( ^ω^)ブーンは砂漠に生きるようです
- 2: ◆XXb7wYc2Tc :2008/01/14(月) 18:48:34.27 ID:cGsgZBNW0
最終話「その手に輝く希望を持って」
( ^ω^)「ギコさん……」
墓石の前で佇むブーン。
その背後では、皆が泣いている。
( ´_ゝ`)「……俺のせいだ」
(´<_`;)「兄者」
( ´_ゝ`)「俺がしっかりしていなかったから」
(´<_` )「違う。俺が……あそこで仕留めそこなったから、親分は……」
(#^ω^)「やめるお!!!」
ξ゚听)ξ「ブーン……」
- 4: ◆XXb7wYc2Tc :2008/01/14(月) 18:49:25.51 ID:cGsgZBNW0
( ^ω^)「今、すべき事はそんなことじゃないお。
あいつらを……あいつらを倒す事だお」
ξ゚听)ξ「ブーン……」
ブーンの言葉に、皆が頷いた。
この悲しみを乗り越え、倒すべき敵に報復を。
( ´_ゝ`)「わかってる、わかってるさ」
(´<_` )「兄者……」
( ´_ゝ`)「月光狂団。ナチュラリストの国を建国だとか、ふざけやがって。
俺がぶっとばしてやる。ぶっ潰して、親分の仇をとってやんよ」
- 5: ◆XXb7wYc2Tc :2008/01/14(月) 18:49:59.24 ID:cGsgZBNW0
(´・ω・`)「そうだね。奴らを許すことは出来ない」
( ^Д^) 「同感です」
('、`*川「好き勝手やられちゃこまるもんね」
皆の気持ちが一つになる。
そうだ、僕達は一人じゃない。
仲間が居るんだ。
( ^ω^)「ギコさん、あなたは一人じゃないお。
弱くも無いお。あなたは、本当に強い人だったお」
ブーンは空を見上げる。
まぶしく照りつける太陽が、この砂漠へと降り注いでいた。
- 6: ◆XXb7wYc2Tc :2008/01/14(月) 18:52:47.10 ID:cGsgZBNW0
今までの記憶が、頭の中を過ぎる。
初めて戦ったあの日。
僕は殴られる怖さを初めて知った。
同じナチュラリストであるギコさんとの初戦。
僕は、意思を強く持つ事の大切さを知った。
旅立ちの日。
僕はまだ見たことの無い世界に心を躍らせていた。
- 8: ◆XXb7wYc2Tc :2008/01/14(月) 18:55:01.55 ID:cGsgZBNW0
( ^ω^)「――――……ッ!」
拳をぎゅっと握る。
ギコさんは、最後、笑っていた。
その時、何を思い、何を残していったのだろうか。
僕には、わからない。
けれど、ギコさんが僕にくれた、この信念だけは、確かに生きている。
今、僕の心の中に。
- 11: ◆XXb7wYc2Tc :2008/01/14(月) 18:57:29.80 ID:cGsgZBNW0
( ´_ゝ`)「ブーン」(´<_` )
(´・ω・`)「ブーン」
('、`*川「ブーン」
( ^Д^) 「ブーンさん」
ξ゚听)ξ「……ブーン」
そして、僕を想ってくれる仲間がこんなにも――――……いる。
( ^ω^)「おっお」
- 12: ◆XXb7wYc2Tc :2008/01/14(月) 18:59:26.97 ID:cGsgZBNW0
拳を空に掲げる。
皆も、同じように拳を高く掲げた。
さあ、放とう。
この砂漠に。
信念の咆哮を。力の限りに。
「「エクシ――――ドッ!!」」
――――彼らの力が、悪を倒すと信じて
( ^ω^)ブーンは砂漠に生きるようです 終わり
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