( ^ω^)俺がブーンを育てるようです

433: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 21:44:36.82 ID:6Op/uBMC0

――電車の中

ガタンゴトンガタンゴトン……

嫁 「今日は楽しかったわねー」

1 「そうだな、初めての家族旅行としては良かったんじゃないか?」

嫁 「そうねー。ほら、ブーンも写真に夢中になってるし」

1 「可愛いやつだなwww」


(*^ω^)ノ□ 「写真! 写真!(水に濡れたママwwww)」

嫁 「可愛いわね」

1 「可愛いなー」

434: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 21:45:41.01 ID:BiyNYmg2O
うぜえwwwwwwwwwww



436: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 21:49:02.60 ID:6Op/uBMC0

ガタンゴトン……

嫁 スースー

( -ω-)ノ□スースー ブーンノシャシン……

1 (こいつら寝ちまいやがったwww)

1 (それにしても楽しかったな)

1 (家族って意外といいもん……だ……)



嫁 スースー タノシカッタネ……

1 カーカー ソウダナ、ブーンハドウダッタ……

( -ω-)スピースピー ブーンモタノシカッタオ マタキタイ……オ……


ガタンゴトンガタンゴトン……

438: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 21:51:49.03 ID:vO6rrdlYO
子供ほすぃ〜

439: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 21:52:13.73 ID:et7/5R+E0
和むなあw



441: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 21:52:46.08 ID:6Op/uBMC0

初めて「家族」というものを意識した時間だった気がする。
その時間はありえないほど幸せで。楽しくて。ずっと浸かっていたい。

だけど、そんなのは当然叶わないわけで。それは俺もわかってるわけで。
だがらただ願った。

「家族」がこれからもいつも通りの時を送れることを。
ただ、それだけを。

だけど、運命は昔から俺に味方しない。
そんなのはわかっていた。わかっていたはずなのに――

俺は世界中の人々に祈ることしかできなかった。



442: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 21:55:39.50 ID:6Op/uBMC0

〜ブーン5歳・秋〜

1 「ふぅ、そろそろ定刻か」

女社員 「1さん、お茶をどうぞ〜。最近、頑張ってますね〜」

1 「あ、ありがとう。別にいつもどおりの俺だよw」

1 (来年ブーンも小学生だしな。頑張らなきゃいかんよwww)

プルルルルr、ガチャ

女社員 「ハロ〜……。ええ、はい。はい。わかりました! 今すぐかわります!」

1 (なんだぁ? 今度は総理大臣がクレームでもつけにきたか?)



443: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 21:57:58.23 ID:6Op/uBMC0

女社員 「1さん! 電話です!急いでください!」

1 「な、なに!? どこから?」

女社員 「あきる野総合病院からです! 早く!」

1 「落ち着いて! なんで、俺に電話を?」

女社員 「ああ、もう……! いいですか? あなたの――」



女社員 「奥様が事故に巻き込まれて、重傷なんです!」







――え?

444: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 21:58:10.95 ID:IJVQ8Gc+0
クレームしかこないのかよwww



445: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 21:59:43.37 ID:6Op/uBMC0

どうやって、あきる野総合病院に向かったのかはわからない。
どうやって、幼稚園にいるブーンを迎えにいったのかも覚えていない。

ただ覚えているのは、息を切らして走っている俺の鼓動。

病院に着くと、嫁は既に手術室に運び込まれていた。

446: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:00:02.48 ID:krx6XXL+O
何という急展開

447: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:00:14.70 ID:CPQ9FKHhO
嫁は俺の嫁

448: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:01:15.38 ID:RD09dzG90
嫁ー、死ぬなー(´;ω;`)ブワッ



449: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:01:38.54 ID:6Op/uBMC0

1 「先生!? 妻は、妻は無事なんですか!?」

ダイジョーブ博士 「ミーに任せておけば安心で〜す!」

(;^ω^)「本当にママは助かるのかお!?」

ダイジョーブ博士 「手術の成功率は100%で〜す」

451: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:02:24.51 ID:jr5jR1Ut0
博士wwwwwwwwwwww

452: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:03:01.05 ID:AEfofvCR0
ダイジョーブ博士wwwwwwwwwwwwww

453: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:03:21.13 ID:V+8ayMLT0
殺すなよ,絶対に殺すなよ!!

454: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:03:28.93 ID:RD09dzG90
博士wwwwwwww

455: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:04:12.42 ID:4FUf9qXx0
/(^o^)\



456: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:05:11.49 ID:6Op/uBMC0

1 「良かった! 本当に大丈夫なんですね……?」

ダイジョーブ博士 「任せておいてくださ〜い」

( ;ω;)「ママ……ママ……」

ダイジョーブ博士 「ユー! 泣かない! ユーのママはミーが助けるから、笑顔で迎えてやりなさ〜い!」

( ^ω^)「……わかったお!」



――院長室

看護士 「院長……。本当にあの方は助かるんですか?」

ダイジョーブ博士 「本当のことを言うと成功率は20%で〜す……」

看護士 「ならっ、なぜっ……!」

ダイジョーブ博士 「ミーは子供の悲しむ姿が嫌いなので〜す……」

看護士 「……」

457: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:05:36.91 ID:V+8ayMLT0
ダイジョーブ博士 「手術の成功率は100%で〜す」
〜のとこになんかボソボソッっていってそうな予感

458: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:05:48.40 ID:XlTuTCEBO
100%とか…なんという死亡フラグ…

459: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:06:14.96 ID:5HEMjnPA0
博士良い人、博士だけど



461: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:09:25.60 ID:6Op/uBMC0

看護士 「絶対助けましょう……」

ダイジョーブ博士 「もちろんで〜す……」

看護士 「それでは」

ガチャ……

ダイジョーブ博士 (ミーは今とても怖い。手術を失敗したらと思うと……)

ダイジョーブ博士 (勇気がほしい。勇気がほしい)

ダイジョーブ博士 (なんか、>>475の書き込み時間の末尾が、00〜20ならいけそうな気がするね)

ダイジョーブ博士 「はっ、なにを考えてるんだミーは……」


――廊下

1 (頼む、世界中のみんな! 嫁を助けてくれ……)

( ;ω;)(ママを、ママを助けてほしいお……)


―― た の む か ら 嫁 を た す け て く れ !

464: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:10:08.94 ID:AYGsZzrY0
ダイジョーブ博士じゃあ・・・・

466: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:10:16.38 ID:5HEMjnPA0
まてまてまて

469: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:10:46.58 ID:LiJ+f2Fa0
無理www

473: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:11:12.36 ID:UdGP8sm10
なるほど、2割w

474: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:11:21.09 ID:R4FC06K70
ksk

475: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:11:22.46 ID:4FUf9qXx0
ksk

477: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:11:27.54 ID:a1wjB8q10
これは怖い

478: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:11:32.32 ID:LiJ+f2Fa0
確立関係なしで助かる

479: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:11:36.83 ID:5HEMjnPA0
っぁあぁぁあああああああああああああああああ

480: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:11:46.86 ID:4FUf9qXx0
悔やんでも悔やみきれない

481: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:11:50.52 ID:+GNt+jzm0
オワタ\(^o^)/

482: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:11:56.57 ID:LiJ+f2Fa0
うわああああああああ

483: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:11:56.67 ID:R4FC06K70
>>475
>>475
>>475

486: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:12:49.74 ID:IJVQ8Gc+0
ああ……

487: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:13:14.08 ID:Bw/xBtQ8O
俺メガザル唱える!

488: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:13:15.39 ID:jr5jR1Ut0
安価って474だよな?

な?

489: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:13:42.15 ID:LiJ+f2Fa0
>>488
そうだったよな?よな?



490: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:14:44.69 ID:6Op/uBMC0

ダイジョーブ博士 「なんかだめそうな気がしますね〜。でも行くしかない!」

――そして、手術は始まった

491: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:15:01.82 ID:LiJ+f2Fa0
ひいいいいいいいいいいいいいいい

492: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:15:34.77 ID:HJmV/ZeE0
これはオワタ

495: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:16:23.07 ID:AYGsZzrY0
科学ノハッテンニハトウトイ犠牲ハツキモノデース

497: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:16:54.15 ID:J4qQPhy/0
なんて事だ…
安価神様はなんて残酷なんだ(;A;)

498: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:16:56.99 ID:RD09dzG90
いやああああああ/(^o^)\

500: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:17:25.41 ID:Vi99CO0hO
奇跡が起こるはずだ・・・

501: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:17:51.28 ID:LiJ+f2Fa0
このままじゃ酷いよ・・・



503: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:19:06.55 ID:6Op/uBMC0

これは後から、執刀した先生から聞いた話だが、すごく大変な手術だったらしい。
何度も何度も、嫁の体にメスを入れて、心臓に電気を流して、人工的な酸素を与えて。
色々と、効果的なものをしたらしい。

その間、嫁は麻酔で、というより意識が無いに近かったから、ほとんど痛みは感じてなかったらしい。
まあ、その医者はすごく良い腕前で、そいつが助けられなければ、誰にも不可能だって言われてて――



そんなのは――
そんなのは――






1 「どうでもいいんだよ……」

505: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:19:53.88 ID:5/jojzoDO
それでもBJなら…

506: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:19:56.99 ID:LiJ+f2Fa0
・・・・・・・・・・・

507: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:20:27.86 ID:uar7NubcO
嫌な予感が……



548: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/28(火) 22:31:42.27 ID:6Op/uBMC0

1 「助からなきゃ……意味ないんだよ」

1 「くそっ……」

( ^ω^)「……嘘だお?」

ダイジョーブ博士 「残念ながら――力及ばず……」

(♯^ω^)「嘘つくなお! ママは死なないお!」

1 「そうだな、そうだなブーン。今はまだ眠ってるだけだよな……」


――またしても世界は、俺の味方をしてくれなかったようだ





621: 503→548の続き :2007/08/29(水) 09:25:09.15 ID:mJUbvYUe0

――1の家

1 「……」

(;^ω^)「……」

1 「……」

(;^ω^)「……」

1 「……」

(;^ω^)「……トーチャン」

1 「……」

(;^ω^)「……」

622: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/29(水) 09:26:05.65 ID:xkzYl6Ox0
無言ww



625: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/29(水) 09:30:13.64 ID:mJUbvYUe0

1 「……」

( ^ω^)「……」

1 「……」

( ^ω^)(なんとかしないと……今はブーンが頑張らないと)

( ^ω^)(ママが死んだのは……すごく悲しい。でも、僕たちは生きてるんだお)

( ^ω^)(このままだと、トーチャンもいなくなっちゃいそうで……)

1 「……」

( ;ω;)ブワッ 「な、なんか音楽でもかけるお!」


カチッ サー

♪私の〜お墓の〜前で〜 泣 か な い で く だ さ い 〜 !


(;^ω^)「あばばばばば」

1 「……」



626: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/29(水) 09:35:52.50 ID:mJUbvYUe0

カチッ ……シーン

(;^ω^)(なんてこったい\(^0^)/)

1 「……」

(;^ω^)「い、今のは間違いだお! 本当はこっちだお!」

カチッ サー

♪ハートを磨くっきゃない! きれいに磨くっきゃない!今より誰より輝いて射止めてやる〜


(;^ω^)(なんか知らないけど、雰囲気にそぐわないお)

(;^ω^)「ま、また間違えたお! 今、違う曲に……」


1 「……いや、そのままでいい」

(;^ω^)「え?」

1 「……それが聞きたいんだ」

( ^ω^)「……わかったお」



628: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/29(水) 09:44:14.91 ID:mJUbvYUe0

♪やるじゃんなかなかやるじゃん やるじゃんあいつ
 パチパチッと火花飛ばしてみるか
 
 あいつが振り向いたとき 勝負はついた
 恋の始まりとは 知らずに落ちていた

 なんて不思議な目をするんだ Baby
 まるですべて 僕のすべて お見通し

 だけど素敵に優しくって 僕は
 息を 止めたよ

 ハートを磨くっきゃない……


1 「……」

( ^ω^)「……」

1 「……ウッ」

(;^ω^)「ど、どうしたんだお!」



630: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/29(水) 09:52:12.10 ID:mJUbvYUe0
1 「このCDな、嫁からはじめて貰ったやつなんだ……」

( ^ω^)「そうなのかお……」

1 「……」

* * * * *

シクシク ……ヒックッヒック ウエーン

「あんた男でしょ! あんたにはハートが足りないのよ! これあげるから、鍛えてきなさい!」

……ア、アリガトウ

* * * * *

1 「……ふっ」

( ^ω^)「話してくれないのかお?」

1 「話してほしいの?」

( ^ω^)「いや、無理しなくていいよ」

1 「そ、そうか……」



1 (だが断る! って言いたかったのに……)

631: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/29(水) 09:53:54.39 ID:xkzYl6Ox0
全俺が泣いた



戻る次のページ