( ^ω^)俺がブーンを育てるようです

217: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 23:57:56.18 ID:PM5CRyFY0
1 「……」

( ´ω`) 「トーチャン?」

1 「ああ」

( ´ω`) 「ブーンは疲れたお」

1 「ああ」

( ´ω`) 「だから……ちょっと……寝る……お」

1 「……」

( ´ω`) スースースー





1 (イジメか、それとも他のなにかか)

1 (……ブーン)

218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/04(火) 23:58:39.32 ID:S9ZMkFdvO
ブーン……

219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/04(火) 23:59:02.77 ID:GV1FuQZYO
ブーンモエス

220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 00:01:00.90 ID:W2rnpqGDO
( ´ω`)
この表情セツナスぐる
涙が......止まらん



221: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 00:01:55.58 ID:GOvFBF080
1 (幼稚園の時、ブーンはいじめる側だった)

1 (そのときの俺の叱責に対して、こいつは反抗したっけな……)

1 (でもその後、ちゃんと謝ってくれた……)

1 (ブーンは優しい子なんだ……)

―――
――



( ^ω^) 「……」

1 「よく寝れたか?」

( ^ω^) 「……お」

1 「うん……まずはゆっくりしとけ」

( ^ω^) 「わかったお……」

222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 00:03:10.70 ID:wy2szlmm0
ブーン……。・゚・(ノД`)・゚・。



223: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 00:04:15.94 ID:GOvFBF080
1 「ほら、リンゴ食え」

( ^ω^) 「ありがとうだお」

1 「……」

( ^ω^) シャクシャク

( ^ω^) シャクシャク

( ^ω^) シャクシャ……

( ;ω;) ブワッ

1 「……」

( ;ω;) 「おいしいお……」

1 「……そうか」

224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 00:05:07.85 ID:SKwU37omO
あれ…目から汗が…

226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 00:08:48.00 ID:8CtpavNJO
ブーン⊂( しん〇すけ)⊃⊂( ^ω^)⊃ブーン



やばい泣きそう

227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 00:09:16.49 ID:Es3fqup4O
ブーン…(´・ω・`)

228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 00:09:50.01 ID:wmwpBmtJ0
親父ガンガレ!
お前が支えてやんないで誰が支える!!



229: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 00:10:15.07 ID:GOvFBF080

( ;ω;) 「ぜ、ぜんぜんっ、人と関わることがなかったお」

1 「そうか……」

( ;ω;) 「ブーンはみんなを信じただけなのに……ヒック……」

1 「そうだな」

( ;ω;) 「なのにいつの間にか……」

1 「……うん。わかった、だいたいわかった。ブーンは悪くない」

( ;ω;) 「おーん!おーん!おぉぉーーん!!」

1 「悪くない。全然悪っ……くないか……ら……ウッ」

( ;ω;) 「みんな馬鹿だお! みんな馬鹿だお! みんな、みんな――」

230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 00:11:30.80 ID:TpbnuI6JO
おかしいな、目から汗が…

231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 00:11:58.11 ID:SKwU37omO
眉毛うぜぇぇぇぇ!

232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 00:12:58.38 ID:fXfjGaDlO
眉毛氏ね



233: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 00:13:11.52 ID:GOvFBF080

―――
――


( ^ω^) 「……」

1 「なあ、ブーン」

( ^ω^) 「……お?」

1 「今、お前が辛いのはよくわかってる」

( ^ω^) 「……」

1 「だけど、辛いこの状況を、俺と一緒に変えていかないか?」

( ^ω^) 「……」

1 「いきなりとは言わない。ゆっくりでいい。ゆっくりでいいから――」



237: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 00:16:21.98 ID:GOvFBF080

俺は父親として、なにをしてきた?
ブーンの飯を作る?ブーンの話を聞いてやる?ブーンの為に働く?
それだけでは、足りていない。 決定的に足りないものがある。

それは、きっとブーンの回復の為にも必要なこと。

父親が、父親の俺が、1という俺が――

ブーンに話を聞かせてやるんだ。



241: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 00:22:31.03 ID:GOvFBF080

1 「なあ、ブーン」

( ^ω^) 「……」

1 「いつかさ、お前に話しかけて、断られた話あっただろ?」

( ^ω^) 「そんなのあったおね」

1 「嫁からもらったCDの話」

( ^ω^) 「……お」

1 「ちょっとだけ、思い出を語らせてくれやw」

( ^ω^) 「おk……」



243: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 00:23:54.85 ID:GOvFBF080

1 「ありがとな。ベタな話だけど、聞いてくれ。眠くなったら、寝ていいからな」

( ^ω^) 「わかったお」

1 (あのときの俺は……まだ弱かったな)

* * * * *

シクシク ……ヒックッヒック ウエーン

「あんた男でしょ! あんたにはハートが足りないのよ! これあげるから、鍛えてきなさい!」

……ア、アリガトウ

* * * * *

1 フッ

1 「そんじゃ、ゆっくりと話していくよ……」

244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 00:24:15.39 ID:JVfbC+P3O
嫁クルーン

245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 00:24:25.87 ID:+KcgzVlKO
なんかもはや1が脇役というか・・・・(´・ω・` )

1の話より続きの展開の方が気になってしまうw

だが聞く(`・ω・´ )

246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 00:25:19.11 ID:TpbnuI6JO
1も嫁も大好きだwwwww



247: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 00:27:21.01 ID:GOvFBF080

――何年前のことだろう? 明確には思い出せない。

そのときは小学六年生だったかな、という曖昧な記憶。

だけど、鮮明に覚えているものがある。

それは、苦しみもがく自分の表情と――


幼き嫁の怒った表情。

248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 00:27:55.24 ID:zgtgSN5UO
みんなもう
ブーンが生まれた時から喋ったって設定忘れてるんだよな

249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 00:28:40.01 ID:dwil6nz60
幼嫁ktkr

250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 00:31:07.85 ID:wmwpBmtJ0
>>249
wktkするのソコかよwwww



251: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 00:31:41.33 ID:GOvFBF080

ジャイマン 「おーい! 今日、野球しねぇかぁ!?」

ネスオ 「いくいくー! ……1は誘う?」

ジャイマン 「んー、新クラスになってからあいつとは一度も遊んでないな。誘うか!」

ネスオ 「おい、1。今日、野球しないか?」

1 「……遠慮しとくね」

ジャイマン 「なんだよ、付き合い悪いな〜」

ネスオ 「他、あたろうぜ」

1 「……」

252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 00:33:36.75 ID:wmwpBmtJ0
ジャイマンwwwwネスオwwwwwwwwwwwwwww

254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 00:34:24.42 ID:TpbnuI6JO
ちょwwwww



255: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 00:34:29.05 ID:GOvFBF080

俺は小さい頃から、大人しい少年だった。
外にいくくらいなら、中で読書したい。ちょっと大人びたつもりだった少年。

だからあまり人との関わりも無くて、コミュニケーション能力も少し足りなくて。
なんていうか弱気だったんだ。なにをするにも。

そんな性格のやつって、必ずクラスから浮く法則があった。
今思うと、迷惑なもんだ。



256: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 00:38:19.50 ID:GOvFBF080

ジャイマン 「な〜、1ってなにしても無反応だよな」

ネスオ 「ちょっと生意気だね」

ジャイマン 「ちょっとからかってやるか」


ネスオ 「お〜い、1」

1 「……なに?」

ジャイマン 「なんの本読んでんだ?」

1 「なんでもいいだろ……あっ!」

ネスオ 「へん! こんな本、捨ててやるよ!」

ジャイマン 「ほーれ、ほーれ!」

ヒョイ ヒョイ

1 「……」



31: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 20:54:04.70 ID:GOvFBF080

――学校

1 「……」

女 「おっはよー!」

1 「……うん」

女 「元気ないなぁ。ほら、大きな声で!」

1 「……ふぅ」

女 「溜め息なんかつくな!」

――放課後

テクテク

1 「……」

女 「よぉーす!一緒に帰ろうよ!」

1 「嫌だよ」

女 「じゃあ、勝手についてくよ!」

1 「あっそ……」



13: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 20:20:03.91 ID:GOvFBF080

1 「や、やめてくれよ……」

ジャイマン 「あん? 聞こえねーよ!」

ネスオ 「なんて言ったんだ? もっとはっきり言えよ」

1 「……」

ジャイマン 「はは、こいつ度胸無いな。もうこんな本返してやるよ」

1 「あ、うん……」

ポイッ ――ガサッ

ジャイマン 「あ、ごめんな〜。手が滑ったわ!」

ネスオ 「ゴミみたいな本だったし、ゴミ箱に入っても問題ないけどねw」

1 「……」



15: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 20:24:20.22 ID:GOvFBF080

――家

1 「はぁ……あの本、まだ買ったばかりだったのに」

1 「ファザー2でもやるか……」

テーテテテテッテッテテー テッテッテテテーテテテーテテテー……

1 「サターンバレーは好きだ。みんな優しい……」

1 「どせっいさんの言葉を聞くと、心が暖かくなるよ……」

1 「ぽえーん」

1 「……」



18: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 20:27:02.72 ID:GOvFBF080

母 「1ー。晩御飯よー」

1 「あ……うん」

母 「いつもゲームばっかして、少しは家事の手伝いくらいしなさい」

1 「ごめんなさい」

母 「全く……」

1 (僕ってダメな子だなぁ……)



19: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 20:29:39.91 ID:GOvFBF080
――翌日、学校

1 「……」

ジャイマン 「おい、1wwwww」

ネスオ 「おいwwww」

1 「なんだよ」

ジャイマン 「お前のカーチャンでーべそwww」

ネスオ 「でーべそwwww」

しづかちゃん 「ついでにイーボ痔wwwww」

1 「やめてくれ……」



21: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 20:34:38.27 ID:GOvFBF080

ジャイマン 「冗談、冗談wwww」

ネスオ 「ごめんなwwww」

しづか 「マザコン君、ごめんなさいね〜wwww」

1 「ふん、勝手に言っててくれよ。僕はくだらない事が嫌いなんだよ」

ジャイマン 「大人だな〜wwww」

ネスオ 「大人ですね〜wwww」

しづか 「大人のふりかけ、ソババババーンwwwwww」

1 「……」






1 ……フゥ



25: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 20:40:04.62 ID:GOvFBF080

毎日がつまらなかった。
友達がほしい。友達がほしい。
毎日、そう願い続けた。
ゲームをするときも、本を読むときも、いじめられるときも。

少し浅めの中二病だろうか。
俺は自分を大人っぽく見せようとして、みんなを避けていた。
そしてその結果、俺はクラスから浮いた存在となってしまった。

ただ友達がほしいだけなのに……。
そんなとき、一人の天使が舞い降りた。



27: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 20:44:46.68 ID:GOvFBF080

――学校

1 「……」

ジャイマン 「やあ、おはよう!」

1 「え、あ、ああ」

ジャイマン 「お前にじゃねぇよ! 後ろのネスオに言ったんだよ!」

ネスオ 「自意識過剰だな、1wwwww」

1 「……ごめん」

ジャイマン 「はー、肩こったわー」

ネスオ 「おい、1。揉んでやれよ」

1 「え、いや……」

ジャイマン 「俺の言うことが聞けねえのか!」




女 「ちょっと! やめなさいよ!」



29: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 20:49:17.73 ID:GOvFBF080

ジャイマン 「あん?」

女 「それって、イジメでしょう?」

ネスオ 「ちげーよ。ばかやろう!」

女 「ならあんた、私の肩を揉んでくれんの?」

ネスオ 「う、うるさい! うるさい!」

女 「ふん! でかいだけの男子って、大嫌い!」

ジャイマン 「そ、そんなぁ〜」

1 (す、すごい……)

―――
――


女 「ふう、スッキリした!」

1 「あ、あ、ああありがとう」

女 「気にしない! 気にしない! あいつら、いっつもイジメばっかしててムカついてたしwww」

1 「……うん」



30: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 20:51:26.65 ID:GOvFBF080

彼女は、クラスでも中心人物で明るい子だった。
クラスの空気の俺も、気にかけてくれて、とても優しかった。

毎日、毎日話しかけてきたよ。飽きないほどに。



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 20:54:20.33 ID:dwil6nz60
嫁強いよ嫁

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 20:54:50.93 ID:JVfbC+P3O
ええ子やぁ…泣けるで



34: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 20:57:41.68 ID:GOvFBF080

俺はそんなときにでも、大人っぽい自分を演じようと必死だった。
大体、小学生の自分は女子と一緒にいることが恥ずかしい事だと思ってたし。

俺は迷惑がってるふりをして、彼女を避ける。
彼女はそれでもついてくる。

正直、嬉しかった。孤独だった自分に話し相手ができたことが。
それに彼女の人気っぷりが、イジメに歯止めもかけていた。

俺は彼女にすごく感謝していた。



36: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 20:59:47.51 ID:GOvFBF080

――学校

1 「……」

ジャイマン 「よお!」

1 「あ、ああ」

ネスオ 「自意識過剰だっていうのwwww お前に挨拶するやつなんていないだろwww」

1 「……うn」

女 「1君、おはよー!」

1 「あ、ああ」

ジャイマン 「……あっち行こうぜ」

ネスオ 「……うん」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 21:00:01.08 ID:JVfbC+P3O
厨二病発症前の予兆段階か

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 21:00:18.34 ID:JIEkZe/I0
しぃみたいなのはリアルにもたくさんいるけど、嫁みたいなのはリアルには絶対いないな

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 21:01:10.85 ID:JVfbC+P3O
ネスオとジャイマン哀れwwwwwww



41: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 21:03:40.51 ID:GOvFBF080

――授業中

先生 「つまりだね――」

1 (女って、なんでいつも俺を構うんだろう)

1 (なに考えてるのかね)チラッ

女 「……」

1 (……? あれ、なんだろこの気分)

1 (よくわかんないけど、なんか体がウキウキしてくる……)

1 (ま、いいか……)

先生 「こらぁ! のb……1! お前はいつもうわの空だな!」

1 「ご、ごめんなさい」

クスクス……

女 「ふふ……」

1 (……俺、かっこ悪いな)

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 21:05:00.73 ID:JIEkZe/I0
テラのび○wwwwwwwwwww

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/05(水) 21:05:14.85 ID:JVfbC+P3O
これがよくいうマジで恋する二年前ってやつか……

ごめんなんでもない。いやマジでごめんなさい



45: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 21:05:37.65 ID:GOvFBF080

なんだか不思議な気分だった。
女を見てると、心が元気になってくる。
女に情けないとこを見られると、心がしぼんでいく。

今なら、それがどうゆうことかすぐわかるんだが、当時の俺は初心だったんだ。

そして、俺はその日の帰り道、自分の気持ちを確かめようとしたんだ。



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