( ^ω^)俺がブーンを育てるようです

265: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 00:20:05.07 ID:2dsZvJHC0

――眉毛の家

眉毛 「……ふぅ」

眉毛母 「どーしたのっ? ため息なんかついて」

眉毛父 「し○のすけらしくないなぁ」

む○え 「ため息ついたら、幸せ逃げるぞ〜」

眉毛 「じゃあニートのむ○え叔母さんは、ため息ばかりついてたんですかぁ」

む○え 「欝だ……」



270: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 00:24:31.88 ID:2dsZvJHC0

巻き毛 「おにーちゃんっ! 元気だしてー!」

白犬 ワウン!

眉毛 「ありがとうだゾ(ブーン君……)」

プルルルルルr ガチャ

眉毛母 「はい、野原です……あらぁ! ひさしぶりじゃない! 今、かわるわね」

眉毛母 「し○のすけ〜、電話よ」

眉毛 「オラ?(誰からだろう……)」



278: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 00:30:50.48 ID:2dsZvJHC0

眉毛 「もしもし」

(=゚ω゚) 『ひさしぶりだよぅ!いよぅだよぅ!』

眉毛 「おお! いよぅ君! おひさしぶりですな〜」

(=゚ω゚) 「学校のほうはどうだよう?」

眉毛 「そ、それなりだゾ。いよぅ君は?」

(=゚ω゚) 「予想以上に楽しいよぅ! ところで」

眉毛 「ん?」

(=゚ω゚) 「今度、遊ばないかよぅ?」

眉毛 「オラは別に構わないけど……」



286: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 00:37:16.09 ID:2dsZvJHC0

(=゚ω゚) 「じゃあ明日の一時に、あきる野小学校で待ち合わせだよぅ!」

眉毛 「わ、わかったゾ」

(=゚ω゚) 「それじゃあ、だよぅ」

眉毛 「ま、また」

プツッ ツーツーツー

眉毛 (ブーン君も来るのかなぁ?)

眉毛 (そしたら、謝らないと……)

眉毛 (あと、あれを……)



288: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 00:41:34.30 ID:2dsZvJHC0

――翌日、あきる野小学校

眉毛 「……まだ十二時だゾ」

眉毛 「早すぎたんだゾ……」

……

……

(=゚ω゚) 「いよぅ! し○のすけは、もう来てたのかよぅ!」

眉毛 「いよぅ君、早く来すぎちゃいました〜。あはぁ〜///」

(=゚ω゚) 「焦りすぎwwwwwww」



290: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 00:46:44.61 ID:2dsZvJHC0
眉毛 「ところで、土曜日は私立の学校休み?」

(=゚ω゚) 「午前中だけだよぅ。だから、チャリぶっ放してきたよぅ」

眉毛 「お互い焦りすぎですなぁ〜」

(=゚ω゚) 「だよぅwwww」

眉毛 「ところで……」

(=゚ω゚) 「?」

眉毛 「ブーン君も……?」

(=゚ω゚) 「いや、誘ってないよぅ」

眉毛 「そう……」



294: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 00:50:54.06 ID:2dsZvJHC0
(=゚ω゚) 「学校、楽しいかよぅ?」

眉毛 「電話でも言ったとおり、そこそこだゾ」

(=゚ω゚) 「本当かよぅ?」

眉毛 (ブーン君……。ブーン君のことを考えると、楽しいなんて言えないゾ)

(=゚ω゚) 「どうしたんだよぅ?」

眉毛 (いよぅ君なら……相談できるゾ)

眉毛 「いよぅ君、実は……」



298: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 00:56:06.85 ID:2dsZvJHC0

(=゚ω゚) 「なんだよぅ?」

眉毛 「ブーン君と、うまくいってないんだゾ……」

(=゚ω゚) 「どうしてだよぅ?」

眉毛 「……始まりは、僕に彼女ができたところから」

(=゚ω゚) 「ちょwwww 彼女とかwwwwwwwww」

眉毛 「て、照れるゾ。ただ、その彼女がブーン君を嫌ってて……」

(=゚ω゚) 「……」



307: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 01:01:18.03 ID:2dsZvJHC0
眉毛 「しかも、ブーン君は陸上部、オラは吹奏楽部に入ったから、だんだん疎遠になって……」

(=゚ω゚) 「まあ、よくあるよぅ」

眉毛 「そんな時、騒動が起こって……」

(=゚ω゚) 「どんなだよぅ?」

眉毛 「ブーン君の友達の机に、悪口が書かれて……。ブーン君のグループの人たちが怒って……」

(=゚ω゚) 「犯人探しかよぅ」

眉毛 「言い方は悪いけど、そんな感じだゾ。誰も名乗り出なくて……それで……」



308: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 01:04:21.97 ID:2dsZvJHC0
(=゚ω゚) 「もしかして、犯人知ってたのかよぅ?」

眉毛 「……うん」

(=゚ω゚) 「言ったのかよぅ?」

眉毛 「言わなかったゾ。そのかわり、僕が……」

(=゚ω゚) 「馬鹿じゃねぇのかよぅ! 」

眉毛 「……」



314: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 01:10:08.35 ID:2dsZvJHC0

(=゚ω゚) 「そんなんで庇ったつもりかよぅ! 本人のためにも、解決にもならないよぅ!」

眉毛 「で、でも……」

(=゚ω゚) 「お前も苦しんでるよぅ! 誰一人いい気持ちをしないよぅ!お前の行動は――」

(=゚ω゚) 「ただの偽善だよぅ!」

眉毛 「……」



320: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 01:13:56.18 ID:2dsZvJHC0
(=゚ω゚) 「ごめんだよぅ。少し、熱くなっちゃったよぅ」

眉毛 「こっちもゴメンだゾ。今思うと、最悪のことをしたのかもしれないゾ」

(=゚ω゚) 「過ぎたことはしゃーないよぅ。とりあえず、続きを話すよぅ」

眉毛 「そしたら、ブーン君がオラを庇ったんだゾ。そんなことするわけがない、って」

(=゚ω゚) 「オイラもその場にいたら、同じ事を思うよぅ」

眉毛 「すごい嬉しくて……ウッ……でも……」

(=゚ω゚) 「でも?」



322: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 01:18:27.25 ID:2dsZvJHC0
眉毛 「ブーン君のグループは、僕を信じないって言って……。当たり前だゾ」

(=゚ω゚) 「まあ、ブーンが板ばさみ、って感じかよぅ?あいつの性格的に」

眉毛 「そんなとこだゾ。ブーン君のグループのみんなは、ブーン君が僕を庇うならもう付き合えない、と」

(=゚ω゚) 「そいつらも馬鹿だよぅ。で、し○のすけはどうしたんだよぅ?」

眉毛 「オラは……その彼女が……」

(=゚ω゚) 「そいつのせいで、ブーンに近づけない?」

眉毛 「それだけじゃないんだけど……」

(=゚ω゚) 「じゃあ、話せよぅ」



326: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 01:21:40.82 ID:2dsZvJHC0

眉毛 「……彼女がやったんだゾ」

(=゚ω゚) 「それで……」

眉毛 「彼女は、オラが常に見ていないとなにか行動を起こす可能性があるから……」

(=゚ω゚) 「見張り、かよぅ」

眉毛 「うん……」

(=゚ω゚) 「し○のすけは、頑張ってるよぅ。ただ少し、優しすぎるんだよぅ」

眉毛 「……」



331: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 01:25:17.89 ID:2dsZvJHC0

(=゚ω゚) 「ここは、その彼女をちゃんと反省させるべきだよぅ。できるかよぅ」

眉毛 「頑張るゾ」

(=゚ω゚) 「ブーンに謝りたいかよぅ? 心の底から謝りたいかよぅ?」

眉毛 「も、もちろんだゾ!」

(=゚ω゚) 「ブーンとまた仲良くなりたいかよぅ!?」

眉毛 「仲良くなりたいゾ!!」



337: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 01:31:57.71 ID:2dsZvJHC0

(=゚ω゚) 「……だってよぅ、ブーン」

眉毛 「え?」

|ω^) ……

(=゚ω゚) 「実は、ブーンには先に連絡とってあったんだよぅ」

|ω^) 「だお」



350: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 01:40:04.02 ID:2dsZvJHC0

(=゚ω゚) 「最初はただ遊ぶつもりだったんだよぅ。だけど、ブーンから現状を聞いてよぅ」

眉毛 「今に至る、ということですかぁ」

(=゚ω゚) 「だよぅ。さ、ブーンこっちこいよぅ」

|サッ≡( ^ω^)

(=゚ω゚) 「さ、二人とも仲直りするよぅ」



356: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 01:45:02.54 ID:2dsZvJHC0

( ^ω^) 「……」

眉毛 「……」

(=゚ω゚) 「 は や く し ろ 」

(;^ω^) 「わ、わかったお」

眉毛 「ほ、ほい」



357: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 01:48:53.34 ID:2dsZvJHC0

(;^ω^) 「し○ちゃん……」

眉毛 「ブーン君……」

(;^ω^) 眉毛 「ごめんっ!」

( ^ω^) 「あ……」

眉毛 「あは……」

( ^ω^) 「wwwwwwwwwww」

眉毛 「ほっほ〜い! あはぁ〜///」



(=゚ω゚) (ベッタベタだよぅ……)



362: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 01:54:09.24 ID:2dsZvJHC0

( ^ω^) 「全部本当のことを聞けて、スッキリしたお」

眉毛 「いやぁ〜、オラが場をかき回してしまったんだゾ」

(=゚ω゚) 「ブーンの話とも食い違いなったしよぅ。試すようなことして、すまないよぅ」

眉毛 「気にしなくていいですゾ〜」

( ^ω^) 「それじゃあ……」

(=゚ω゚) 「だよぅ」

眉毛 「オラ達の友情の証!」



363: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 01:57:37.37 ID:2dsZvJHC0

三人は、思い出の写真を天高く突き出した。

友情の証――まだ三人の友情は続いている。

その写真の三人の笑顔より、今の三人の笑顔はより一層輝いていた。



364: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 01:59:14.83 ID:2dsZvJHC0
――1の家

ガチャ

( ^ω^) 「ただいまだお〜」

1 「おう、遅かったな。どこ行ってたんだ?」

( ^ω^) 「例の懐かし三人組で遊んでたお!」

1 「へぇ、良かったじゃん」

1 (俺の思い過ごしだったかな……。ま、いっか)

( ^ω^) 「あ〜腹減ったお。今晩は?」

1 「ひっさしぶりのーwwww オッムライスwwwww」

( ^ω^) 「これで三度目だけど、媚は売r(ry」

1 「さーせんwwww」



370: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 02:01:32.08 ID:2dsZvJHC0

ブーンがイジメにあってから、数週間。
ブーンは以前のような元気を取り戻してきた。

きっとどこかで問題が起こり、きっとブーンはそれを解決していってる。
そんな感じがする。親の勘、ってやつだ。

ブーンは成長した。そろそろ俺との関わりも減ってくる時期かもしれない。

それでも、俺はブーンを支え続けよう。

今回の一件で、よりそれを強く感じた。
嫁、最近俺も人恋しくなってきたよ……お、俺には嫁しかいないけどね!

さー、明日も笑顔で過ごせますように。



475: >>370の続き ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 15:53:59.38 ID:2dsZvJHC0

テクテク……

( ^ω^)(今日、学校に着いたらまず椎名の問題を解決しないと)

( ^ω^)(つーが可哀想だし、本人にとっても……お!」ドンッ

眉毛 「ほっほ〜い! おはようございますぅ〜」

( ^ω^)「おはおーwwwwうっ!」バシンッ

ミ,,゚Д゚彡 「よーっす!」

( ^ω^)「おっおっおwww」

眉毛 「いやぁ〜、この三人で話すのも久しぶりですなぁ〜」

ミ,,゚Д゚彡 「てめーが女なんか作ってるからだろーが!」

眉毛 「いやぁ〜、それもどうやら今日あたりで終わりそうですな〜」

ミ,,゚Д゚彡 「え、どういう意味だよ! ちょ、ちょっと聞かせろよ」

( ^ω^)「……」



478: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 16:00:42.60 ID:2dsZvJHC0

眉毛 「カクカクシカジカモンゴリュ800」

ミ,,゚Д゚彡 「なるほどな……。お前はあいつを庇ったってわけか」

眉毛 「ま、まあ良く言えば」

ミ,,゚Д゚彡 「結果悪い方向に行ったけどよ、頑張ったと思うよ。俺も少し疑っちゃったし、悪かった」

眉毛 「気にしないでいいゾ」

( ^ω^) 「ところで今何時何分何十秒地球が何回回った日?」

ミ,,゚Д゚彡 「八時
       十分
       あとは知らん」

( ^ω^) 「それって遅刻しちゃうんじゃないかお?」

眉毛 「……」

ミ,,゚Д゚彡 「……」

( ^ω^) 「……」



482: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 16:05:51.84 ID:2dsZvJHC0
ダッダッダッダッダッダ

ミ,,゚Д゚彡 「やばい、やばい! 早くしねぇと!」

眉毛 「このままじゃ間に合わ……あっ!」

⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン 「お前らだけ遅刻してればいいお! バーカ!ホーケイ!」

ミ,,゚Д゚彡 「俺は馬鹿じゃないぞ! 待て、このやろう!」

眉毛 「俺はホーケイじゃないゾ!」

ミ,,゚Д゚彡 「じゃ、し○のすけは馬鹿は肯定すんのかwwwww」

眉毛 「え、じゃあフサ……」

ミ,,゚Д゚彡 「……」

⊂二二二ミ,,゚Д゚彡二⊃ フーサ♪



( ^ω^) (墓穴掘ったかお……)



487: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 16:14:44.39 ID:2dsZvJHC0
――教室

( ´∀`) 「ブーンとフサ遅いモナね」

(*゚∀゚) 「遅刻か……お」

ガラッ

( ^ω^) 「セーフだお!」

キーンコーンカーンコーン

ガラッ

眉毛 「ぎ、ぎりぎりセーフだゾ!」

( ^ω^) 「間に合ったかおwwwww」

眉毛 「もちのろんだゾ!」

( ^ω^) 「あれ? フサは?確かし○ちゃんより、早く走ってたような……」

眉毛 「さ、さあ?」



――トイレ

ミ,,;Д;彡 「息子よぉぉぉぉぉぉぉぉ! お前はまだ力を隠してる! 一皮剥けるんだあああああ!」



493: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 16:23:40.25 ID:2dsZvJHC0

( ´∀`) 「ブーンとし○のすけ、仲直りしたみたいモナ」

(*゚∀゚) 「やってないと信じてるんだから、自然とそうなるさね」

( ^д^)9m 「……」


( ^ω^) 「だおだおwwww」

眉毛 「フサ……」


( ^д^)9m 「おい! ブーンとし○のすけ、こっちに来い!」

(*゚∀゚) 「ちょ、一体なにを……」

スタスタスタスタ

( ^ω^) 「プギャー、なんだお?」

眉毛 「……」



496: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 16:27:06.27 ID:2dsZvJHC0

( ^д^)9m 「ブーン、お前はまだそいつを信じてんだよな?」

(*゚∀゚) (まさか、また……)

( ´∀`) (どうにかして場を和ませないと……モナのうまい棒を差し出すしか)

( ^ω^) 「もちろんだお」

( ^д^)9m 「そうか、それじゃあ……」

( ^ω^) 「……」

眉毛 「……」

( ^д^)9m 「俺も、そいつを信じよう」



500: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 16:32:21.90 ID:2dsZvJHC0
( ^ω^) 「……」

眉毛 「……」

(*゚∀゚) 「……」

( ´∀`) 「……」

( ^д^)9m 「だから、仲良くしようや」

眉毛 「あ、ありがとうだゾ!」

( ^ω^) (プギャーも信用してくれたお……ならいっそ全てを話して、協力を仰いでみるかお)

( ^ω^) 「プギャー……聞いてほしいことがあるお」

( ^д^)9m 「あ?」



501: 1 ◆bAt3E3sVXo :2007/09/08(土) 16:37:15.55 ID:2dsZvJHC0
―――
――


( ^ω^) 「……という訳で、みんなに少し協力してほしいんだお」

( ^д^)9m 「そうか……。し○のすけ、悪かった」

眉毛 「気にしなくていいゾ」

( ^ω^) 「つーが一番苦しいだろうけど……」

(*゚∀゚) 「気にしなくていいさね。自分の問題だから、逃げてなんかいられないよ」

( ^ω^) 「申し訳ないお。後、これは吊るし上げじゃないから、そこら辺は承知してほしいお」

( ´∀`) 「把握」




(*゚ー゚) (もう、し○のすけったらさっきからあっちで何話してんのよ……)



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