( ^ω^)俺がブーンを育てるようです
- 198: ◆bAt3E3sVXo :2007/10/17(水) 20:19:18.31 ID:N5RrDxfF0
――帰り道
キコキコキコキコ……
('A`) 「あー思ったよりしんどかったぜ」
( ^ω^) 「僕らでもきつかったお」
( ´∀`) 「まさかあんなスパルタとは……」
('A`) 「……」
('A`) (それでも、俺はきっと頑張れる気がする)
('A`) 「それじゃ俺こっちだから。じゃな!」
( ^ω^) 「ばいぶー」
( ´∀`) 「ばいばいだモナ」
- 200: ◆bAt3E3sVXo :2007/10/17(水) 20:23:23.15 ID:N5RrDxfF0
――ドクオの家
('A`) 「ただいまー!」
J( 'ー`)し 「お帰り。部活はどうだった?」
('A`) 「疲れた。……だけど楽しかったよ。シャワー浴びてくるね!」
J( 'ー`)し 「うふふ……」
J( 'ー`)し 「わかりやすい子ねぇ。……良かった」
- 202: ◆bAt3E3sVXo :2007/10/17(水) 20:25:33.12 ID:N5RrDxfF0
それから僕らは新人戦に向けてひたすら走った。
たとえ雨が降ろうとも。槍が降ろうとも。行事があろうとも。
――文化祭
委員長 「いらっしゃいませー」
グミ 「お飲み物はなににいたしますか?」
( ^ω^) (体重を前にかけつつ、前傾姿勢で……)
( ´∀`) (呼吸は常に一定で……)
('A`) (まずは気合で……)
(・∀・ ) 「お前らなにやってんの?」
( ^ω^)( ´∀`)('A`) 「いらっしゃいませー!!」
- 203: ◆bAt3E3sVXo :2007/10/17(水) 20:29:03.61 ID:N5RrDxfF0
ξ*゚听)ξ 「ねえ、今度の土曜日空いてる?」
( ^ω^) 「ごめん。部活があって……」
ξ゚听)ξ 「え、また……」
川 ゚ -゚) 「おーい、ブーン」
( ^ω^) 「本当にごめんだお!あ、早く行かないと……」
ξ゚听)ξ 「……」
- 212: ◆bAt3E3sVXo :2007/10/17(水) 20:33:20.96 ID:N5RrDxfF0
(・∀・ ) 「最近あいつら付き合い悪いよな」
グミ 「部活忙しそうだからねー」
魔裂奇 「俺も部活やればよかったかな」
(・∀・ ) (あいつらいないとつまんないな……)
(・∀・ ) 「じゃあ俺さき帰るわ」
グミ 「じゃあねー」
魔裂奇 「じゃあな」
- 214: ◆bAt3E3sVXo :2007/10/17(水) 20:36:29.76 ID:N5RrDxfF0
(゚∈゚*) 「よし! もう一本! よーい、どん!」
タタタタタタタタ
( ^ω^) 「……っ」
( ´∀`) 「……」
('A`) 「はっ、はっ、……っ」
川 ゚ -゚) (だいぶ慣れてきたな……)
- 216: ◆bAt3E3sVXo :2007/10/17(水) 20:40:04.16 ID:N5RrDxfF0
(゚∈゚*) 「よーし。一旦休憩だ」
( ^ω^) 「ふー」
('A`) 「よいしょ」
( ´∀`) 「だいぶ慣れてきたモナ」
川 ゚ -゚) 「ほれ、みんな飲み物だ」
('A`) 「サンキュー」
- 220: ◆bAt3E3sVXo :2007/10/17(水) 20:43:52.81 ID:N5RrDxfF0
('A`) 「なあ」
( ´∀`) 「ん?」
('A`) 「やる気に水差すようで悪いけどさ。なんでみんなそんなに一生懸命になってんの?」
( ´∀`) 「……」
('A`) 「今までの一年間、みんなで仲良く遊んできたじゃん。それを断ち切ってまでのものなのかな?」
( ^ω^) 「ブーンは……」
川 ゚ -゚) 「なんだ?」
- 223: ◆bAt3E3sVXo :2007/10/17(水) 20:45:12.63 ID:N5RrDxfF0
( ^ω^) 「中学のときに抱いてた、ジョルジュに勝つという夢を捨てきれないお。あの頃の情熱が蘇ったんだお」
('A`) 「……」
( ^ω^) 「それにブーンは将来整体師になりたいお。そのためにはここで色々実践的に学ぼうと思ったんだお」
川 ゚ -゚) 「それはツンは放っておいても、ということか?」
( ^ω^) 「……ツンには悪いけど、引退まではこっちに熱を入れるつもりだお」
('A`) 「モナーは?」
( ´∀`) 「そもそも陸上部を作ると言ったのはモナだモナ。またやりはじめて改めて陸上が好きだってわかったモナ」
('A`) 「うん」
- 227: ◆bAt3E3sVXo :2007/10/17(水) 20:48:16.91 ID:N5RrDxfF0
( ´∀`) 「できることなら……昔の仲間ともまた競いたいし、県で一番もとりたい。とにかく今は陸上に夢中なんだモナ」
川 ゚ -゚) 「そういうドクオはどうなんだ?」
('A`) 「俺は……」
('A`) 「陸上をやってると、『生きている』って感覚に包まれるんだ」
('A`) 「今はただそれを手放したくない。そして……やっぱり一人でもいいから誰かに勝ちたい」
( ´∀`) 「それを闘争心と言うんだモナ」
( ^ω^) 「クーは?そういえばなんでここに来たんだお?」
川 ゚ -゚) 「……」
- 228: ◆bAt3E3sVXo :2007/10/17(水) 20:51:01.86 ID:N5RrDxfF0
川 ゚ -゚) 「私はただ、ひたすら速く走る人間を見たい」
( ^ω^) 「それならジョルジュのところにいればいいんじゃないかお?」
川 ゚ -゚) 「あいつは……勝利を求めすぎた。今のあいつの側にはいられない」
川 ゚ -゚) 「だから、ここへ来た。新たな可能性を求めて」
('A`) 「なんか余計なこと聞いて悪かった。みんながあまりに人との付き合いを放置するからさ」
( ´∀`) 「適度に付き合っていくモナ。ただ今は陸上で上を目指すモナ」
川 ゚ -゚) 「一致団結、だな」
( ^ω^) 「だお!」
(゚∈゚*) (なかなかまとまりが出てきたじゃないか……)
- 230: ◆bAt3E3sVXo :2007/10/17(水) 20:54:12.68 ID:N5RrDxfF0
――僕らの勢いは、夏休みに入っても続いた。
(゚∈゚*) 「新人戦まであと二ヶ月だ! そろそろ個人種目の練習に入ろうと思う!」
(゚∈゚*) 「モナーとブーンは言うまでもない。そしてドクオは……」
('A`) (……)
(゚∈゚*) 「中距離だ」
('A`) 「中距離……なんか地味だな」
川 ゚ -゚) 「贅沢いうな。中距離から見たら、お前のほうが地味だぞ」
( ´∀`) 「あるある」
( ^ω^) 「ワロスwwwww」
('A`) 「……」
- 233: ◆bAt3E3sVXo :2007/10/17(水) 20:58:51.40 ID:N5RrDxfF0
( ^ω^) 「ドクオ、あと少し!」
('A`) 「はっ、はっ、はっ」
( ´∀`) 「頑張るモナ!」
ピッ
川 ゚ -゚) 「……」
(゚∈゚*) 「タイムは?」
川 ゚ ー゚) 「……ベストです」
('A`) 「……よしっ!」
- 234: ◆bAt3E3sVXo :2007/10/17(水) 20:59:26.65 ID:N5RrDxfF0
――マック
ワイワイガヤガヤ
('A`) 「ふいー、練習後のチーズバーガーはうまいぜ」
川 ゚ -゚) 「ピクルス抜くな」
( ´∀`) 「ピクルス受付はこちら〜」
( ^ω^) 「あ、こっちも一つ! ……お?」
ブーブーブーブー
( ^ω^) (メールだお……)
- 236: ◆bAt3E3sVXo :2007/10/17(水) 21:00:40.89 ID:N5RrDxfF0
From:ツン
件名:
本文:夏休みだし、どこか行かない?
( ^ω^) 「……」
( ^ω^) (なんか面倒だお……。陸上やってるほうが楽しいし、体がなまっちゃうお)
( ^ω^) 「返信、と」
('A`) 「お、ブーンどうした?」
( ^ω^) 「なんでもないおwww さ、続き続き」
( ´∀`) 「ピクルス受付終了しましたー」
- 239: ◆bAt3E3sVXo :2007/10/17(水) 21:01:20.65 ID:N5RrDxfF0
To:ツン
件名:RE
本文:部活の休みがないんだお
本当にごめんだお
ξ゚听)ξ 「……」
ξ゚听)ξ 「……そうよね」
(・∀・ ) 「どうした?」
ξ゚听)ξ 「ううん、なんでもないの」
(・∀・ ) 「そうか……」
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