ξ゚听)ξは機関車なようです
- 56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 22:59:24.25 ID:pR+Ty7cp0
- その夜、ブーンはツンに話しかけます。
( ^ω^)「なぁ、どうしたんだお?ツン。どこか悪いのかお?明日、また仕事頑張ろうお!! 」
元気に話しかけるブーン。
ξ;凵G)ξ『ご、ごめんね…』
そんな健気なブーンに、ツンは謝ります。
しかし、ツンの声は届きません。
( ^ω^)「じゃあ、お休みなさいお」
ブーンは戻っていきました。
ξ゚听)ξ(人間って、酷い生き物なのかな。でも、ブーンは…ブーンは違うんだもん!! )
ウサギさんから聞いた話で、ツンは人間が大嫌いになってしまったようです。
ですが人間にも、良い人と悪い人がいる。そう、信じました。
でも、人間はやっぱり嫌いみたい…
- 59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:02:01.42 ID:pR+Ty7cp0
- 朝。ブーンは暗い表情でやってきました。
( ^ω^)「ツン。仕事が無いお。荷物も、もう運べないお…」
昨日の事で、仕事が無くなってしまったようです。
それから幾つの日が過ぎたのでしょう。、仕事は入りませんでした。ブーンは元気を無くしてしまいました。
そんなブーンを見て、ツンはまたしても心を痛めます。
ξ )ξ『本当に、ごめんなさい…』
言葉が通じないのが、これほど悔しいモノだとツンは初めて思いました。
( ^ω^)「泣かないでお、ツン」
そっと、袖で拭くブーン。
ξ;听)ξ『え?』
ツンの体には、水滴がついてました。
それが、涙のようにポロポロと流れ、泣いてるようでした。
今日だけは、気持ちが繋がったような気持ちになれました。
- 60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:04:58.32 ID:pR+Ty7cp0
- ( ^ω^)「ツン!! 仕事だお。仕事が入ったんだお!!! 」
いつものように、朝早く。ブーンが笑顔で走ってきてきました。
ξ*゚听)ξ『ほ、ホント!?』
仕事よりも、ブーンの笑顔が見れてツンは嬉しいようです。
しかし、内心仕事はしたくないようでした。
( ^ω^)「遠足だお!! 子供達を乗せるんだお!! 」
ξ*゚听)ξ『子供ktkr!! 』
人間は嫌いでも、子供なら大歓迎。ツンはニコニコ ウキウキ。
ξ*゚听)ξ『こんな仕事ならいつでも大歓迎ね!! 』
- 61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:07:15.23 ID:pR+Ty7cp0
- (’e’)「いや、済まないね。キャンセルしたいんだ」
幼稚園の先生が、ブーンに断りの意を伝えます。
(;^ω^)「え、あの…」
(’e’)「だから、キャンセルしたいんだ」
ハッキリと、強く言います。
(’e’)「もっと速くて格好いい機関車を頼んだから、キャンセルしたいんだよ」
ツンの横には、最新型の機関車がありました。
ノパ听)『うおおおおおおおお子供達いいいいいいいいいい元気良いなああああああああああ!!! 』
最新型の機関車。ヒートと名乗ったその機関車は、とても大きく、速そうでした。
そして、そのヒートの中に、子供達は大はしゃぎして乗り込みます。
ノハ///)『ああああああああ!! らめえええええええ! 激しくしないれええええええええ!! 』
- 63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:09:07.75 ID:pR+Ty7cp0
- ドタドタと走り回る子供達が、窓から見えました。
幼稚園児「わー!! 格好いいなぁ!! 」
幼稚園児「おいww見てみろよwwwあのちっこい機関車しょべぇwwwwwww」
幼稚園児「ホントだwwwだっせぇ!! ボロボロじゃんwwwあんなの乗りたくねーよwww」
心ない子供達の言葉が、ツンを酷く傷つけます。
ξ;凵G)ξ『……』
ノハ*゚听)『おい、元気だせ!! いつか楽しいこともあるからな!! ウハハハハハハ!!!」
励ますつもりで言ったのでしょう。しかしその言葉が追い打ちをかけ、ツンの心を深く傷つけてしまいます。
ξ;凵G)ξ『もう、嫌だよ…』
- 64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:13:03.04 ID:pR+Ty7cp0
- 豪快に笑うヒート。
そして、泣いてしまうツン。
(#^ω^)「ふざけんなお!! ツンだって楽しみにしてたんだお!? 」
ブーンは先生を殴ってしまいます。
(’e’)「うわあ〜!! こんな事していいと思ってるのか!? あぁ、そうか。機関車に名前をつけるよ
うな変人だもんな。頭がおかしいんだろう」
(#^ω^)「っ!! ……帰らせて貰いますお」
ドアを強く閉めると、ブーンはツンを走らせ、帰りました。
変人と言われても、どうでもいい。でも、でもツンは確かに喜んでたんだ。
なのに、こんな仕打ちは無いだろう!!
心の中で、憎しみの炎を燃やすブーン。
(´・ω・`)『ツンさん。ツンさん。大変だよ!! 』
小鳥さんが、帰る途中に出てきました。
- 67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:14:55.40 ID:pR+Ty7cp0
- ξ;凵G)ξ『……! 』
ξ゚听)ξ『な、何よ!! 』
涙を拭くと、ツンは怒鳴ります。
(´;ω;`)『僕の住んでた森が消えちゃったんだ…』
ξ゚听)ξ『!! 』
ツンは驚きました。
また、またしても人間の所為で友達が泣いてしまったからです。
(´;ω;`)『どうして?何もしてないんだよ僕達!! なのに何でこんな…』
大粒の涙を、ポロポロと流す小鳥さん。
ツンの中はグニャグニャになってしまいます。
ξ )ξ『人間は、最低な奴ら…でも、良い人だっているんだ。でも、良い人なんてブーンだけじゃない
……私がしたいことって、何?』
そのまま小鳥さんは跳び去っていくと、ツンは何も考えれなくなりました。
- 68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:16:38.61 ID:pR+Ty7cp0
- (#^ω^)「くそ!! 機関車が大分増えてたのかお……」
反対側に、ヒートとは違った機関車が、ツンとは比べモノにならない早さで走り去ってゆきました。
从 ゚∀从 『イヤッホオオオオオオオオウ!!!! 』
その後ろには、見慣れたモノが。
ξ゚听)ξ『あれ!! あの荷物!! 』
ツンが荷物を運ばなくなってから、新たに機関車が荷物を運んでいました。
ツン達の仕事は、他の機関車達がやってしまってるようです。
( ;ω;)「もう、僕らに仕事は来ないのかお…?」
ブーンは悔しくて悔しくて涙を流しました。
ξ;凵G)ξ『ごめんね、ごめんねブーン。私が遅く走った所為で……それに、あんなに速く走れないよ…』
ツンも、涙を流します。
- 69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:18:18.95 ID:pR+Ty7cp0
- 夜。泣き疲れたブーンの元に、一本の電話が鳴りました。
(*^ω^)「本当ですかお!? ありがとうございますお!! 」
(*^ω^)「ツン!! 仕事だお!! 明日から、また荷物を運ぶんだお!! 」
ブーンの顔は、とても嬉しそうでした。
しかし
ξ゚听)ξ『でも、仕事は……それに、人間の為に動くのだって…』
ツンは悩みました。悩んで悩んで、一日中悩み続けました。
(*^ω^)「早速行くお!! 」
ブーンは、ニコニコしながら乗り込みました。
ξ゚听)ξ『……』
ツンは、まだ悩んでいました。
- 70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:21:44.25 ID:pR+Ty7cp0
- ガチムチ「おう、久々だな。何があったかしらねーが、また頼むぜ!! 」
(*^ω^)「よろしくですお!! 全身全霊をかけて頑張りますお! 」
ガチムチ(コイツらが悲しんでるって聞いて、協力したくなったんだよな…)
ガチムチ「そうかwww頑張りすぎて、倒れるなよ?ww」
ガハハと、豪快に笑うオヤジの声を背に受け、ツンは走ります。
ラウンジ村まで、あと少し。
だけど、森がありません。
遠くからでも見えるラウンジ村は、もう村ではなく、街になってました。
ξ゚听)ξ『え、そんな!! ここも…』
( ФωФ)『あぁ、やっと来たか。待ちくたびれたぞ』
ゲッソリとやせた鹿が、急に出てきました。その体には、いくつもの傷が。
それも、線路上に。
- 72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:24:20.58 ID:pR+Ty7cp0
- (;^ω^)「っ!! 止まらないお!!どけお、どけお!! 」
ブーンは汽笛を鳴らします。
( ФωФ)『俺の家も、エサも何もかも全て消えてしまった』
鹿は逃げません。
ξ;゚听)ξ『どいて!! どかないと―――――― 』
( ФωФ)『知ってたか?荷物の中身』
鹿はどこうとしません。
( ФωФ)『あれな、ここの森の木なんだ』
( ФωФ)『お前達機関車、人間が全て持って行ってしまった』
ξ;゚听)ξ『そ、そんな!! 』
( ФωФ)『俺は、もう疲れてしまったんだ。走ることも出来ない。夢も叶えれない。いや、叶えたく無く
なったんだ。お前と走りたくは、無い。だから――――――』
ガタンガタン ゴトンゴトン
機関車は、いつものように線路を、通過しました。
- 73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:27:07.90 ID:pR+Ty7cp0
- ξ )ξ『――――――』
ツンの体には、赤い色が鮮やかに塗られてました。
それでも、機関車は止まらない。
/ ,' 3「ふん、遅かったのう。やっぱり最新式じゃないと」
(;^ω^)「済みませんですお…」
ペコペコと謝るブーン。
それでも、村長さんの機嫌は良くなりませんでした。
ξ )ξ『私は、最初は誰かの為に出来る仕事が好きだった。でも、それは動物たちの幸せを奪ってた
んだ…友達の、幸せを…森だって、人間には必要なのに…』
ツンは考えてました。
鹿さんの事、森の事、自分のやるべき事。
(;^ω^)「あの鹿には悪いことしたお…」
帰り道、ブーンは鹿さんのお墓を作りにツンから降りました。
辺り一面、何も残ってない、大地。
- 74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:29:11.75 ID:pR+Ty7cp0
- ξ゚听)ξ『っ!! 』
ツンは何か閃いたようです。
ポッポー!!!
( ^ω^)「!? なんで汽笛が…」
お墓を作り終えたブーンが、不思議に思いました。
そして、よくよく見回すと、動物たちが集まってます。
痩せた動物、怪我した動物。様々な動物が集まりました。
( ^ω^)「どうして動物たちが…ここには森も何も――――――!! 」
何かに気がついたようです。
( ^ω^)「そうだお、此処には森があったんだお。子供達は、動物を見てはしゃいで、楽しそうに動物達
も走ってたお!! 」
( ^ω^)「!! 怪我してるお、それにガリガリに痩せてるのも…」
( ^ω^)「僕は、僕は!! 仕事の事しか考えてなかったお…」
- 76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:31:18.83 ID:pR+Ty7cp0
( ^ω^)「それに、僕の本当の仕事は」
( ^ω^)「みんなに笑顔を届ける事なんだお!! 」
急いでツンに乗り込むと、ブーンはあることを決心しました。
- 78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:33:26.13 ID:pR+Ty7cp0
- あれから幾つの時がすぎたのでしょう。
季節は春。
燦々と輝く太陽に、ぽかぽかと温かい風が吹きます。
そして、動物たちの声。
あの、何もなかった場所は今ではもうすっかり、木々が生い茂ってます。
- 79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:34:35.85 ID:pR+Ty7cp0
- (´・ω・`)『ようやく、仲間が出来たのう 』
('A`)『爺さんと話すのも悪くねーな』
すっかりお年寄りになった鳥さん。もう小鳥さんではないです。
でも、相変わらずの悲しそうな顔。
(*゚ー゚)『やっぱり、みんなと食べる食事が一番よ』
お婆さんになったウサギさん。でも、その顔は幸せそのもの。
川 ゚ -゚)『おばあちゃん、あまりはしゃがないでくれよ?もう年なんだから』
楽しそうに、騒がしい森。
此処だけでなく、様々な土地で、森が蘇ってます。
- 80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:36:12.69 ID:pR+Ty7cp0
- ( ^ω^)「植林をしたおかげ、かお?」
すっかりよぼよぼになってしまったブーン。
その横には
ξ゚听)ξ『これで、良いんだよね? 子供も、動物もみんなみんな笑顔だし。大人だって森の大切さに
気がついてくれるようになった』
所々傷ついてる、ツンが居ます。
ツンも年を取ったのか、走ることが無くなってしまいました。
( ^ω^)「実に長かったお…」
あの日から、ブーンは世界各地へとツンと共に走りました。
植林の方法を教えて貰い、木の苗を譲ってもらい。
時には自分で育てました。
そうして、旅しているうちに仲間も増えました。
- 81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:38:13.19 ID:pR+Ty7cp0
- (,,゚Д゚)「爺さん、手伝うぜ!! 」
一見、不良な若者。
( ´_ゝ`)「おい、このやり方よりも効率の良いやり方があるんだ」
(´<_` )「じゃあ俺は全国に呼びかけてみる」
頭の良い双子の学者さん。
( ・∀・)「僕が一番多く植えるんだからな!! 」
( ´∀`)「負けないモナ!! 」
( ゚д゚ )「どけ、重いのは俺がやる」
小学生。中学生。高校生。
本当に様々な人達が手伝ってくれました。
その度に、ブーンは泣きながら感謝をし、ツンはそれを微笑んで見てました。
( ФωФ)「森を、大切にしてください。そして、笑顔を届けてください」
不思議な目をした少年に言われた言葉が、とても印象的だったのを、ブーンはまだ覚えてます。
辛いとき、挫けそうになったとき、支えてくれたその言葉。
そして、いつも一緒にいてくれたツンに、ブーンは感謝の気持ちで一杯です。
- 84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:40:55.15 ID:pR+Ty7cp0
- ξ゚听)ξ『これが、笑顔を届けること。私は、これで良い…んだよね?』
誰に聞いているのか、ツンは呟きます。
そこに、何か怪しい影が近づいてきます。
その影はツンを取り囲むと―――――
ξ;゚听)ξ『え、ちょ! なんなの!? 』
- 85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:41:23.54 ID:pR+Ty7cp0
- ( ><)「ブーンさん!! 聞いてくださいなんです!! 」
警察の人が、ブーンの家へ走ってきました。
その顔は、驚きと嬉しさの顔で悪い事じゃないようです。
( ^ω^)「はいはい、何ですかお?」
警察官の元へ歩くと、そこには大勢の人達がいました。
幼稚園児に高校生、サラリーマンに先生にお医者さん。実に様々な人達がいました。
中には、手伝ってくれた人達も。
( ><)「コホン。ブーンさん、貴方はノーベル賞を受賞したんです!! 」
( ^ω^)「おやおや、それは凄い事ですお」
( ><)「それと、ブーンさんの機関車。ツンさんが世界一古い機関車ということで博物館に展示される事
になったんです!! 」
( ^ω^)「え、それじゃあツンとは…」
(;><)「言いにくいんですが、お別れなんです…」
( ;ω;)「そんなの嫌だお!! ずっと一緒にいたんだお!! これからも一緒なんだお!! 」
(;><)「落ち着いてください!! このままじゃツンさんはいずれサビてボロボロになって、見るのも
耐えない姿になっちゃうんです。だから、博物館で…」
警察官になだめられ、ブーンは少しだけ落ち着きました。
- 88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:45:34.71 ID:pR+Ty7cp0
- ( ;ω;)「で、でも…」
それでもやはり、泣きやみません。
( ><)「笑顔で、見送ってあげてほしいんです」
警察官がそういうと、一人の男が声を上げました。
ガチムチ「おい、みんな!! 準備はいいか!? 」
「おー!! 」
それに伴い、みんな掛け声をあげます。
ポッポー
何処からか、聞き覚えのある汽笛が聞こえます。
ゴトンゴトン ガタンガタン
ξ*゚听)ξ『あの…その……』
そこには、お花を装飾されたツンの姿がありました。
- 89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:46:05.20 ID:pR+Ty7cp0
- ( ;ω;)「おっおっおっ綺麗だお。ツン、お姫様みたいに綺麗だお!! 」
ツンにだきつくブーン。
そして
( ^ω^)「じゃあ、また、博物館で」
涙を拭い、さよならを告げます。
ξ*゚听)ξ「ぜったい、ぜったいに来なさいよね!! 」
( ^ω^)「あたりまえだお!! 約束だお!! 」
ブーンには、ツンの声が聞こえました。
それは、ブーンにしか聞こえない、二人だけの会話。
- 90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/09/18(火) 23:47:22.55 ID:pR+Ty7cp0
- 『毎日毎日、見られるだけってのも辛いわね。…あいつ、約束忘れてるのかな……』
白を基調とした、広い部屋に、偉大な経歴を持つ機関車が一つ、中央に置かれていた。
コツ コツ コツ
硬い足音が、響き渡ります。
それは、目の前に来ると
「約束、果たしにきたお」
「バーカ。遅いわよ」
聞こえるのは、二人だけの、秘密の会話
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