( ^ω^)達はみっちり詰まっているようです
- 14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/05(金) 01:26:08.86 ID:wDrg0NM00
- 14:16『私の場合』
川;゚ -゚)「……」
('A`)「……」
ずっと不審者に後を付けられていた。
私の勘違いでなければ、駅を出てからずっと。
一体何なのだろう。コレが噂のストーカーと言う奴なのだろうか。
川 ゚ -゚)(しかしなぁ……)
('A`)「……」
ストーカーにしては余りに動きが大雑把過ぎる。
時折立ち止まって頭を抱えたりと挙動不振であるものの、自分の存在を隠そうとしていない。
川 ゚ -゚)(……勘違いか……)
きっとここら辺に住んでいる人なのだろう。
そうに違い……
川 ゚ -゚)(……あれ?)
ふと、違和感を覚えた。
何というか、後ろにいる不審者を見た事がある気がするのだ。
それどころか何度か顔を合わせている様な……
- 16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/05(金) 01:27:22.53 ID:wDrg0NM00
- 川 ゚ -゚)(……ピコーン)
ようやく思い出した。
ウチのクラスのド…ド……ド……
川;゚ -゚)(しまった……名前が思い出せん)
……それも仕方の無い事だろう。
授業中、休み時間、昼休み、放課後と常に本を読んでいる印象しかない。
とにかく影の薄い存在。リアルステルス迷彩。そんなクラスメイトだ。
川 ゚ -゚)(……さて、どうしようか)
たまたま同じ道の可能性もあるし、私を追跡している可能性もある。
どちらにしろ、真っ直ぐ帰るというのは余り得策では無さそうだが……
(;'A`)「……よし!」
後ろで、そんな声が聞こえた。
辺りを見回すと私と彼以外、誰も人がいない。
この状況ならば、昨日読んだ漫画の如く蛇頭に拉致されたとしても誰も気付かない。
- 17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/05(金) 01:29:06.43 ID:wDrg0NM00
- 川;゚ -゚)(……この状況を待っていたという訳か)
自然と、鞄を持つ左手に力が入る。
脳裏に浮かぶのは嫌な光景。
無理矢理押し倒されたり、中華拳法という名のダンスを見せられたりするかもしれない。
もしかしたら、彼自身が綺麗な顔に風穴を開けられそうになる人の可能性だってある。
川 ゚ -゚)(……それはそれで面白いかも知れんな)
まぁ、そんな事は起こり得る訳が無いが。
(;'A`)「……」
川;゚ -゚)「……」
彼の歩くペースが速まり、それに伴い私の歩くペースも速まる。
叫んだ方がいいのだろうか。
だが、下手に刺激すれば相手が逆上する可能性もある。
ならば……逃げるしかない。
川;゚ -゚)(しかし……逃げ切れるか……?)
部活で陸上をやっているとはいえ、部活で疲労の蓄積した今の体で逃げ切れるだろうか。
全力で走れて一分。それ以上は持たないだろう。
その間にどこかへ隠れなければ。
- 20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/05(金) 01:30:22.83 ID:wDrg0NM00
- 川;゚ -゚)(……どこか隠れる場所は……)
思い出せ。どこか無いか。
あの不審者に見つからなければ何処でもいい。
どこか……どこか……
川 ∵)(……ピコーン!)
あった。ウチの近所にある謎のロッカー。
少々暑苦しいかもしれないが、あの中ならきっと見つからない筈。
だが、どうやって中に入る隙を作る?
入る姿を見られてしまっては一巻の終わり……
(;'A`)「あ、あのっ……」
川;゚ -゚)「……ッ!」
声を掛けられた瞬間、我を忘れて走り出した。
- 21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/05(金) 01:32:12.57 ID:wDrg0NM00
- 川;゚ -゚)「ハッ……ハッ……」
残された体力も考えず、全力でロッカーへと向かって走った。
ξ#゚听)ξ「何処行ったぁぁぁぁぁぁっ!」
(;'A`)「えっ……」
邪魔よッ!⊂二二二ξ#゚听)ξ二二⊃)゚A゚;)ゴッゾーラ!
後ろで何かが弾き飛ばされる音と悲鳴が聞こえた様な気がしたが、私は気にせず走り続けた。
14:36『副題:ああ……次はションベンだ……』
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