( ^ω^)あり得たかも知れない可能性が集まるようです

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/07(金) 22:09:07.37 ID:M9/IzVGv0
( ・∀・) 「やあやあ、こんな話をご存知ですか?」

声がする。主の姿は見えない。
暗闇、いや私は今『黒』の中にいる。


( ・∀・) 「――扉はあらゆる場所に繋がっている」


男か、女か、少女か、青年か。その区別も付かない。没個性的な声。
私は私の指標すら掴めず、黒の中にいる。

私と『声』はとても似ている。


( ・∀・) 「例えば部屋、例えば外、例えば迷宮、例えば――ここ」
お話ししましょう?  そう言って声が笑う。
私は今自分がどんな姿勢なのかすら掴めずにいるのに、確かな物は不確かな声だけしかなく。


( ・∀・) 「扉の時空は簡単にズレて仕舞うのですよ」
今回はそんなお話しです、と声は言った。

ここには多分、声と私と黒しかないのだ。



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/07(金) 22:12:11.06 ID:M9/IzVGv0
その7『ストーリーテラーを交えたプロローグ』


ミステリーなどでよく見る。
誰でも解かる有名どころであげるなら「世にも奇妙な物語」がこれだ。
どうでもいいが暗闇の中からタモリがぬぅっと出てきたら俺泣き叫ぶ自信がある。
黒サングラスの50代オッサンって時点で苦手反応ビンビンなのに
その上世にも奇妙なのトーンでぽつりぽつり話出された日には、


はいはい本題に話戻しますよ。

短編の前フリにはこれが有効な手段かもしれない。勿論、長編にもつかえる。
長編の場合、ストーリーテラー(モララー)はプロローグの他に幕間、エピローグなどに出てくる。
ファンタジーにもあてはめられるし、結構オールマイティーなプロローグだろう。


このプロローグを使う事によって、物語の持つ『奇妙さ』を全面に出す事が出来るのが利点。
個人的には……嫌いじゃないぜ!



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