( ^ω^)あり得たかも知れない可能性が集まるようです

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/07(金) 21:47:14.27 ID:M9/IzVGv0
('A`) 「なあ、覚えてるか。お前昔っから無茶ばっかでよ」

誰かの墓前。男は豪快に笑う。
墓に捧げる為の花束だろか。それを肩に担ぎ、荒れ暮れ者の格好をした彼は自分の無精ヒゲを撫でた。


そうして男は目を閉じる。黙祷を捧げる為だろうか。
いやそうでないのかもしれない。きっと――――


('A`) 「ま、今になってみりゃいい思い出だ」

墓に眠る、死者との思い出を回想しているのだろう。
くつくつと思い出し笑いが漏れる。それから、
ロバルト城の時なんかは最悪だったよな。ああ、勿論ラウンジ渓谷の時の事も忘れた訳じゃない。
呟き声に似た言葉をぽつりぽつりと漏らす。

背後で聞こえて来る足音と人声の喧騒に、やってお出ましか。と頭をかいて。

('A`) 「なあ、ブーン?」

墓場を駆け抜けた一陣の風は、
もう秋口だと言うに春先の、芽吹きのそれとよく似ていた。



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/07(金) 21:49:47.65 ID:M9/IzVGv0
その6『未来から始まるプロローグ(回想編)』

ファンタジー、或いは冒険活劇などでよく見る。

回想する場所は酒場や墓場など、それぞれ違いは出て来るが大抵語り手は相当の手練だ。
プロローグでセピアな感じを出させるには丁度いい。


ただこの手法を出すと 『語り手』の安否が知れてしまう、
(語り手が『絶体絶命』て言う状況になっても、絶対に死なないと言う事が
暗に読者に知れてしまう。(プロローグで過去の回想だって言ってる訳だから)


山場の盛り上がりがちょっと減ってしまう事があるのでそこら辺は注意したほうがいいかもしれない。



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