（　＾ω＾）俺がブーンを育てるようです

39： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 21:02:45.94 ID:6BzA1iEV0

――男子砲丸投げ

室犬 （信じられん……）

室犬 （俺が一回目の記録を更新したにも関わらず、一気に六位まで落ちるとは）

室犬 （……追いつかないと）

室犬 「うあぁっん！」

ﾋﾞｭｯ！

42： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 21:04:38.29 ID:6BzA1iEV0

――女子走り幅跳び

ﾉﾊﾟ�听) 「……」

ﾉﾊﾟ�听) 「私が……ファール？」

ﾉﾊﾟ�听) 「なんで？ なんでだ？」

ﾉﾊ；ﾟ�听) 「なんでこんなことをしたあああああ！？」

ﾉﾊ；ﾟ�听) （急に周りの記録があがって……焦って……）

ﾉﾊ；ﾟ�听) 「次こそは……」

44： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 21:07:44.98 ID:6BzA1iEV0

（；＾ω＾） 「……」

（　´∀｀） 「……ブーン」

（；＾ω＾） 「うん、二人ともおかしいお」

（　´∀｀） 「そうじゃなくて」

（　＾ω＾） 「お？」

（　´∀｀） 「なんで急にシリアルになってるモナ？」

（　＾ω＾） 「どっからツッコメばいいのかお……」

（　´∀｀） 「あ、ケツからでおｋモナ」

（　＾ω＾） 「もういいお……」

49： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 21:11:52.50 ID:6BzA1iEV0

―――
――
―

室犬 「くそっ！」

ﾊﾞﾝ！

ﾉﾊﾟ�听) 「……」

ﾉﾊ；�凵G) 「うああああああああああ！」

( ＾д＾)9m 「ヒート先輩……」

（　´∀｀） 「室犬先輩……よく頑張ったモナ」

(*ﾟ∀ﾟ) 「……」

（　＾ω＾） （モナー、しらじらしいお……）

50： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 21:16:00.67 ID:6BzA1iEV0

（´・ω・｀） 「室犬、ヒート」

室犬 「……」

ﾉﾊ；�凵G) 「……ﾋｯｸ」

（´・ω・｀） 「よく頑張ったよ。二人とも、ベストを更新できたじゃないか」

室犬 「……」

ﾉﾊ；�凵G) 「……す゛いまぜんでじたぁ」

ﾀﾞｯ！

木村 「あ、おい！ ヒート！」

室犬 「……」




( ＾д＾)9m （ヒート先輩……）

53： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 21:21:01.84 ID:6BzA1iEV0

（´・ω・｀） 「誰か、ヒートを頼む。僕はこれから競技に出なくちゃならない」

( ＾д＾)9m 「あ、俺がいってきます」

（´・ω・｀） 「ありがとう。それじゃあ、いっちょ遊んでくるよ」

（　´∀｀） 「先輩、余裕モナね。また遊戯見せてくれるモナ？」

（´・ω・｀） 「観客に煽られたらやるよ。毎年披露してるが、今年は進んで出す気にはなれないんでね」

（　＾ω＾） 「さすが先輩だお……」

木村 「優勝、お前ならできる」

（´・ω・｀） 「はは、できたらしてくるよ」



ﾉﾊ；�凵G) 「……」

ﾉﾊ；�凵G) 「ダントツのビリとか……笑えないぞ……」

ｽｯ

( ＾д＾)9m 「ヒート先輩」

55： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 21:26:34.70 ID:6BzA1iEV0

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ……

（´・ω・｀） 「……」

ざわざわ……

観客Ａ 「お、あいつショボンじゃないか？」

観客Ｂ 「そんな有名な選手なのか？」

観客Ａ「 話題性はあるが、実力はそれほどじゃなかった、はず」

観客Ｃ 「そうだな、決勝に残れるとは驚きだ。あの遊戯玉が」


（´・ω・｀） （ふん、言ってろ……）



ﾉﾊ；�凵G) 「なんだ……？」

( ＾д＾)9m 「コーヒー、飲みます？買ってきました」

ﾉﾊ；�凵G) 「ありがとう……」

57： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 21:30:11.60 ID:6BzA1iEV0

（´・ω・｀） （よし……一本目は軽く遊ぶか）

（´・ω・｀）ノ 「ショボン、いきまーす！」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ……



ﾉﾊ；�凵G) 「あのさ……」

( ＾д＾)9m 「なんすか？ 今だけは、泣き言聞きますよｗｗ」

ﾉﾊ；�凵G) 「コーヒー、飲めないんだ……」

( ＾д＾)9m 「……」

( ；д；)9m （格好つけてた俺プギャーｗｗｗｗｗ）

ﾉﾊ；�凵G) 「なぜプギャーまで泣くっ！？」

62： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 21:37:42.64 ID:6BzA1iEV0

ｼｭ､ｼｭ､ｼｭｼｭｼｭｼｭｼｭｼｭ……！

観客Ａ 「あ、あれを見ろ！」

　 ∩＿＿＿∩　　　　　　　　　　 　 ∩＿＿＿∩
　　 |ノ　　　 　　ヽ　　　 　　　　　　　 |ノ　　　 　　ヽ　　　　　　　　　よっ♪
　　/　　(ﾟ)　　　(ﾟ) |　　　　　　　　　 /　　(ﾟ)　　　(ﾟ) |
　 |　　　　( _●_)　 ミ　　　　　　　　 |　　　　( _●_)　 ミ　　ほっ♪
　彡､　　　|∪|　　､｀￣￣ヽ　　　 ／彡､　　　|∪|　　ミ
/　＿＿　 ヽノ　　　Y￣)　 |　　 (　 (/　　　　 ヽノ＿ 　|　　　　　　　はっ♪
(＿＿＿）　　　　　　 Y＿ノ　　　 ヽ/　　　　　(＿＿＿ノ
　　　　　＼　　　　　　|　　　　　　　|　　　　　　/
　　　　　　|　　／＼　＼　　　　　／　／＼　　|
　　　　　　|　/　　　 )　 )　　　　(　 (　　　 ヽ　|
　　　　　　∪　　　 （　 ＼　　　／　 )　　　　∪
　　　　　　　　　　　 ＼＿)　　(＿／

　　　　　↑ショボン　　　　　　　　↑残像

観客Ｂ 「早く動きすぎで、残像が見える！」

観客Ｃ 「実力は本物のようだな……」

（´・ω・｀） 「よし、このままいくぜえええええ！」

65： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 21:43:07.32 ID:6BzA1iEV0

あ、そーれ！はっさみ飛び！
　　∩＿＿＿∩
　　 | ノ　　　　　 ヽ/⌒)
　 /⌒) (ﾟ)　　　(ﾟ)　|　.|
　/　/　 　( _●_)　 ミ/
.（　　ヽ　　|∪|　　／
　＼　　　 ヽノ　/
　 /　　　　　　/
　|　　　_つ　 /
　|　 /UJ＼　＼
　|　/ 　　　 )　 )
　∪　 　　 （　 ＼
　　　　 　　 ＼＿)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ←バー


ざわ……ざわ……

観客Ａ 「普通なら背面飛びで飛ぶ高さをっ！」

観客Ｂ 「はさみ飛びで飛んだぁ！？」

観客Ｃ 「し、信じられん！」


（´・ω・｀） 「ふー、アピールタイム終了」

（　＾ω＾） （正直、すげえ……）

70： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 21:48:20.98 ID:6BzA1iEV0

（´・ω・｀） 「ふ〜……」

選手Ａ （あいつ……やるな）

選手Ｂ （あのアピール……すごい）

選手Ａ 「あいつに勝つぞ！」

選手Ｂ 「おう！俺も残像くらい出してやる！」



ﾉﾊ；�凵G) 「でも、ありがとう……」

(* ＾д＾)9m 「いえいえｗｗｗｗ」

ﾉﾊ；�凵G) 「ごめん、先輩が不甲斐なくて」

( ＾д＾)9m 「いえいえ、ベスト更新できなかった俺に比べればｗｗｗ」

ﾉﾊ；�凵G) 「それもそーだな」

( ＾д＾)9m 「ちょｗｗｗｗｗ」

ﾉﾊ；�凵G) 「はっはっはっはぁー！」

75： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 21:52:55.37 ID:6BzA1iEV0

（´・ω・｀） （次は普通に飛ぼー。……！）

ｻﾞｯ！

ﾜｧｧｧｧｧｧｧｧ！

(　<●><●>) 「飛べることくらい、わかってます」

（　＞＜） 「飛んでみるまでわかんないんです！」

（´・ω・｀） （あの二人は……優勝候補といわれてる）

（´・ω・｀） （さすが、貫禄のある跳躍をするな）



ﾉﾊﾟ�听) 「プギャー」

( ＾д＾)9m 「はい？」

ﾉﾊﾟ�听) 「……本当にありがとうな」

( ＾д＾)9m 「先輩……！」

ﾉﾊﾟ�听) 「ん？なんだ？」

79： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 21:57:41.76 ID:6BzA1iEV0

（´・ω・｀）ノ 「二本目、いきまーす！」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ……ｻﾞｯ！
ﾜｧｧｧｧｧｧｧ！

（´・ω・｀） （ふー、けっこう良かったんだが……）

（　<−><−>) 「……」

（　−−） 「……」

（´・ω・｀） （見る間でもない、興味もないってか）

82： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 22:04:00.18 ID:6BzA1iEV0

( ＾д＾)9m 「あのっ、俺、先輩のこと……」

ﾉﾊﾟ�听) 「うん？」

( ＾д＾)9m 「その、なんというか……す」

ﾉﾊﾟ�听) 「酢？」

( ＾д＾)9m 「き……です」

ﾉﾊﾟ�听) 「木？」

(； ＾д＾)9m （くっそーｗｗｗｗｗ二度も言う勇気はねぇｗｗｗｗｗ）

88： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 22:10:24.36 ID:6BzA1iEV0

……

……

（；´・ω・｀） 「ふぅ……」

（　＞＜） 「また僕らしか残ってないみたいなんです！」

(　<●><●>) 「もう一人残っているのは、わかってます」

（；´・ω・｀） （ついていくのが精一杯だ……）


（　＾ω＾） 「ショボン部長が疲れてるお……」

木村 「それだけレベルの高い戦いということさ」

室犬 「ああ……一瞬たりとも目を離すなよ」

(*ﾟ∀ﾟ) 「はい……」

（　´∀｀） 「あ、から揚げ落ちちゃった」

93： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 22:17:05.61 ID:6BzA1iEV0

……
……

（´・ω・｀） （関東にいけるのは二人まで……）

（´・ω・｀）（この二人のどちらかに勝てば――！）

（；＞＜） 「あの人、まだ僕たちについてくるんです」

(；<●><●>) 「でも、私たちに勝てないのは……わかってます」



( ＾д＾)9m 「……」

ﾉﾊﾟ�听) 「酢と木？」

( ＾д＾)9m 「いや……」

ﾉﾊﾟ�听) （ストキー……ストリーキ……ストリーキング。はっ!）

ﾉﾊ＃ﾟ�听) 「この変態がああああああああ！」　ﾊﾞｼｯ！

(＃） ＾д＾)9m 「なんで！？」

98： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 22:24:20.50 ID:6BzA1iEV0

……
……

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ……

ｶﾞﾝ！

（；´・ω・｀） 「くそっ！失敗した！」

(；<●><●>) 「やっと落ちたようですね。これで私は関東決定なのはわかってるんです」

（（；＞＜）） 「……」

（；＞＜） 「いってくるんです……」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀ……

（；´・ω・｀） （頼む！）

101： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 22:27:29.31 ID:6BzA1iEV0

ｶﾞﾝ！

(；<●><●>) 「そんな……」

（；＞＜） 「しまったなんです……」

（´・ω・｀） （よし！）


(*ﾟ∀ﾟ) 「これは……どうなるんですか？」

木村 「この時点でワカッテマスは優勝だ」

室犬 「残る一つ、関東への切符をかけて、ビロードとショボン部長で延長戦だ」

（　＾ω＾） 「……」

（　）´∀｀） 「ﾓｸﾞ……頑張って……モナ……ﾓｸﾞ……」

106： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 22:32:03.69 ID:6BzA1iEV0

アナウンス 「これより、男子走り高跳びの順位決定戦を行います」

ﾜｧｰﾜｧｰ！

（´・ω・｀） 「……」

（　＞＜） 「……」

（´・ω・｀） （俺はこのときのために、三年間頑張ってきたんだ……）

（　＞＜） （なんでこんなことになってるのか、わかんないんです）




ﾉﾊﾟ�听) 「サイテーだぞ、プギャー」

(＃）＾д＾)9m 「だから違いますって……」

ﾉﾊﾟ�听) 「じゃあなんだ！ 言い訳してみろ！」

(＃） ＾д＾)9m 「……」

ﾉﾊﾟ�听) 「どうした！確信犯か！？」

(＃） ＾д＾)9m 「言ってやりますよ！！」

109： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 22:37:11.29 ID:6BzA1iEV0

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ……

（　＞＜） （わかんないんですわかんないんですわかんないんです）

ｻﾞｯ！

（　＞＜） （僕が負けるなんて、わかんないんです！）

ｶﾞﾝ！

（；＞＜） 「そ、そんな！」

（´・ω・｀） 「……よし」


木村 「次、ショボンが跳べば……」

（；＾ω＾） 「頑張ってお……」

112： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 22:41:06.38 ID:6BzA1iEV0

（´・ω・｀） （絶対、跳ぶ）

（´・ω・｀） （跳んでやる）

（´・ω・｀） 「うおおおおおおおおおお！」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀ！

（´・ω・｀） （歩幅バッチリだ、よしそのまま……）

ｻﾞｯ！

（´・ω・｀） （よし！跳ん――うっ！）



ﾉﾊﾟ�听) 「……」

(　 ＾д＾)9m 「……」

ﾉﾊﾟ�听) 「どうした?」

(； ^д^)9m 「俺は――！！」


（　´∀｀） （場面切り替えめんどいモナ……）

114： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 22:45:16.33 ID:6BzA1iEV0

（´・ω・｀） 「……」

（；´・ω・｀） （ｸｿｯ！ 今になって、残像現象が足に響いてくるとは！）

（　＞＜） 「……」

（　＞＜） 「なんか落ち着いてきたんです」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ　ｻﾞｯ！

（´・ω・｀） 「……！」

ﾜｧｧｧｧｧｧｧ！

＼（　＞＜）／ 「やったんです！」

（；´・ω・｀） 「……く」

（；´・ω・｀） （次跳べば、まだ続くぞ……）

118： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 22:50:31.40 ID:6BzA1iEV0

（；´・ω・｀） 「ﾌｰ……」

（´・ω・｀） 「よし！」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ……

木村 （ショボン……）

(*ﾟ∀ﾟ) （部長……）

（　´∀｀） （跳んでくれモナ……）

（　＾ω＾） （絶対――跳んでくれるお！）

室犬 （いけ――！）

ｻﾞｯ！



( ＾д＾)9m 「ヒート先輩が、好きですっ！！」

ﾉﾊﾟ�听) 「へ？」

(* ^д^)9m 「だからッ……」

ﾉﾊ*ﾟ�听) 「わ、私は――」

121： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 22:55:42.16 ID:6BzA1iEV0

（´・ω・｀） 「――！」




ﾉﾊ*ﾟ�听) 「オッケーエエエエエエエエだぞおおおおおおおおお！」

(* ^д^)9m （人生最高の瞬間ｋｔｋｒ！）

( ；д；)9m 「今の俺の顔プギャーｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

ﾉﾊ*ﾟ�听) 「泣くことないだろおおおお！ 嬉しいときは笑顔だぞおおおお！」









ｶﾞﾝ

125： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 22:59:42.68 ID:6BzA1iEV0

――ｶﾞﾝ
―ｶﾞﾝ
ｶﾞﾝ
……


（´・ω・｀） 「……ｶﾞﾝ？」

（；＾ω＾） 「……」

（*＞＜） 「やったんです！関東なんです！」

木村 「ショボン……」

室犬 「先輩……」

（´・ω・｀） 「ははは……なんなんだよ」

（；´∀｀） 「……」

(*ﾟ∀ﾟ) 「……」

（´；ω；｀） 「なんなんだよおおおおおおおおお！」

（´；ω；｀） 「なんの為に三年間頑張ってきたんだよおおおおお！」

131： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 23:06:09.10 ID:6BzA1iEV0

（*＞＜） 「いい勝負だったんです！」

（´；ω；｀） 「あ？」

（*＞＜） 「またいつかやりたいんです！」

（´；ω；｀） 「くそ…くそ……」

室犬 「みそ？」

（´・ω・｀） 「……ありがとうございました！」

（　＞＜）人（´・ω・｀）

ﾜｰﾜｰ！ﾜｰﾜｰ！

142： 1 ◆bAt3E3sVXo ：2007/09/11(火) 23:12:40.43 ID:6BzA1iEV0

―――
――
―

（´・ω・｀） 「……ごめん！」

木村 「県で三位だ、充分だよ」

室犬 「さすが部長です」

（　＾ω＾） 「見直しましたお！」

(*ﾟ∀ﾟ) 「かっこよかったさね！」

（　´∀｀） 「お疲れさまモナ！」

（´・ω・｀） 「みんな、ありがとな」

( ＾д＾)9m 「本当にお疲れさまでした！」

ﾉﾊﾟ�听) 「感動したぞおおおおおおおおお！」

（´・ω・｀） 「てめーらは見てなかっただろーが！」ﾂﾈﾘｯ！

( ；＾д＾)9m「いでででででででｗｗｗｗ」

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