('、`*川新聞部が嘘吐きを探すようです

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 18:31:20.46 ID:y/n+y5BsO

部員は駒。
そんな事ずっと思ってた。でも、本人達に直接言う事はなかった。

何故か。

ζ(゚ー゚♯ζ「……そんな言い方ッ!
       いくら部長だからって……ヒドすぎますよッ!!」

こうなるからだ。

('、`*川「私は良い先輩じゃないよ?」

ζ(゚ー゚♯ζ「……知ってますッ」

('、`*川「私はひねくれてて、やる気なくて、自分勝手だよ?」

ζ(゚ー゚♯ζ「……知ってます」

('、`*川「私は利用価値があるかを見て、初めてその人に心を開くのよ?」

ζ(゚ー゚*ζ「……知ってます」

('、`*川「でも……それは、嘘なの。
     本当に心を開いてるのは、ハインとしぃだけ」

ζ(゚ー゚*ζ「……それも、知ってます」

('、`*川「……私は、そんな自分が嫌いなのよ」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 18:33:23.23 ID:y/n+y5BsO








 第13話「本当の嘘吐き(後編)」









9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 18:36:58.40 ID:y/n+y5BsO


嘘は吐くなとハインは言った。
あぁこういう事だったのかとペニサスは気付いた。

ハインは疑問に思ったのだろう、なんでこんな奴を部長に?と。
だからデレに、本当の自分を見せてやれ、と。

そうすれば多分、本当のデレが見えるから。

ハインは、デレみたいな人間が信用ならないんだろう。
後で泣きを見るのはペニサスだし。

そこで思う。ペニサスは、絶対にデレを部長にしてやると。
絶対に、彼女をハインに認めさせてやると。

本当のデレを、ペニサスはもう知っているから。

('、`*川「私は……自分が嫌い。卑怯で、醜くて、最低で。
     だから私は……君が大好きなの。太陽みたいな君が」



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 18:40:10.66 ID:y/n+y5BsO

ζ(゚ー゚*ζ「私は……そんなんじゃないです」

('、`*川「そんな事ないよ。
     あんな目にあったのに、直ぐに部活に復帰して。
     思い出なんかの為の出し物、その準備を文句一つ言わずにやって。
     記事にもならないような事件を解決して、馬鹿みたいに喜んで」

ペニサスは、デレの目を見た事がない。
というより目を合わせないのだ。そしてそれは、今も。

('、`*川「なんで君みたいな人が、私の部活に居てくれるのか……。
     私はそれを知りたかったけど、恐くてずっとずっと聞けなかった」

ζ(゚ー゚*ζ「……部長」

('、`*川「……すぐ辞めると思ってた。
     弱音吐いて、私に嫌気差して、すぐ辞めるって」

ζ(゚ー゚*ζ「……」

('、`*川「……ねぇ、なんでこの部活に入ったの?
     なんでまだ……続けてるの?」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 18:42:50.38 ID:y/n+y5BsO

ζ(゚ー゚*ζ「皆が好きだからです。
      ここが、好きだからです」

デレは恥ずかしげもなく、はっきりとそう答えた。

その答えをするべき問いは、後から言われたもの。
順序がおかしい答え方だが、デレはそれを黙ってはいられなかった。

ζ(゚ー゚*ζ「入部は、なんとなくでした。
      なんとなく、楽しそうだなって。
      最初は……今もですけど、失敗ばかりでした」

('、`*川「……うん。ヒドかった」

ζ(゚ー゚*ζ「でも私……それも楽しかったです。
      でも一番楽しい、嬉しいのは……
      皆で頑張って作った新聞を、学校に貼ってる時なんです」

('、`*川「……うん」

ζ(゚ー゚*ζ「学校の皆に、私達が作ったのを見てもらう……。
      ……そんな経験、今までした事なかったから」

デレは嬉しそうに、笑った。



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 18:45:40.66 ID:y/n+y5BsO

ζ(゚ー゚*ζ「今年は特に楽しかったですよ?
      妹者ちゃんは可愛いし、でぃちゃんは凄いし。
      それに皆、私が必要だ、って言ってくれましたし」

おっぱい要因ですけどね、とデレはまた笑う。
本当に、本当に眩しいとペニサスは思った。

でもこの眩しさを、ずっと感じてたいとも。

ζ(゚ー゚*ζ「そりゃあ、絵盗難事件が記事にならなかったのは悲しかったです。
      でも私は、事件が解決できて、皆の役に立てて嬉しかった」

だから、続けてるんです。

楽しい事が、嬉しい事がいっぱいあるから。

ζ(゚ー゚*ζ「私は……自分の為に続けてるんですね」

('、`*川「……それが、本当の君?」

ζ(゚ー゚*ζ「……どうなんでしょう?」

('、`*川「……私は絶対に、そうだと思うわ。
     でもさっきまでのアナタも、デレちゃんだと思う」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 18:48:29.57 ID:y/n+y5BsO

人間なら誰だって弱さを見せる。
しかもまだデレは17。そんなに若いのだ。
ずっとずっと笑ってるなんて事、出来はしない。

ζ(゚ー゚*ζ「……私、恐かったんです。私が部長になって、
      部活が無くなっちゃうのが。皆の場所を失くしちゃうのが」

('、`*川「君には、君の形があると思うよ?
     私の新聞部は私の新聞部。君の新聞部は、君の新聞部だよ」

別に真似などする必要はない。
デレはデレのやりたいようにやればいいのだ。

ζ(゚ー゚*ζ「でも私なんかに出来るかどうか……」

('、`*川「なに言ってるの? その為に部員が居るんじゃない。
     君は一人じゃないんだから。今も、昔も」

相談すればいい。仲間と相談して、部活を作っていけばいい。

('、`*川「私はそんな……新聞部が見たいのよ」

自分のとは全く違う新聞部。
それは茨の道かもしれないし、もしかしたら素晴らしい場所に繋がる道なのかもしれない。

それは分からなくても、ペニサスには分かる事がある。



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 18:52:36.90 ID:y/n+y5BsO

('、`*川「デレちゃんになら、君たちになら出来る、絶対に。
     君たち3人は、この私が認めた部員なんだから!」

胸をはり、自信たっぷりにペニサスは言った。
“この”を強調して、そのスタイルだ。よっぽど自分の目に自信があるらしい。

ζ(゚ー゚*ζ「……そうかも、しれないですね」

ちょっと珍しい部長に、くすりとデレは笑う。
そんな彼女の様子を見て、ペニサスも口元を緩くした。

そしてペニサスは、デレの目を初めて見つめた。
綺麗すぎて、吸い込まれそうな目。ずっと見てたいと思う、宝石みたいだ。

そんな目を見つめながら、右手を彼女の前に差出し、言う。

('、`*川「やってくれる? 私の次に、新聞部の部長を」

物扱いかもしれない。心を開いてないのかもしれない。
ただ利用する為に、嘘を吐いてるのかもしれない。

そんな事を微塵もデレは思わなかった。
なぜならそれがペニサスで、それがデレだから。

ζ(゚ー゚*ζ「はいッ!」

迷いなくデレは返事をして、ペニサスの手を握り返す。
握手なんて久しぶりだ。そしてこれは、中々悪くない。



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 18:57:09.59 ID:y/n+y5BsO

('、`*川「よーし……んじゃ、乗り込むわよー……」

ζ(゚ー゚*ζ「……へ?」










('、`♯川「くぉらァッ!! ボケハインがァッ!!
     貴様なに人の部員を惑わしとんじゃボケェッ!!!1!」

ζ(゚ー゚;ζ「ぶ、部長……落ち着いて……!」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 19:00:21.52 ID:y/n+y5BsO

从 -∀从「別に惑わした覚えはねぇな。
     俺は本当の事を言ったまでだ」

相変わらずの白衣を着て、腕組みをしながらハインが背を向け言った。
そんな傍若無人な態度に、ペニサスの額の青筋が更に濃く刻まれる。

後ろからぶん殴りたい衝動を押さえ、彼女の元へ歩く。
出た時まんまだった対面の席へと、ペニサスは荒々しく座った。

遅れてデレもペニサスの右隣に座るが、席に付く前にある事に気付き、小さな声を出す。

ζ(゚ー゚*ζ「ん?」

从 -∀从「……」

('、`*川「……おい、ボケハイン。
     口にクリーム付いてるぞ」

从;゚∀从「嘘ッ!?」

慌て、右掌で自分の頬に触れる。
右頬から探りつつ口元まで動かすと、確かに何か冷たい感触。

出血でも確かめるように、恐る恐るその手を離して確認した。

从;゚∀从「なッ!」

それは確かに、白色をした生クリームだった。



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 19:02:51.77 ID:y/n+y5BsO

从;゚∀从「なんじゃこりゃペロッ!
      …………美味い!」

ζ(゚ー゚*ζ「……」

('、`*川「……」

可哀相な人を見る目で、ペロペロと手を舐める白衣を見つめるデレ。
ペニサスはというと、丁度デレの前にある白い箱を引き寄せ、中を開いた。

('、`♯川「あッ! お前全部食ったなッ!?」

从 ゚∀从「美味かったぜ」

('、`♯川「4個も買ってきたのに……!
     このボケハインがァッ!!」

事も無さげに答えたハインの顔を、左からのビンタではっ倒したい。
そんな衝動に駆られ、ペニサスは机越しに
ハインへ掴み掛かろうと、前身を倒し腕を目一杯伸ばした。

从♯゚∀从「んなの、お前が悪いんじゃねぇかッ!!
      ケーキ置いて帰り遅ければ、そりゃ食べちゃうわッ!!」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 19:05:46.88 ID:y/n+y5BsO

('、`♯川「なに逆ギレしてんのよタコ助が!
      お前なんか糖尿病で氏ねッ!!」

从♯゚∀从「お前が氏ねよバーカッ!!」

ζ(゚ー゚;ζ「お、落ち着いてくださいよぉ!」

そんな子供の喧嘩みたいな言い合いは、長くは続かなかった。
ペニサスには体力が無いからだ。大声での口論は誰よりも向いてない。

デレの言葉の後、2人は暫らく睨み合った。
その間に荒ぶった息を押さえ、ペニサスは自分の腰を席へと落とす。
釣られるようにして、ハインとデレも。

('、`*川「……まぁ、特別に許してやる」

从 ゚∀从「……そりゃどうも」

んで?とハインが続ける。

从 ゚∀从「どうする事にしたんだよ」

ζ(゚ー゚*ζ「……私が、来年度の部長をやる」



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 19:08:56.90 ID:y/n+y5BsO

('、`*川「言っとくけど、アンタが口を挟む問題じゃないから。
     私はデレちゃんを信じてるし、その信頼は直ぐには理解できないよ?」

デレのすぐ後に、ペニサスがそう言った。
こんな事をペニサスに言われれば、ハインに出来る事はない。

从 ゚∀从「……まぁ、それならいいよ。頑張れよな」

ζ(゚ー゚*ζ「……うん!」

从 ゚∀从「……ただ口を挟む問題ではあると思うぞ。
       俺に、デレに力を貸せって言ったじゃねぇかよ」

('、`*川「言ったよ? でも、凹ませろなんて言ってない。
     アンタがやるのは、デレちゃんを支える事よ。
     それに一応部長でしょ? アドバイスも出来るじゃない」

从 ゚∀从「……そうだな」

そう言われても、ハインはどこか納得しきれないらしい。
視線を横に流していると、無意識の内に適当な相槌が打たれた。

('、`*川「ま、彼女の良さが分かる日が、
     アンタにもきっと来るさ」



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 19:10:37.88 ID:y/n+y5BsO

妙に自信満々なペニサスを見て、ハインの機嫌がまた悪くなる。
こんな何処の馬の骨かも分からない巨乳の、一体何に曳かれるというのか。

ハインのひねくれた性格からか、デレは彼女の信頼に値しない。
そんなひねくれハインが、唯一と言っていい程に信頼を置くのがペニサス。

そのペニサスが自身よりも大事にデレを扱おうとしているのが、兎角気に食わないのだ。

そんな理由からか気付けば、ハインはデレを睨み付けている。
それが嫉妬という感情だとは、彼女は知らぬままに。

从 ゚∀从「……」

ζ(゚ー゚;ζ「そんな部長、大袈裟ですよ……」

('、`*川「はいはい、謙遜しなさんな。
     んな事よりハイン。 ……ハイン?」

从 ゚∀从「……ん? 何だよ」

('、`*川「……嘘吐きの事、なんか分かったんでしょ?」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、そういえばハインちゃん。
      嘘吐きが見つかった、って言ってたよね……?」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 19:12:41.95 ID:y/n+y5BsO

('、`*川「……マジ?」

从 ゚∀从「……あぁ、見つかった。
     ただまぁ、完全な確証は得てないけどな」

ペニサスが押し黙る。
それは驚いているからか、何か考え事をしているのか。

冷静になると能面気味になる彼女の表情からは、どちらかとは伺え知れない。

('、`*川「……今、でぃちゃんが調べてる事件があるのよ。
     デレちゃんと妹者ちゃんには内緒でね」

ζ(゚ー゚*ζ「事件? どんな事件なんですか?」

('、`*川「……神隠し事件」

ピクとハインの眉が動いたのを、ペニサスは見逃さなかった。

そして思う。これは大変な事になってきた、と。

('、`*川「ジョルジュ長岡が、文化祭の日から失踪してるのよ」

ζ(゚ー゚;ζ「えッ……!?」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 19:14:23.37 ID:y/n+y5BsO

('、`*川「でぃちゃんが言うには、ジョルジュは周りから怨みをかなり買ってるとか。
     だからまぁ……起きたとしても、そこまで不思議な事件ではないわね」

凄い良い、模範対象のような人間が消えたわけじゃない。
消えたのは、事件に巻き込まれても、事件を巻き起こしても違和感のない人間だ。

('、`*川「嘘吐きが関係してるかは、まだ分からないけど……」

从 ゚∀从「関係してるよ。つーか、嘘吐きが犯人だ」

ζ(゚ー゚*ζ「……なんで分かるの?」

从 ゚∀从「んー……前置きが必要だな」

ハインは軽く姿勢を正すと、その前置きを話し始めた。

从 ゚∀从「俺は理数系だ。
     だから、国社英とかの授業は殆ど出ない」

('、`*川「駄目な奴ねー……」

ζ(゚ー゚*ζ「授業はちゃんと出ないと……」

うるせぇ、と彼女らの声を一蹴。
どうやらハインは真剣らしい。



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 19:17:45.77 ID:y/n+y5BsO

从 ゚∀从「俺が授業をサボる時は、大体屋上だ。
     ただこんな糞寒いのに、屋上なんかに居れねぇ」

('、`*川「寒さとか感じるんだ」

ζ(゚ー゚*ζ「せめて教室で寝てればいいのに……」

今度は一蹴せずに続けるらしい。
今、何を言っても彼女らは気にしないだろうから。

从 ゚∀从「最近は保健室で寝てる事が多いな。
     そんであの日は、2時間続けてサボろうと思ったんだよ」

3限が現代文、4限が歴史。
ハインにとって興味が全くない、退屈極まりない授業だ。

从 ゚∀从「3限は保健室で寝てた。
     あそこのババァはいくらでも言い包められるから、
     そのまま4限も寝てようと思ったんだがなぁー……」

簡単に言うと、寝られなかったらしい。
そりゃさっきまで、しかも昼間に寝ていたのだ。
また1時間、というのはキツイ話ではある。



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 19:20:07.52 ID:y/n+y5BsO

从 ゚∀从「んで携帯で遊んでた、保健室のベッドの上でな」

ζ(゚ー゚*ζ「遊んでた……?」

('、`*川「……バイブにさせて股間n从♯゚∀从「ミ゙ギャー!!」

ペニサスが何を言おうとしたか知らないが、そんな事ではないらしい。

从 ゚∀从「んでまぁ、気付いたら昼休みに入っててな。
     ただ不思議な事によ……その4限の事を覚えてねーんだわ」

('、`*川「……激しくイッちゃったんじゃない?」

从 ゚∀从「黙れ」

ζ(゚ー゚*ζ「でも私も、前の時間の事なんかよく忘れてるよ?」

というよりも、覚える気がないという方が正しい。
一々退屈な時間を気にしていたら、まともに生活などはできないからだ。

从 ゚∀从「俺だってそうだ。だがまぁ……違和感っての?
     んでその時間の音の記憶を調べてみたら……」

ハインの脳は特殊だとか。医者がそう言ってたと、自身が言う。
そんな脳を持つ彼女が言うには、頭に『別の部屋』のようなモノがあるらしい。



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/19(月) 19:24:46.25 ID:y/n+y5BsO

それはイメージ的なモノなのだが、その部屋へ意識を切り替える事が出来るとか。
そして切り替えた先の、その『部屋』。
それは、音が片っ端から保存されている、いわば倉庫のようなもの。

从 ゚∀从「……んで、その4限の時の“音”を調べてみた。
     そしたら、随分とヤバい話が残ってたんだよ」

もうこの辺りの話は、ハインのイメージを想像して何とか着いていくしかない。
デレなんかはそれが無理なようで、ぽかーんと口を開けている。

('、`*川「なによ、随分とヤバい話って」

从 ゚∀从「……保健室のババァによ、相談してたんだ。
     ……人を殺した、ってな」

ζ(゚ー゚*ζ「……え?」

('、`*川「……それが嘘吐きだって?」

ハインが静かに頷く。
それを見てペニサスは大きなため息を吐き、デレはただただ驚くだけだった。



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