( ^ω^)は18歳になったようです
- 31: 第十三話 :2007/09/11(火) 00:54:13.88 ID:gAEoZg+V0
- 第十三話『過去』
('A`)「じゃあ最後に、オナヌをいかにして気付かれないか」
( ^ω^)「ktkr!」
( ゚∀゚)「wktk!」
('A`)「家族の行動パターンを覚えろ。それが全てだ」
( ^ω^)「つまり、安全といえる時間を把握する。という事ですかお?」
('A`)「そうだが……余りに不確定要素の多い家族がいる場合、その限りじゃない」
( ゚∀゚)「無職だったりとかですか?」
('A`)「それもあるが……世の中にはいるんだ。嫌がらせを至上の喜びとする人間が」
(;^ω^)「ま、まぁいますけど……」
(;゚∀゚)「もしかして師匠の身内に……?」
('A`)「ああ……初めての時にな、やられたんだ……」
- 32: 第十三話 :2007/09/11(火) 00:56:04.09 ID:gAEoZg+V0
〜〜〜
……アレは、五年と少し前、初めてエロ本を買った日の事だった。
(*'A`)「フヒッ……フヒヒ……」
エロ本を手に入れた俺は、自分でも驚く程に興奮していた。
ついでに勃起もしていた。
まぁ、それも仕方のない事だろう。
パソコンは高級品。携帯でインターネットはパケ料金が高すぎる。
そんな時代だったからな。
(*'A`)「ハッ……ハァハァハァハァハァハァハァハァ……ハァンッ!」
エロ本を手にして最初の射精はパンツの中。
衣擦れの僅かな刺激による発射だった。
- 33: 第十三話 :2007/09/11(火) 00:58:09.33 ID:gAEoZg+V0
- (*’A`)「まぁいいや!さーて、ページオープン!」
あの頃の俺は若かった。
あの時の俺は漲り過ぎていた。
あの瞬間の俺はエロ本に夢中になり過ぎていた。
……だから、気付かなかった。
玄関の開く音を。
階段を上る音を。
廊下の軋む音を。
部屋の引き戸が僅かに開かれた事を。
隙間から俺を見つめる誰かの視線を。
- 35: 第十三話 :2007/09/11(火) 00:59:58.34 ID:gAEoZg+V0
- (*'A`)「ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ!」
絶頂が近い事を感じ、スパートをかける。
自分の息子を労わる気持ちなど微塵もなかった。
只ひたすらに強い快感を追求し、獣の様にその刺激を貪る。
脳が快楽に蕩け、遂には絶頂に達する――
寸前、
――ジャーン!ジャーン!
唐突にドラの音が部屋の中に響き渡った。
(;'A`)「え、ちょ……まさか……」
先程までの興奮が一気に冷め、嫌な予感に背筋が凍った。
こういう事をやる人間は知り合いの中……家族の中に一人しかいない。
- 37: 第十三話 :2007/09/11(火) 01:02:00.01 ID:gAEoZg+V0
へJ('∀`)しへ「でwwwwらwwwべっwwwwwwwぴwwwwんwwwwww」
- 41: 第十三話 :2007/09/11(火) 01:03:58.36 ID:gAEoZg+V0
- 開かれた引き戸から現れたのは、荒ぶる鷹のポーズを取ったカーチャンだった。
(;゚A゚)「うああああああああああああああああああああああ!」
J('-`)し「うるせえチーカマ。丁寧に包装されてるからって調子乗ってんじゃないよ」
(;’A`)「チーカマでいいから!神聖包茎って認めるからでてけよぉぉぉぉぉぉっ!」
J('-`)し「ごめん聞こえない」
死刑宣告にも等しい言葉を告げるカーチャン。そして、その手にはカメラ。
カメラってさ、写真撮る以外に使い道ないよね。
この状況で撮る物なんてさ、一つしかないよね。
それでさ、俺、下半身丸出しなんだよね。
- 42: 第十三話 :2007/09/11(火) 01:06:47.41 ID:gAEoZg+V0
- (;'A`)「まさかカーチャン……」
その後の事は思い出したくもないというか思い出せない。
多分、防衛本能って奴が働いたんだろうな。
J('ー`)し「かわいいよー、ドクオちゃん。ほら、足もっと開いて笑ってー」
(*//A//)「や、やだぁ……ソコ、汚いよぉ……」
- 43: 第十三話 :2007/09/11(火) 01:09:00.70 ID:gAEoZg+V0
〜〜〜
('A`)「……とまぁ、こういう事があった訳だ」
(;^ω^)「ウチの親がまともでよかったお……」
(;゚∀゚)「同じく」
('A`)「オナヌ時は常に周囲の気配を探れ。でなければ死ぬぞ」
(;^ω^)「把握」
(;゚∀゚)「心の底から理解しました」
父さん、母さん、僕らの師匠は空気読めない人です。
だけど修羅場を潜った人でした。
やっぱり凄いです。
第十三話『副題:チーカマじゃなければベビーチーズ』糸冬
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