( ^ω^)は18歳になったようです

76: 第十七話 :2007/09/11(火) 02:04:58.93 ID:gAEoZg+V0
第十七話『成長』

翌日、

(#)A`)「おいすー」

師匠は顔を腫らして公園にやってきた。
昨日、綺麗に拳が入ってしまったのだから仕方のない事だろう。
改めて言っておくがボクは悪くない。

(#)A`)「なぁ、お前ら」

(;゚∀゚)「な、なんですか?」

(#)A`)「昨日の夕方辺りからの記憶が無いんだけど何か知らね?」

(:^ω^)「さ、さぁ?」

何たる奇跡。
昨日のあの一撃が師匠の記憶を飛ばしたのだ。
ありがとう神様。もうチェーンソーを使うような真似は絶対にしません。



77: 第十七話 :2007/09/11(火) 02:07:18.14 ID:gAEoZg+V0
(#)A`)「まぁいいか。泣いても笑っても今日で練習は終わりだ。気合入れろよ」

( ^ω^)「おっおっ」

( ゚∀゚)「うっす」

(#)A`)「よっしゃ。じゃあ行くか」


〜〜〜


(#)A`)「エロ本を持つ力加減、表紙のエロい部分を隠せる最高の角度を体に叩き込め」

(;゚∀゚)「ウッス!こうですか!分かりません!」

(#)A゚)「馬鹿野郎!パンツ丸見えだ!死にたいのかバスト三等兵!」

(;゚∀゚)「サーセンッ!」



78: 第十七話 :2007/09/11(火) 02:08:59.32 ID:gAEoZg+V0
(#)A`)「作者チェックの手を抜くな。一つ当たりがあればそのエロ本で百回は抜けるからな」

(;^ω^)「えっと、じゃあコレだお!」

(#)A゚)「遅すぎるッ!三秒以内に選べッ!あと月乃定規は鉄板だと何度言わせれば分かるッ!」

(;^ω^)「サーセン!」

放たれる昨日以上の叱責。
要求される昨日以上のクオリティ。
特訓は熾烈を極め、とてもきついものだった。

けど、それ以上に楽しくてたまらなかった。
自分が成長している事が手に取るように分かるのだ。嬉しくない訳が無い。
ボクらはこの時間がもっと長く、永久に続けば。などと心の何処かで考えていた。



79: 第十七話 :2007/09/11(火) 02:11:54.18 ID:gAEoZg+V0

〜〜〜


そして特訓は最後の一つを残すのみとなった。

(#)A`)「……最後に、俺が実際に買うからそれを目に焼き付けろ」

( ^ω^)「ゴクッ……」

( ゚∀゚)「ペロッ……」

(#)∀`)b「お前ら……俺の生き様見とけ!」

親指を立てた師匠の姿。
その姿はとても頼もしくて、そんな師匠の弟子になれたボクらは特別な存在だと感じた。

けど、ボクにはそんな師匠の姿がとても儚げなものにも見えて……

第十七話『副題:野良猫長屋とベンジャミンも鉄板』糸冬



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