( ^ω^)俺がブーンを育てるようです

60: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 21:13:52.66 ID:GOvFBF080

俺はすっかり舞い上がっていた。
なんせ女の子の部屋にあがるのは初めてだったから。
このふいんき(ry すごいドキドキする……。

しばらくの間、長い沈黙が続いた。



61: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 21:15:52.46 ID:GOvFBF080

女 「……」

1 「……」

女 「……」

1 「……」

女 「あはは、話題ないね〜」

1 「う、うん」

女 「1君ってさ、いつも本読んでるけど、将来はお偉いさんにでもなるの?」

1 「お偉いさんって?」

女 「総理大臣とか!」

1 「それはないよ〜」

女 「国会議員とか!」

1 「全然っ!」

女 「だよね〜」



64: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 21:18:13.20 ID:GOvFBF080

女 「それにしても、最近の政治はひどいね〜」

1 「そ、そうなの……?」

女 「自○党とかがさ、ふざけた政治やってんのよ」

1 「へ、へ〜」

女 「こうなったら、1君が日本を変えないと!」

1 「無理だって!」

女 「えへへ、あのさぁ……」

1 「うん」

女 「……」

1 「……」

ドキドキ ドキドキ



68: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 21:25:14.92 ID:GOvFBF080
女 「……」

1 「……」

女 「これ……」

1 (本、かな?)

女 「1君、いつも本読んでるから……」

1 「あ、ありがとう」

女 「うん……ところでさ」

1 「うん……」

女 「1君は……」











女 「孔明党って知ってる?」



79: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 21:32:31.34 ID:GOvFBF080

1 「え?」

女 「孔明党っていうのは、唯一まともに政治をできる政党でね」

1 「う、うん」

女 「私が入ってる宗教、といってもサークルみたいな面白い団体だけど、そこは孔明党を応援してるのよ」

1 「あ、ああ」

女 「その本ね、その団体について色々書いてあるから読んでみて!」

1 「あ、うん……」

1 (なんか嫌な雰囲気だ……)

ガチャ

女母 「はい! おやつよ〜」

1 ホッ (良かった……」


女母 「どう? 私たちの団体の会合来てみなさる?」

1 「……」



89: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 21:37:55.63 ID:GOvFBF080

1 「……」

女 「いつなら空いてる?今日?明日?」

女母 「今からでも行きたいくらいね!」

女 「ママったらもう〜」

女母 「おほほほほほ」

1 「……ません」

女 「え?」

1 「僕はそんなのに入りません!もう帰ります!」

ダッ バタン!

女 「……」

女母 「あらあら、いけない子ね……」



95: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 21:41:33.79 ID:GOvFBF080

最悪だ。最悪だった。
俺に毎日話しかけてくれたのも、イジメから守ってくれたのも――
全部これのための布石だったのか?

皮肉なことに、この後気づいたんだ。
あの胸のドキドキが初恋だったということに。

本当にもう、俺はついてない。
運命はいつだって、俺を見放すんだ。



101: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 21:44:05.77 ID:GOvFBF080

――翌日、学校

1 「……」

女 「……」

1 「あ、あの」

女 「ん?」

1 「昨日はごめんね」

女 「いいの、気にしないで。それからさぁ……」

1 「それから?」

女 「もう話しかけないで」

1 「え……」

スッ スタスタスタ……



110: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 21:47:23.47 ID:GOvFBF080

ネスオ 「ジャイマン! 1をからかいにいかない?」

ジャイマン 「えっ、でも女怖いし……」

ネスオ 「それなら大丈夫! さっき喧嘩してたし! なんなら確かめてくるよwww」

ジャイマン 「あ、ああ」

スタスタスタ

ネスオ 「おい、1!」

1 「な、なに?」

ネスオ 「俺の肩揉めよ!」

1 「や、やだよ」

ネスオ チラッ


女 「……」

ネスオ (やったねきたきた大成功!)



116: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 21:51:50.78 ID:GOvFBF080

ジャイマン 「よお、1! 今日は良い天気だな!」

1 「え、曇りだよ」

ジャイマン 「うるさい! お前が天気を晴れにしろよ!」

1 「そんなの無理だよ」

ネスオ 「ははは、パフォーマンスかなんかやればいいだろ」

しづか 「あっそれ、やーれ! やーれ! みんなも一緒に!」

ΩΩΩΩΩΩ<やーれwwww やーれwwww

1 「……」

ネスオ ボソッ 「みんなの前で、上裸で元気玉な」

1 「そ、そんな……」



123: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 21:58:33.43 ID:GOvFBF080

ネスオ 「おい、みんな! 1がなにかするらしいぞ!」

ジャイマン 「期待して見てようぜ!」

ΩΩΩΩΩ<wktk!wktk!

1 「そ、そんな……」

ネスオ 「あれ〜、もしかしてなんもやらないつもりかな〜?」

ジャイマン 「まさか、そんなことないよな〜」

1 「うう……」

1 (こんなつるし上げみたいなことして、なにが楽しいんだよ……)

しづか 「早くやりなさいよーwwww 玉あんのぉ!? 」

1 ウッ……

1 「うわああああああーーーーーーーーん!!」

ダッ

ネスオ 「逃げたwww」

ジャイマン 「逃げたwwww」



128: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 22:05:25.42 ID:GOvFBF080
タッタッタッタ

1 (どうして、またイジメが始まるんだ……)

1 (僕はなんもしてないのに……)

1 (どうして……痛っ!)

ドンッ!

1 「いてて……」

??? 「……」

1 「ごめん、だいじょーブっ!?」

――幼き俺の泣き顔に飛んできたのは、凄まじいパンチだった

このパンチ、これから何度も俺は受けることとなる。ブーンが生まれてから無くなったが。

そう、俺に初対面でパンチを食らわせた女。この女こそが――



先生 「こらっ、君! 転入そうそう何をしてるんだね!」

幼き嫁 「すいまっせ〜ん、あはははww」

1 (……なんだこいつ)



134: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 22:11:35.82 ID:GOvFBF080

1 「なにするんだよ」

幼き嫁 「え? あんたがぶつかってきたんじゃない」

1 「だからって殴ることは無いだろ」

幼き嫁 「男ならそんくらい我慢しなさいよ。大体、今あんた泣いてたでしょ?」

1 「泣いてなんかないよ」

幼き嫁 「うっそだ〜。泣きながら走ってたね」

1 「う、うるさい!」

幼き嫁 「でも、あんた不思議ね。私に殴られて、泣くやつはたくさんいたけど、泣き止んだのはあんたが初めて」

1 「褒めてもなんも出ないよ……」

幼き嫁 「あははwww 褒めてないってwwww」

1 「う、うるさい!」





先生 「ジャネレーションギャップ!」



136: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 22:15:58.10 ID:GOvFBF080

――教室

ワイワイガヤガヤ

ジャイマン 「1のやつ、今頃トイレで泣いてるのかなwww」

ネスオ 「かなwwwwかなwwww」

ガララッ

1 「……」

……シ〜ン

先生 「みんな、席に着け! 今日は転入生がいるぞ!」

ヒャッホオオオオオオオオオオオオオオウ!ピーピー!

ジャイマン 「男か!? 女か!?」

ネスオ 「面白やつだといいなwwww」



1 (期待しすぎると良くないぞ……)



142: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 22:19:24.92 ID:GOvFBF080

先生 「それじゃあ、教室に入れ〜」

スッ

幼き嫁 「はい」

ジョシダー! ジョシジョシジョシダー!
ジョジョジョジョジョジョジョジョジョジョシダー!

先生 「静かに! それでは自己紹介するように」

幼き嫁 「勝浦から来た、幼き嫁です。よろしくお願いします」

ヒューヒュー ピーピー

ジャイマン 「めんこいなwwwww」

ネスオ 「めんこいとかwwwww 田舎もんかwwww」

ジャイマン 「ぶっwwwころすwwww」

ネスオ 「小学生の殺すは、実際殺せないwwwww」

ジャイマン 「てめぇwwwwwww」



146: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 22:24:07.43 ID:GOvFBF080

先生 「それじゃあ席は……」

ジャイマン 「俺の隣!」

ネスオ 「いや、俺の隣!」

幼きレフト 「いや、ここはイケメンの僕の隣だろう……」




幼き嫁 「あ、あのトッポイやつの隣で」

先生 「1のことかぁーっ!!」




1 (みんなこっち見てるよ……うぅ)



154: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 22:30:27.54 ID:GOvFBF080

スタスタスタ

幼き嫁 「よろしくね」ニッコリ

1 「あ、うん……」

1 (笑顔には、笑顔で返さなきゃってじっちゃが言ってた……)

幼き嫁 「どーしたの? さっきみたいに威勢よく来なさいよ!」

1 「(精一杯の笑顔!)……」ニヤリッ

幼き嫁 「えっ、気持ち悪……」

1 「……」



160: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 22:39:06.77 ID:GOvFBF080
ヒソヒソ ヒソヒソ

ジャイマン 「あいつ、なんであのマブイ女と仲良いんだ?」

ネスオ 「マブイwwww 精一杯の都会アピール大失敗wwwww」

ジャイマン 「お前wwww ぶっとばすwww」

ネスオ 「ごめwww ごめwwww」

ジャイマン 「あの子と1の邪魔したら許してやるよ」

ネスオ 「え、そんな気になってんの?」

ジャイマン 「まあな……///」

ネスオ 「わかったよ、行って来る」

スタスタスタ

1 「頑張って笑顔になったのに……」

幼き嫁 「ニヤリッってあんた、悪人じゃないwwww」

ネスオ 「ねーねー、ちょっと君たち」

幼き嫁 「ん?なに?」

1 「……」



163: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 22:44:13.80 ID:GOvFBF080

ネスオ 「幼き嫁さん、ちょっと時間を割いてもらっていいですか?」

幼き嫁 「なんで?」

ネスオ 「あちらの方から、同席しないかと言伝を預かってまして」

幼き嫁 「あちらの方?」チラッ

ジャイマン (^_-)−☆ パチッ

幼き嫁 「あのキテ○ツに出てくる、ブタ○リラみたいな奴?」

ネスオ 「似すぎwwwwww 俺も思ってたwwwwwwwww」





ジャイマン 「ネスオ……殺す」



172: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/05(水) 22:49:09.83 ID:GOvFBF080

1 「……ぷっ」

幼き嫁 「どうしたの?」

1 「いや、俺も似てると思ってた……」

ネスオ 「ですよねーwwwww」

1 「ぷくく……あはははははは!」

幼き嫁 「あははwww あんた良い笑顔できんじゃん」

1 「だ、だって……」

ジャイマン 「お前らのばかー!マブイお前もばかー!」

ネスオ 「だからマブイは古いってwwwww」

幼き嫁 「あははwww」

1 「ははははwwww」




先生 (マブイ……最近やっと使えるようになったのに。時代の流れは速いのう)



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