いを込めた瞳でそれを眺めながら、か細い声を漏らします。

気付けば、窓へ向けて伸ばしていた手は虚しく空を切るばかり
ゆっくりと下ろすと、ドクオは自分の体を見つめ…布団にいくつかの染みを作りました。



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 22:55:27.85 ID:pEQ5rPqFO

                ( ミンチ )
先日、不幸な事故により 全身を強打 の重症となったドクオ。

どうにか一命は取り留めたものの……その後遺症は重く
下半身に障害が残り、もう二度と足の中指と薬指だけを動かす事が出来ない身体になってしまいました。


( ;A;)「ウッ…ウウ…ウ…ッ」

( ;A;)「チク…ショウ…」


誰にとも無く、ドクオは悔やみの言葉を吐き出します
いったい何が悪かったのか、何を恨めばいいのか…。

または、あの時タクシーを呼びさえしなければ…そんなぶつけようの無い憤りと後悔
その二つが混ざり合い、ぐちゃぐちゃな感情は涙となって溢れ出すばかり。


その時、不意に入り口の扉が開かれました。


「見つけた」


(;'A`)「!!」



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 22:57:05.47 ID:pEQ5rPqFO

突然の侵入者にハッと気付いたドクオも入り口に立つ物を視認すると目を見開き、声を失いました。

そう、そこには筋肉マンが居たのです。


(´・ω・`)「やっと見つけたよ、ドッキュン…」

(;'A`)「セ、センセイ…」


そう、彼はドクオの引き篭もりで中二病の性格を治す為
彼の両親が依頼した家庭教師だったのです。


曰く。


一週間で生まれ変わる! 家庭教師マッチョマン SHO・BORNキャンプ!!


今をときめく一流のマッチョ、それが彼なのです。

ドクオはそんな筋肉の下で、毎日厳しく、時に優しく鍛えられていましたが
4日目にして耐え切れず逃亡、そして件の穴倉の中に隠れ住んで居たのでした。

そしてマッチョはそんなドクオを心配し、捜索の末に居場所を突き止めた所で
ツンとブーンに出会い、その後、ドクオがタクシーに轢かれたと聞き大急ぎで病院に駆け込んだのです。



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:00:14.42 ID:pEQ5rPqFO

(´・ω・`)「まったく…逃げ出したと思えば、こんな事になってるなんて…」

(;'A`)「アノ・・・オレ・・・」

(´・ω・`)「…こら、その喋り方は止めなさいと言った筈だよ?」

(;'A`)「う…その………ごめんなさい」

(´・ω・`)「…うn、いいんだ」


マッチョは胸筋を吊り上げ、優しく微笑みかけます
ドクオはそんな様子に困った表情を浮かべながら、たどたどしく謝りました。


(´・ω・`)「親御さんも凄く心配していたよ…君が行方不明になった、ってね」

('A`)「…そんなの、上辺だけに決まってます」

(´・ω・`)「そんな事はないさ、今はただ仕事が忙しくてそう見えるだろうけど
      何時だって両親は君の事を想ってくれているよ」


ドクオは、そんな言葉に俯くと震える拳を握り締め、嘲笑うように呟きました。

('A`)「でも、今だって来てくれないじゃないですか…俺が死に掛けたって言うのに」



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:01:57.48 ID:pEQ5rPqFO

('∀`)「…結局どうでもいいんですよ、俺なんて」

('∀`)「この足と一緒です…もう、駄目なんだ…」

(´・ω・`)「…ドッキュン、とりあえずこいつを見てくれないか?」


ドクオの毒吐く、もとい独白を黙って聴いていたマッチョは、不意に筋肉の鎧に覆われた懐をまさぐり
何か紙状の物を二枚ほど取り出すと、ドクオの眼前に突き出しました。


(;'A`)「そ、それは…!」

(´・ω・`)「どう思う?」

(((;'A`)))「あ、ああっ…あ…」


(;A;) ぶわっ


ドクオは、ゴツイ手の平に包まれたそれを見た瞬間
肉塊にしか見えない腕にすがりつき、止め処なく大粒の涙を溢しました。


一つは両親からの手紙でした。



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:04:43.62 ID:pEQ5rPqFO

内容はこうです。

 _____________________
|                              |
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| 今夜は遅くなるから 店屋物でも頼んでね.    |
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|             J( 'ー`)し( '灬`) .両親より.  |
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そして、もう一つは…。


 
(;A;)「…覚えてて…くれたんだ…」

(´・ω・`)にこ



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:06:52.67 ID:pEQ5rPqFO

ドクオが小さい頃から大好きだった、諭吉の絵と壱万円の文字が書かれた紙幣でした。

そこには、これでなんでも好きな物をお食べなさいと言う、比類なき愛情があったのです
ドクオはまるで両親の気持ちが胸に流れ込んでくるような思いです。

それからしばらくの間、顔を伏せざめざめと泣いていたドクオでしたが
やがて未だ乾かぬ潤んだ瞳で筋肉の塊を見つめ、力強く言いいました。


(;A;)「先生…ショボ先生」

(´・ω・`)「…」

( A )「…キャンプが…したいです」



それは、強くなりたい、変わりたいと願うドクオの精一杯の懇願でした。


(´・ω・`)


そんなドクオをずっと黙って見守っていたマッチョはやさしく微笑み
ゆっくりと確かめるように頷くと、ワンモアセッ! と言いました。



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:08:32.41 ID:pEQ5rPqFO

――数時間後。



(*゚ー゚)「ドクオさーん、回診でーす」


(*゚ー゚)「あら?」


ドクオが居る病室に颯爽と現れたナースのしぃは、すぐに異変に気付きました
なんと、ベットで寝ているはずのドクオが居なくなっていたのです。

すぐに焦ってナースコールを押そうとベットに駆け寄ると
そこに一枚の置手紙を見つけました。


(*゚ー゚)「これは……ドクオさんの文字」



   ('A`)(もう入院したりしないよ!)



脳内にドクオが元気に走り回る映像が流れます。



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:11:42.27 ID:pEQ5rPqFO

そして、どこからか柔らかな風が吹き、カーテンをふわりと持ち上げ、しぃの頬を優しく撫でると
何故か開いたままの窓を見つめ、呟くように、囁くように言いました。



(*゚ー゚)「……行ったのね」



外では一本の肉棒が雄雄しくそそりたっています
そして、それが筋肉の力だと言う事を、彼女は知っていたのです。




  。  。  。  。  。  。  。  。  。




時は流れて、三日後。



( ^ω^)「ツーン!! 来たおーーー!!」



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:12:30.37 ID:pEQ5rPqFO

太陽が真上に昇る正午の空に、ブーンの大きな声が今日も元気に響きます
すると、すぐさま狙い済ました様にツンがひょっこり顔を出しました。


ξ゚听)ξ「ん、こんちにわブーン」

( ^ω^)「おいすー」

ξ゚听)ξ「…今日は、遅かったのね」

( ^ω^)「?」

ξ;゚听)ξ「な、なんでもないわ…それより」


  ζ(゚Δ゚;三;゚听)ξ

    (;^ω^)「??」


ツンは何を思ったのか、突然ブーンの身体をまさぐり
全身をくまなく調べ始めました。


(;^ω^)「なんだお? どうしたんだお?」

ξ;゚ー゚)ξ「う、ううん、何でもないわよ」



62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:14:03.18 ID:pEQ5rPqFO

ξ;--)ξ(ほっ…今日はなにもないわね)


以前、彼の背中に包丁が突き刺さっていた事が余程トラウマになっているのでしょう
ツンはブーンの身体のどこにも異常な部分は無い事を確認すると溜息を吐きました。


ξ゚听)ξ「それで、今日はどうしたの?」

( ^ω^)「お!今日は…」
ξ゚听)ξ「!?」


「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


と、言葉も途中にブーンの後ろから誰かが猛烈な速度で走ってきました
同時に、ツンはその誰かの手に銀色に輝く物体を見つけ、背筋を冷たい物が走ります。


それは、鋭く尖った小刀。


(,,^Д^)「死ねえええええええええ!!」

( ゚ω゚)「ぎゃああああああああ!!」



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:16:05.85 ID:pEQ5rPqFO

それは、本当に一瞬の出来事でした。


突然後方から駆けて来た男がブーンの背中に衝突すると
目の前に居るブーンの腹部から、その刃の先端が飛び出したのです。


ξ;゚听)ξ「…ぁ、あ」

(  ω )「…ご…ぽ…」


すぐに真っ赤な血がブーンの体を染めていきます
ツンは、そんな光景をただ呆然と眺める事しかできませんでした。


(,,^Д^)「アハハハハハッ! お前が悪いんだ、轢かれた癖に生きてたりするから!」


ブーンから引き抜いた小刀に付着した血液を振るい落とすと、高笑いしながら言いい放ちます
彼はタカラ、先日ブーンをトラックで轢き逃げした事が原因で捕まりそうになりましたが
相乗りしていたギコを犠牲にどうにか逃げ切り、逆恨みして殺しに来たのでした。



65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:18:05.91 ID:pEQ5rPqFO

(  ω )「げふっ、が…ぁう…」

ξli゚听)ξ「ぶー…」

ξli><)ξ「ごほっ、ごほっ……うっ」


大量の吐血をし、苦しそうに倒れ込むブーン
ツンもそのショックの余り血を吐きながら倒れました。


(li ω )「つ…ん……」


目の前に倒れこんだツンへと、ブーンは震える手をゆっくりと差し出すも
その指はすんでの所で届きません、それでも負けじと懸命に手を伸ばします
ブーンは既に腹を貫かれた痛みも忘れ、ひたすら彼女の事で頭がいっぱいでした。


(,,^Д^)「こらこら」


ですが、そんな様を嘲笑うかの様にタカラがブーンの手を思い切り踏みつけます。



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:21:36.20 ID:pEQ5rPqFO

(; ω )「っ…!!」


それは痛みによるものか、届かぬ手を悔やんだものか…
ブーンは顔を苦痛に歪ませ微かに呻き声を漏らしました。


(,,^Д^)「駄目じゃない、お前は死んだんだよ!」

(,,^Д^)「死人が生きてちゃ駄目じゃないか、お前は死んでなきゃああああああああああああ」


タカラは踏みつけた手をぐりぐりと抉り、次いで手にした小刀を大きく掲げると
刃を真下に向け、目下に倒れるブーンへと狙いを定めました。


(,,^Д^)「アーーーーーーーーーーーーハハハハハハハハハッッ!!!」


そして、笑い声と共にその凶刃がブーンの頭へと振り落とされた。


その瞬間。



67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:23:11.00 ID:pEQ5rPqF0


,^Д(♯「ママハハ!!」


強く大地を踏みしめる音と風切り音、次いで押し潰すような衝撃が巻き起こり
次いで轟と唸る音と共にタカラの体が猛烈な回転をともない宙へと舞い上がりました。


(li ω )「…!?」




   (´ ω `)  「「 再会は… 」」  ( A )





聞こえたのは二人分の重なった声、そしてブーンは霞む視界の中に何者かの姿を捉えました
立っていたのは何時かのマッチョ…いえ、よく見れば何処か違います



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:24:00.35 ID:pEQ5rPqFO

(´・ω・`)「躍動する肉体!!」   

                   ('A`)「解き放て!マッソォウ!!」


                   _
                  / jjjj      _
                / タ       {!!! _ ヽ、
               ,/  ノ        ~ `、  \ 
               `、  `ヽ.      , ‐'`  ノ 
         _      \  `ヽ( 'A` ) " .ノ/
    (´・ω・`)  ̄"⌒ヽ   `、ヽ.  ``Y"   r '
   / ) ヽ' /    、 `、   i. 、   ¥   ノ
  γ  --‐ '      λ. ;    `、.` -‐´;`ー イ
  f   、   ヾ    /   )    i 彡 i ミ/
  !  ノヽ、._, '`"/  _,. '"     }    {
  |   ̄`ー-`ヽ 〈  < _ ヽ.    /     `\  
   !、__,,,  l ,\_,ソ ノ   /   /ヽ、  ヽ.
       〈'_,/ /   /   /  ノ    ヽ.   )
           | |  イ-、__  \  `ヽ    {   f  
        l.__|   }_  l    \ \   |  i 
        _.|  .〔 l  l    ノ  _>  j  
        〔___! '--'     <.,,_/~  〈   `、
                          `ー-‐'


そこには、二人のガチムチマッチョがポーズを決めて立っていたのです。



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:26:12.01 ID:pEQ5rPqFO

(,,^Д(♯)「な、なんだお前等は!!!!」


吹き飛ばされたタカラは頬を大きく腫らせながらもすぐに立ち上がり
現れた二人組みを睨みつけ、小刀を構えながら怒鳴り散らします。


('A`)「…」


すると片方のマッチョが一歩踏み出し、片手を横に広げました
それはもう、ここは自分に任せてくれ、とでも言わんばかりの姿勢です。


(´・ω・`)こくり


後方のマッチョはそんな仕草に軽く頷き返事をしました
そして倒れ込むブーンの前で膝をつくと、優しく語りかけます。


(´・ω・`)「大丈夫かい、ブーン君」

(li´ω`)「あ、あなたは…」



72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:28:36.80 ID:pEQ5rPqFO

(´・ω・`)「…これは酷い、よしちょっと待ってて」

(li´ω`)「…?」

何を思ったか、マッチョはおもむろに胸筋を
ピクピクと痙攣を繰り返す胸筋をブーンの傷口へとあてがいました。


(li゚ω゚)「ゲエーーッ! 何を!!」

(´・ω・`)「いいから…じっとするんだ!」

(li゚ω゚)「ちょ、動けないのを言い事にそんな、最低だお!!」

(´・ω・`)「むん!!」


マッチョは六つ以上に割れた腹筋に力を込め、いい声で叫びます。

するとどうでしょう、それはいかなる奇跡か…
ブーンの腹の傷がみるみる…消え…ていくではないですか。


(♯´・ω・)「んぬぬぬ…く! …はぁ、はぁっ」


(;´ω`)「う、うぅ〜ん…うーん…」



74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:30:18.87 ID:pEQ5rPqFO

ブーンは夢にうなされるように、すごく嫌そうな声を溢し
当のマッチョも、その行為は体力を消耗するのでしょうか
肩を上下させ、あ、荒く…熱い吐息を漏らします。


(*´・ω・)「ぉ…おおおっ」


それでもマッチョは厚い胸板を押し付け続けます、なんという気持ちの悪い状況でしょうか
流石におぞましすぎる光景に、いい加減こんな事を説明するのが嫌になってきました。

そろそろ勘弁してください。

という事でもう一方。


(,,^Д^)「お前も死にたいの!?アハハ!!」


('A`)σ「最初に言っておく」


マッチョのもう片割れは小刀を構えるタカラの前で仁王立ちすると
太い腕から伸びた指を向け、威風堂々、声高々に語りかけます。


('A`)b「俺はかーなーりマッチョだ!!」
(,,^Д^)「見れば分かるんだよおおおお!!!」



76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:32:15.99 ID:pEQ5rPqFO

タカラは左手で握る小刀を筋肉に向け、下に向けた右手の手の平で柄の根元を固定すると
あの肉の鎧を突き破り、一撃で仕留めるべく一直線に駆け出しました。


(,,^Д^)「くたばれこの肉塊がぁ!!!」


('A`)b ビッ


タカラは怒声を張り上げ詰め寄ります。
しかし、対するマッチョはアンニュイな表情はそのままに
何処か余裕を含む様子でその場から動く素振りも見せません。


(,,^Д(♯)「ハブしゅ!!」

('A`)b ビッ ビッ


Д(♯)「あば!あば!うもr」


するとどうした事でしょう、前へ走っていた筈のタカラが突然後方へ弾け飛んだのです
当然のように、マッチョは相変わらず身じろぎ一つ取っていません。



78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:34:51.51 ID:pEQ5rPqF0


('A`)b ビッ

Д(♯)「こ、こおの…うわらば!」


…いえ、どうやらそれは間違いだったようです
マッチョは立てた親指を人差し指に当てがい弾く、その繰り返しを超速で行っていたのです
そうする事で、圧縮した空気を打ち出し、まるで弾丸のように相手を遠距離から攻撃できるのです。

これこそ、筋肉を極めた者だけが扱えると言われている伝説の技…。



 (゚A゚)b クワッ     【   指      弾    】



d(゚A゚)b「ほーーーおぁたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!!!」


マッチョは両腕を向け、甲高い声と共に物凄い勢いで指弾を連発しました
それはさながら クレイモア! 抜けられると思うなよ!! と言わんばかりの猛攻です。


(♯)「うおおおおおお!!!」



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:37:41.87 ID:pEQ5rPqFO

そんな中、タカラはせめてもの抵抗か、最後の力を振り絞り
手にした小刀をマッチョ目掛けて投げました。

しかし…。


d(゚A゚)b ギュピーン   北 斗   二  指  真  空  把 !


(ちなみに飛んでくる矢などを指でつかまえ、相手にそのまま投げ返す北斗神拳の奥義です)


によって容易く止められ、次の瞬間には指弾の一斉射撃がタカラを襲います。


♯)「あびゃびゃばや!!」

「あべしぃ!!」


哀れタカラは指弾の連撃をその身に受け、とうとう枠外へと消えて行きました
マッチョは一瞬だけ、元の優しいドクオの瞳でそれを見届けると。

('A`)「…特に言う事は無い」

だそうです。



82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:39:28.82 ID:pEQ5rPqF0


  。  。  。  。  。  。  。  。  。



それから、マッチョの看病の甲斐あってかブーンとツンは一命を取り留めました
元気を取り戻した二人は筋肉へお礼の言葉を伝えます。


( ^ω^)「なんだか、また助けられちゃったみたいで…」

ξ゚ー゚)ξ「本当にありがとう二人の筋肉お化けさん」


(´・ω・`)「気にする事は無いよ、困ってる人が居たら助けるのは当然の事だからね」

('A`)「それより…ツン、だったね?」

ξ゚听)ξ「え? なんですか?」

('A`)「どうやら体がだいぶ弱いみたいだね…なんなら君もキャンプに参加してみないかい?」

(´・ω・`)「そうだね、そうすればきっと身体も健康(マッチョ)になるよ」


ξ;゚听)ξ「!!」
(;゚ω゚)「!!」



83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:40:32.94 ID:pEQ5rPqFO

二人はそんなお誘いを丁寧に、けれど断固としてお断りしました
マッチョ達はそんな様子に苦笑を浮かべ、それじゃあ、と颯爽と去っていきました。


そして…。


(;^ω^)「ああ、しかし今日も偉い目にあったお…」

ξ゚听)ξ「ほんとね…でも」

ξ゚ー゚)ξ「せっかく健康になれるチャンス…少しもったいなかったかしらね」

(li^ω^)「つ…つんさん…? マジですかお?」

ξ;゚听)ξ「ちょ、んなわけないでしょ!!」

( ^ω^)「ですよねwwwwwwww」


そんな馬鹿話をしながらも、今日もおかしな日常は過ぎていきます。

肉に当てられたのか、ツンは少しだけ強くなった事に…今はまだ気付かないままに…。

                                 おわり



84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/14(火) 23:41:47.99 ID:pEQ5rPqFO

  ( ><)



 え? なんだか分からない事がある?


  ( ><)


 ブーンの頑丈さは何なのか…ですか?
 それは、このお話の核心ですので禁則事項ですw


  (;><)


 うーん…じゃあ、一つだけ言うなら…
 ブーンの住むスレッドは、ギャグキャラの集う場所である…という事でしょうか?

 というわけで、ここまで!



 (*゚∀゚)「では、またいつかお会いしましょう」

   
                             こんどこそ おわり



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