('A`)ドクオと( ^ω^)ブーンが旅行をするようです

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/14(日) 22:04:58.97 ID:QPQ2+/zg0
第27幕:男の契り


 ――さて、その夜のことである。
 許嫁とともに二人暮らしをしている道下が居に、阿部が転がり込むことになった。
 夜になって、その日の業を終えてしまうと道下の許嫁は早々と床に就く。
 今、道下は阿部が入っている五右衛門風呂を沸かしていた。

「阿部さん、熱くないですか?」

N| "゚'` {"゚`lリ「いい湯だ、道下クン。月も一片の隈なく冴え渡っているし、文句なしだ。有り難う」

 屈んでいる道下の頭上からいい男の声がする。

「阿部さんが喜んでくれるなら――、これぐらい何でもないことです」

 いい男が喜んでくれている事を考えると、道下は頬を赤らめた。阿部に顔を見られるのはバツが悪いような気がして、下を向く。

N| "゚'` {"゚`lリ「――――道下クン、君も入らないか」

「えっ――――」



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/14(日) 22:06:54.76 ID:QPQ2+/zg0
 思わぬいい男からの誘いに、思わず道下は顔を上げた。そこには阿部の太陽のような眩しい笑顔があった。

「そんな、僕なんか――――」

N| "゚'` {"゚`lリ「なにも卑下することはない。君は十分可愛いよ。――それとも、やっぱり僕と一緒に入るのは嫌かい?」

「いえ、阿部さんと湯に入れるなら、本望です。唯――」

N| "゚'` {"゚`lリ「――許嫁のことが気になるかい?」

「――ええ、まぁ」

 そうである。
 道下は、許嫁を愛していた。そして、これからの人生を供に添い遂げるであろう女である。もう契ってしまった以上、道下には
貞操を守る義務があった。それは、独り道下の為だけでない。もしも許嫁や親たちが、道下が男とまぐわった事を知れば即刻
縁談は破断となり、手切れ金も用意しなければならない。 
 しかし、それでも道下の胸中には一片の迷いがあった。
 道下は、許嫁とはまだ正式には祝言を挙げていないわけだから、正式に契ったわけでもない。それに、道下は幼い頃から男の
裸に淡い恋心を抱いていたのである。



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/14(日) 22:08:36.16 ID:QPQ2+/zg0
N| "゚'` {"゚`lリ「じゃあ道下クン、俺は君に背中を向けておくよ。そうすれば、間違いは起きないだろう?」

「――――それならば」

 遂にいい男からの誘いに抗し切れなくなった道下は、その着衣を脱ぎ、褌も取っ払ってしまって――――、
 ――裸になった。
 一見、道下は自分の意志で脱いだかのように思われるが、恐らく、このいい男の前ではどんな男だって脱いでしまっただろうと
思われる。その意味では、道下は阿部によってスッポンポンにされてしまったようなものだ。

「それじゃあ、入ります――」

N| "゚'` {"゚`lリ「ああ、遠慮せず入ってこい」

 道下が風呂釜に入ると、少しばかり湯が溢れた。しかし道下にとっては、どうでも善いことであった。
 阿部の背中には、彫り物は勿論刀による切り傷もなく、実に美しいものであった。
 道下は、目の前にある阿部の大きく逞しい背中に釘付けになった。項からは、ほんのりと良い香りが漂っている。これが男の
香りなのだろうかと、動悸を早めながら道下は思った。



8: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:11:45.51 ID:QPQ2+/zg0
「阿部さん、いい身体してますね――」

N| "゚'` {"゚`lリ「ああ、曲りなりにも武家に勤めていたからね。日ごろの鍛錬は欠かせないさ」

 相変わらず道下に背中を向けている阿部は、背中越しに応える。

「僕、阿部さんのようないい男になりたいです」

N| "゚'` {"゚`lリ「はは、武家は止めておけ。主人に暇を出されたら、その日の飯にも窮するようになってしまうぞ」

「――阿部さんは、奥様とかはいらっしゃらないのですか?」

N| "゚'` {"゚`lリ「ン、どうやら、俺には女難の相があるみたいなんだ。それに、男ばかりの職場だったしね」

「そうですか――」

 男ばかりの奉行所に阿部がいる場面を想像し、道下は同僚の者たちに少しばかり嫉妬する。
 と、同時に、道下が心中にはある一つの疑問が浮かび上がっていた。



10: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:13:45.94 ID:QPQ2+/zg0
N| "゚'` {"゚`lリ「それにしてもvip峡という所は、噂に違わず住み良そうな土地だ。武家の暮らしが長かったお陰で、暮らしに
         慣れるには時間を必要としそうだが、最初に道下クンのようないい人に会えてよかった」

「――vip峡は、半分が落人集落みたいなものですから、外部の者を受け容れる風潮があるんですよ。例え、素性の知れない
 者であっても、取り敢えずはもてなすんです」

 確かにvip峡にはそのような風潮があったが、道下が自らの意志でもって流れ者と饗するのは初めてのことであった。
 自らの居を持ったばかりだというのも一つの立派な理由であるが、何より道下が阿部に心惹かれたことが大きな要因であった。
 しかし、道下は阿部という男に対して警戒心を全く抱いていなかったわけではない。と言うのも――――

N| "゚'` {"゚`lリ「道下クン」

「な――何でしょうか」

N| "゚'` {"゚`lリ「君は、なぜ僕が此処に来たかを訊かなくていいのかい? ――見ず知らずの男と同じ風呂に入るというのは、
     ちょっと危ないのじゃないのかな?」

 刹那、道下は目の前の逞しい男に恐怖感を覚えた。もしも取っ組み合いになれば、武術などカケラも知らない道下はあっという
間に組み伏せられてしまうだろう。況してや湯の中だから、顔を沈められたら一溜まりもない。
 元々vip峡に流れるような男だから、何らかの流血沙汰に関わっているかもしれないのだ。
 恐る恐る、道下は背を向け続ける男に訊ねることにした。



12: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:15:16.03 ID:QPQ2+/zg0
「尾張で――何があったんですか」

N| "゚'` {"゚`lリ「――言葉で説明するには、多言を要する。これは真面目な話だから、顔を向き合わせて話をしたい。いいかな?」

「――それで全てが分かるのなら、結構です」

 道下の言葉を合図に、阿部はゆっくりと振り向く。
 道下は、固唾を飲んでそれを見つめていた。
 そして、阿部が道下に向き合ったとき――――

「――――!?」

 道下は、異様なモノを目にした。そして、それに釘付けになった。

「――――阿部さん、これって」

N| "゚'` {"゚`lリ「――ああ、その通りさ。俺は今、キミに欲情しているんだよ」



14: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:16:37.22 ID:QPQ2+/zg0
N| "゚'` {"゚`lリ「――ところで、俺のキンタマを見てくれ。コイツをどう思う?」

 道下の応えは、最初から決まっていたも同じである。
 目の前の男が危険な者かも知れないと言うことも忘れ、道下は恍惚の表情で、こう云った。



15: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:16:58.91 ID:QPQ2+/zg0
     ヽ       j   .す
  大.   ゙,      l.    ご
  き    !      ',     く
  い    ',        ',    :
  で    ト-、,,_    l
  す    !   `ヽ、 ヽ、    _
   ;    /      ヽ、`゙γ'´
      /         \
      !   ト,       ヽ
ヽ__  ___ノ ,!   | | ト,       ゙、
  レ'゙ ,イ ./|!  .リ | リ ! .|! | ト|ト}
 ,イ ,/ ./〃/ / | / .リ/ //イ|.リ
// //ノノ  //゙ ノ'////|.リ/
´彡'゙,∠-‐一彡〃 ト.、,,,,,,,,,,,レ゙
二ニ-‐'''"´      /`二、゙゙7
,,ァ''7;伝 `        {.7ぎ゙`7゙
  ゞ‐゙''  ,. ,. ,.  l`'''゙" ,'
  〃〃"      !   |
              !  l
 !       (....、 ,ノ  !
 j        `'゙´  ,'
     ー--===ァ   /
      _ _   ./
\     ` ̄   ,/
  ` .、       /
   :ミ:ー.、._  /``'''ー-、
    `゙三厂´



18: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:18:09.34 ID:QPQ2+/zg0
N| "゚'` {"゚`lリ「――コイツがいけなかったんだよな。あろう事か、俺は組頭の息子をこの手にかけてしまった」

 云って、阿部は自らの陽物を鷲掴みにした。阿部のモノは長さだけでなく太さも申し分ないものであり、片手で握っても隙間が
出来てしまうほどであった。

「手にかけた――とは?」

N| "゚'` {"゚`lリ「ああ、俺はノンケもホモも喰っちまいうような男なんだ。あまりに組頭の坊主が可愛いものだったし、俺の股間も
ビンビンに反応したものだから、耐え切れずに厠で食っちまったのさ。それが不味かった」

「それだけなら、別に尾張から逃げ出す必要も無いじゃないですか。罪を雪いで、やり直すことは出来なかったのですか?」

N| "゚'` {"゚`lリ「――道下クン」

 ふと、伏目がちに淡々と語っていた阿部が、相貌を道下のほうへ向ける。

「何でしょうか?」

N| "゚'` {"゚`lリ「キミは、この俺を受け容れることができるのかい?」

 言って、阿部は道下に詰め寄った。



27: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:23:51.30 ID:QPQ2+/zg0
N| "゚'` {"゚`lリ「俺が掘ったのは、まだ女も知らない、今年で8つになる幼子だったんだ。キミなら大丈夫かもしれないが、
そんな幼子にこのモノをぶち込んだら、どうなると思う?」

「それは――――」

 道下は、言葉に窮した。
 男と交ったことすら無い道下は、とても1尺を超えようかという阿部の陽物を受け容れることが出来そうに無かった。況してや、
8歳の幼子となれば――――、

N| "゚'` {"゚`lリ「俺が掘ってしまった子供は、死んでしまった。当然俺のモノは未発達の菊門には辛すぎたようで、
肛門が裂けてしまったんだ。もう、俺も血だらけになった。それだけで大惨事なのに、厠で交わったばかりに、
         あろう事かその子は脱糞してしまったんだ。それが因で傷口から菌が入って敗血症になってしまい、
子供は命を落としてしまったのさ」

「――――――――」

N| "゚'` {"゚`lリ「その子は、組頭が40になってやっと授かった長子だったんだ。あろう事か、俺はその子に手をかけて
         死なせてしまった。俺が殺したも同然なのさ。事が組頭の知るところになるや否や、俺は暇を出された。
         もっとも、百人組の中でも真相を知る者は少なく、組頭の子も切れ痔が元で死んだことになっているが、
         組頭が居る尾張で俺が安穏と暮らすわけには行かないだろう?それに、男色のケがあることも知られたく
         なかったから、俺は尾張を離れることにしたんだ」



30: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:25:16.17 ID:QPQ2+/zg0
「そんな事が――――」

 目の前の男は、欲望に抗しきれずに幼子を襲ってしまったのだ。
 それは合意の上であったかも知れないが、結果として幼子が死んでしまったことに変わりは無い。

N| "゚'` {"゚`lリ「俺は、尾張を離れてvip峡に来たからには、心を入れ替えて日々の糧を稼ごうと思う」

 満月を仰ぎ見ながら、阿部は言う。道下は、黙ってそれを聞いていた。

N| "゚'` {"゚`lリ「ここの朝は早いんだろう? あまり夜遅くになっても仕方ないから、俺はもう湯を上をることにするよ」

「はい。では、僕はもう少し温まることにします」

N| "゚'` {"゚`lリ「いい湯だったよ。有り難う」

 そう言い残して、阿部は湯から出て手早く着替えると、道下の居へと戻っていった。
 独り残された道下は、そっと自らの股間を盗み見た。
 道下の陽物もまた、苦しいほどに勃起していた。



33: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:27:51.34 ID:QPQ2+/zg0

 *

 さて、この夜は何事も無く明けたのであるが、このときの阿部と道下との遣り取りを、vip峡の多くの者が覘いていたのである。
夜になったら深々と静まり返るvip峡だから、垣根越しに入浴を覘いていた者にも阿部と道下の会話は筒抜けだったのである。
 こうして、当の道下と阿部は知る所とならないまま、阿部の素性が知れ渡ってしまった。
 噂は風に乗り、vip峡を駆け巡った。  
 阿部がvip峡に流れてから3日と経たないうちに、阿部の存在だけでなく尾張で幼子を姦して死に至らしめた事までもが、
vip峡の住人全員に知れ渡った。だが、元々vip峡に流れてくる者がいわく付の者ばかりであったため、それによって阿部が
どうこうという問題には発展しなかった。
 しかし、阿部はvip峡でも事件を起こしてしまったのである。

 阿部がvip峡に流れ着いてから1週が過ぎる頃、牛馬の足腰が急に弱りだした。牛馬は犂を引くのに欠かせない家畜で
あったため、畑を耕すための犂が使えなくなるという由々しき事態となった。
 最初は、夏の暑さにやられたのであるかと思われたが、日陰の厩に繋いでいる馬も同様の症状だったのでその論は直ちに否定
された。流行り病も疑われたが、力が抜ける以外には表立った異変は認められないので、これも否定された。
 一向に異変の原因が分からず、農民だけでなく村長もが首を抱えていた。
 だが、ある日突然、騒動の下手人が捕まったのである。



36: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:29:19.29 ID:QPQ2+/zg0

 或る晩、まだ被害に遭っていなかった農民の一人――――宇兵衛とでもしておくか――――は、自分が丹精込めて育てた牛馬が
被害に遭ってはならないと、牛舎の隅で寝ずの番をしていた。
 子の刻を過ぎ、丑の刻に差しかかろうと云う時、牛舎に一人の影が認められた。
 _、_
( ,_ノ` )y━・~(――――遂に出たか)

 宇兵衛は覚醒して影の方へ目と瞠った。
 最近は川魚の眼肉を食べるようにしていたお陰で、闇夜でも慣らせば目が利いていた。
 _、_
( ,_ノ` )y━・~(――――あの図体は、男に違いねェ)

 息を殺して、男に気づかれないようにそっと近付き、干草に身を隠す。宇兵衛は、心臓が早鐘のように鳴るのが感じられた。
 いま、宇兵衛は忍び込んできた男と、牛一頭ごとに設けられた柵を隔てて対峙している。
 蝿が鬱陶しい。
 ――と、
  
 するり。

 静寂の中で、音がした。



39: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:31:45.21 ID:QPQ2+/zg0
 _、_
( ,_ノ` )y━・~(――――何だ。何をしている)

 音が何であるか判ずることが出来ず、宇兵衛は柵越しに隣の牛の寝床を盗み見る。
 ちらと見ただけだが、途端に宇兵衛は肝を潰しそうになった。
 先ず宇兵衛の目に飛び込んで来たものは――

 ――途轍もなく雄雄しく聳え立った肉塔であった。

 男は片手を陽物に添えて、熟睡している牛の背後へと廻りこむ。
 そして、余った方の手で牛の股間をまさぐった。
 _、_
( ,_ノ` )y━・~(――――あのマラは――もしや)

 そして、男は自らの肉棒を、牛の菊門へとあてがい――――貫いた。
 牛は、突然のことにがばと身を起こしたが、男が牛の臀部をがっちりと掴んでいるために結合は解かれない。
 牛が激しく抵抗するその間も、男は後から牛を激しく攻めたてる。そのうち、牛の抵抗は目に見えて弱くなっていった。



44: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:33:23.30 ID:QPQ2+/zg0
 _、_
( ,_ノ` )y━・~(――――正気の沙汰じゃねェ)

 そう思いながらも、宇兵衛は事の始終を見届けていた。
 段々と男の腰の動きが速くなる。牛は大きく鳴くこと能はず、ぜいぜいと苦しそうに息をしている。
 牛舎の中には、激しく交わる音が響いていた。
 ――と、

 あおおーーーーーーーーっ!!!!

 男は絶頂を迎えると同時に、これまでに増して深く牛を貫く。
 牛は、その場に倒れこんだ。辺りに鉄臭い匂いが漂う。

 男は、ずるりと自らのモノを牛の肛門から引き抜く。
 暗くてよく見えなかったが、その陽物にはべっとりと液体が付着していた。それが精液だったのか血液だったのかは、宇兵衛には
判じかねたが、途轍もない大きさの陽物から、宇兵衛はその男が誰であるか見当がついていた。
 _、_
( ,_ノ` )y━・~(――――間違いねェ。コイツが一連の騒動の下手人だ。そしてその名は――!!)

 宇兵衛はそう確信すると用意していた縄を握り締め、果てたばかりの男の背後を衝いた。



51: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:37:03.74 ID:QPQ2+/zg0

 *

 翌朝、vip峡の西側の広場に、黒山の人だかりがあった。そして、その中心には魔女裁判さながらに磔にされた阿部の姿がある。
 阿部は褌しか纏わずに全身ひん剥かれ、余すところ無く鍛え抜かれた体躯に陽光が照りつけている。肝腎の阿部はと言うと、
ただじっと天を見遣っていた。村人が阿部に声を掛けるが、それに応じる気配はない。

ミ,,゚Д゚彡「――これより、村の掟を破った者の公開審議を始める」

 村長の峻厳な言葉が響き、一瞬にして阿部を取り巻いていた人々の喧騒は止んだ。

ミ,,゚Д゚彡「――まず、被告人に質問する。被告人は、真に阿部高和であるか?」

N| "゚'` {"゚`lリ「――ああ、俺は紛れもなく阿部高和さ」

ミ,,゚Д゚彡「審理を始めるにあたり、被告人は真実のみを述べることを誓うか?」

N| "゚'` {"゚`lリ「俺が知っていることは洗いざらい喋る。だからさっさと審理を済ませてくれ」

ミ,,゚Д゚彡「略式裁判で済ませる予定だから、その心配はない」 

 こほん、と咳払いし、村長は手に持っている紙に目を落とした。



53: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:38:55.66 ID:QPQ2+/zg0
ミ,,゚Д゚彡「被告人、阿部高和は昨晩、vip峡住人の宇兵衛宅の牛舎に侵入し、その牛を姦した。これについては?」

N| "゚'` {"゚`lリ「――間違いないさ。そこの渋い親父さんが見ていることだろう?」

 ちらと澁澤の方を見遣る。澁澤は相変わらず細い目つきで、雁首から細い煙を燻らせていた。

ミ,,゚Д゚彡「では、被告人がvip峡に来てからこの1週間で、ここの牛馬のほぼ半数が原因不明の脱力状態に陥った。これについては
     ――――」



56: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:40:53.70 ID:QPQ2+/zg0
 人々が十重二十重に囲む中、フサと阿部との間で淡々と尋問が続けられる。
 太陽もすっかり昇りきり、炎天下の中で傍聴している者の額には、みな一様に玉のような汗が吹き出ている。
 人々が疲労を覚えだす頃、審問場に駆けてくる独りの若い男が居た。その男とは即ち、道下であった。

「はぁ――はぁ――」

 人垣まで辿り付くと、道下は肩で荒い息をする。少しく時間を置いて息を整えると道下は顔を擡げ、磔にされている阿部の姿を
はっきりとその目に映した。丁度、こんな感じでhttp://up2.viploader.net/pic/src/viploader493216.jpg
 審問場では、丁度罪状認否が終わった頃であった。

ミ,,゚Д゚彡「では、罪状を述べる。被告人阿部高和は、村中の牛馬を姦し、自身の陽物を以ってその悉くを切れ痔にせしめた。
     これによって牛馬は足腰に力を入れて踏ん張ることができなくなり、結果としてvip峡の農民に多大な損害を与え、
     収穫高を減らしかねない事となった。被告人のこのような行為は器物損壊と言うべきであり、それ程重大に思われない
     かも知れぬが、vip峡に来てから1週間でこのような凶行に至ったことは、本来から被告人には獣姦の性向があり、
     再犯の可能性が非常に高いと思われることから、再犯の防止という観点からも、被告人を刎頸に処することが相当と
     考えられる」

「――ふ、刎頸」



62: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:43:34.86 ID:QPQ2+/zg0
 公開審問に漸く辿り着いたと思ったら、その耳に入ってきたのは刎頸の言葉である。それも、同じ風呂に入った阿部が被告人で
あるということから、道下は肝を潰した。
 ――――あの、いい男の首がこの村の男によって落とされるなんて。

ミ,,゚Д゚彡「この判決について、被告人からは異議はあるか――?」

 厳しい口調で阿部に問い詰める村長の口調には、いささか怒気が含まれている。その口調に促されるようにして、人だかりの
目は一斉に阿部の方へと向けられた。
 
N| "゚'` {"゚`lリ「無い。村に来て早々に騒動を起こしただけでなく、畜生と交わってしまったんだ。それくらいの罪は当然だろうさ」

ミ,,゚Д゚彡「――本当に良いのだな?」

N| "゚'` {"゚`lリ「ああ、村に来たばかりだし、許より尾張の両親から勘当された身だ。今さら俺が死んだって、誰も屁とも思わないだろうさ」

 村長はふん、と鼻を鳴らすとぐるりと群集の方を見遣った。

ミ,,゚Д゚彡「傍聴人の中に、この男を今一度弁護しようと思う者はいないか?」

 言って、村長は傍らに置いていた脇差を手に取り、おもむろに鯉口を切る。群集に、冷や水を打ったような緊張が走った。



66: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:45:35.27 ID:QPQ2+/zg0
ミ,,゚Д゚彡「――沈黙を以って否とする。異議がなければ、私が断行人になろう」

 短い沈黙が流れた。
 しかし、群集の誰にとっても、その沈黙は恐ろしく長いものに感ぜられた。
 やがて、眉間に皺を寄せていた村長から、最後の言葉が発せられる。

ミ,,゚Д゚彡「群集からの異議も無し。よってこれより被告人阿部の斬首を――――」

「――異議あり!!」

 突然、群衆の中から声が発せられた。その声とは即ち、道下のものであった。
 群集が二手に割れ、道下と村長との間には道が出来る。その道を、道下はしっかりとした足取りで進んでいった。

「村長、僕から当該判決について異議があります」

 村長と対峙すると、その華奢な身体のどこから発せられるのか、道下ははっきりとした口調で村長に言う。

ミ,,゚Д゚彡「――――名を申せ」

「道下正樹です。被告人である阿部さんの面倒を見ていた者です」



69: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:47:48.07 ID:QPQ2+/zg0
ミ,,゚Д゚彡「道下か――――。この中で、一番被告人について知っている者だろうな。発言を認めよう」

「有り難うございます」

 言って、道下は大きく深呼吸すると阿部の方を見遣る。

「被告人である阿部さんは、私の家に寝泊りしていました。そして次第に懇意になるうちに私は、被告人と同じ風呂に入ったとき
 尾張での素性を知るに至りました」

 同じ風呂に入った、という件で、群衆の間にどよめきが起こった。

ミ,,゚Д゚彡「静かに。意見陳述はまだ終わってないぞ」

 その一声で、広場は静寂を取り戻す。

「――――被告人は、尾張で童を姦して死に至らしめたことにより、ここ、vip峡に来ざるを得なくなったのです。それは、唯に
 被告人だけに責任がある訳ではありません。1尺を越えようかという被告人の陰部は、とても常人の緋門に収まりきるものでは
 ありません。被告人は、vip峡に来た当初から、遣る方ない性欲に苛まれてきたものと察することが出来ます」



73: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:50:09.49 ID:QPQ2+/zg0
ミ,,゚Д゚彡「――――つまり、再び人と――男と交わらなかった分だけ、一応の情状酌量の余地はあると?」

「いえ、それだけではありません」

 そこでまた、道下は安倍、もとい阿部を見る。当の阿部はうつむき加減で瞑し、黙していた。

「――私にも監督責任がありました。なので、この事件については、私も被告人と同等の処罰を受けるべきです。そして、私も
 刑を受ける分、その刑を軽くして頂けないかと考える所存です。また、被告人はvip峡に来て1週間で犯行に及んでしまいましたが、
 初犯である事も考慮し、極刑は不相当であると考えます」

 掟に厳しいvip峡においての、針の穴を通すような弁護は非常に難しかったが、阿部を護りたい一心で道下は朗々と陳述してのけた。

「――――以上で私の意見陳述を終わります」

 言って、道下は村長を見据えた。群集もまた、視線を村長の方へと移す。

ミ,,゚Д゚彡「ふむ――」

 一斉に目を向けられた村長は、阿部の方を見る。依然として、阿部は黙していた。



79: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:53:22.56 ID:QPQ2+/zg0
ミ,,゚Д゚彡「被告人は、極刑に処せられても構わないか? それとも、減刑を望むか?」

 発言を促され、阿部はゆっくりと双眸を開く。

N| "゚'` {"゚`lリ「俺は、どうなったって構わない。なんせ、子牛を掘って死なせてしまった外道もこの世に居ることだからな。
        学のある村長さんなら、それくらい知っているだろう?」 

ミ,,゚Д゚彡「無論だ。http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/712346.html)の事だろう?」

N| "゚'` {"゚`lリ「ああ。それだ。全く、困ったものだよ。世界には、俺のような輩がゴロゴロと居やがる。尤も、
         http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1121506726/のような輩も居るがな」

ミ,,゚Д゚彡「それは構わないが、自分の処断刑についての意見は無いのか?」

N| "゚'` {"゚`lリ「敢えて言うなら、そこにいる可愛い道下クンを始め、周りの皆さんに判断を委ねるよ。それが全体意思なら、
         村長さんも文句は無いだろう? いわば、皆さんは裁判員だ」

 そう言って、阿部は道下と目を合わせ――――微笑んだ。

ミ,,゚Д゚彡「分かった。では、村民に意見を請うことにしよう。被告人への死刑求刑は不適当だと考える者はそのまま直立し、
     死刑がふさわしいと考える者はその場に坐せよ。採決は、今から3分後とする――――」



83: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:55:46.37 ID:QPQ2+/zg0

 *

 燦然と太陽が照りつける中で、村人は迷っていた。群衆の中には、この一連の事件で実際に阿部によって損害を被った者が
十余人と居たからである。無論、彼らの家族も居れば、阿部によっては何の被害を受けなかった者も居る。
 群集は、ざっと見積もったところで五十人強だろうか。それほど採決に困る人数でもない。中には隣同士で耳打ちする者も居れば、
独りで遠くを眺めて考え込んでいる者も居る。

 阿部、村長とともに広場の中心に居る道下は、額から流れ出る汗を拭って蒼穹を見上げていた。
 村長は審問場を詮方なく歩き回り、時折、恐らくvip峡に流れる前の生活で手にしたであろう、懐中時計を目にしていた。
 阿部はと言うと、流石に奉行所で鍛え上げられた身体にも後ろ手に縛り上げられての半時ほどの放置プレイは辛いのか、
全身からうっすらと汗を滲ませている。
 3分間が、皆に長く感ぜられた。それこそ、もしや審判の時は訪れないのではないかとも感ぜられる程に。
 だが、村長の足音が止むと、その時はやって来た。

ミ,,゚Д゚彡「それでは、今から採決を行う。この中で、成人でない者は採決に参加できないので、暫らく審問場から遠ざかるように。
      場合によっては、見てはならぬ事になるやも知れぬ。採決に参加する意思が無い者も、同様とする」

 その言葉で、群集から10人ばかりの者が抜けた。
 彼らが十分遠ざかったのを見計らって、村長が徐に口を開いた。



86: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:57:19.84 ID:QPQ2+/zg0
ミ,,゚Д゚彡「では――――、被告人には死刑が相当であると考える者はその場に坐せよ」

 刹那のざわめきの後、幾人かが腰を下ろした。その中には宇兵衛の姿もある。 
 だが――――、

ミ,,゚Д゚彡「――極刑を望む者は、他には居ないか?」

 群衆の中で、村長の言うようにその場に坐した者は、片手でも数えられる程であった。
 群衆の中には、なにやら逡巡している様子の者も居るが、それでも彼らは直立している。 

 クマゼミが――――いやに騒がしかった。

 暫らく時は流れるが、坐そうとする者は一向に増える様子はない。それを見計らい、村長は審判を下した。

ミ,,゚Д゚彡「――反対多数。よって、被告人の刑を一等減ずる事とする」

 道下の勝利であった。審問場は喧騒に包まれた。
 それまで口を真一文字に結び、阿部の方を見つめていた道下は、感極まって安部に駆け寄り――抱擁した。
 鼻を汗が混じった阿部の雄臭い匂いが衝き、道下は噎せそうになるが、それでも道下は力強く阿部を抱き締めた。
 道下にとっての、初めての男同士の抱擁は、男としての悦びを呼び覚ますかのようだった。
 思えず、道下は阿部の分厚い胸板に顔を埋めて泣いていた。



88: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 22:58:46.14 ID:QPQ2+/zg0
ミ,,゚Д゚彡「――――但し!!」

 阿部と熱い抱擁を交わす道下の背後から、村長の怒号が浴びせられる。

ミ,,゚Д゚彡「被告人は極刑こそ避けられるものの、一等減じた刑は避けられない。その刑とは即ち、宮刑である」

 群集が、動揺の色に包まれる。それば、道下にも同じことであった。 
 宮刑とは即ち、男を不具にする刑である。道下は、将来にわたって一度も阿部に抱かれる夢を断たれることになるのだ。
 慌てて後を振り返った道下に、村長は容赦なく言葉を浴びせる。

ミ,,゚Д゚彡「そしてその断行人は、道下正樹とする!!」

「待ってください!!」

ミ,,゚Д゚彡「発言は容れない! 被告人はその嗜好から、再犯の可能性が非常に高いものと考えられる。再犯の防止という
     観念からも私は死刑を求刑したのだが、この度は私の寛大な措置により、命だけは救済しておく事とするのだ!
     これについては独り被告人だけでなく、その弁護人である道下も受け容れるべきであり、道下にも監督責任があった
     ことから、断行人としての道下に、阿部の陽物を刎ねることを命ずるものである!!」



91: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:00:41.17 ID:QPQ2+/zg0
 言って、村長は鞘に収めたままの脇差を道下の足元に放って寄越す。どさりと、無機質な音が響いた。

ミ,,゚Д゚彡「道下、vip峡の刑法の処断刑の重さについては知っている筈だよな?」

「村長!! ですが!!」

ミ,,゚Д゚彡「嫌なら、私が貴様の陽物もろとも刎ねても構わないのだぞ?」

 道下は、目の前で威容を放つ、氷のように冷酷な村長を睨みつけた。
 確かに、vip峡に流れてくる者の殆んどは、何かしら素性に傷が付いている。それゆえvip峡の秩序維持のために、
罪を犯した者に対しては重い刑罰が科せられ、余程のことがない限り村長が独断で量刑を行う仕組みになっているのだ。
それを考えれば、道下もが宮刑に問われることは存外珍しいことではない。
 
「阿部さん――僕は、どうすれば――――」

 ふらふらとした足取りで、道下は未だ磔にされている阿部の許に歩み寄る。

「ねぇ、阿部さん。僕はまだ阿部さんにイかされてないよ? 折角男色の悦びを覚えそうになったのに、それじゃああんまり
 じゃないか――」



95: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:03:38.06 ID:QPQ2+/zg0
 策が浮かばずに道下は訊ねるが、当の阿部は応えない。
 覚えず、道下の目からは幾筋もの涙が流れていた。

「ねぇ、阿部さん。自分は、もう男として生きていくことが出来なくなっても嫌なの? もしそれでも良いと言うのなら、
 僕もろとも自分のモノを――――」

 村長だけでなく群集も見ているというのに、道下は汗臭い阿部の胸板にしがみついて際どい発言を繰り返す。
 そんな道下を見かねてか、胸の中でさめざめと泣く道下に囁きかけた。

N| "゚'` {"゚`lリ「――道下クン」

 突如、耳元で発せられたイイ男の声に、道下は身を強張らせる。

N| "゚'` {"゚`lリ「――道下クン。俺は、自分の犯した罪は受け容れる積もりだ。君の心遣いは、とても嬉しかったよ。
        君は間違いなく、俺が見てきた中で一番魅力的だ――――」

「でも阿部さん!? 罪を受け容れるってことは、もう阿部さんの大好きな、男同士の交わりも出来なくなってしまうんだよ!?」

N| "゚'` {"゚`lリ「――君にまで罪を負わせたくない。そんな事になって君の許嫁が悲しむようなら、俺は迷わず宮刑を選ぶさ。
         そして、君がその断行人になってくれるのなら、もうこれ以上言うことは無い」



99: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:05:05.55 ID:QPQ2+/zg0
 言って、阿部は道下の瞳を覗き込むと、穏やかな笑顔を浮かべた。
 ウホッ、いい男――――。

N| "゚'` {"゚`lリ「それに道下クン、本当に短い間だったけど、俺は君を愛していたよ。君になら、喜んで自分の男を捧げることが
         出来そうだ。そして、俺は君だけのモノになるんだ――――」

「――阿部さんは、怖くないの?」

N| "゚'` {"゚`lリ「ああ。だが、俺の人生の終わりは腎虚で終わらせたかったが、それも叶わないのが少し心残りだよ」

「――莫迦だね阿部さん」 

 声を震わせて、道下は言う。その頬には、幾筋もの涙が伝わっていた。

「阿部さんが不具になっても、まだ後ろの穴があるじゃないか。許嫁が居ないところで、僕が果てしなく阿部さんを掘り続けるよ」 

ミ,,゚Д゚彡「弁護人道下!! 遅滞なく阿部に対して刑を断行することを命ずる!」

 阿部と道下の濃厚な抱擁は意にも介せず、村長は大音声をあげた。



101: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:06:42.92 ID:QPQ2+/zg0
N| "゚'` {"゚`lリ「ほら、早くしないと君の息子まで持っていかれるぞ。それじゃあ俺が楽しめなくなるじゃないか」

 道下が行動を移すのには、少しく間が必要だった。
 これが後生だとばかりに、道下は阿部を今一度狂おしいほどに抱きしめる。 

「――あの世でまた出逢えたら、ホイホイ付いていきます。その時は――――優しくしてください」

 ふっ、と阿部は鼻から息を漏らすと、

N| "゚'` {"゚`lリ「俺はノンケだって構わないで喰っちまう人間なんだぜ?」

 道下は安心したのか、

「僕、阿部さんみたいな人好きですから――――」

 と、満面の笑顔で言った。
 生まれて初めて、心の底から笑えた気がした。
 きっと、今まで閉ざしていた未開発の心が、阿部の手によって開拓されたからであろう。



108: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:08:36.04 ID:QPQ2+/zg0
「これが――――男色の悦びなのか」

 濃厚な接吻を交わすと、道下は脇に転がっている脇差に手をやり、すらりと刀身を抜く。よく磨き上げられた刃に、
まだ幼さを残した道下の顔がくっきり映った。
 道下は、その脇差の重さを噛み締めるように、瞑じて深呼吸する。
 
 ――――阿部さんは、僕にやられる事を望んでいるんだ。僕がやらなきゃダメなんだ

 心の中で独白する。

 ――――指に神経を集中させ、一刀のもとに全てが終わるようにしなければ。

 やがて、周りの雑音が耳に入らなくなった。

「それじゃ――――やります」

 十分神経を研ぎ澄ますと、淡々とした口調で道下は村長に告げる。
 右手に脇差を刀身のままぶらつかせて、阿部の許にゆっくりと歩み寄る。
 阿部については云うまでも無く、審問場に居る誰もが道下の挙動を注視していた。
 やがて、道下と阿部との間に間合いが無くなった。そして、余った方の左手で阿部の褌の端を掴み――――引き抜いた。



113: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:11:19.77 ID:QPQ2+/zg0
ミ,;゚Д゚彡「ム――――ッ」
 _、_
( ,_ノ` )y━・~「ほう――――」
 
 阿部の股間が、鬱陶しく照りつける夏の日差しに晒される。
 審問場の空気が、一瞬のうちに氷のように張り詰めた。だが、それとは裏腹に、熱い血が巡る阿部の陽物は燦然と光り輝く
太陽を指して、苦しいほどに雄雄しく屹立していた。
 老若男女、全ての視線が阿部の陽物に注がれた。それに応じるかのように、窮屈な褌から解き放たれた阿部の陰茎の怒張は
益々大きくなった。
 驚懼とも戦慄とも取れる村人たちの念は、益々高まっていくばかりであった。何故と云うに、子宮と並んで生命の根源とも
云うべき阿部の陽物が、同じく生命の根源と云うべき太陽を真っ直ぐに指していたからである。阿部の陽物は、生命そのもので
あった。まさしく陽物であった。そして、その生命が今まさに一刀の下に断たれようとする現実に、村人という村人が恐怖した
のである。
 それは、生命の根源が絶たれようとする瞬間だった。 

ミ,;゚Д゚彡「――――道下、何をしている!! 早く刑を執行せよ!!」

 村人の間に流れた妙な空気を振り払うかのように、村長が必要以上に大声を上げた。

N| "゚'` {"゚`lリ「道下クン、こんなに大勢に見られちゃ恥ずかしいよ。早いとこやってくれ」

 後手に縛られたまま、股間を疼かせて阿部はねだる。その意を汲んで、道下は両手で脇差を握りなおすと――――陽物にあてがった。



115: 5分ほど小休止します  ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:12:57.52 ID:QPQ2+/zg0
「――――阿部さん、あの世でヤりましょう」

N| "゚'` {"゚`lリ「そうだな。それでは、先にあの世に行っておくよ」

「――――何を言っているんです。死にはしませんよ?」

N| "゚'` {"゚`lリ「――俺にとっては、死ぬも同然さ」

 云って、阿部は蒼穹に目を遣る。

 深呼吸。

 群集は沈黙し、

 太陽は南中まで昇りきり、

 少しばかり凪いでいた風が、完全に止んだ。

N| "゚'` {"゚`lリ「――――いいぞ」

 短い言葉が、阿部の口から発せられる。

 それを聞き、道下は意を決して脇差を振り下ろした――――



119: ラストスパート  ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:18:13.84 ID:QPQ2+/zg0
 *



 *



 *



(^ω^; )「――何だお、このハチャメチャな文章は」

 和装本を読了し、ブーンは高岡の顔を見上げて云った。篝火は、相変わらず盛大に燃え盛っている。

从 ゚∀从「酔った勢いで書いたからそんなになってしまったんだ。作者は今頃深く反省しているだろうさ」

(´・ω・`)「まぁ、その本を読んで、vip峡の歴史が少しばかりお分かり頂けたと思う」



123: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:20:12.77 ID:QPQ2+/zg0
(^ω^; )「まさか、この作中のいい男が5年ごとに起こる厄災の原因だとでも言うのかお?」

从 ゚∀从「その通りさ。道下の手によってパイプカットされた阿部は、その後どうなったと思う?」

 暫し首を捻って考えた後、ブーンはおずおずと尋ねる。

(^ω^; )「――――リアル八ツ墓村?」

从 ゚∀从「違うよ。全然違うよ。阿部は、陰茎を切り落とされた瞬間に――――絶命したのさ」

(^ω^; )「斬首でもないのに死んでしまったのかお? それまた何で?」

从 ゚∀从「さあ、何せ古い文献しか残ってないから、詳しい死因は闇の中だ。しかし、阿部はその命と引き換えに、vip峡に
    途轍もないモノを残して行ったんだ」

 そう言って、高岡は祠へと歩み寄り、その中に手を突っ込んだ。



125: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:21:56.87 ID:QPQ2+/zg0
从 ゚∀从「この祠の祭神をまだ教えてなかったな。コイツは――――そのときに切り落とされた陰茎なのさ」

 振り返ってブーンと向き直った高岡の手には、30cm物差しもあろうかというマラが握られていた。

从 ゚∀从「阿部は、パイプカットされた瞬間に絶命した。だが、その生の執念からか、マラだけはビンビンのままで死んでいった
    のさ。そして、このマラとキンタマを見てくれ。コイツをどう思う?」

 勿体ぶって高岡が訊ねたところで、答えは唯一つしかない。

(*^ω^)「すごく――――大きいですお」

从 ゚∀从「そうさ。不思議なことに、傷口からは一滴の血も流れなかった。素晴らしい生命力だと思わないか?」

( ^ω^)「まぁ、分からないでもないお」

从 ゚∀从「幾ら阿部が罪人であった所で、このマラを無碍にしてしまうのは惜しいと考えたのだろう。断行人の道下が発起人と
    なって、この森の中に祠を建立したんだ。詳しい年代は分からないが、それが丁度5の倍数だけ歳を隔てた昔の事だった」



128: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:23:39.18 ID:QPQ2+/zg0
(´・ω・`)「そして道下は――――奉納するはずだったこのマラを、自らの肛門にブチ込んだのさ」

( ^ω^)「――もしかして、この広場で?」 

 ああ、と短く応えて、ショボは高岡に握られているマラを取る。

(´・ω・`)「このマラは、俺が今まで見たどんな肉バイブより素晴らしい形状をしている。長さ・太さ・弾力性・匂い・質量と、
     どれを取っても一級品だ。このマラでアナニーした道下は――――カンタンに絶頂に達した」

 言って、ショボは阿部のマラをブーンに手渡す。

( ^ω^)「こ――これは」

 間近にして、ブーンは改めてそのマラの素晴らしさを悟った。阿部の陰茎は、さも生きているような鮮やかさのピンク色を
している。カリ首も綺麗に開き、突起が程よい感触を与えそうだった。
 何故か、ブーンは全身が温かくなっていくのを感じた。

(´・ω・`)「そうして、道下は完全にホモの道に足を踏み入れた。許嫁を悲しませるような事はしなかったようだが、男と思い切り
     交わりたいと希う心は、日毎に高まってくばかりだった」



131: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:25:42.39 ID:QPQ2+/zg0
从 ゚∀从「やがて、月日は流れ――――」

 阿部が死に、道下がこの地でイッてから5年。
 欲望に抗し切れなくなった道下は、この地に男を連れ込んで――――掘った。

(´・ω・`)「そして、今度は此処で道下に掘られた男が、ホモに目覚めた。だが、道下は衆道に――ノンケに回帰したのさ」

 つまり、此処は5年に一度ハッテン場になるんだと、ショボは付け加える。

(^ω^; )「――――つまり、回りまわって、今はショボさんがホモになっているのかお?」

(´・ω・`)「そうだ。5年前におカマを掘られて以来、以前のように嫁を見ることが出来なくなった。東京に帰ってから色んな
     病院を駆けずり回ったが、ホモを治療する方法は無いとして、医者は皆匙を投げた。vip峡に嫁いだツンに逢いに、
     遥々同僚と旅行に来たのに、地獄のような日だったよ。もともと、僕はガチホモじゃないんだ」

( ^ω^)「でも、他の作品ではショボさんはだいたい――――」

(´・ω・`)「やかましい!! 勝手にホモ扱いされる身にもなってみろ!!」

 ショボが吼える。



134: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:28:22.88 ID:QPQ2+/zg0
(´・ω・`)「俺は東京で勤めていたが、そのホモ事件が原因でオフィスに居場所が無くなって、退職したんだ。そして、5年前に
     立ち寄った本屋に無理矢理就職し、5年の歳月が流れるのを待った。そこにブーン君が来たのさ」

(^ω^; )「本屋の客の中からターゲットを探していた――――と?」

(´・ω・`)「そうさ。タクシー会社の長岡とは5年前の事件で顔を合わせていたが、ホモ事件でひと皮ムけた僕を見ても、ノンケ
     だった頃の僕と関連付けることは出来なかったようだから、好都合だった。僕も同僚も、5年前に四国に直撃した
     台風に足止めを喰らったんだよ」

(^ω^; )「――で、5年後の今、僕がここに居ると言うことは」

(´・ω・`)「やらないか」

 ショボがにじり寄る。

(´・ω・`)「祠に祭られている阿部さんのマラは、5年に一度活性化するようでね。どんなノンケでもホモセックスせずには
     居られなくなるんだ。――――俺は今から、お前をファックしてノンケに戻る」

 一歩、また一歩と、ショボはブーンを追い詰める。
 ――――と、その時!!



135: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:30:34.91 ID:QPQ2+/zg0
('A`)「――――まるで赤●健のマンガだな」

 ショボの背後から男の声がした。まぁ、ドクオなんだけどね。

('A`)「さて、高岡さんにショボさん。徒党を組んで、ウチのブーンにナニをする積もりだったんだい?」

(´・ω・`)「――知れたこと。お前も儀式については知っているだろう?」

 ゆっくりブーンを味わうことが出来ると思っていたショボは、思わぬ闖入者に不快感を抱く。

('A`)「ああ。ショボさんは、今からブーンを掘ろうとしている。違うかい?」

(´・ω・`)「そうだ。だから何だと言うのだ」

('A`)「いやね、ちょっとやる事が姑息じゃないのかなーって思ってね」

 嘲るように言いながら、ドクオはゆっくりとした足取りで広場の入り口から篝火の方へと足を進める。



136: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:33:47.07 ID:QPQ2+/zg0
('A`)「台風の夜だ」

 ショボまであと2メートルと近付いたところで、ドクオは足を止める。

('A`)「ショボさんは、本屋で室伏の写真に食い入っていたブーンを見ていた筈だ。当然、ホモのショボさんは、出来ることなら
   ノンケを襲うよりもホモを襲った方が、相手に抵抗されにくいと踏んだだろう。折りしも、5年毎の因習の日が差し迫って
   いたんだ。さぞショボさんはvip峡に誘いたかっただろう」

(´・ω・`)「――――ああ、それに、vip峡の村民は事情を知っているものだからね。5年毎に、この日になると村全体が物忌みを
     するように静まり返ってしまうんだ。だから、部外者を狙うしかなかった」

('A`)「それでもって、あなたはvip峡に先回りした。臨時休業の張り紙でもしていれば良かったものの、中途半端な忌引の張り紙を
   したものだから、俺たちは却って怪しんだんだよな、ブーン?」

 ドクオは、ショボを挟んで向かい側にいる男に水を向ける。
 
(^ω^; )「え、そうだったのかお? 僕は全く……」



139: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:35:45.28 ID:QPQ2+/zg0
('A`)「さて、このままではショボさんが一方的に悪者に見えるが、実はそうじゃない」

 言って、後ろを振り返る。

('A`)「高岡さん。元はと言えば、あなたがツンさんを騙さなければ――――、ショボさんを謀らなければ、そもそもこんな事に
   なってなかったんじゃないですか?」

从 ゚∀从「――――村人の中から犠牲者を出すわけにはいかん。そう思っての判断だった」

 肩を震わせ、高岡は淡々と話す。

('A`)「ツンさん、悲しんでたぜ? なんせ、それまでいい友人だった奴が、肛門裂傷を負った上にホモにまでなっちまったんだ」

从 ゚∀从「仕方ないと思ってるさ。でも、他にいい考えが無かったんだ!!」

 夏の夜の暑気が肌に纏わり付く。しかし、それとは対照的に、篝火の熱は全員の肌をチリチリと焦がしていた。

('A`)「まぁ、これで事件の全容が解明できたわけだ。わかったか? ブーンよ」

( ^ω^)「まあ、何とか分かったお。一言で言えば、僕のケツの穴がピンチと言うことでOK?」



140: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:36:55.45 ID:QPQ2+/zg0
('A`)「ああ、そうだ。えーと、もうフラグっつーか、伏線は回収できたかな――――」

(´・ω・`)「ガタガタ抜かしてんじゃねぇ!! 俺はさっさと掘らせて貰うぞ!!」

 一声上げると、それがスイッチになったかのように、ショボはブーンめがけて突進した。

(^ω^; )「わ――――わああああ」

 もともとそんなに広くなく、足場も悪い広場である。おまけに、阿部のモノを持っているうちに無意識的に勃起していたブーンの
マラが狭いズボンの中で怒張し、ブーンは思ったように走れない。

(´・ω・`)「――――遅いッ!!」

 案の定、ショボはすぐにブーンに追いつく。
 そして、ブーンの背後から飛び掛り――――押し倒した。肥えた二人は地面で転がり、ショボが上になる形で動きが止まった。

(´・ω・`)「覚悟ッ!!」



144: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:38:43.58 ID:QPQ2+/zg0
 これがホモの本能なのだろうか。ショボはあっという間に身に着けていたものを脱ぎ捨て、上半身裸になった。。
 そして、ショボの手はズボンのベルトへと延び、股引まで一気に――――、

('A`)「ブーン!! そのマラを投げて俺に寄越せ!!」

 必死に抵抗しているブーンは応じる声もなく、力の限りを振り絞ってドクオにビンビンのマラを放り投げる。

 シュルッ、ガチャ。

 中年一歩手前のショボが、一糸纏わぬ姿でブーンに組み付いている。どう見ても地獄絵図です本当に(ry

(´・ω・`)「さぁ、その穴を掘って掘って、掘り尽くしてやるぜ!!」

 ガチャッ、ズルッ。

 ブーンの下半身も露になる。危険を察知してか、その未開発の菊門はヒクヒクと震えていた。
 間近に迫ったショボの口から、雄臭い吐息がブーンの顔にかかる。



146: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:39:54.41 ID:QPQ2+/zg0
(゚ω゚ )「嫌だああああああああああああああああああああああ、ドクオ以外の男に掘モガッ」 

(´・ω・`)「うるせぇ!! おとなしく俺のマグナムを喰らいやがれ!!」

 言って、ショボはブーンの腰に手を回して、そのマラを――――、

( ^ω^)「――――なんだ、まるでポークビッツじゃないかお?」

(´゚ω゚`)「――戯け!! 覚悟しろ!!」

 全力を以って、ショボはブーンの腰に手を回し、尻を浮かせると自らのモノをあてがい――――、

(´・ω・`)「俺のペニスの味、心行くまで楽しみやg――――」

 腰に力を入れようとした、まさにその瞬間だった。



149: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:41:18.22 ID:QPQ2+/zg0
('A`)「そぉいっ!!」

 ドスッ!!

 オフゥ!! 

(´゚ω゚`)「!?!?!?!?!?」

 ドクオが、無防備になっていたショボの肛門に阿部のマラを突っ込んでいた。

('A`)「ショボさんよぉ、アンタ言ったよな? これはどんな肉バイブよりも素晴らしいと」

(´゚ω゚`)「ア、ア、アッーーーー!?」

 状況を把握しきれず、ショボは呆けた顔をしている。瞳孔は開き、あられもなく開いた口からは涎が滴っていた。

('A`)「この様子じゃ、ホモになってからと言うもの、あまり後ろは開発を受けてないみたいだな。違うかいショボさんよ!?」



151: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:43:27.33 ID:QPQ2+/zg0
 言いながら、ドクオは肛門の奥深くへグリグリとマラをねじ込んでいく。ショボの全身の力は抜け、ブーンは拘束から逃れる
ことに成功する。

(´゚ω゚`)「くぁwせdrftgyふじこlp;@!!!!!?????」

('A`)「おっ!? もう我慢汁が出ているのぞ? イくには早いんじゃないか?」

 刺激を弱めようと、ドクオは抽送を緩める。しかし、それを許すまいと、ショボの尻が喰いついた。

(´゚ω゚`)「MOTTO!! MOTTO!!」

('A`)「自分からマラを求めるなんて、とんでもねぇエロ野郎だ! その心意気や良し!!」 

 言って、ドクオは力の限りを以って阿部のマラを深く押し込んだ。 

(´゚ω゚`)「アッ、アアッ、アアアアーーーーーーーッ」



 あおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!



154: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:45:07.01 ID:QPQ2+/zg0


 
 獣のような雄叫びが森に木霊する。それに驚いてか、木に止まっていた禽獣の類が一斉に飛び立った。

(´・ω・`)「はぁ――――はぁ――――よくも」

 肩を震わせ、小さな声でショボは呟く。

(´・ω・`)「先ずはドクオ、てめえから地獄を――――」

( ^ω^)「そぉいっ!!」

 ズプウッ!!

 フォオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!

(´゚ω゚`)「き――貴様ッ」

 今度は、ブーンが阿部のマラを捻じ込んでいる。

( ^ω^)「ショボさん、まだイき足りないみたいだお!? まだアソコは元気じゃないかお」



156: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:47:01.93 ID:QPQ2+/zg0
(´゚ω゚`)「や――やめっ――――アッ――――――アアッ」

 押し寄せる快感に抗すること能わず、ショボの声がどんどん嬌声へと変わっていく。

( ^ω^)「こうなったら、僕とドクオとでショボさんの穴を徹底的に開発するお!!」

('A`)「高岡さんも一発どうですか? 見ているだけじゃつまらないでしょう?」

从 ;゚∀从「――――いや、俺は生粋のノンケだから遠慮しておくよ」

 そう言い残して、高岡は茂みの中へと立ち去る。間もなく、激しく吐瀉する音が聞こえてきた。

('A`)( ^ω^)「フフフフフフフ」

(´゚ω゚`)「な――――何を」

('A`)( ^ω^)「お楽しみはこれからだぜ!!」



          * 以下、筆舌に尽くしがたいので、音声でお楽しみください *



159: 皆さんドン引きなようでw  ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:48:39.31 ID:QPQ2+/zg0
 スパンッスパンッ!!     ひぎいいいいいいいいいいいっ!!



 ヌボッヌボッヌボッ!!    ひぃやあああああああああああああああああああ!!



 ゴリゴリゴリゴリ!!     うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!! 



 ドズンッドズンッ!!     がふううううううううううううううううううううううううううううっ!! 



 シュイイイッ!パンッ!!   アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!



162: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:49:49.93 ID:QPQ2+/zg0
 グプグプグプグプ!!      らめえええええええええええええええええええええっ!!



 *



 *



 *



166: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:51:43.44 ID:QPQ2+/zg0
 夜も明け、vip峡には普段どおりの朝が訪れた。 
 『旅籠vip峡温泉』のロータリーには一台のタクシーが停まり、その脇に4人の人影が見える。

ξ゚听)ξ「それでは、お気をつけて」

('A`)「短い間でしたが、お世話になりました」

( ^ω^)「上に同じく」

('A`)「そして――――」

 ドクオは、ちらと目を遣る。

('A`)「高岡さん? よく眠れましたか?」

 ツンの横には顔色の悪いハインが立っていた。

从 ;゚∀从「いや、全く眠れなかったよ。一般人には刺激が強すぎる」

( ^ω^)「まぁ、最期にはショボさんも悦んでいたから、これで良かったんじゃないかお?」



168: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:53:33.65 ID:QPQ2+/zg0
从 ;゚∀从「――――どうか、事は内密に」

('A`)「分かっています。どうせ吐いた所でいい事は無いんですから、この秘密は墓まで持って行きますよ」

从 ゚∀从「――阿部さんも、喜んでいるでしょう」

 ――――昨晩。
 ショボは死んだ。
 あまりに激しいアナル責めに耐えられず、絶頂を迎えたまま腎虚で頓死したのだ。
 それだけではない。
 ショボが絶頂を迎えるその瞬間、阿部のモノから大量のスペルマが放出された。しかし、そのカルピスは全くイカ臭くなく、
寧ろ香水のようないい匂いだった。
 そして、阿部のモノは精魂尽き果てたかの如く、萎えてしまった。それこそ不具になったかのように。

('A`)「きっと、道下クンと思う存分ヤれたと思っているのでしょう。受けのショボさんの死に顔も、美しいものでした」

( ^ω^)「僕らのやったことは、決して間違ってはないと思いますお。死体遺棄については言うまでもないですが、
      殺人には問われることはないと思いますお。そんなんだったら、すべてのホモセックスが殺人未遂になって
      しまいますお」



169: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:55:11.79 ID:QPQ2+/zg0
ξ゚听)ξ「アハハ、間違いないですね」

 けらけらと、ツンは笑う。

('A`)「それにしても、すいませんね。あなたの昔の同僚をこんな目に遭わせてしまって」

ξ゚听)ξ「いいんですよ。男の人同士のセックスって、考えただけでも濡れてきちゃいそうだわ」

 あ〜あ、私も居たかったなぁ、と、ツンは気の抜けた口調で呟く。

('A`)「不謹慎ですね、僕らw」

 思わず、セリフに草が生える。

( ^ω^)「まぁ、ショボさんを祠の脇の土饅頭にしてしまったのも、現実の世界じゃとても出来ないおww」



170: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:57:13.60 ID:QPQ2+/zg0
从 ゚∀从「そうさ、なぜならここは現実世界じゃないから!!」

ξ゚听)ξ「ここは、天下のダメ人間たちが集う場所、ニュー速vipだから!!」

('A`)「と、言うわけで、この物語を締めましょうか!! 長岡さん、ちょっと出てきてください!」

 名を呼ばれ、タクシーの中からジョルジュが姿を見せる。
  _
( ゚Д゚)「やれやれ、幾ら何でも四国からvip峡へ来るのは辛かったですよ」

 怠そうに運転席から出ると、不満そうな口調で呟く。

( ^ω^)「良いじゃないですかお。久し振りの登場じゃないですかお」
  _
( ゚∀゚)「まぁ、そうですね。一度もおっぱいが出来なかったのが寂しいですが」

('A`)「何はともあれ、行きますよ!!」



171: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:58:25.79 ID:QPQ2+/zg0
 長かった。
 

 途中で止めてしまおうかと、何度も思った。


 でも、そこには保守して、wktkしてくれる読者がいるから。


 そして何よりも、vipperが居るから。自分がvipperだから。


 vipprとして、この小説を完結させるには、次の一言しかないと思う。


 では、参りましょう。


  _
( ゚∀゚)从 ゚∀从ξ゚听)ξ('A`)( ^ω^)「それがvipクオリティ!!」



175: ◆spzKjTJd5o :2007/10/14(日) 23:59:11.30 ID:QPQ2+/zg0





('A`)ドクオと( ^ω^)ブーンが旅行をするようです                      劇終





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