( ´∀`) ぼくはモナー
- 3: ◆sph9KylVeM :2009/02/25(水) 23:01:39.09 ID:c2q/7Bsi0
- ('A`) ・・・・・・
ドクオシーカーからの情報はマイルス・デイビスでも
受け取ることができる。
モニターにはしびれて動けない自軍兵が映っていた。
大半は身動き一つしていないが、一部うごめいている兵もいた。
かろうじて動いている者がいるのは、拡散照射で威力が分散したせいだろう。
('A`) ・・・おまえ・・・なにした!?
(,,゚Д゚) ・・・
(#'A`) おまえ!・・・おまえ!!
ガッ
(#'A`)つ(゚Д゚,,)
- 5: ◆sph9KylVeM :2009/02/25(水) 23:05:08.58 ID:c2q/7Bsi0
- (゚Д゚,,) 必要なことをしたんだ
(#'A`) なにがだよ!
(゚Д゚,,) ・・・お前に謝りてえよ
(#'A`) ・・・はぁ!?
(゚Д゚,,) だが悪いな。謝るわけにはいかねえ
(゚Д゚,,) お前のやりかたじゃダメだ
('A`)!?
- 8: ◆sph9KylVeM :2009/02/25(水) 23:07:35.62 ID:c2q/7Bsi0
- アッ
('A`)つ(゚Д゚,,)
∩
ガッ
ウワア
ヽ('A`)ノシ
∩(゚Д゚,,)
(゚Д゚,,) でていってもらう。ここは俺が占拠する
('A`) !?
ポーイ
つ ⌒ ('A`)
ズザザ
,,,('A`)
(,,゚Д゚) ・・・さて
- 10: ◆sph9KylVeM :2009/02/25(水) 23:10:57.08 ID:c2q/7Bsi0
- ギコはコンソール前に座り、確かめ確かめ入力した。
最後に命令決定ボタンをぽちっとなすると、
マイルス・デイビスはゆっくりと前進しはじめた。
('A`) !・・・え・・・
('A`) ・・・マイルス・・・!
('A`) マイルスーーー!!!
マイルス・デイビスの上には、見慣れたにやけ顔があった。
目は合ったが、にやけ顔は申し訳なさそうにゆっくり顔をそむけ、
もうドクオを見なかった。
- 12: ◆sph9KylVeM :2009/02/25(水) 23:15:19.16 ID:c2q/7Bsi0
- まきびし地帯を埋め尽くす僧兵たちは、みなうずくまっていた。
踏ん張って立っていれば足だけの怪我ですむのに、
痛みに耐えきれずに転がった僧兵は全身にまきびしをさして
なお転がっていた。
ウンコは幸い、と言っていいか、先に倒れた僧兵の上を
歩くことになり、自らは傷は負わなかった。
しかしその心中は穏やかではなかった。
川#゚ -゚) 皆、起きよ!悪魔に正義の一撃を・・・!
無理だとわかっていても叫ぶしかなかった。
背後で「ぎっ、ぎっ」と音がして振り返ると、
モララーがやぐらから降りるところだった。
- 14: ◆sph9KylVeM :2009/02/25(水) 23:19:46.98 ID:c2q/7Bsi0
- ぎっ
( ・∀・) ・・・・・・神だ悪魔だってのはさ、
ぎっ
( ・∀・) あんたらの見方ひとつじゃん
ぎっ
( ・∀・) ・・・俺らはさ
川#゚ -゚) ・・・
すたっ
ヽ
( ・∀・) 強いんだ
川#゚ -゚) 殺せえええええ!!!!!!
- 20: ◆sph9KylVeM :2009/02/25(水) 23:24:47.60 ID:c2q/7Bsi0
- モララーはゆっくりあるいてまきびし地帯まできた。
そのまま僧兵をふみつけて歩き、まきびし地帯の向こうへ渡ると、
一度振り返って「ほんと、その顔好きだよ」と大声で言った。
しかしその声はウンコに届いていたかどうか。
ウンコは、殺せ、と叫び続けていた。
モララーは左に向きなおり、歩き始めた。
モララーを目で追うウンコは、遠い地響きを聞いた。
それはマー国ー陣地から聞こえていた。
やがて見えたのは銀色の巨大兵器。
川 ゚ -゚) !!あれは・・・!光る矢の・・・!
その巨大兵器はさらなる轟音をまき散らしながら、右に旋回した。
地響きは遠く去って行き、やがて一度だけ音がやむと
また地響きをたてて去っていった。
- 22: ◆sph9KylVeM :2009/02/25(水) 23:28:58.89 ID:c2q/7Bsi0
- マイルス・デイビス内
( ・∀・) ・・・おーっす
(,,゚Д゚) おう
( ^ω^) きたかお。前線はみんな動けなくなってるお
( ・∀・) あー、きましたよ
(,,゚Д゚) 悪い。たぶん、リーバーは撃ち漏らした
( ・∀・) あ?なんでよ
(,,゚Д゚) 一度こっちに戻ってきちまってな、たぶん
(,,゚Д゚) 最前線まで戻る時間はなかった・・・と思う
( ・∀・) ・・・あいつが一番ヴィップを敵視してるから
( ・∀・) 絶対にアレしとかないとダメだって話だったじゃん
- 24: ◆sph9KylVeM :2009/02/25(水) 23:34:20.12 ID:c2q/7Bsi0
- (,,゚Д゚) そうなんだが・・・ゆっくり操作してるとドクオに
(,,゚Д゚) バレるような気がしてな・・すまん
( ・∀・) (ウソじゃないね・・・)まー、しょうがないか
( ・∀・) でもそうなると、あいつは喋っちゃうだろうから・・・
( ^ω^) ドクオがなんとかするお
( ・∀・) ・・・そう・・・そうかもね。うん
( ^ω^) ・・・ドクオ、とんでもなくびっくりしてたお・・・
( ・∀・) ・・・だろうねえ・・・
- 26: ◆sph9KylVeM :2009/02/25(水) 23:38:30.11 ID:c2q/7Bsi0
- ( ・∀・) あとは・・・あいつだ
(,,゚Д゚) ・・・いねえのか?
i( ´∀`)li いるモナよ
( ・∀・) ぅおっ?・・・マジメに出頭してきたよ・・・こいつ・・・
( ^ω^) 戦闘中はどこにいたんだお?
( ´∀`) 隠れてみてたモナ
( ´∀`) ピカッ!バシャッ!ヘイイ!で・・・
( ´Д`) ちょっと怖かったモナ
- 28: ◆sph9KylVeM :2009/02/25(水) 23:42:38.81 ID:c2q/7Bsi0
- ( ・∀・) とにかくだ
( ・∀・) これで、両軍対俺たちの構図は一応できたね
(,,゚Д゚) おう
( ^ω^) あとは、こっちが負けて・・・
(,,゚Д゚) ドクオが和平に持ち込む、と・・・
( ・∀・) ・・・
( ^ω^) ・・・
(;・∀・) だ、大丈夫かな・・・とくに、ドクオを帰すとことか・・・
(;^ω^) なんか穴だらけの計画に思えてきたお・・・
(,,゚Д゚) ま、大丈夫だろ・・・あいつは・・しっかりしたやつだ
( ´∀`) わくわくモナモナわくわく
- 30: ◆sph9KylVeM :2009/02/25(水) 23:45:10.41 ID:c2q/7Bsi0
- リーバーはようやくマイルス・デイビスがいたところまで戻ってきた。
そしてとぼとぼ歩くドクオを見つけると、馬を下りて近づいた。
('A`) ・・・リーバー・・・
リーバー ・・・
('A`) ・・・ごめん・・・
リーバー ・・・・
- 33: ◆sph9KylVeM :2009/02/25(水) 23:49:12.04 ID:c2q/7Bsi0
- リーバー ・・・ご無事でなによりです・・・ドクオ様!
('A`) ・・・リーバー・・・!!
- 37: ◆sph9KylVeM :2009/02/25(水) 23:52:33.19 ID:c2q/7Bsi0
- イロロ 司祭ウンコ!
イハタヒ これは・・・みな、どうしたのだ!
川 ゚ -゚) ・・・
イハタヒ て、手当を・・・!
川 ゚ -゚) ・・・モララーは、・・・
イロロ つ、つれて戻る余裕はない・・・医師を呼ばねば・・・
川 ゚ -゚) ・・・悪魔だった・・・・!
老サ はぁ・・・はぁ・・・老体にダッシュは無理じゃて・・・
川 ゚ -゚) 老サ師・・・
老サ師 はぁ・・・ しかし、なんなんじゃ・・・
老サ師 こちらだけでなく、マー国ーにも被害がでておるではないか
川 ゚ -゚) !
- 39: ◆sph9KylVeM :2009/02/25(水) 23:56:01.67 ID:c2q/7Bsi0
- ウンコはようやく思い出した。
あの光る矢はマー国ー兵に突き刺さったのだ。
それゆえに、モララーを一度は神だと確信したのだ。
うずくまるマー国ー兵を呆然と眺めていると、遠くに
なにかが見えた。馬であろうと思った。
馬は倒れたマー国ー兵たちの脇で止まり、人が降りた。
まだ馬上に人がいるということは、二人駆けなのだろう。
降りた人影は、横たわるマー国ー兵にひざまづき、
なにかを言っているように見える。
その人影はやがて立ち上がると、馬上になにか言い、
馬上の人影は興奮して言い返している。
しかし地上の人影は、馬上の声を無視してゆっくり歩き始めた。
ヴィイイイップウウウへ。
- 41: ◆sph9KylVeM :2009/02/25(水) 23:59:25.29 ID:c2q/7Bsi0
- 近づいてくる人影はやがて明瞭となった。
鎧を身につけず、マー国ー人より背は高いが、
ヴィイイイップウウウ人よりは背が低い。
自信なさげな顔まで確認できる距離まで近づくと、
立ち止まってこういった。
('A`) 俺はドクオ。・・・フレディマー国ー軍大将です
('A`) 責任者のかたと話がしたいです・・・
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