(ヽ゚ω゚)ブーンが拒食症になったようです

805: ◆ozOtJW9BFA :2006/10/06(金) 01:01:59.17 ID:7Rx9I6Wd0
  
ブーンは命に別状はなかった
ただ過度の栄養失調で衰弱しており、あと少し動き回っていればもっとひどいことになっていただろう、と医師は言った
(´・ω・`) 「男子で拒食症とは珍しいんですがね。ブーン君は、いつごろからですか?」
J( 'ー`)し「気が付いたのは2,3ヶ月前から・・ごめんなさい、母親の私がいけなかったんです!この子の耳を引っ張ってでも病院に連れてくるべきでした・・・!」
(´・ω・`) 「いえ、彼ももう成人なのですし、あなたを責めるつもりはありませんよ。命は助かったことですし、大切なのはこれからです。」
J( 'ー`)し「これから・・・」
(´・ω・`) 「そうです。彼は嘔吐もありますね?歯がわずかにとけかかっていて、いずれ入れ歯になる可能性もあります。このまま彼が食事を拒否し続ければ、確実に寿命は縮まる。彼がまだ食事を拒むなら、入院もお薦めします。」
J( 'ー`)し「はい・・」



850: ◆ozOtJW9BFA :2006/10/06(金) 01:08:58.23 ID:7Rx9I6Wd0
  
ツンはドクオと共に、ブーンの病室にいた
ブーンは点滴と酸素チューブをつけられて、本当に死んでいるようにも見えてぞっとした
ξ゚听)ξ「ブーン、生きているんだよね・・?」
('A`)「大丈夫だって言われたんだから、大丈夫だろ」
クールに装っているドクオだが、手の拳に力が入って汗をかいていた
その時、医師と話し終えた母が病室に入ってきた
ξ゚听)ξ「おばさん、ブーンはなおりますよね!?ブーンはもとのブーンになりますよね!?」
('A`)「おいこら、ツン!」
J( 'ー`)し「・・・」
母は何も言えなかった
J( 'ー`)し(今まで何もしてやれなかった私に・・・治せるのかしら)
その時、ブーンの瞼がわずかに震えた
ξ゚听)ξ「!ブーン!」
(ヽω )「う・・・・」



906: ◆ozOtJW9BFA :2006/10/06(金) 01:20:38.15 ID:7Rx9I6Wd0
  

ξ゚听)ξ「ブーン、私がわかる?」
('A`)「ブーン、俺だぞ俺!ドクオだぞ!」
J( 'ー`)し「・・・・」
ブーンはしばらく3人をながめていた
(ヽω )「・・・・」
(ヽ゚ω゚)「・・・・わかるお。」
ξ;;)ξ「よ・・よか・・・うぇ・・・」
(;A;)「心配させんなてめぇ」
ツンは再び泣き出し、ドクオも泣いた
(ヽ゚ω゚)「かーちゃん・・・?」
J( 'ー`)し「・・・どうしたの?ブーン」
母の視線は泳いでいた。ブーンの意識が戻って嬉しいのだが、罪悪感がうれしさに勝ってしまい、まともにブーンの顔を見れなかった
(ヽ゚ω゚)「ごめんだお・・。こんなことしてごめんだお・・・」
J( 'ー`)し「・・・ブーン・・・!」
(ヽ^ω^)「かーちゃんが作ったショウガ焼き、うまかったお・・・」
ブーンは力無く笑った
J( 'ー`)し「ごめん、ごめんねブーン!かーちゃんがもっと元気で働いていたら・・・!」
(ヽ^ω^)「ブーンは大丈夫だお・・」
ブーンはツンの手を握り、ドクオと母とツンを、それぞれ見つめた
(ヽ^ω^)「こんなに心配してくれる人がいるんだお。僕はもう大丈夫だお」
ブーンに、わずかに生気が戻ったような気がした



950: ◆ozOtJW9BFA :2006/10/06(金) 01:34:31.93 ID:7Rx9I6Wd0
  
ブーンは一ヶ月の入院を経て、退院した
本来なら拒食症は食事を食べることからして大変で、もっともっと時間がかかるものなのだが、
ブーンの場合、本人に治す意志が強かったため、最初は苦労したもののわずか一ヶ月で常食を食べれるようになり、体重も元にもどった
ブーンは母親に連れられ、久しぶりの自宅に帰った
( ^ω^)「久しぶりだおーw」
J( 'ー`)し「ほんと、ブーンがいない間寂しかったんだから!」
( ^ω^)「ごめんだお。今日から寂しくないお!」
ブーンの母は、タクシー会社の運転手を始めていた
前ほど時給はよくないが、ブーンの入院費も含めて親子二人、なんとか生活していけるほどの収入ぐらいは得られていた
母の就職を一番心配して一番喜んだのも、ブーンだった



953: ◆ozOtJW9BFA :2006/10/06(金) 01:35:05.53 ID:7Rx9I6Wd0
  
( ^ω^)「かーちゃん」
J( 'ー`)し「ん?」
( ^ω^)「僕、大学行きながらでも働くお。二人で頑張って生活するお」
J( 'ー`)し「ブーン・・・ありがとう。でも無理しないでね。」
( ^ω^)「かーちゃんもだお」
ブーンはアパートの階段をあがると、そこには見慣れた二人がいた
('A`)「おいすー」
ξ゚听)ξ「おそいわよ」
( ^ω^)「ツン!ドクオ!来てくれたのかお!」
('A`)「当たり前だろ。今日はお前の退院祝いだ」
ξ゚听)ξ「もうあんな刑務所見たいなところで面会するのはいやよ!ガラス越しだなんて信じられない!」
( ^ω^)「嬉しいおーw」
ブーンは二人に抱きついた 正確にはツンに抱きつき、ドクオには軽く手をそえた
('A`)「ちょw」
( ^ω^)「色々ごめんお。これからずっと一緒だお」
ブーンはツンにささやいた
ξ;ー;)ξ「・・・うん」
ツンもブーンをだきしめ、二人で目を合わして微笑んだ
('A`)「俺無視ヒドスw」
ドクオの泣き笑い声が、アパートに響いた





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