( ^ω^)ブーンはジョジョ信者のようです
- 534: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 19:00:05.75 ID:M/g2t19j0
- ξ゚听)ξ「ドクオ、大丈夫!?」
川 ゚ -゚)「…いいラッシュだ」
先生は遥か廊下の先まで飛ばされ、見えなくなった。
入れ替わりに来た二人は、ツンとクーだった。
('A`)「クー先輩! ツン!」
川 ゚ -゚)「教師のうち数人は犯人サイドについている、あまり先生は信じるな」
('A`)「な、何で…!」
ξ;゚听)ξ「ブーンからの連絡よ! 教頭が吐いたわ!」
(;A;)「…そ、そうか…」
今更になって安堵したのか、へなへなとドクオは腰を抜かして座り込む。
川 ゚ -゚)「ほら泣くな、まだ終わった訳ではないんだぞ」
(;A;)「うん…」
- 538: ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 19:04:30.92 ID:M/g2t19j0
('、`*川「あら? ここに居たと思ったのに…君たち、ハインリッヒ先生を知らない?」
ふと、きょろきょろと首を世話しなく動かしながら、教員らしき人物が三人の後ろに立っていた。
ξ゚听)ξ「いいえ、ちっとも」
全く動揺を見せず、けろりとした様子でツンは返す。
クーも同じく、表情に感情を表さない。ドクオは、泣きべそをかきながら必死で黙り込むだけ。
(;A;)「う…うっ」
('、`*川「おかしいわね…ここら辺で待ち合わせって言ったのに…あら、君泣いてるけど大丈夫?」
川 ゚ -゚)「…確か、あなたは…」
- 540: 愛のVIP戦士 :2007/03/06(火) 19:06:39.18 ID:M/g2t19j0
- 川 ゚ -゚)「君はペニサス伊藤先生だね?」
('、`*川「そういう君は素直クール」
川 ゚ -゚)「みんなクーって呼んでるよ……これからよろしく」
(;A;)「…うわあぁぁああぁあせんせええええええええ怖かったああああああああ」
川 ゚ -゚)「ドクオーッ」
川 ゚ -゚)「紹介するよ、ドクオってんだ。ぼくの愛犬でね、利巧な雄犬なんだ。
心配ないよ! 決して人は噛まないから。すぐ仲良しになれるさッ」
('、`*川「ふん!」
ボ ギ ャ ア ア
- 542: ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 19:08:10.15 ID:M/g2t19j0
- 川 ゚ -゚) なっ
(#'A`) ドサーーーッ
川 ゚ -゚) ドクオーーーッ
川#゚ -゚)「なっ! 何をするだァーーーッ! ゆるさんッ!」
('、`*川(こいつが素直クール家の後継ぎ 一人娘のクーか!
こいつを精神的にとことん追い詰め、ゆくゆくは かわりにこのペニサス伊藤が素直クール家の財産を乗っ取ってやる!)
サッ
(#'A`) ピクピク
- 545: ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 19:13:23.12 ID:M/g2t19j0
- 川 ゚ -゚)「あー…だから先生を信用するなと言ったのに…犬、立て。傷は浅いぞ。ツンが『プリンス』で治してくれるぞ」
ξ゚听)ξ「先輩、前にそれは駄目だって言ってませんでした?」
('、`*川「ハインリッヒをやったのは貴方たちね?」
ξ゚听)ξ「さあな………なんのことだ…………? わからないな伊藤君」
('、`*川「…まぁいいわ」
川 ゚ -゚)「む…! ツン、後ろだ!」
ξ゚听)ξ「え?」
[ 冖ш冖]「コッチヲ見ロ」
キュル キュル キュル キュル キュル
[ 冖ш冖]「オイ…コッチヲ…見ロッテイッテルンダゼ」
- 546: ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 19:16:22.75 ID:M/g2t19j0
- ξ゚听)ξ「…ラジコン?」
('、`;川「失礼ね、ここまで改造するのに50万はかかったんだから」
川 ゚ -゚)「…ツン、先に行け。ブーンも、そこに向かっている。ここは私とドクオで何とかしよう」
('A`)「俺もですか?」
川 ゚ -゚)「当たり前だ、この雄犬が」
(;'A`)「…」
('、`*川「行くのよッ! シアー・ハート・アタック号!」
川 ゚ -゚)「行けッ! ツン!」
ξ゚听)ξ「ありがとう! クー先輩! ダニー!」
ツンは廊下を駆け足で抜け、階段を飛ぶように上がっていく。
目指すは、最上階。
(;^ω^)「よ、ようやく着いたお…」
ブーンは、VIP高校の校門前に立っていた。息は荒く、額は汗でテカテカに光っている。
(;^ω^)「とにかく急ぐおッ!」
再び走り出し、あっという間に玄関を抜ける。上履きへとも履き替えずに、階段を登り始める。
目指すは、最上階。
- 549: ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 19:20:44.71 ID:M/g2t19j0
バ ゴ ッ
(;'A`)「うわあああああああああああああああああああああ」
ギャルルルルルルルルル
ギャル ギャル ギャル ギャル ギャル
[ 冖ш冖]「コッチヲ見ロッ!」
ギャル ギャル ギャル
(;'A`)(ほ、本当に居たァーーーーッ。さ、さわってると爆発するッ!)
川 ゚ -゚) ド ギ ャ ア ア ア
(;'A`)
川 ゚ -゚)「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!!」
- 551: ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 19:23:11.67 ID:M/g2t19j0
- ドゴ
ドゴ ドゴ
ドゴ ドゴ ドゴ
ドゴ ドゴ
ドゴ
川#゚ -゚)「オラァッーーーーッ!」
ド ガ ァ ァ ァ ン
川 ゚ -゚)「ン…こいつ。これだけ殴ったのにけっこう堅いやつだな…」
(;'A`)「ぼくが助かったのはうれしい……でもさわってると爆発するゥ〜〜〜〜ッ」
川 ゚ -゚)「………………」
[ 冖ш冖] カチリ
(;'A`)「ひいいいっ」
川 ゚ -゚)「スタープラチナ・ザ・ワールド!(時はとまる)」
ド ー ー ー ー ー ー ー ー ー ン
川 ゚ -゚)(ブーン、ツン、荒巻先生。そちらは頼みます)
- 557: ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 19:27:36.13 ID:M/g2t19j0
- 階段を登りきると、長廊下の先にブーンとツン、お互いの姿が薄ぼんやりと見えた。
そして、その中間には小柄な老人がポツリと立っていた。
/ ,' 3「おお、ブーン! ツン!」
(;^ω^)「ハフッ、ハフッ! あ、荒巻っ、先生! ツンも!」
ξ;゚听)ξ「荒巻先生! ブーンまで! なんでこんな所に!」
/ ,' 3「ワシは一足先に着いたんじゃが、この扉が開かないんじゃ」
荒巻が申し訳無さそうに見たのは、重厚そうなドア。
そして、そのドアには重々しい金の錠がかかっている。
ξ;゚听)ξ「職員室まで鍵を取りにいくには…」
/ ,' 3「「しかし、追っ手と鉢合わせるかもしれん…」
( ^ω^)「…二人とも、僕に任せて欲しいお」
/ ,' 3ξ゚听)ξ「…?」
- 559: ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 19:29:56.49 ID:M/g2t19j0
- ( ^ω^)「おや? なんて頑丈そうな箱だ。まるで金庫だな。どんな大切な物が入っているんだ?」
(;^ω^)「なんだ この荷物…錠が…開いているぞ…それに奇妙だ…
このフタのスキ間からみえる とめ金が光って見えるぞ。つまり…この箱」
(;^ω^)「中から鍵がかかっている!」
カチャ
/ ,' 3「あ、開いた…」
ξ゚听)ξ「…合言葉?」
ドアは独りでに軋む音を立てながら、開いていく。
その先、部屋の中には一つの人影が有る。
「肉体……来たか…」
部屋のプレートには『校長室』と綺麗に書かれていた。
- 619: ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 22:44:15.00 ID:M/g2t19j0
- (;^ω^)「モ…モララー校長!」
ξ;゚听)ξ「な、なんで!?」
( ・∀・)「荒巻…見ろよ…このモララーのなさけなき姿を! あえて…あえてこの姿をおまえの前にさらそう」
/ ,' 3「モ、モララー…」
( ・∀・)「俺はお前からジョジョを知り、楽しみ、そして自らを高めていった…しかし老いには勝てん」
/ ,' 3「…」
( ・∀・)「『「波紋法」でさえこの老いは止められん…』 五巻 179ページ 2コマ目のストレイツォの台詞だ」
(;^ω^)「な、何なんだお…コイツ」
( ・∀・)「『美術、学問、格闘技、恋愛、仕事。全ての分野に通ずる幸福は達成だ。
そして私は真の幸福は、全ての分野において何かを 成し遂げた時に得られる物だと信じている。
モンタギュー・ベルナルドとしての地位など、真の幸福を得る事に比べれば、カメのフン程の価値も無いことだ。
…だが、全てを行うには、人の一生はあまりに短い…。』
これは『( ^ω^)がjojoの世界に現れたようです』 第13話 レス29-30にかけてのモンタギュー・ベルナルドの台詞だ」
( ・∀・)「…どれ程ジョジョの知識や経験を極めようとも…スタンドや波紋が習得出来る訳では無い」
- 625: ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 22:51:50.78 ID:M/g2t19j0
- ( ・∀・)「石仮面を探した。チベットに留学もした。イタリアのヴォルガノ島の火山に飛行機で突っ込んだ。
ジョースター一行の旅路を実際に行った。時を止める練習もした。弓と矢も探した。
仙台市にも行った。アンジェロ岩を作った。時速60キロ以上で仙台市を一周した。
ヴェネツィアにも行った。ネアポリスのシンプルなマルガリータも食べた。
サルディニア島にも行った。州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所も探した。
時を一巡させようも努力した。アメリカ大陸を馬で横断した。遺体も捜した。
ジョジョ立ちも極めた…それでもまだ満たされない。やるべき事は多すぎる」
/ ,' 3「モララー…お前は」
( ・∀・)「若いってのは良いよなぁ…私が君らの頃にはジョルノの七ページ半ラッシュも出来たんだがな…」
フフフ、とモララーは不気味に笑う。
しかし、その瞳には羨望の感情が入り混じっている事に、荒巻だけが気付いた。
(# ^ω^)「アホな事言ってないで、さっさとドクオの携帯を返すお!」
( ・∀・)「…没収された物を返して欲しいか…それに対して、今も昔も俺はこう言うのだ。『小僧 返して欲しければもっと強くなってこの私に向かってこい…』と!」
(# ^ω^)「ビキビキ」
/ ,' 3「…!」
その光景を見て、荒巻の脳裏にセピア色の記憶が薄く蘇る。
十数年以上前の、懐かしい記憶。
- 629: ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 22:56:18.93 ID:M/g2t19j0
- 十数年前の、校舎内。
学ランを着込んだ高校生が、老人を追いかけている。
(# ・∀・)「荒巻先生! せっかく買った今週のジャンプ、返して下さいよ! 四部が読めないじゃないですか!」
/ ,' 3「没収された物を返して欲しいか…それに対して、今も昔も俺はこう言うのだ。『小僧 返して欲しければもっと強くなってこの私に向かってこい…』と!」
老人は立ち止まり、びしっとモララーに向けて指を突きつける。
高校生はその勢いに気圧されるが、やがて怒りをむき出しにして、老人を睨む。
(# ・∀・)「ビキビキ」
/ ,' 3「…ほっほっほ」
(# ・∀・)「力ずくで取り返しますよ」
/ ,' 3「カモォーン、モラモラくぅ〜ん」
挑発するように掌を、くいくいと振る。
高校生は、猛牛のような勢いで、老人へと突っ込んでいった。
- 636: ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 23:03:09.12 ID:M/g2t19j0
- そこで、荒巻は現実に戻された。
ふと目をやると、ブーンがモララーに猛牛のような勢いで突っ込んでいるのが見えた。
(# ^ω^)「…音をあげさせてやる」
ド ォ オ ー ン
( ・∀・)「……………………」
(# ^ω^)「パウッ」
ギ ュ オ ォ ン
(# ^ω^)カッ グァッ(・∀・ )
/ ,' 3ξ;゚听)ξ「!!」
バッシィィン
- 641: ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 23:10:13.37 ID:M/g2t19j0
- そこでお互いは距離を取り、同時に懐から銀光を放つ物、十数本のナイフを取り出した。
全く同じタイミングで、同じ台詞を吐く。
( ^ω^)「そこでモララー! 貴様が何秒動けようが関係のない処刑を思いついた……」
( ・∀・)「そこでブーン! 貴様が何秒動けようが関係のない処刑を思いついた……」
( ^ω^) ド ッ バ ァ ァ ッ (・∀・ )
金属同士がぶつかり合う音とともに、ナイフはブーンとモララーの中間地点で四散した。
再び、ブーンが突進する。
( ^ω^)「オラオラオラオラオラ!!!」 ドン ドン ドン ドン ドン
( ・∀・)「フン! フン!」 バッ バッ
ガ ー ン ガ ー ン
( ・∀・)「ラッシュの速さ比べか…」
( ・∀・)「無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」 ド ド ド ド ド ド ド
- 646: ◆lockerKzfs :2007/03/06(火) 23:14:51.21 ID:M/g2t19j0
( ゚ω゚)
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
ガン ガン ガン
ガン ガン
ガン ガン ガン
ガン ガン ガン
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
( ・∀・)
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