( ^ω^)俺がブーンを育てるようです
- 3: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 16:37:31.26 ID:nQxkOY9M0
( ^ω^)俺がブーンを育てるようです 〜それからのお話〜 最終日
- 4: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 16:40:15.03 ID:nQxkOY9M0
チュンチュン……
…て……きて
( ´ω`) 「うーん、うーん。僕はセガールじゃありませお」
…きて!……おきて!
( ´ω`) 「尺八プレイ!? 今は遠慮しておきま……す……スピー」
ミセ*゚ー゚)リ 「パパ、起きて!!」
(;^ω^) 「ぶひっ!」
- 7: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 16:42:17.21 ID:nQxkOY9M0
ミセ*゚ー゚)リ 「今日も早起きして、出かけるんでしょ?」
( ^ω^) 「おー、そうだったお」
ミセ*゚ー゚)リ 「早く起きないと、遅れちゃうよ??」
( ^ω^) 「おっおっお。ミセリ、ありがとうだお」
ミセ*゚ー゚)リ 「うん! ところで、尺八プレイってな〜に?」
(;^ω^) 「どこでそんな言葉を……」
ミセ*゚ー゚)リ 「パパの寝言」
( ^ω^) 「……」
- 11: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 16:44:14.77 ID:nQxkOY9M0
( ^ω^) 「ツン、おはようお」
ξ゚听)ξ 「おはよう」
ミセ*゚ー゚)リ 「ママ、ちゃんと起こしてきたよ」
ξ^ー^)ξ 「ミセリちゃん、ありがとう。さ、朝ごはんにしましょう」
ミセ*゚ー゚)リ 「うん!!」
( ^ω^) (……いつも通り、仲の良い僕らだお)
ミセ*゚ー゚)リ 「ママ、尺八プレイってなに?」
ξ゚听)ξ 「……」
( ^ω^) 「……」
- 13: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 16:46:22.31 ID:nQxkOY9M0
ξ゚ー゚)ξ 「ミセリちゃん、どこでそんな言葉覚えたの?」
(;^ω^) (目が笑ってないお……)
ミセ*゚ー゚)リ 「んーとね、パパの寝言」
ξ゚ー゚)ξ 「そう! ママ、高卒だからよくわからないわ。ね、パパ?」
(;^ω^) 「そ、そうだお。パパも、気持ちいいことなんだってことは知らないお!」
ミセ*゚ー゚)リ 「気持ちいいことなの?」
ξ゚ー゚)ξ 「……パパ」
(;^ω^) 「……」
- 14: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 16:48:37.71 ID:nQxkOY9M0
(#) ω(#) 「いつも通り、仲の良い……」
ミセ*゚ー゚)リ 「ごちそうさまでした!」
ξ゚听)ξ 「ごちそうさま。ちゃんとお皿を水につけるのよー」
ミセ*゚ー゚)リ 「うん!」
(#) ω(#) 「歯磨きも忘れるなおー」
ミセ*゚ー゚)リ 「うん!」
タタタタタタ……
- 16: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 16:50:52.52 ID:nQxkOY9M0
ξ゚听)ξ 「ブーン、今日は誰と会ってくるの?」
( ^ω^) 「小学校の同級生だお」
ξ゚听)ξ 「そう……」
( ^ω^) 「あの二人とは、いつもやんちゃしたもんだお。運動会のときなんか……」
ξ゚听)ξ 「ねえ、ブーン」
( ^ω^) 「お?」
- 17: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 16:53:03.20 ID:nQxkOY9M0
ξ゚听)ξ 「今日は、早く帰ってこれないかしら?」
( ^ω^) 「……なんでだお?」
ξ゚听)ξ 「とくになんでって言うわけじゃないけど……」
( ^ω^) 「……僕にとって久しぶりの再会なんだお。今日は大事な日なんだお」
ξ゚听)ξ 「……ごめんなさい」
(; ^ω^) 「そ、そこまで気にしなくてもいいんだお!」
ξ゚听)ξ 「……うん」
(;^ω^) 「……」
- 18: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 16:55:06.71 ID:nQxkOY9M0
ξ゚听)ξ 「今日は何時くらいに帰ってくる?」
( ^ω^) 「明日は仕事もあるし、十時くらいには帰ってくるお」
ξ゚听)ξ 「そう、わかったわ」
( ^ω^) 「よろしくだお。じゃあ行ってくるお」
ξ゚听)ξ 「忘れ物ない?お財布もった?」
( ^ω^) 「大丈夫だお、行ってきますお」
ξ゚听)ξ 「……いってらっしゃい」
ガチャ…バタン
- 23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/12(土) 17:00:57.24 ID:nQxkOY9M0
ξ゚听)ξ 「……いってらっしゃい、ブーン」
ξ゚听)ξ 「……」
パタパタパタパタ
ミセ*゚ー゚)リ 「ママ」
ξ゚听)ξ 「ミセリ……」
- 24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/12(土) 17:01:12.47 ID:nQxkOY9M0
ミセ*゚ー゚)リ 「どうだった?」
ξ゚听)ξ 「……ごめんなさいね」
ミセ*゚ー゚)リ 「うん、しょうがないよ」
ξ゚听)ξ 「それじゃあ、したくしよっか?」
ミセ*゚ー゚)リ 「うん……」
ξ゚听)ξ 「……」
- 29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/12(土) 17:04:32.80 ID:nQxkOY9M0
―― あきる野小学校
( ^ω^) 「おー、懐かしいお」
( ^ω^) (まだ二人は来てないみたいだお)
( ^ω^) (小学校……色々なことがあったお)
- 33: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:07:46.04 ID:nQxkOY9M0
* * * * * * * * * * * *
眉毛 「お! ブーン君おはよーだゾ!」
( ^ω^)「し○ちゃん、おはよーだお!」
眉毛母 「どうも〜、おはようございます」
1 「あ、これはどうも。お初におめにかかります」
眉毛母 「この子達もとうとう小学生なんて……」
1 「段々と成長していくんですね」
- 34: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:09:49.69 ID:nQxkOY9M0
1 「お! 二人とも、引率者はきっと美人だぞ」
眉毛 「それじゃあ行って参ります〜。お土産買ってきてね〜!」
( ^ω^)「僕も行って来ますお!」
眉毛母 コケッ「でぇあぁぁ」
ハ○リット 「イッチ(一)年生は、こっちだ! イッチ(一)年生は、こっちだぞ!」
眉毛&(♯^ω^)ビキビキ 「どこが美人だ、ごらぁ……」
- 36: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:12:40.96 ID:nQxkOY9M0
- ( ^ω^)「僕の名前は置いといて、あだ名はブーンだお!」
( ^ω^)「特技は……」
''';;';';;'';;;,., ブーン・・・
''';;';'';';''';;'';;;,., ブーン・・・
;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
rっ vymyvwymyvymyvy、
|| mVvvMvyvmVvvmvyvmVvv、
|/⌒ヽ /^ヽ (^^) /^ヽ (^^) /^ヽ(^^)/^ヽ
(^ω^ )(ω^ )/⌒ヽ(^ω^)/⌒ヽ^ω^) ( ^ω)-っ
/⌒ \ | _二二二つω^ )(\ ( ^ω^ )二⊃ /⌒ヽr
⊂二(^ω^ )二ノ /( ^ω^ ) ⊂二\\_/⌒ヽ二二( ^ω^)二⊃
ヽ | (´ ._ノ ヽ /⌒ヽつ \( ^ω^) | /
ソ ) \\⊂二二二( ^ω^ )二二二⊃ ⊂_) ( ヽノ
( < \ レ’\\ ヽ / i ) ノ ノ>ノ
\|\| レ (⌒) | /ノ ̄ レレ
⌒| /
分身の術だお!
- 37: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:14:02.45 ID:nQxkOY9M0
- 眉毛母 「あら、あの子達やっと来たわ」
1 「本当だ。って、うぇぇぇwwww 人多すぎwww」
''';;';';;'';;;,., ザッ
''';;';'';';''';;'';;;,., ザッ
ザッ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy ザッ
ザッ MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
_ ^−^ _ −^ _ヘ _
ザッ / __ / __ __ \ __
/_ _/, __,. _,. ,. ザッ
/⌒゛~ ̄ ̄ ̄\ /⌒゛~ ̄ ̄ ̄\ /⌒゛~ ̄ ̄ ̄\
/ ____|\__\/ ____|\__\ / ____|\__\
|_し ⌒ ⌒ | ̄|_し ⌒ ⌒ | ̄|_し ⌒ ⌒ | ̄
|∴ (・) (・) | |∴ (・) (・) | |∴ (・) (・) | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(6 つ | (6 つ | (6 つ | < ブーン君! し○ちゃん! 面白いね!待ってよ!
| ___ | | ___ | | ___ | \_________
\ \_/ / \ \_/ / \ \_/ /
\___/ \___/ \___/
- 39: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:16:43.51 ID:nQxkOY9M0
1 「こいつら、なに?」
( ^ω^)「みんなクラスの友達だお!」
眉毛 「オラたち人気者なんだゾ!」
眉毛母 「……」
1 「良かったな! さ、帰ろうぜ!」
( ^ω^)「わかったお! し○ちゃん、みんなバイバイだお!」
ΩΩΩΩΩ<ばいば〜い
眉毛 「バイバイだゾ!」
眉毛母 「さようなら〜」
* * * * * * * * * * * *
- 41: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:19:43.08 ID:nQxkOY9M0
( ^ω^) 「しんちゃんとの出会いが始まりだったお……」
眉毛 「なにを独りごと言ってるんですか〜?」
( ^ω^) 「お?」
眉毛 「だゾ」
(;^ω^) 「おおおおおおおおおお!?」
眉毛 「おひさしぶりぶり〜」
( ^ω^) 「本当にしんちゃんかお?」
眉毛 「そうだゾ」
( ^ω^) 「変わりすぎだろ……常考」
- 44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/12(土) 17:21:22.78 ID:nQxkOY9M0
- __
/  ̄ヽ
/'⌒ヽ―'⌒ヽ ヽヽ
/ '⌒ヽ /⌒ヽ | |
/ (0) (0) | |
/ ⌒ヽ <ぞ〜うさん
| ノ
ゝ_ 0 __― ̄ヽ
ノ⌒v  ̄ ̄ ̄ _ノ
\ツ γ~~
ι_―--―_λ
/ )
‘―t-t---t-t
ヽ >、 ヽ >、
∠ノ ∠ノ
BEFORE
- 46: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:22:51.36 ID:nQxkOY9M0
- (`・ー・´川:::
/⌒ 丶' ⌒):::
/ ヽ / /:::
/ /へ ヘ / /l::: <ひさしぶり、なんだゾ
/ \ ヾミ //:::
(__/| \___ノ/:::
〉 /:::
/ y ):::
/ / /:::
/ /::::
/ /:::::
( く::::::::
(\ ヽ:::::
| \ ヽ:::::
| .i:::\ ⌒i::
| /:::: ヽ 〈::
| i:::::: (__ノ:
__ノ ):::::
 ̄(_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
AFTER
- 49: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:25:47.76 ID:nQxkOY9M0
( ^ω^) 「……」
眉毛 「……」
( ^ω^) 「♪あの頃の〜あなたは〜どこへいったのです〜」
眉毛 「……そ、そういえば! いよぅくんは?」
( ^ω^) 「いよぅはまだ来てないお」
眉毛 「いよぅくんも変わってるのかもしれないゾ!」
( ^ω^) 「あの頃のいよぅは、小さかったお……」
- 51: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:28:17.80 ID:nQxkOY9M0
- * * * * * * * * * * * *
ハ○リット 「そんじゃー、次、体育委員」
( ^ω^)ノ 「はいお!」
(=゚ω゚)ノ 「はいだよぅ」
ハ○リット 「よし、じゃあ決まりだ」
( ^ω^)(初めてみる子だお……)
(=゚ω゚) 「よろしくだよぅ! オイラ、いよぅって呼んでほしいよぅ」
(*^ω^)「よ、よろしくだお! 僕はブーンだお!」
ハ○リット (子供は仲良くなるのがはええな……)
ま○こ 「トホホ……あたしゃ一人で、生物飼育係だよ……」
- 53: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:30:33.76 ID:nQxkOY9M0
眉毛 「ホッホ〜イ! ブーン君、一緒に帰るゾ!」
( ^ω^) 「お! 一緒に帰るお! あと、今日は……」
(=゚ω゚) 「オイラも一緒に帰ってもいいかよぅ?」
眉毛 「ど〜ぞど〜ぞ、お友達はいっぱいいたほうが楽しいゾ!」
( ^ω^) 「夢がヒロガリングwwwww」
(=゚ω゚) 「テラGJだおwwwww」
眉毛 「ワーハッハッハッハ!」
- 55: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:32:52.11 ID:nQxkOY9M0
- ヒュウウウウウウウウウウ……
( ^ω^) 「寒いお……」
(=゚ω゚) 「もう冬は嫌いなんだよぅ」
眉毛 「といっても、そろそろ3月だから暖かくなるはずだゾ!」
( ^ω^) 「そしたら、卒業かお……」
眉毛 「さびしいのう……」
(=゚ω゚) 「……なぁ」
( ^ω^) 「ん?」
(=゚ω゚) 「卒業旅行、行かないかよぅ?」
* * * * * * * * * * * *
- 59: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:35:08.09 ID:nQxkOY9M0
( ^ω^) 「でもすごく面白いやつだったおね」
眉毛 「でもまだ小さいかもしれないゾwwww」
(=゚ω゚) 「それは、誰のことを言っているのかよぅ?」
( ^ω^) 「……ちょwwww」
眉毛 「……いよぅ?」
(=゚ω゚) 「久しぶりだよぅ!」
- 62: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:37:24.88 ID:nQxkOY9M0
眉毛 「おしりあいで〜おひさしぶりぶり〜」
(=゚ω゚) 「バカスwwww それより、久しぶりの再会だし」
( ^ω^) 「例の儀式、やるかお?」
眉毛 「おっけーだゾ!」
眉毛 (=゚ω゚) 「「「せーの!!」」」 (^ω^ )
バッ
―― 太陽の光の下、重なり合うは三枚の写真だった。
- 63: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:39:16.46 ID:nQxkOY9M0
( ^ω^) 「いや〜、それにしてもあの頃は楽しかったお」
(=゚ω゚) 「だよぅ。豊島園とか、豊島園とか、豊島園とか」
眉毛 「それしかないのかよ」
( ^ω^) 「二人は今、なにしてるんだお?」
眉毛 「オラは、サラリーマンで営業をやっているゾ」
(=゚ω゚) 「さぞかしもてるんだよぅ?」
眉毛 「いや〜、それほどでも〜」
- 65: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:42:17.50 ID:nQxkOY9M0
眉毛 「いよぅくんは?」
(=゚ω゚) 「オイラは今、いよぅカンパニーっていう企業を経営してるんだよぅ」
( ^ω^) 「社長かお!? すごいお!」
(=゚ω゚) 「といっても、まだまだ小さな会社だよぅ。従業員も、三人ほどの」
眉毛 「それでもすごいゾ……」
( ^ω^) 「二人は結婚は?」
眉毛 「まだだゾ」
(=゚ω゚) 「まだだよぅ」
- 66: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:44:30.21 ID:nQxkOY9M0
眉毛 「ところで、ブーン君は?」
( ^ω^) 「僕は今、整体の個人病院をやってるお。妻子持ちうめぇwwwww」
(=゚ω゚) 「てめぇwwwww」
眉毛 「所帯持ちすげぇwwww でも色々と大変でしょ?」
( ^ω^) 「う、うん。まぁ……」
(=゚ω゚) 「なんか悩んでるのかよぅ?」
( ^ω^) 「せっかくの再会だお! 個人事情は放っておくお」
眉毛 「……いや、ぜひ話してほしいゾ」
- 69: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:46:53.82 ID:nQxkOY9M0
( ^ω^) 「でも……」
(=゚ω゚) 「困ってるとき、助け合うのが仲間だよぅ」
( ^ω^) 「じょも……」
眉毛 「困ってるとき、助け合うのが仲間だゾ」
( ^ω^) 「……わかったお」
(=゚ω゚)b グッ
眉毛 「くせえwwwww」
- 71: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:49:02.38 ID:nQxkOY9M0
( ^ω^) 「ちんちんかいかい」
眉毛 「つまり、娘が母親に反抗的であると」
( ^ω^) 「だお」
(=゚ω゚) 「……」
眉毛 「ブーン君とは、どうなんだゾ?」
( ^ω^) 「多分好かれてると思うお」
(=゚ω゚) 「……」
- 73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/12(土) 17:51:11.30 ID:nQxkOY9M0
( ^ω^) 「このままだと、妻が……」
(=゚ω゚) 「ブーン」
( ^ω^) 「お?」
(=゚ω゚) 「さっきから、聞いてて一つ引っかかるんだがよぅ」
( ^ω^) 「なんだお?」
(=゚ω゚) 「本当に、母親のことだけが原因なのかよぅ?」
( ^ω^) 「どうゆう意味だお?」
- 75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/12(土) 17:54:20.21 ID:nQxkOY9M0
(=゚ω゚) 「お前も忙しい身だと思うよぅ。だから、あまり娘とふれあう機会も少ないんじゃないかよぅ?」
( ^ω^) 「でも、いつもお土産も買ってるお」
(=゚ω゚) 「物でごまかしてるんじゃないかよぅ? それに、奥さんのことは気を遣ってるかお?」
( ^ω^) 「も、もちろんだお」
(=゚ω゚) 「お前はこの三日間、昔の仲間に会って、今回のことで色んな相談をしてるみたいだがよぅ……」
( ^ω^) 「だっていち早く、解決したいじゃないかお!!」
- 79: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 17:56:33.27 ID:nQxkOY9M0
(=゚ω゚) 「じゃあなんで……」
( ^ω^) 「お?」
(=゚ω゚) 「じゃあなんで、三日間の内の一日くらい、家族のために使わないんだよぅ」
(;^ω^) 「……!!」
(=゚ω゚) 「なんで、たった一日……一緒に過ごしてやらないんだよぅ」
(;^ω^) 「……」
(=゚ω゚) 「一番娘のことを良く知ってるのは、お前じゃない。母親だよぅ。二人はきっと……」
( ^ω^) 「……」
- 83: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:00:56.98 ID:nQxkOY9M0
* * * * * * * * * * * *
( ^ω^)「それにしても、今日は会社どうしたんだお?」
1 「早退した」
( ^ω^)「ちょwwwうぇwwww」
1 「そんでこれから、勝浦まで行くぞ」
( ^ω^)「テラ遠出wwww」
- 88: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:04:19.78 ID:nQxkOY9M0
- ――豊島園
嫁 「結局、遊園地が無難よね」
1 「そうだな。ちなみにバンダイミュージアムも閉鎖したぞ」
( ^ω^)「誰に言ってるんだお?」
1 「いや……」
嫁 「妄想癖がついちゃったかしらね」
( ^ω^)「薬でもやってるんだお」
1 「……」
嫁 「さあ、ブーン! 今日はいっぱい楽しもうね!」
(*^ω^)「わかったお!」
1 「俺は荷物持ちですか……トホホでやんすぅ」
- 93: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:06:29.84 ID:nQxkOY9M0
1 「ほら、ブーン写真だぞ!」
( ´ω`)「……お?」
嫁 「ほら! ブーンもかっこよく写ってるわよ!」
( ^ω^)「……お」
(*^ω^) 「おお!写真ってすごいお!」
1 「元気でたかwww よし、そろそろ帰ろうぜ!」
- 96: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:08:10.10 ID:nQxkOY9M0
嫁 スースー タノシカッタネ……
1 カーカー ソウダナ、ブーンハドウダッタ……
( -ω-)スピースピー ブーンモタノシカッタオ マタキタイ……オ……
ガタンゴトンガタンゴトン……
* * * * * * * * * * * *
- 100: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:10:26.54 ID:nQxkOY9M0
( ;ω;) 「……しんちゃん、いよぅ」
眉毛 「なんだゾ?」
(=゚ω゚) 「……」
(⊃ω⊂) ゴシゴシ
( ^ω^) 「今日は用事を思い出したお! 本当にごめんだお!」
眉毛 「やれやれ、しょうがないやつだゾ」
- 106: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:12:58.42 ID:nQxkOY9M0
( ^ω^) 「この埋め合わせは、必ずするお!! 絶対するお!!」
(=゚ω゚) 「はいはい、わかったから、さっさと帰れよぅ」
( ^ω^) 「わかったお。今日はありがとう、ばいぶー!!」
ブーン!!!!
眉毛 「……どうしよっか」
(=゚ω゚) 「ちょっと早酒でも、するかよぅ?」
眉毛 「いいですなぁ〜」
- 111: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:15:48.61 ID:nQxkOY9M0
――ブーンの家
ガチャ、バタン!
( ^ω^) 「ただいまお!!」
シ〜ン
( ^ω^) 「ミセリ!? ツン!! 今、帰ったお!!」
シ〜ン
( ^ω^) 「今からみんなで遊びにいくお!! だから準備しようお!!」
シ〜ン
( ^ω^) 「……。ん、置手紙?」
- 117: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:17:58.06 ID:nQxkOY9M0
( ^ω^) 「チョットフタリデデカケマス。ガンバッテクダサイ」
( ^ω^) 「……お?」
(;^ω^) 「これって……」
(;^ω^) 「まじかお……」
( ω ) 「……」
( ;ω;) 「そんなの嫌だおおおおおおおおおおお!!」
- 120: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:20:06.11 ID:nQxkOY9M0
( ;ω;) 「ちゃんとミセリと遊んだりするお!」
( ;ω;) 「いつもツンのことも考えるお!」
( ;ω;) 「いつも家族を大事にするお!!」
( ;ω;) 「だから、だから、だから――」
( ;ω;) 「戻ってきてくれお!!」
ξ゚听)ξ 「近所迷惑」
( ;ω;)
(;ω;)
- 124: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:23:12.44 ID:nQxkOY9M0
ξ゚听)ξ 「いつまでも泣いてんじゃないわよ。子供も見てるのに」
ミセ*゚ー゚)リ 「ねー」
( ;ω;) 「え、だって出て行くって手紙に……」
ξ゚听)ξ 「ミセリと二人でピクニックにいくつもりだったのよ。ね?」
ミセ*゚ー゚)リ 「ねー」
( ;ω;) 「……」
ξ゚听)ξ 「もー、パパったら嫌ねーwwww」
ミセ*゚ー゚)リ 「ねーwwww」
( ^ω^) 「……」
- 127: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:26:09.02 ID:nQxkOY9M0
- 日 本 の 父 ,r'"⌒ヽ 親 は 辛 い お
/ ;ω; \
, .-‐- くJ( ゝ-rr- 、、
/Y ,r 、 `ー r'"^〃 、 つヒヽ
,ノ '^` i! =テミ i' 天ニ ミ、 ='"^ヾ }
,/ ''=''" ノ-‐'ヾ-人,,__ノnm、''::;;,, イ
i! ,∠-―-、、 `ー'フヾ、 j
f'´ ノし `丶、 ー=ミ-JE=- /
ヾ=ニ- 彡^ 〃 ,,>、、`''ー-::,,_,,ノ
``ー--┬:, ''"~´フ ソ´`7'' ''"´
,に (`゙゙´ノ f^ヽ
,ハ ,ィ' ,;-ゝ、
/ミ`ーt!,_,ィ-‐彡''"^ヽ
/ ヾ::::::::::::::::r''" ぃ ;}
l t:::::::::::/ ノ /
l! `'T7′ / /
↑心の中のブーン
- 136: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:30:56.11 ID:nQxkOY9M0
ξ゚听)ξ 「まあ、でも」
( ^ω^) 「……お?」
ξ///)ξ 「どうしても私たちと出かけたいっていうなら……」
ξ///)ξ 「お弁当ぐらい作ってあげなくもないんだからね!!」
(*^ω^) 「あ、ありがとうだお!!」
ξ///)ξ 「は、はやく準備しなさい!!」
ミセ*゚ー゚)リ (やっと、パパとママと三人で……)
ミセ*゚ー゚)リ (パパ、ママ、ありがとう!!)
- 138: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:33:16.86 ID:nQxkOY9M0
――で、どこに行くのよ?
――え、えーと……
――考えてなかったの……呆れた
――いや、考えてたお!
――どこよ?
――と……としまえん
- 141: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:36:19.27 ID:nQxkOY9M0
――豊島園?
――そう、ミセリ! 豊島園だお!!
――豊島園!
――豊島園!
――豊島園!
―― 一人で連呼するの、やめてくれない?
―― すいませんですお……
- 144: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:39:01.12 ID:nQxkOY9M0
―― でもすごい楽しみー!!
―― そっか、ミセリは遊園地はじめてだもんね
―― うん!!
――あ、ミセリ。これを機に、あの叫びまわるのやめないかお?
―― えー、どうしようかなー
―― ちょwwww 頼みますお……
―― あはは!
―― ふふ……
―― おっおっお!
- 145: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:41:23.87 ID:nQxkOY9M0
1 「なあ……」
レフト 「なんだ?」
1 「初めて行った家族旅行とかって、子供はいつまでも覚えてるのかなぁ?」
レフト 「そり、もちろんそうさ。なんたって、子供にとってそれは特別なものだから」
1 「赤ちゃんのときでも?」
レフト 「ああ、赤ちゃんのときでも」
- 153: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:45:33.97 ID:nQxkOY9M0
1 「そうか……」
レフト 「君が思っている以上に、子供は親との時間を大切に想っているものさ」
1 「はは、信用できないなwww」
レフト 「馬鹿、ソースは僕だ。信用性バツグンじゃないか」
1 「余計に信用できねぇwwwww」
レフト 「ふん……新世界の神はいつだって信用されないものさ」
- 154: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:48:18.88 ID:nQxkOY9M0
1 「まあ、あれだ」
レフト 「ん?」
1 「育てられる子、育てる親」
1 「きっとみんな両方を経験すると思う」
1 「そんなとき……。自分が子供を育てるとき」
1 「きっと色々と問題は起こる。でも、そのとき思い出すんだ」
- 158: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:53:01.62 ID:nQxkOY9M0
1 「自分が育てられたときの記憶を。自分の両親の笑顔を」
1 「そうすれば、きっとうまくいく。必ず、うまくいく」
レフト 「……誰にいってんすか?」
1 「死wwwwwねwwwwwよwwwwwww」
レフト 「夜神レフト、1の突っ込みで死亡……。って、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
- 160: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 18:58:49.72 ID:nQxkOY9M0
――豊島園
ガタンゴトン ガタンゴトン
( ^ω^) 「そ、そろそろだおwwww」
ξ゚听)ξ 「ちゃんと化粧のってるかしら……」
ミセ*゚ー゚)リ 「いつ? いつ? いつザバーンっていくの!?」
( ^ω^) 「もうちょっとだお。そのときに、パシャッてなるから笑顔で落ちるお」
ミセ*゚ー゚)リ 「うん!!」
- 163: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 19:02:31.15 ID:nQxkOY9M0
ウイーン
ξ゚听)ξ 「きゃ、上ってる」
( ^ω^) 「……くるお」
ミセ*゚ー゚)リ 「パパ、怖い……」
グオー!
( ^ω^) 「お、怖いかお? でもそろそろ写真だおおおおおおおおおおおおお!!」
ξ゚听)ξ 「きゃああああああああああ!!」
ミセ*゚ー゚)リ 「わああああああああああ!!」
――パシャ!!
- 164: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 19:04:19.74 ID:nQxkOY9M0
ブーン達の写真は、みんなどこか引きつった笑顔だった。
けど、ミセリとツンが、ブーンに掴まるようにしているその光景は、
ブーンが、この家族の「お父さん」であることを示しているかのようで嬉しかった。
いつだって 家族写真は 豊島園 (テレビ用) by レフト
- 168: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 19:07:14.26 ID:nQxkOY9M0
いつだって「子供」は「親」に育てられ、その「子供」はまた「親」になり、また新たな「子供」を育てていく。
そんな中、必ず障壁が立ちはだかることがあるでしょう。そんな中、過去の自分を振り返ることがあるでしょう。
「子供」としての自分に対して、あなたの「親」はどう接してくれましたか? どんな表情で、あなたを見ていましたか?
どうしていいか、わからなくなったら、そっとあなたの「子供」を抱きしめてあげてください……。
by レフト
- 173: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 19:11:04.16 ID:nQxkOY9M0
,, --──-- 、._
,.-''"´ \
/ ヽ、 俺がブーンを育てるようです 〜それからのお話〜 おしまい
/ /\ /\ ヽ
l , , , l
.| (_人__丿 """ |
l l
` 、 /⌒⌒i /⌒ヽ /
`/ | | \ /
- 182: ◆bAt3E3sVXo :2008/01/12(土) 19:21:16.93 ID:nQxkOY9M0
- これにてこの話はおしまいです
長くて長くてgdgdで本当にごめんなさい
多くは語りません。支援、乙、今まで付き合ってくれたみなさんありがとう!
新しい話書きためてたらそっちに集中して、こっちの投下が遅れました。
ごめんなさい。
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