( ^ω^)は18歳になったようです

6: 第一話 :2007/09/04(火) 01:01:06.84 ID:7/E2CeXQ0
第一話『挑戦』

隣町の本屋、VIPマーケット。
ボクはその店内で立ち尽くしていた。

(;^ω^)「ぐぅ……迂闊に近寄れないお」

エロ本コーナーは、本屋の中でその一角だけ明らかに空気が違っていた。
そこの空間だけ瘴気が満ち溢れている。
臆病者ならば前の通路を通るだけで失禁してしまいかねない、魔界と呼称しても良さそうな空間。
タフガイと一部で噂されているボクでさえ、その領域に十秒留まれば射精。
悠長に本を選びなどしていれば、MISAKURAが発動してしまうだろう。
3mほど離れた場所にいる今でさえ、その瘴気に触れてしまった僕の膝は生まれたての小鹿の様に震えている。
何という禍々しさ。何という淫猥さ。

(;^ω^)「……ここまでとは思ってなかったお」

……正直、ボクはエロ本コーナーを甘く見すぎていた。
本を手に取る前に崩れ落ちかけるなどと、誰が予想出来ようか。

(; ω )「仕方ないお、今日は諦めて……ッ!」

待て……ボクは、今何を考えた。
諦めるだって?
18歳になった瞬間の昂りをもう忘れてしまったのかボクは!
今までの屈辱(オカズは携帯のエロ画のみ)を忘れたのかボクは!
昨日、相棒と共に叫んだアレを忘れてしまったのかボクは!



7: 第一話 :2007/09/04(火) 01:01:55.08 ID:7/E2CeXQ0




否ッ!ボクは忘れてなどいないッ!




ボクの心はッ!まだッ!折れてなどいないッ!




ボクはッ!まだ倒れる訳には行かないんだッ!



9: 第一話 :2007/09/04(火) 01:02:42.13 ID:7/E2CeXQ0








(#゚ω゚)「STAND UP TO THE VICTORY!」









10: 第一話 :2007/09/04(火) 01:03:14.99 ID:7/E2CeXQ0
拳を掲げながらの絶叫。
そう、ボクはまだ戦えるんだッ!

(´・ω・`)「大変申し訳ありませんがお客様、他のお客様の迷惑になりますので……」

( ^ω^)「ですよねー」

そしてボクは本屋から追い出された。


第一話『副題:店内での他人の迷惑になる行為は控えましょう』糸冬



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