( ^ω^)俺がブーンを育てるようです

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/23(金) 16:26:18.21 ID:2n+1nJ/H0

冬。
剥き出しの顔を、びしびしと寒風がいじめる。

しかしそんな気候にも関わらず、外には意外と人も多い。
この老人もその内の一人。

/ ,' 3 「……やっと着いたのう」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/23(金) 16:29:06.87 ID:2n+1nJ/H0

そう呟く老人。
その前には小さな病院。しかし、いつも開放されているドアには一枚張り紙がしてある。

「三日間休業」

と。

老人はそれを見ると、やれやれと溜め息をつく。
そしてその病院に背を向け、この寒い中ゆっくりと来た道を戻りだした。



( ^ω^)俺がブーンを育てるようです 〜それからのお話〜



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/23(金) 16:34:08.97 ID:2n+1nJ/H0

繁華街に店を構える、ある飲食店。
そこに懐かしの面々が揃っていた。

( ´∀`) 「ひさしぶりモナ」

川 ゚ -゚) 「お、やっと来たか」

('A`) 「待ってたんだぜ」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/23(金) 16:36:35.70 ID:2n+1nJ/H0

( ´∀`) 「こうやって集まるのも、いつ以来モナ?」

川 ゚ -゚) 「さあ、どれくらいだろうな」

('A`) 「もう十年くらいかねぇ」

かつては共に走りこんできた仲間たち。
しかし時間の流れには逆らえず、それぞれが歳相応の身なりで落ち着いていた。



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/23(金) 16:39:49.92 ID:2n+1nJ/H0

( ´∀`) 「あ、コーヒーとケーキとアップルパイ一つ」

どっしりとした体格だが、相変わらず可愛らしい顔のモナー。

川 ゚ -゚) 「その年齢でまだそんなに食べるのか」

高校時代から美人であったが、更に色っぽさの加わったクー。

('A`) 「そーいやブーンは?」

少しばかり体格も良くなり、少しばかり日焼けして健康的なドクオ。

みなそれぞれの道を歩んでいることを表していた。



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/23(金) 16:44:00.46 ID:2n+1nJ/H0

川 ゚ -゚) 「ブーンはまだ着てないな」

( ´∀`) 「そういやブーンのところに子供が生まれたらしいモナ」

('A`) 「情報おせーよ。もう四歳だってさ。顔は見たことないけどな」

川 ゚ -゚) ( ´∀`) ('A`) (ツンとブーンの子供ねぇ……)



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/23(金) 16:47:15.81 ID:2n+1nJ/H0

|     ξ゚听)ξ+( ^ω^)=( ^凵O)パパー!                 |
|                                            |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
              ('A`)

('A`) (なかなか元気の良さそうな男の子かなぁ……)

('∀`) (一目見てえなぁ)



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/23(金) 16:50:25.75 ID:2n+1nJ/H0

|     ξ゚听)ξ+( ^ω^)=ξ^ω^)ξパパー!               |
|                                            |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
              ( ´∀`)

( ´∀`) 「……」

( ´∀`) (ツン、ご愁傷様だモナ)

( ´∀`) (そしてまたまたネタを先読みか。全く成長しないモナ……)



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/23(金) 16:54:20.12 ID:2n+1nJ/H0
           /´    ヽ       /、   ヽ
           | /    |     /  /    |
       .    |     .|_lヽlヽ, | ,/ .    |  パパー ダッコー
           |      |  ´Д`ヽ/ ノ    ,|
       .    |     |     |      丿
           ノヽ`   ノヽ      `   /
          /   ,/ソ         \ /
         (       ,/    `´   |
          \   イ  ´         |
           \  ヽ \    八  ノ
             ヽ    ` ー ´人` /
              \     / ´,、ヽノ
             ノ⌒    /      |
            /            ノ_
            | ノ     ヽ    丿 \
         /⌒l |.          /     \
         /  l,丿 ,       っ     .  \
        |  /  ´      /⌒`l        \
       丿 /   ,     ./   ヽ   ヽ    |
      /  |,   |    /      )\      ヽ
      ヽ ノ    ヽ__,/      . (  _\_     |
      (_)__)|___,/          (__)_)_)ヽ、__/                        
|                                            |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
             川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚) (こんな感じか……?)

川 ゚ -゚) 「なかなかストイックでパワフルじゃないか!」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/23(金) 16:58:31.74 ID:2n+1nJ/H0

('∀`) ヘラヘラ

川 ゚ ー゚) ニヤニヤ

('∀`) 「早く見たいなー」

川 ゚ ー゚) 「そうだな」



( ´∀`) 「……」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/23(金) 17:01:04.01 ID:2n+1nJ/H0

―― 一方

ドタバタドタバタ

(;^ω^) 「おっおっお!」

ξ゚听)ξ 「どうしたの? そんなに慌てて」

(;^ω^) 「待ち合わせの時間、三時間間違えてたお!」

ξ゚听)ξ 「それってやばいんじゃない?」

( ^ω^) 「やばいどころじゃないお! もう行くお!」



26: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 17:04:05.06 ID:2n+1nJ/H0

ξ゚听)ξ 「あ、ちょっと待って! ちょっと……」

バタン!

ξ゚听)ξ 「行っちゃった……」

ξ゚听)ξ 「今日はお義父さんもいないし……。どうしよう」


「「 ウイィィィィィィィィアアアアアアアアアアア!!! 」」

ξ゚听)ξ 「……早速か」



31: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 17:07:06.04 ID:2n+1nJ/H0

タッタッタッタッタ

( ^ω^) 「やっほー、ブーンだお!」

( ^ω^) 「簡単なあらましを説明するお!」

( ^ω^) 「今日から三日間、社会人の僕も休みがとれたお!」

( ^ω^) 「それを利用して懐かしい面々に会いにいくんだおー!!」

( ^ω^) 「ハッ、そろそろ早くしないと……」

タッタッタッタッタッタ! ポトッ



34: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 17:09:53.46 ID:2n+1nJ/H0

――場面戻って飲食店

('A`) 「にしてもブーン遅いな……」

( ´∀`) 「時間間違えてるんじゃないかモナ?」

川 ゚ -゚) 「……あれじゃないか?」
         


( ^ω^) 「うひwww うひひwwwwww」

( ^ω^) 「うひひひひひひwwwwwww」


('A`) 「確かにあれはブーンだ。なんかめっちゃ笑ってるけど……」

( ´∀`) 「どうしたんだろうモナ」



36: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 17:12:48.45 ID:2n+1nJ/H0

( ^ω^) 「うひひひひひひwwwww」

ヒソ……ヒソ……

( ^ω^) (今月の小遣いが入ってる財布……落としちまったお)

( ^ω^) 「うひゃひゃひゃひゃひゃwwwww」

( ;ω;) 「ひゃっ、ひゃっ……うっうっ」


('A`) 「今度は泣き出したぞ……」

川 ゚ -゚) 「しばらく様子を見てよう」



38: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 17:15:36.36 ID:2n+1nJ/H0

( ^ω^) (これで一ヶ月間、文無し生活かお)

( ^ω^) (あのツンがもう一度小遣いくれるわけないし……)

( ^ω^) (……)


    |
   \  __  /
   _ (m) _ピコーン
      |ミ|
    /  `´  \
    (^ω^)
     ノヽノヽ
       くく



40: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 17:18:58.25 ID:2n+1nJ/H0

('A`) 「なんかもぞもぞやり出したぞ」

( ´∀`) 「なんか口をパクパクいってるモナ」

川 ゚ -゚) 「なら言葉も拾ってみるか」

('A`) 「どうやって?」

川 ゚ -゚)ノ□ 「声を拾うマイク〜(水田わさびなんて認めない)」

( ´∀`) 「そんなものどうやって……」

川 ゚ -゚) 「よくガチャガチャにあるじゃないか」



42: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 17:22:22.25 ID:2n+1nJ/H0

( ^ω^) 「これから会う三人に金を工面してもらうお!」

( ^ω^) 「でも、ただでは金を出さない連中だお……」

( ^ω^) 「こうなったらお涙頂戴でいくお!」

( ^ω^) 「我ながら名案だお! うひひひひひwwwwww」



川 ゚ -゚) 「だとさ」

('A`) 「……」

( ´∀`) 「……」



45: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 17:26:42.63 ID:2n+1nJ/H0

ウイーン

いらっしゃいませー!!

( ^ω^) 「おいすー! みんな久しぶりだお!」

('A`) 「ん、あ、ああ」

( ´∀`) 「……おう」

川 ゚ -゚) 「……」

( ^ω^) 「なんでみんなよそよそしいんだお?」



47: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 17:30:36.45 ID:2n+1nJ/H0

( ^ω^) 「ドクオ! 格好よくなってるお〜」

('A`) 「あ、ありがとう」

( ^ω^) 「モナーもすっかり貫禄がついたお!」

( ´∀`) 「……モナ」

( ^ω^) 「クーも相変わらず美人だおwwww」

川 ゚ -゚) 「ほ、褒めても福沢諭吉なんか出さないんだからね!!」

(;^ω^) 「!?」

('A`) (先制攻撃か……)



50: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 17:33:26.73 ID:2n+1nJ/H0

( ^ω^) 「みんなどうしたんだお! 久しぶりに会ったのに……」

( ^ω^) 「みんな、ブーンのこと嫌いになったのかお……?」

( ;ω;) 「そうなのかお……?」

('A`) 「……っ」

(;´∀`) 「……」

川 ゚ -゚) 「……(笑)」



51: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 17:38:06.31 ID:2n+1nJ/H0

( ;ω;) 「友情とはかくも儚いものだお……」

('A`) 「くっ、そ、そんなわけねぇだろ!」

( ´∀`) 「お前と一緒に走ったグランド、忘れるわけないモナ!」

( ^ω^) 「そ、そうかお!?」

('A`) 「当たり前だ!」

( ^ω^) 「う、うれしいお! そんなみんなのために今日は手紙を書いてきたお!」



53: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 17:43:54.58 ID:2n+1nJ/H0

三人へ
      /⌒ヽ
      ( ^ω^)/ ̄/ ̄/
      ( 二二つ / と)
       |   /  /  /
       |    ̄| ̄ ̄

いつもばかやってけんかしてたけど
      /⌒ヽ
      ( ^ω^)/ ̄/ ̄/
      ( 二二つ / と)
       |   /  /  /
       |    ̄| ̄ ̄

やっぱりお前らとはいつまでも友達だお……
      /⌒ヽ
      ( ;ω;)/ ̄/ ̄/
      ( 二二つ / と)
       |   /  /  /
       | ω ̄| ̄ ̄



57: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 17:47:24.91 ID:2n+1nJ/H0

( ´∀`) 「ブーン!!」

('A`) 「ブーン!!」

( ^ω^) 「みんな!!」

( ´∀`) 「俺らいつまでも友達だモナ!」

('A`) 「そうだな!」

( ^ω^) 「そうだお! だから……」





( ^ω^) 「ちょいと五万円ばかり貸してくれないかお?」



61: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 17:53:05.48 ID:2n+1nJ/H0

('A`) 「……」

( ´∀`) 「……」

川 ゚ -゚) 「ちんこ出しながら手紙読む奴には貸したくないな」

( ^ω^) 「ですよねー」



62: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 17:55:55.24 ID:2n+1nJ/H0

――三十分後

('A`) 「で、お前ら今なにやってんの?あ、カフェラテ一つ」

( ´∀`) 「モナは体育の教師をやってるモナ!あ、東京ワッフル一つ」

川 ゚ -゚) 「ほう、それはなかなか面白そうだな。あ、スーパーウルトラ大車輪おにぎり一つ」

( ;ω;) 「以上ですお……」

ウエイトレス 「かしこまりました」



( ´∀`) 「あれ、ブーンはなにも食べないモナか? ブーンの奢りなんだから食べるといいモナ」

( ;ω;) 「すいませんでしたお……」



64: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 17:58:47.20 ID:2n+1nJ/H0

( ´∀`) 「ま、仕切りなおすモナ」

('A`) 「そうだな。ひさしぶりの再開ですしね」

川 ゚ -゚) 「そうだな!」

( ^ω^) 「だお!」


久しぶりの再開。
ちょっとした同窓会の三日間が幕を開けたようです。



66: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:01:40.82 ID:2n+1nJ/H0

( ´∀`) 「それで子供っていうのは案外言うこと聞かないんだモナ」

('A`) 「俺らもそうだったんじゃないかwww? 大人になってからわかる子供のうざさwww」

川 ゚ -゚) 「そーいえばブーンには子供がいるそうじゃないか」

( ^ω^) 「そうだお! 全然手の掛からない、いい子なんだお!」

('A`) 「今度連れてきてくれよ。ところでみんな結婚はしたのか?」



68: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:05:06.41 ID:2n+1nJ/H0

( ´∀`) 「もちのロンだモナ」

川 ゚ -゚) 「ああ、子供はいないがな」

( ^ω^) 「ツンとは今でもラブラブですおwwwww」

('A`) 「……」



('A`) (やっぱり俺はドクオか……)



71: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:07:19.93 ID:2n+1nJ/H0

( ´∀`) 「てことはクーは専業主婦モナ?」

川 ゚ -゚) 「そういうことになるな。夫の外出中は暇でたまらんぞ」

('A`) 「そうゆうときはなにしてんだ?」

川 ゚ -゚) 「なんもしてないよ。だからちょっと私寂しいの……」

川 ゚ -゚) 「誰か寂しい人妻の相手をしてくれませんこと……」

( ^ω^) ムクムク (息子がwwww やばすwwww)

('A`) ムクムク

( ´∀`) モグモグ



75: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:10:39.84 ID:2n+1nJ/H0

( ^ω^) 「ドクオは今なにしてんだお?」

('A`) 「俺は……大学で陸上教えてるよ」

( ´∀`) 「現役時代は日本を制覇しかけたモナね」

川 ゚ -゚) 「高校から始めて、まさかあんなに伸びるとは思わなかったな」

('∀`) 「へへ……」



( ^ω^) (なんだかんだいって、みんな今でも頑張ってるお……)



76: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:13:12.98 ID:2n+1nJ/H0

――それから二時間後

( ^ω^) 「それじゃあそろそろおいとましますかお」

('A`) 「おいおい、これから飲みにいくんだろうが」

( ^ω^) 「嬉しいけど、妻と子供が帰りを待ってるお」

( ´∀`) 「いいお父さんモナー。その姿勢をいつまで続けられるかモナ」

川 ゚ -゚) 「じゃ、いつかまた飲もうじゃないか」

( ^ω^) 「だおwww それじゃ、ばいぶー!」



78: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:15:16.83 ID:2n+1nJ/H0

テクテクテク……

( ^ω^) 「楽しかったおー」

( ^ω^) 「お、お土産でも買っていくかお……」

マイドアリー!
サンビャクマンエンニナリマス!

( ^ω^) 「そういや財布ないんだったお」

( ^ω^) 「……」



79: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:17:20.47 ID:2n+1nJ/H0

――ブーンの家

( ^ω^) 「ただいまおー!」

ダダダダダダダダダダダダダ!

ミセ*゚ー゚)リ 「パパー! お帰りなさい!!」

( ^ω^) 「おっおっおwww ミセリちゃん、ただいまだおー。お出迎えありがとうだお」

ミセ*゚ー゚)リ 「うん! ミセリ頑張ったの! 階段下りるの大変だったの!」

( ^ω^) 「そうかおwww じゃあ一緒にママのおいしいご飯食べるお」

ミセ*゚ー゚)リ 「うん!」



84: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:20:18.05 ID:2n+1nJ/H0

ガチャ

( ^ω^) 「ツン、ただいまおー」

ξ゚听)ξ 「あ、お帰りなさい」

( ^ω^) 「さ、ツンのおいしいご飯食べるおー!!」

ξ゚听)ξ 「もう、ブーンったら」

ミセ*゚ー゚)リ 「ねーねー、パパ。お土産は?」

( ^ω^) 「お?」



87: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:24:25.98 ID:2n+1nJ/H0

( ^ω^) 「お! そういやお土産お土産」

ミセ*゚ー゚)リ 「パパ、いつもありがとー! 今日はなにかなー?」

( ^ω^) 「おっおっおwww 今日のお土産は……」



( ^ω^) 「なにもないお!!」


ミセ*゚−゚)リ 「……」

( ^ω^) 「……」



88: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:27:11.81 ID:2n+1nJ/H0

ミセ*゚−゚)リ ボソ 「はい、しらけた〜……」

(;^ω^) 「ミ、ミセリちゃん!? なんか言ったかお!?」

ミセ*゚ー゚)リ 「ううん! いつも買ってくれるわけないもんね! ミセリのバカー」

( ^ω^) 「おっおっおwww パパも悪かったお。次は必ず買ってくるお」

ミセ*゚ー゚)リ 「うん、ありがとー!」


ξ゚听)ξ 「……」



90: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:29:35.39 ID:2n+1nJ/H0

ξ゚听)ξ 「はい、ご飯はよく噛んで食べましょう!」

( ^ω^) 「今日もママに感謝だお! それじゃあ――」

ミセ*゚ー゚)リ 「いただきまーす!!」

モグモグ ムシャムシャ モグモグ
パクパク オイシー!
ハム、ハフハフ、ハムッ!

( ^ω^) (幸せってこうゆうことかお……)



91: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:33:17.11 ID:2n+1nJ/H0

――その晩

( ^ω^) 「ツン、ちょっといいかお?」

ξ///)ξ 「な、なによ! 今晩はだめだからね!!」

(;^ω^) 「そうじゃないお。実は僕の陸上シューズの紐が切れてるんだお」

ξ゚听)ξ 「……」

( ^ω^) 「ツン、切っちゃったなら直しておいてほしいお」



94: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:35:36.92 ID:2n+1nJ/H0

ξ゚听)ξ 「……」

( ^ω^) 「……ツン?」

ξ゚听)ξ 「私じゃないわ」

( ^ω^) 「紐は引きちぎられてたお。あれは大人の力じゃないと無理だお。今日は親父もいないし……」

ξ;凵G)ξ 「私じゃないって言ってるでしょ!!」

(;^ω^) 「!?」



95: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:38:50.82 ID:2n+1nJ/H0

(;^ω^) 「で、でも……親父もいないしミセリじゃできないし」

ξ;凵G)ξ 「……ミセリよ」

(;^ω^) 「お?」

ξ;凵G)ξ 「あの子、あなたの前じゃ猫かぶってるの」

(;^ω^) 「……」



100: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:42:19.38 ID:2n+1nJ/H0

ξ;凵G)ξ 「いつもそう。あなたもお義父さんもいないと……」

( ^ω^) 「……」

ξ;凵G)ξ 「もう私母親としてやっていける自信がないわ……」

(;^ω^) (思ったより、大問題だお)

( ^ω^) 「ねえ、ツン……」



104: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:44:23.14 ID:2n+1nJ/H0

ガチャ

( ^ω^) 「ミセリちゃーん」

ミセ*゚ー゚)リ 「なあに、パパ」

( ^ω^) 「もう九時だお。そろそろ寝なさいお」

ミセ*゚ー゚)リ 「うん!」

( ^ω^) 「パパはこれから出かけるから、早く寝るんだお!」

ミセ*゚ー゚)リ 「はーい!おやすみなさーい!」

タッタッタッタ!



( ^ω^) 「部屋にいったかお……。よし、いってきますおー!!」

ガチャ……バタン



108: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:47:10.24 ID:2n+1nJ/H0

( ^ω^) 「寒いおー」

( ^ω^) 「さ、トイレの窓から家に侵入……」

ガタガタ ヒョイ

( ^ω^) 「せいこーだおwww さ……」



「「 ユゥゥゥゥゥゥゥゥゥアッァァァァァァァァァーーーー ショック!! 」」


(;^ω^) 「!?」



116: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:50:27.16 ID:2n+1nJ/H0

――その頃、リビング

♪僕はラオウ〜 ラ王じゃないよ〜 ラオウだよ〜

ミセ*゚ 0゚)リ 「イエス!! アー!!」

ξ;゚听)ξ 「ミセリ!! ミセリ!!」

ミセ*゚Д゚)リ 「ホワット!? ビッチ!!」

ξ;゚听)ξ 「やめなさい、近所迷惑でしょ!!」

ミセ*゚ー゚)リ 「近所迷惑? なにそれ? アイ、ドント、ノォォォォォォォォゥ!!」



(;^ω^) (正直予想以上ですた……)



118: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:53:52.84 ID:2n+1nJ/H0

♪リーングーニーライトニングイズランニンング!!

ミセ*゚Д゚)リ 「レッツゴー!! 筋肉マンコー!!」

ξ;凵G)ξ 「うう……」

ガチャ

( ^ω^) 「なにしてるんだお!!」

ミセ*゚ー゚)リ 「!!」



122: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:55:58.43 ID:2n+1nJ/H0

ミセ*゚ー゚)リ 「パパ、違うの! これは……」

(#^ω^) 「どうもこうもないお!! 近所迷惑だってママが言ったお!!」

ミセ*゚ー゚)リ 「でも……」

(#^ω^) 「ママが苦しんでるんだお!! その気持ちをわかってるのかお!?」

ミセ*゚ー゚)リ 「知らない!! ママなんて勝手に苦しんで、放っておけばいいのよ!!」

(#^ω^) 「ミセリ――……お」



126: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:58:26.71 ID:2n+1nJ/H0

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

1 「……」

( ^ω^)「ふぃ〜、疲れたおwww 幼稚園とか下らなすぎワロタwww」

1 「……」

( ^ω^)「お? どうしたお? 最近、嫁とチョメチョメできなくてたまってるのかおwww」

1 「……なあ、ブーン」

( ^ω^)「お?」



129: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 18:59:48.48 ID:2n+1nJ/H0

1 「もし、自分の身近な人が苦しい目にあってたらどうする?」

( ^ω^)「知るかおwww 弱いやつは放っておけおwww」

1 「そうか……」


バキッ

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *



131: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 19:01:34.58 ID:2n+1nJ/H0

(#^ω^) 「……」

ミセ*;−;)リ 「……」

( ^ω^) 「……」

ミセ*;−;)リ 「……」

( ´ω`) 「もう寝なさいお……」

ミセ*;−;)リ 「……ふん」

タタタタタタタタ!



133: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 19:03:01.26 ID:2n+1nJ/H0

ξ;凵G)ξ 「ブーン……」

( ^ω^) 「お?」

ξ;凵G)ξ 「私、もうだめ。やっていけないわ」

( ^ω^) 「ツン、もう少しだけ待って欲しいお。もう少しだけ……」

ξ;凵G)ξ 「とりあえず、今日はもう寝ます」

( ^ω^) 「……」



138: ◆bAt3E3sVXo :2007/11/23(金) 19:05:47.80 ID:2n+1nJ/H0

( ^ω^) (どうするかお……)

( ^ω^) (とりあえず、明日は中学時代の同級生と会って……)

( ^ω^) 「……」

( ^ω^) 「親って大変だお……。もう寝るかお」








( ^ω^)俺がブーンを育てるようです 〜それからのお話〜

一日目 おしまい



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