( ^ω^)ブーンはジョジョ信者のようです
- 1: 愛のVIP戦士 :2007/03/04(日) 18:27:07.83 ID:l03ye5a70
- ( ^ω^)「バァァーン!」
叫びながら、内藤ホライゾン、通称ブーンは体をくねらせた。そして、目の前には鏡。
映り出される自分自身の姿をしみじみと鑑賞し、余韻に浸る。
( ^ω^)「…やっぱり朝は二巻表紙のポーズが最高だお…!」
J( 'ー`)し「ブーン、そろそろ学校の時間よ」
母親の声で我に返り、布団の横に置いてあった時計を確認する。
悠に三十分は有った貯金は、全て奇妙なポージングでゼロになっていた。
(;^ω^)「…これはひどい」
すぐさま奇妙な体勢を解き、学生鞄を手に取った。
そして手狭な自室から居間を抜け、玄関へと辿り着く。
- 5: 愛のVIP戦士 :2007/03/04(日) 18:30:20.39 ID:l03ye5a70
( ^ω^)「行くぞッ! ボートが離れたのならおまえたちは『裏切り者』となるッ!」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
靴を履きながら、部屋全体に聞こえる程に力の篭めて叫ぶ。
J( 'ー`)し「はいはい、行ってらっしゃい」
( ^ω^)「(出発時は56巻120ページのブチャラティの台詞に限るお…)」
自分に酔いつつ、ブーンはドアノブをぐるりと回す。
そのまま勢いよく押し出すと、ドアの隙間から溢れんばかりの朝日がブーンを照らした。
- 7: 愛のVIP戦士 :2007/03/04(日) 18:31:41.43 ID:ZtegqEWc0
- カーチャン。・゚・(ノД`)・゚・。
- 8: 愛のVIP戦士 :2007/03/04(日) 18:32:08.46 ID:Ng7n4kdI0
- カーチャン(´:ω;`)ブワッ
- 9: 愛のVIP戦士 :2007/03/04(日) 18:32:34.18 ID:l03ye5a70
( ^ω^)「こっづっくっりー、しまっしょー」
調子はずれに歌いながら、ブーンは通学路を進んでいた。
坂道は多いが、徒歩で十数分という好条件に恵まれた学校へと通っている為、朝は充分にゆとりがある。
そうして通い続けて一年が経ち、再び桜舞う季節となった。
( ^ω^)「…お?」
幾度目かの坂道の途中で、頂上に一つの人影が在る事に気が着いた。
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
('A`)「…」
逆光では無い為、やる気の無さそうな顔がはっきりと見えた。
ブーンと同じ学生服を着たその男は、何故か右手に画板、もう片方の手には絵筆を持っている。
- 11: 愛のVIP戦士 :2007/03/04(日) 18:34:54.41 ID:l03ye5a70
('A`) ズッ
ガグン! ズバッ!
(;^ω^)「なにイ!?」
グ ッ パ オ ン
(;^ω^)「うおっ」
('A`)
ドォーーーーン!!!
- 12: 愛のVIP戦士 :2007/03/04(日) 18:35:57.19 ID:colcbeHo0
- ちょwwこれはないwwww
- 13: 愛のVIP戦士 :2007/03/04(日) 18:38:05.10 ID:ctJZ9WLS0
- 信者っつかジョジョオタの方がよかった
- 14: 愛のVIP戦士 :2007/03/04(日) 18:38:08.65 ID:l03ye5a70
- ( ^ω^)bグッ「…」
('A`)bグッ「…」
傍目には、ブーンが勝手に右膝を切りバック転したようにしか見えない。
しかし着地して、お互いに何かを確認し合うように、親指を突き立てる二人。
そしてブーンは坂を上り、男と並走する。
( ^ω^)「13巻の花京院初登場部分を使うとは…流石のブーンもドクオのセンスに嫉妬するお」
('A`)「今日は少し控えめにしたぜ。まぁ坂道だし、グリーン・デイの所を使うのが妥当だったがな…」
( ^ω^)「あるあるwwwww鞄にはコケを用意してたのにwwww」
('A`)「とは言え、よく即興で再現できるもんだな。お前の身体能力はジャンケン小僧時の露判先生並かよ」
( ^ω^)「ドクオも飛べれば、ジャンケンは再現可能だお」
('A`)「ねーよ」
(;^ω^)「しかしこの画板も良く出来てるおー…。 ッ! よく見ると本当にブーンの絵が描いてあるッ! なんという細かさッ! 木の枝が無いのが残念で仕方ないッ!!」
('A`)「フヒヒwwww前日から用意してましたwwwサーセンwww」
お互い気味の悪い程に顔を歪めて笑い、我先にと言わんばかりの早さで話を切り出す。
二人は、痛いほどに熱狂した『ジョジョの奇妙な冒険』ファン、もとい信者だった。
- 16: 愛のVIP戦士 :2007/03/04(日) 18:42:06.14 ID:l03ye5a70
- ('A`)「だーかーらー、あれはハイエロファント・エメラルドの能力だってば」
( ^ω^)「あの攻撃は這いずって切ったに決まってんだろwwwwwwエメラルドは誤植wwww」
(#'A`)「ボッコボコにしてやんよ」
二人は、敬愛する漫画の談義を続けながら、軽快な歩調で通学路を進む。
「…馬鹿ね、あれはレクイエム化して暴走したハイエロファントの能力よ」
不意に、後方からの凛とした声。振り返った二人の先に、少女が立っていた。
気は強そうだが整った顔立ち、体躯はすらりとしていて、一言で言えば美少女。
ξ゚听)ξ「…ふぅ、これだから“にわか”は困るのよ。他人の迷惑も考えずにベラベラベラベラと」
(;゚ω゚)(;'A`)「…」
ξ゚听)ξ「(ふっ…論破されたショックで何も言えないのかしら)」
少女はほくそ笑む。しかし、その数秒後。
- 21: 愛のVIP戦士 :2007/03/04(日) 18:47:36.84 ID:l03ye5a70
- ( ^ω^)('A`)「フッヒヒヒヒヒッヒッヒッヒッヒwwwwwwちょwwwwwおまwww」
二人は腹を抱えながら、通り全体に聞こえるのではないかと思うほどの大きな笑い声を挙げた。
ξ#゚听)ξ「な、ななな何がおかしいのよッ!」
('A`)キリッ「あれはレクイエム化して暴走したハイエロファントの能力よ」
( ^ω^)「だっておwwwwwバカスwwwwwwww」
ξ#;;)ξ「う、うう…」
何度も膝を叩いて笑い続ける二人に、少女は耳まで真赤に染め、悔しそうに体を震わせた。
( ^ω^)「あー、おもすれー。勘違いとか思い込みとか、そんなチャチなもんじゃあ断じて…お? ドクオ、どうしたお?」
(;'A`)「あばばばばばば」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
ξ゚听)ξ「てめー、いま私の考えをなんつった?」
- 25: 愛のVIP戦士 :2007/03/04(日) 18:51:44.21 ID:l03ye5a70
- (;^ω^)「…お?」
ミ ξ゚听)ξ ユラリ
('A`)(なにッ!)
バ ヂ ー ン
( #゚ω゚)「ホゲェーッ! 鼻がッ! ハガがッ!」
ξ゚听)ξ ズン
(;'A`)「や、やべぇ…ブーン! 逃げるぞ!」
( #゚ω゚)「つ…強い。こいつ……無敵…か………………」
( ´ω`)ガクリ
(;'A`)「ぶ、ぶうううううううううううううううううううん!!」
本体名:内藤ホライゾン
鼻骨骨折により再起不能。
- 27: 愛のVIP戦士 :2007/03/04(日) 18:52:39.38 ID:Q/h5Yoeq0
- 鼻骨骨折は危険だろ
- 28: 愛のVIP戦士 :2007/03/04(日) 18:53:44.64 ID:l03ye5a70
- ξ#゚听)ξ「あ、こら待ちなさい!」 三三( ´ω`) (;'A`)「テラヤバス」
ξ#゚听)ξ「戻って来いよォオオオ! こっち来いッ! てめえらアアアア! ブッ殺してやるぅぅぅぅ〜〜〜〜!!」
半ば引きずるような形でドクオはブーンと共に、我等が学び舎へと逃げて行った。
to be continued...
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