( ^ω^)俺がブーンを育てるようです

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 19:19:16.66 ID:BR+M+RVO0

久しぶりに、ブーンと二人で楽しく過ごした気がする。
嫁が死んで、ブーンと喧嘩して、色々と壁があった。でも、段々と親子として――
なんて自惚れかもしれないな。やめておこう。

けど、ブーンはお母さんがいなくて寂しくないのだろうか?
俺は嫁がいなくて――寂しい。
ブーンに聞くことはいつでもできるが……俺は怖い。

とりあえず、明日だ。ブーンにとって久しぶりの遠出。
せめてこんな時くらい、なんの不安もなく楽しませてやりたい。

それが、親としての義務だと思うから。



82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 19:23:05.71 ID:BR+M+RVO0

――翌日

ガタンゴトン……

( ^ω^) 「早くつかないかお〜」

(=゚ω゚) 「ちったぁ待つんだよぅw」

眉毛 「お! 次の駅みたいだゾ!」

1 「ほら、降りる準備して〜」

プシュ〜……

( ^ω^) 「ついたお!」

(=゚ω゚) 「ダッシュだよぅ!」

眉毛 「ほっほ〜い!」

ダッ

1 「あ、こら走るな! はしゃぎすぎだよ、も〜。……ぷっ」

ダッ

1 「ほら、待て!」



83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 19:27:33.16 ID:BR+M+RVO0

――豊島園

(=゚ω゚) 「まずはジェットコースターだよぅ!」

(;^ω^) 「ちょwww」

眉毛 「いきなりのお化け屋敷も、おつですぞぉ」

(;^ω^) 「お化け……」

1 「ま、まずはジェットコースターだなw」

(=゚ω゚) 「ひゃっほう、だよぅ!」

眉毛 「早く行くゾ!」

( ^ω^) 「ジェットコースターは落ちたりしない。ジェットコースターは落ちたりしない。ジェッt(ry」



84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 19:34:08.39 ID:BR+M+RVO0

――ジェットコースター

ガタン……ガタン……

(=゚ω゚) 「いい感じだよぅ!」

眉毛 「ほっほ〜い!」

(;゜ω゜) 「ふー……ふー……」

1 (なんだかんだで俺も楽しんでるなー……おっ、落ちる!)

ヒュー……ゴーッ!

眉毛 「きゃっほ〜い」

1 「うひょーwwwwwwwww」

(;^ω^) 「あばばばばば……って前より怖くないお」

( ^ω^) 「ktkr! テラワロスwwwwwwww」






(=゜ω。) 「よよよよよよよよよよよよよよよ……」



86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 19:37:49.54 ID:BR+M+RVO0

( ^ω^) 「楽しかったお!」

1 「お、ブーンは絶叫系克服したか」

(=;゚ω゚) 「……」

眉毛 「いよぅ君、顔色悪いゾ。苦手なの?」

(=゚ω゚) 「いや、遊園地初めてだったから……」

1 「……」

1 (遊びにも連れて行ってもらえないのか……)

1 「よし! 今日は俺が遊園地の楽しさを教えてやる!」

(=゚ω゚) 「……はいだよぅ!」



87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 19:40:48.90 ID:BR+M+RVO0
――お化け屋敷

(=゚ω゚) 「暗いよぅ……」

眉毛 「なんか出そうだゾ」

( ^ω^) 「……」

1 (よし……後ろから驚かしてやる)

1 「ワッ!」

眉毛 「……」

(=゚ω゚) 「……」

1 「……」

(=゚ω゚) 「あれ? ブーンは?」




( 。ω。) 「お、お、おおっおおお化け……」



99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 20:05:59.59 ID:BR+M+RVO0

――フリーフォール

( ^ω^) 「やっぱりお化けは苦手だお……」

1 「はははw ……うぉー!」

(=゚ω゚) 「この感覚っ! たまらないっ!」

眉毛 「うっほほ〜い!」

――お昼

( ^ω^) 「カレーがいいお!」

(=゚ω゚) 「オイラは、スパゲティだよぅ!」

眉毛 「オラはホットドッグだゾ!」

1 「あー、わかったわかった。順番に、な」



100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 20:08:44.62 ID:BR+M+RVO0

( ^ω^) モグモグ

(=゚ω゚) ホムホム

眉毛 パクパク

( ^ω^)(=゚ω゚) 眉毛 「うめぇwwwwwww」

1 ハムッ、ハムハム!

( ^ω^)(=゚ω゚) 眉毛 「きめぇwwwwwww」

1 「うるせー! お前らの飯も食っちゃるぞー!」

( ^ω^)(=゚ω゚) 眉毛 「もう食い終わってますがwwww」

1 「ひょーwwwwwwww」



102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 20:13:27.77 ID:BR+M+RVO0

( ^ω^) 「いや、それにしても豊島園は面白いお!」

眉毛 「まだまだいきまっせー」

1 「楽しければ、良かったよw」

(=゚ω゚) 「……オイラも」

(=゚ω゚) 「すごく……楽しいです……よぅ!」

( ^ω^) 「そうだ……YO!」

眉毛 「オイラもだ……よー!」

(=゚ω゚) 「真似するなよぅwww」

1 「ヨーwwwww!」

( ^ω^) 「……」

眉毛 「……」

(=゚ω゚) 「……」

1 「……」



104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 20:16:42.79 ID:BR+M+RVO0

( ^ω^) 「次、いくおーwww」

眉毛 「早くいくゾ!」

(=゚ω゚) 「あ! 待つんだよぅ!」

ワイワイガヤガヤ

1 「……」

1 (いよぅ君も楽しそうだし、し○のすけ君は盛り上げてくれるし……)

1 (ブーンも楽しそうで良かった。連れてきて良かったなww)

1 (まあ……一番楽しんでるのは俺だったりしてなwwwww)



105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 20:19:47.85 ID:BR+M+RVO0

―――
――


( ^ω^) 「ふ〜」

眉毛 「疲れたゾ……」

(=゚ω゚) 「楽しかったよぅ!」

1 「……」

1 「おいおい、まだ乗ってないのがあるだろう。なあ、ブーン?」

( ^ω^) 「あ……。やっぱ締めはあれじゃないと駄目だおね!」

眉毛 「?」

(=゚ω゚) 「あれってなんだよぅ?」

( ^ω^) 「とっておきのジェットコースターがあるんだお! さ、行くお!」



107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 20:23:59.54 ID:BR+M+RVO0

――ウォータージェットコースター

係員 「はい、じゃあ四名どうぞー」

1 「あ、俺はいいです」

( ^ω^) 「なんでだお?」

1 「お前ら三人の思い出だろ? なら、やっぱり俺は邪魔だろうがw」

( ^ω^) 「……わかったお!」

1 「よし、楽しんでこいよ!」



108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 20:27:45.10 ID:BR+M+RVO0

従業員 「じゃあ、三名様どうぞー」


( ^ω^) 「最後に写真があるから、そこで思い出作りだお!」

(=゚ω゚) 「よし、最高の笑顔でいくよぅ!」

眉毛 「あはー///」

( ^ω^) 「さ、出発!」




(=゚ω゚) 「ちょwww 水、水の上を走ってるよぅ!」

眉毛 「この水おいしいゾ!」

( ^ω^) 「ちょwww 飲むなwwww はしゃぐなwwww」


1 (お前も前回はしゃいでいたろうが……)



111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 20:31:38.21 ID:BR+M+RVO0

( ^ω^) 「そ、そろそろ上りだお……」

(=゚ω゚) 「ドキドキするよぅ」

眉毛 「落ちるときに、写真撮られるの?」

( ^ω^) 「そ、そうだお……」

ガタン……ガタン……

( ^ω^) (dkdk)

(=゚ω゚) (写真……三人だけは初めてだよぅ)

眉毛 (おぉぉう……)

ガタン…ガタン…ガタン……… ガタッ!

パシャッ!



112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 20:32:43.86 ID:BR+M+RVO0

俺が見たのは――

三人の最高の笑顔だった



113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 20:36:49.66 ID:BR+M+RVO0

――あきる野

(=゚ω゚) 「今日はお世話になりましたよぅ」

眉毛 「お世話さまですぅ〜」

1 「いえいえ、俺も楽しかったよ」

(=゚ω゚) 「それじゃあこれで……」

眉毛 「ばいばいだゾ……」

( ^ω^) 「ばい……ぶー」

(=゚ω゚) 「……」

( =) クルッ

タッタッタッタ……

眉毛 「……」

( ^ω^)「……」

1 「……」



116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 20:42:02.47 ID:BR+M+RVO0

( ^ω^) 「……」

眉毛 「これで……いよぅ君とも……」

( ^ω^) 「……だお」

眉毛 「……」

1 「……追いかけなくていいのか?」

( ^ω^) 「……いよぅ、多分泣いてたお」

眉毛 「涙、見られたくないから走っていったんだゾ……」



120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 20:45:20.44 ID:BR+M+RVO0

( ^ω^) 「だから……」

1 「今日だけは、泣くくらい、いいんじゃないか?」

( ^ω^) 「……」

眉毛 「……」

ダッ

1 「し○のすけ君は、行ったぞ」

( ^ω^) 「……」






⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン !!



121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 20:52:01.71 ID:BR+M+RVO0

1 「……」

1 (ブーン。お前は、本当にいい友達をもったよ)

1 (人間ってのは、必ず別れを経験するもんだ)

1 (ブーンはもう……二度目の別れだが)

1 「……強く生きるなんて、ブーンに強いるにはまだ早すぎる」

1 「俺が、俺が……支えていかないと」



眉毛 「はぁっ、はぁっ」

(;^ω^) 「はっ、はっ、はっ、はっ」

眉毛 「ど、どっちなんだゾ?」

(;^ω^) 「た、たぶんこっちだお!」



123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 20:57:08.43 ID:BR+M+RVO0

(=;ω;) 「……」

(=;ω;) (私立なんて行きたくないよぅ……)

……い

(=;ω;) (でもこれ以上は、お母さんも聞いてくれないよぅ)

……ーい

(=;ω;) (どうすれば……)

「おーい!」

(=;ω;) ビクッ 「!?」

(;^ω^) 「おーい!」

(=;゚ω゚) 「ブ、ブーン!?」

眉毛 「オ、オラもいるぞ〜……。ブーン君、早すぎ……」

(=゚ω゚) 「し○のすけも……」



125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 21:01:14.93 ID:BR+M+RVO0

(=゚ω゚) 「どうしたんだよぅ……」

( ^ω^) 「いよぅ……」

眉毛 「とりあえず、忘れ物だゾ!」

(=゚ω゚) 「あ……写真」

( ^ω^) 「三人の友情の証だお! それさえ持ってれば、いつでも友達だお!」

(=゚ω゚) 「ば、ばかじゃねーのかよぅ」

眉毛 「ばかじゃないゾ! 少なくとも、オラは……信じてるゾ」

(=゚ω゚) 「だ、だから……」

( ^ω^) 「いよぅは、信じないのかお?」

(= ω ) 「……」



127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 21:06:59.94 ID:BR+M+RVO0

(= ω ) 「……よぅ」

( ^ω^) 「え?」

(= ω ) 「……ない……よぅ」

眉毛 「聞こえませんなー」

(=*;ω;) 「し、信じるに決まってるだろうがよぅ! 何度も言わせるなよぅ!」

( ^ω^) 「……」

眉毛 「あはぁー///」



130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 21:09:15.81 ID:BR+M+RVO0

( ;ω;) 「何度でも言わせるお! 僕だって何度も言うお!」

(=;ω;) 「何度でも聞かせるよぅ! 何度でも聞くよぅ!」

眉毛 「まぁ〜、これにて一件落着ですな」

( ;ω;) 「ちょwww まとめるなおwwww」

(=;ω;) 「バカスwwwwwww」

眉毛 「これはやってしまいましたな〜」




警察官 「なんか独り言呟いてる不審者がいるってさ……通報があったのよ」

1 「……」



132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/08/31(金) 21:15:13.85 ID:BR+M+RVO0

( ^ω^) 「……それじゃあ、いつでも連絡してくれお」

(=゚ω゚) 「わかったよぅ。し○のすけも、いつでも連絡くれよぅ」

眉毛 「ほ〜い。……あのさ、またいつか三人で会うときがあったらさ」

( ^ω^) 「……」

(=゚ω゚) 「なんだよぅ?」

眉毛 「この写真を持ってきて、友情を確かめあうゾ!」

( ^ω^) 「テラ名案wwwwwww」

(=゚ω゚) 「オケーだよぅwwww」

眉毛 「あはぁー///」



――三人の友情は、永遠に……

1 「続くといいな……」

警察官 「ほら、また訳のわからない独り言呟いたでしょ? ちょっと署まで来たほうがいいのかな?かな?」

1 「……」



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