( ^ω^)俺がブーンを育てるようです

52: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 22:10:27.63 ID:PM5CRyFY0

――翌日、あきる野中学校

ガラガラッ

( ^ω^)「みんな、おはおー!」

( ^д^)9m 「……」

( ^ω^)「どうしたんだお?」

ミ,,゚Д゚彡 「……許せん」

( ^ω^)「だから、どうしたんだお?」

(;´∀`)「……今ばかりは、食べ物なんていらないモナ」

( ^ω^)「だーからー……」



(*゚∀゚) 「……」



56: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 22:15:15.60 ID:PM5CRyFY0

( ^ω^)「……?」

( ^ω^)「これ……」

ミ,,゚Д゚彡 「朝来たら、やられてたんだ。誰がやったかは知らないが」

(;´∀`)「ひどいことするモナ……」

(;^ω^)「つー……」


(*゚∀゚) 「え! あ、べ、別に気にしてないさね!」

ミ,,゚Д゚彡 「そうは言ってもよぅ」

(*゚∀゚) 「もともとこの机汚かったし、多少の落書きくらい……」

( ´∀`)「でも、全部嘘だモナ。つーは男たらしじゃないし、ぶりっこでもないモナ」

(*゚∀゚) 「だ、だから……ちょっとトイレ行ってくる……」


タッタッタッタ……



( ^д^)9m 「……は?」



60: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 22:19:53.39 ID:PM5CRyFY0

クスクス……クスクス……

女子A 「ふふ……」

女子B 「あの子、トイレで泣いてるんじゃな〜い?」

(*゚ー゚) 「二人とも、なにがおかしいの? 私たちはなにも知らないじゃない」

女子A 「そうだったねー」

女子B 「私たち、アリバイとかあるしー」

IKKO 「知らないふりとか、どんだけぇ〜」


ワイワイガヤガヤ フフフ……オモスレー

( ^д^)9m 「……おい」

ワイワイガヤガヤ ワイワイガヤガy

( ^д^)9m 「おい、てめぇら!」

……シーン

( ^д^)9m 「誰だ! こんなことしやがったのは!!」



65: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 22:24:32.95 ID:PM5CRyFY0

……シーン

( ^д^)9m 「必ずこの中にいるだろうが……」

ミ,,゚Д゚彡 「早く名乗り出たほうがいいと思うぞ」

……シーン

( ^д^)9m 「おもしれぇ、一人ずつぶん殴って……」

(;´∀`)「お、落ち着くモナ! みかんを素数にして、数えるモナ!」

(♯^д^)9m 「うるせぇ!」

(;´∀`)「モ、モナ……」

(♯^д^)9m 「この中にはなぁ! やってなくても、誰がやったか知ってるやつはいるはずなんだよ!」

(;^ω^)「そ、そうは言っても……」







眉毛 「……」



72: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 22:29:37.68 ID:PM5CRyFY0

( ♯^д^)9m 「誰もいねぇのか? なら一人ずつ問いただして……」

利根川コナン 「待つんだ!」

( ^д^)9m 「あ?」

利根川コナン 「犯人探しは俺に任せろ……だからお前は下がっててくれ」

( ^д^)9m 「……」

利根川コナン 「俺は必ず犯人を見つける……」



利根川コナン 「じっちゃんの名にかけて!」



( ^д^)9m 「よし、じゃあ一人ずつ聞いてくからな!!」

利根川コナン 「……」

利根川コナン 「名探偵は、いつも孤独wwww バーローwwwwww」



83: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 22:33:40.07 ID:PM5CRyFY0

( ^д^)9m 「よし、じゃあまずはテメェからだ……」

利根川コナン 「え? 俺も容疑者に入ってんの?」

( ^д^)9m 「勘、ってやつだ」

利根川コナン 「……」




眉毛 「……」

(*゚ー゚) 「……」



――トイレ

(*;∀;) 「……」

(*;∀;) 「私、気づかないうちに嫌われてたんさね……」

(*;∀;) 「……」



92: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 22:37:59.83 ID:PM5CRyFY0

( ^д^)9m 「ふん、絶対この中にいるんだ……」

ドクン……ドクン……

ドクン、ドクン、ドクン、ドクン

眉毛 (……オラは知ってるゾ)

眉毛 (しぃが周りの人にやらせたこと)

眉毛 (でも、しぃは……)

ドクン、ドクン、ドクン、ドクン

眉毛 (ブーン君……)


( ;ω;) 「つーが、あまりに可哀想だお……」


眉毛 (……よし)



98: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 22:43:19.32 ID:PM5CRyFY0
(♯´∀`) 「さっさと名乗りでるモナ!!」

ざわ……ざわ……あの温厚なモナーが……

ガタッ  ……シーン

眉毛 「……」

( ^ω^) 「……」

( ^д^)9m 「なんだよ?」

眉毛 「オラ……オラ……」

(;^ω^) (し○ちゃん?)

(*゚ー゚) (し○のすけ……まさかチクるわけじゃないわよね……)

眉毛 「つーちゃんの机に悪口書いたのは……」






眉毛 「……オラだゾ」



108: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 22:48:07.82 ID:PM5CRyFY0
( ^ω^) 「……お?」

ミ,,゚Д゚彡 「嘘だろ……ごらぁ」

( ´∀`) 「……」

( ^д^)9m 「本当なんだな?」


眉毛 「ごめんなさいだゾ……」

(♯ ^д^)9m 「てめぇええええええええ!」

ゴッ ……シーン


キャー! キャー! ダレカセンセイ!ダレカ……!


(*゚ー゚) 「し○のすけ!」

眉毛 「……」

(♯ ^д^)9m フー……フー……

(*゚ー゚) 「あんたなんてことしてんのよ!」



117: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 22:52:56.13 ID:PM5CRyFY0
( ♯^д^)9m 「あぁ!? こいつがなにしたかわかってんのか!?」

(*゚ー゚) 「だからって殴っていいの!? 大体、つーが調子に乗ってるのが悪いんじゃない!」

ミ,,゚Д゚彡 「なんだとっ……」

女子A 「あるあるwwww」

女子B 「正直そうだったよね〜」

IKKO 「あ〜もう、メイクが落ちちゃうとか〜」

利根川コナン 「どんだけぇ〜」

女子C 「なんか陸上部の連中って、結束しすぎて浮いてるしね」

ガヤガヤ アーダコーダ……


ミ,,゚Д゚彡 「……」

( ;^д^)9m 「……」

( ´∀`) 「勝手に言ってろモナ……」



131: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 22:56:55.61 ID:PM5CRyFY0

( ^ω^) 「……」

眉毛 「……」

( ^ω^) 「僕は信じないお」

眉毛 「……え?」

( ^ω^) 「し○ちゃんが、そんなことしたなんて信じないお」

ミ,,゚Д゚彡 「……」

( ^д^)9m 「おい、ブーン。こいつの味方するっていうのか」

眉毛 「……」

( ´∀`) 「幼馴染だからって、私情を挟んでないモナ?」

( ^ω^) 「挟んでるお。し○ちゃんをよく知ってるからこそ、信じれないんだお」

眉毛 「……」



134: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 23:01:39.87 ID:PM5CRyFY0

ミ,,゚Д゚彡 「でもよ、こいつが自分で言ってるんだぜ?」

( ^ω^) 「なんか理由があるんだお」

( ´∀`) 「ブーンの言ってることは、全く脈絡がないモナ」

( ^ω^) 「人間理屈じゃないお」

( ^д^)9m 「なら……ブーンはそいつの味方するんだな?」

( ^ω^) 「もちろんだお」

( ^д^)9m 「悪いが、俺はそいつを許す気はない。邪魔はしないでくれ」

( ^ω^) 「それは無理な話だお」

( ^д^)9m 「……そうかぃ」



142: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 23:06:43.13 ID:PM5CRyFY0

( ^ω^) 「し○ちゃんは僕の大事な友達なんだお」

( ^д^)9m 「俺たちよりも、か?」

( ^ω^) 「天秤にかけるものじゃないお」

( ♯^д^)9m ビキビキ 「ああ、そうかい……。明言は避けるわけね……」

( ♯^д^)9m 「なら俺はお前とはつるまねぇよ。一緒にいてもイライラしそうだからな」

スッ タッタッタ……

( ´∀`) 「モナも、プギャーについてくモナ。悪いけど、し○のすけは信用できないモナ」

スッ ドシドシドシ……

ミ,,゚Д゚彡 「……」

( ^ω^) 「……」

眉毛 「……」



147: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 23:10:59.62 ID:PM5CRyFY0
( ^ω^) 「……」

ミ,,゚Д゚彡 「俺も信じない」

( ^ω^) 「フサ……」

ミ,,゚Д゚彡 「だけど、本人が認めてる以上、俺にはどうしようもできないんだ」

( ^ω^) 「……」

ミ,,゚Д゚彡 「悪いな……」

スッ トコトコトコ……

( ^ω^) 「……」

眉毛 「ブーン君……」

( ^ω^) 「気にするn」

(*゚ー゚) 「し○のすけ!こっち来て! ほっぺた大丈夫!?」

眉毛 「だ、大丈夫だゾ……」

スッ


( ^ω^) 「……」



151: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 23:14:35.99 ID:PM5CRyFY0

ワイワイガヤガヤ ワイワイガヤガヤ

( ^ω^) 「……」

ワイワイガヤガヤ……

( ^ω^) 「……」


(*゚∀゚) 「ブーン……」

( ^ω^) 「つー、もう大丈夫かお?」

(*゚∀゚) 「ごめん。もう平気さね。とりあえず、みんなから話を聞いたさね……」

( ^ω^) 「そうかお……」

(*゚∀゚) 「私は違うと思う。し○のすけでは無いと思う」

( ^ω^) 「つー……」



156: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 23:18:12.27 ID:PM5CRyFY0

(*゚∀゚) 「だけど、怖いんだ」

( ^ω^) 「……」

(*゚∀゚) 「あれをやった奴は、他にいる。そうなると、周りを信じられないんだよ……」

( ^ω^) 「そうだおね……」

(*゚∀゚) 「信じられるのは、陸上部の連中だけさね。だから、だから……」

( ^ω^) 「……」

(*゚∀゚) 「ブーンもいつでもこっちに来るといいよ。それじゃあ……」

スッ パタパタパタ……




( ^ω^) 「……」



161: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 23:21:49.41 ID:PM5CRyFY0

ガラガラッ

夜神レフト 「みんな、席に着きたまえ」

リュークン 「けけっ、やけに静かだな……」

夜神レフト (やっと落ち着いてきたか……よし)

夜神レフト 「今日はみんなに、素敵な言葉を教えてあげよう……」







夜神レフト 「人類、皆兄弟!」

……シ〜ン



夜神レフト (ふふ……みんな感激に浸っているよ)

リュークン 「さすがの俺でも、空気は読めるぞ……」



166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/04(火) 23:25:39.21 ID:PM5CRyFY0

――お弁当の時間

( ^д^)9m 「飯、食うか」

( ´∀`) 「モナ。これだけが楽しみだモナ」

ミ,,゚Д゚彡 「……」

(*゚∀゚) 「……」


(*゚ー゚) 「はい、し○すけ! あ〜ん!」

眉毛 「う、うん……」



( ^ω^) モグモグ……

( ^ω^) ……ゴクン



170: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 23:28:27.39 ID:PM5CRyFY0

――部活の時間

(´・ω・`) 「よし! 次は二人組みだ!」

……

……

……

( ^ω^) 「あの、今日室犬先輩は?」

木村 「休みだってさ。あ、余り? じゃあ一緒にやるか」

( ^ω^) 「ありがとうございますお」

(´・ω・`) 「カモォ〜ン」



ノパ听) 「……」



173: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 23:31:29.76 ID:PM5CRyFY0

――部活終了後

(´・ω・`) 「いよっしゃぁぁぁぁぁぁ! スマブラやんぞぉぉぉぉぉ!」

木村 「カービィ最強wwww」

( ^ω^) 「お先に、あがらせてもらいますお」

(´・ω・`) 「あん? 先輩の杯を拒否すんのかぁ?」

( ^ω^) 「用事があるので」

(´・ω・`) 「おk。じゃあな」

タッタッタッタ……


( ^д^)9m 「……」

( ´∀`) 「……」

(*゚∀゚) 「……」



177: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 23:34:46.81 ID:PM5CRyFY0
―― 1の家

ガチャ

( ^ω^) 「ただいまお〜!」

1 「お、お帰り」

( ^ω^) 「部活楽しかったお〜。さ、晩飯!」

1 「おう、ちょっと待ってろ」

ジュージューコトコト

1 チラッ

( ´ω`) 「……」

1 (……)

1 「おい、できたぞ!」

( ^ω^) 「おっおっおっwwww 待ってましたwwww」

1 「……」



183: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/04(火) 23:38:03.12 ID:PM5CRyFY0
ブーンはいつも元気だ。そんで今日も元気だ。
だけど――なんか違う。
言葉には表しがたいんだが、なにかが。

まさか、ブーンに限って。
そう、考えた。杞憂って言葉を知ってたばっかりに。

俺はなにもしなかった。仕事が忙しい、なんて言い訳しながら。

そしてそれから二週間が経過した――



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