( ^ω^)ブーンはジョジョ信者のようです
- 713: ◆lockerKzfs :2007/03/07(水) 00:52:40.07 ID:ilX6H+Gr0
ほぼ同時刻、階段へ続く長廊下
川 ゚ -゚)(まずいぜ……! もう少しだけ近づかねーと……ここで『時』を止めてもヤツまでは遠すぎる……まだ間に合わねえッ!)
(;'A`)「『スイッチ』を押させるなーーーッ」
('、`*川「いいや! 限界だ、押すね! 今だッ!」
ド ド ド ド ド ド ド ド
('、`*川 !! ズ ン ッ
('A`)「『ACT 3 FREEZE!!』 射程距離5メートルに到達しましたS.H.I.T!」
('、`;川「………………な……………」
('、`;川「このクソカスどもがァーーーッ!!」 グッ
川 ゚ -゚)「『スタープラチナ・ザ・ワールド』!」
ド ォ ー ー ー ー ー ー ー ン
- 714: ◆lockerKzfs :2007/03/07(水) 00:53:31.41 ID:ilX6H+Gr0
川 ゚ -゚)「ドクオ…君は本当に頼もしいヤツだ。この町に来て君と知り合えて本当に良かったと思ってるよ…
そして、やれやれ。間に合ったぜ……」
川 ゚ -゚)「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」
ド グ シ ャ
川 ゚ -゚)「『時』は動き出す」
('、`#川「うげああああああーーっ」 ビ ビ ッ
('、`#川 メ シ ャ ン
ド ッ パ ァ ァ ーーーー ッ ('、`#川
('A`)「や…やったッ! クーさんッ!」
川 ゚ -゚)('A`)「間に合ったぞ!」
- 716: ◆lockerKzfs :2007/03/07(水) 00:55:04.36 ID:ilX6H+Gr0
ブ ワ ア ァ ァ ーーーーーーッ!
('、`#川「押してやる……押してやる。今だ! 押すんだ! 今! 『スイッチ』を……押すんだ……」
('、`#川「今…だ。『バイツァ・ダスト』は……作動するんだ。押すんだ…『スイッチ』を…『押すんだ』……」
ハァ ハァ ハァ
ズ ズ ズ リ ズ リ ズ リ
('、`#川「今だ…『スイッチ』を……入れてやる…」 ズリ ズリ
「おいストーップストーップ!! そこに誰か倒れているぞーッ!」
ド バ ァ ァ ァ
('、`#川「ハー……」
- 719: ◆lockerKzfs :2007/03/07(水) 00:58:31.82 ID:ilX6H+Gr0
('A`)「きゃああああああああ」
川 ゚ -゚)「……」
ド グ ン ン ……
「うわあああああああ」
「た…たいへんだ! 女が給食ワゴンの下じきなったぞッ! いるのに気づかなかった! 戻してッ! ワゴンを戻してッ!」
「…だめです。気絶してます。ラジコンもバラバラです」
- 727: ◆lockerKzfs :2007/03/07(水) 01:08:45.78 ID:ilX6H+Gr0
- 担架で運ばれていく伊藤を見送りながら、クーはポツリと呟いた。
川 ゚ -゚)「…私たちは何も見てない、していない。ドクオ、いいな?」
('A`)「サー、イエッサー! クー将軍!」
ドクオは即座に反応し、敬礼の構えを取る。
それに満足そうにクーは頷き、言葉を続けた。
川 ゚ -゚)「…うむ。そうだな、今日は疲れたし…このままフケるってのはどうだ?」
('A`)「…じゃ、ショボンさんの店にでも行きませんか?」
川 ゚ -゚)「ダニーにしては名案だ。さすがは猟犬」
(;'A`)「……あの…ツンとブーンと荒巻先生はどうしましょうか」
川 ゚ -゚)「あっちはあっちで何とかするさ。それに、警察に連絡されたらしいのでな、早めにズラかるぞ」
(;'A`)「…」
- 730: ◆lockerKzfs :2007/03/07(水) 01:13:34.95 ID:ilX6H+Gr0
- 校長室は酷い有様になっていた。高級そうな机は粉々、外壁は所々崩れ、窓ガラスは一枚残らずわれている。
床には何かの書類が散らばり、トロフィーなども転がっている。まさに足の踏み場も無かった。
(;・∀・)「ハァ、ハァ…いやぁ。負けたよ、まさか君、7ページ半ラッシュが出来るとは…」
(;^ω^)「そ、そんな…事より…ドクオの、携帯…!」
モララーは倒れ込んだまま、ブーンは膝に手を付きながら息を切らして、言った。
(;・∀・)「…ああ、返すよ。これだろ?」
仰向けのままシャツのポケットに手を突っ込み、何かを取り出す。
それは、紛れも無くドクオのボロい携帯電話。
(;^ω^)(な、何で携帯電話一つでこんな事になったんだお…?)
器用にモララーは携帯を仰向け状態のまま、投げた。
ぽーん、と孤を描いて、それはナイスコントロールでブーンの手元に収まった。
(;・∀・)「いや、やっぱりいいね。若い者とやり合うのは。久々に充実したよ!」
今までとは違い、何とも爽やかな口調でモララーは心情を口にする。
むしろ、こちらの方が本当のモララーなのかもしれない。と、ブーンはしみじみと感じた。
- 732: ◆lockerKzfs :2007/03/07(水) 01:15:24.14 ID:ilX6H+Gr0
(;^ω^)「こ、これで一件落着、かお」
ξ゚听)ξ「そう、ね」
「あのー」
(;・∀・)「まさか携帯電話の没収からこんな事になるとは思わなかったが…結果的には満足だよ」
/ ,' 3「…モララー」
(;・∀・)「…先生。まだまだやれますよ、僕は」
「おーい」
/ ,' 3「…そうか」
荒巻は、教え子に向かって何の屈託もなく、微笑んだ。
「ちょっと、そこの君達!」
- 733: ◆lockerKzfs :2007/03/07(水) 01:15:59.74 ID:ilX6H+Gr0
- (# ^ω^)「なんだお! 今いいとこなんだお! 邪魔すんじゃねーお!」
(警^Д^)
(;^ω^)「お」
(警^Д^)「全員、ちょっと署までこい」
- 746: ◆lockerKzfs :2007/03/07(水) 01:56:54.50 ID:ilX6H+Gr0
- 春も中盤に差し掛かる頃、ドクオは部室のドアの前に立ち尽くしていた。
('A`)「エメラルド・スプラッシュか…はたまた牙(タスク)でも飛んでくるのか…?」
ぐっと覚悟を決めて、ドアノブを掴む。そのままゆっくりと回し、ゆっくりと押し出した。
('A`)「うおっ!」
思わず防御体勢を取るが、牙(タスク)どころか重機関砲も飛んでこなかった。
中には、制服姿ではない、それぞれ私服を纏った部活メンバーの姿があった。
ξ゚听)ξ「あら、ドクオ…って何その格好…?」
川 ゚ -゚)「刑務所行くのにジャージって…お前なめてんのか」
(;'A`)「いや、これしかなくて…」
川 ゚ -゚)「…まぁいい。ダニーにしては上々だろう」
(;'A`)「……しかし、二人とも獄中なんて…大変そうだな」
- 750: ◆lockerKzfs :2007/03/07(水) 02:00:02.55 ID:ilX6H+Gr0
- / ,' 3「いや、ヤツらはヤツらなりに満足していたぞ。『一度刑務所に入ってみるってのもディ・モールト・ベネ』なんて言ってたからの」
ξ゚听)ξ「…あの二人はそう言うでしょうね……あーあ、あんたらは良いわねぇ、お咎めなしで。私はまだ停学中だって言うのに」
川 ゚ -゚)('A`)「フヒヒヒヒwwwサーセンwww」
/ ,' 3「ワシも減給処分じゃし…此処に住もうかの」
ξ゚听)ξ「ほらほら、先生も冗談言ってないで! 全員揃ったんだし、行くわよ!」
その言葉を皮切りに、四人はぞろぞろと部室から出て行く。
最期にドクオが出ると、静かにドアは閉められた。
ξ゚听)ξ「行くわよ! 目的地はブーンとモララーさんが捕まる刑務所よ!」
ツンの活発な声が、長廊下に響いた。
- 755: ◆lockerKzfs :2007/03/07(水) 02:07:44.71 ID:ilX6H+Gr0
- 「荒木先生がツェペリさんについての矛盾を指摘された時に、何と回答した?」
「『おとなはウソつきだ』と思った少年少女のみなさん、どうもすみませんでした。
おとなはウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです……」
「…流石モララーさんだお」
「いやいや。しかし、この刑務所にはグェスが居ないんだね」
「全くだお…ガッカリするお」
随分と離れた牢屋の囚人同士で、会話が続けられていた。
コンクリートの壁は、よく声を響かせてくれ、十数メートル離れていても全く苦にならない。
明日こそは、殆ど面識のない父親が脱獄を手配してくれるのではないかと胸をときめかせる。
そんな事を考えていると、看守がそれぞれの囚人の前に立ち、機械的な声で告げた。
「おい、番号0721、1919、面会人だ」
( ^ω^)( ・∀・)「ん?」
第二部 完
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