( ^ω^)がタイムスリップしたようです

4: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/10(火) 22:36:35.00 ID:Wv78zeEb0
  
−2006/8−

きーんこーんかーんこーん・・・

ここは至って普通の高校、「県立VIP高校」である。



( ^ω^)「やっと授業おわったお」

彼の名は内藤ホライゾン。周りからはブーンと呼ばれている。

ちなみに高校3年生。

ξ゚听)ξ「ちょっとブーン!今日は放課後に掃除があるんだからサボるんじゃないわよ!」

( ^ω^)「今日は母ちゃんの弟の子供の友達の親(ry ・・・の葬式だから早く帰らなきゃいけないんだおwww」

そう言い残して彼は独特のフォームで廊下を駆けていった。

ξ゚听)ξ(・・・せっかく二人きりになれるチャンスだったのに・・・)

ブーンが下駄箱に到着すると、後ろから変な物体が話しかけてきた。



6: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/10(火) 22:39:24.30 ID:Wv78zeEb0
  

('A`)「「ようブーン。今日こそは例のアレを拾いに行こうぜ」

彼の名はドクオ。ブーンの数少ない友人の一人である。・・・ちなみに年齢=童貞暦。

(*^ω^)「もちろんだお。今日も一日中アレのことしか頭の中になかったお」

('A`)「ったく、お前だって一応大学行くんだろ?授業も聞かずにめでたい奴だな・・・」

そうしてブーン達は校門を抜け、商店街を走り抜けていく。

しばらくすると、狭い路地に大きく手を広げ、ブーン達の行く手を阻むものが居た。

(;^ω^)「アッー!」

(;'A`)「どうした?・・・あ!」



7: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/10(火) 22:42:46.09 ID:Wv78zeEb0
  

ミ,,゚Д。彡「ブツブツ・・・」

(;^ω^)「今日もアンタかお・・・」

この老人に道をふさがれるのは今日が初めてではない。

ちなみにこの人は地域でも「変わり者」として知れている老人である。

この町で有名な"フサギコ酒店"の2代目店主であったが、今はその息子が店主を勤めている。

戦争によって一時営業を止めたものの、創業は100年近く、店自体も築約100年の歴史ある建造物として有名であった。

ちなみに「フサ」ギコと言っても、毛は伸びきり、年のためか黄ばみ、毛ヅヤも悪く、正直汚らしい。



8: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/10(火) 22:46:29.79 ID:Wv78zeEb0
  

(;'A`)「このじいさん、頭がイっちゃってるらしいぜ・・・」

(;^ω^)「じいさん、頼むからと通してほしいお。」

ミ,,゚Д。彡「あうあう・・・」

ブーンたちが戸惑っていると、ナース服を着た女性がこっちへ走ってきた。

女「あ!フサギコさん!こんなところに居たんですか!早く病院に戻りましょう!」

ミ,,゚Д。彡「うう・・・」

そうしてフサギコと呼ばれる、変わり者の老人は病院へと連れて行かれた。

予定外の足止めを食らいつつも、ブーン達は少し離れた森の中へ入っていった。



11: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/10(火) 23:15:12.78 ID:Wv78zeEb0
  
森に入って少し進むと、そこには人工的な洞窟がある。

ここはブーン達が小学生のときから秘密基地にしていた場所だ。

('A`)「今日はやけに薄気味悪いな・・・」

( ^ω^)「そうかお?お前の顔のほうがよっぽど薄気味悪いおwwwww」

('A`)「・・・」

ブーンたちが洞窟に入ろうとしたその時だった。

"ガサガサガサ・・・"

(;^ω^)「な、なんかいるのかお・・・?」

('A`)「デカイな。猪なんてこの辺にいないし・・・」

(;^ω^)「もしかしてライオンかお!?」

ブーンがいつもどおりの天然っぷりを発揮したとき、草むらの中からブーン達と同じ制服を着た人物が現れた。



12: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/10(火) 23:19:04.62 ID:Wv78zeEb0
  
( ´・ω・`)「やぁ。」

( ^ω^)「ちょwwwショボンかおww脅かすなお」

( ´・ω・`)「すまない。君ら二人が嬉しそうに帰っていくのを見かけてね。ちょっとつけて来たんだ」

( ^ω^)「まったく気がつかなかったお」

彼の名はショボン。ブーンの昔からの親友である。

( ´・ω・`)「しかし二人でこんな暗い穴の中に入るなんて・・・」

(*´・ω・`)「うほっ」

( ^ω^)('A`)「ちょwwwwwちげぇよwww」

そうしてブーン達は洞窟の中へと入っていった。

( ^ω^)「あったお!」

彼が指差した先には・・・



14: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/10(火) 23:22:13.09 ID:Wv78zeEb0
  
大量のエロ本があった。

('A`)「2年かけて集めた甲斐があったぜ」

( ´・ω・`)「なにをするのかと思ったらこんなことか」

( ^ω^)「こんなことって何だお!!!男のロマンだお!!!11」

しかし誰もブーンの言葉なんて聞いていなかった。

('A`)「少し暗いな・・・エッチでうはwwな部分が何も見えないぜ・・・」

( ´・ω・`)「このいらないプリントとライターで焚き火をしよう」

そうして3人はかばんの中からプリントを取り出してそれに火を放った。

('A`)「おいブーン、それ教科書じゃねぇか?」

( ^ω^)「落書きだらけで文字が見えないから燃やすおwww」

('A`)「・・・」



15: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/10(火) 23:25:38.79 ID:Wv78zeEb0
  
ブーン達が洞窟の中で2時間ほど大人のひと時を過ごしていた時だった。

急に皆の顔色が悪くなってきたんだお。

('A`)「なんだか・・・眠いくなって・・・き、た・・・な・・・」

(;^ω^)「ブーンもなんだか眠い・・・お・・・」

(;´・ω・`)「これは・・・だめかm・・・」




そして3人はその場に倒れたんだお―――――



16: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/10(火) 23:28:23.75 ID:Wv78zeEb0
  

( -ω-)「ん・・・うーん・・・」

どのくらい眠っていたのだろうか。太陽の光がブーンを照らす。

( ^ω^)「あちぃよwwww」

( ^ω^)「あれ・・・さっきまで洞窟の中に居たはずなのに・・・なんで外にいるんだお?」

きっとほかの二人が外に引っ張り出したのだろう・・・

(;^ω^)「ほかの二人・・・?そういえばドクオとショボンはドコだお?」

その時だった。

後方の草むらから何かが動く音がした。



17: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/10(火) 23:31:39.12 ID:Wv78zeEb0
  
(;^ω^)「ちょwwwまたショボンかお?脅かさないで早く出てきてほしいおwww」

しかし草むらから出てきたのはショボンではなく、軍服を着た背の高い男だった。

ミ,,゚Д゚彡「おい貴様!ここは立ち入り禁止区域だぞ!ゴラァ!!」

(;^ω^)「何言ってるんだおwwそれなら、ここは軍ヲタ立ち入り禁止区域だおwww」

ミ,,゚Д゚彡「???何の事だか分からんがちょっと来い!制服を着てるということはお前は徴兵対象だゴルァ!」

(;^ω^)「ちょwww引っ張るなお!」

・・・2分ほど歩くと、ブーンが先ほどまで居た洞窟に着いた。

( ^ω^)「ここは・・・!ブーンの秘密基地だお!」

ミ,,゚Д゚彡「ブーンの秘密基地??何言ってるんだ?ここはVIP帝国陸軍の地下壕だぞゴラァ!!」

( ^ω^)「お前はどこまで軍ヲタなんだおwww」

ブーンはそう言いながら洞窟の中を覗いた。



19: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/10(火) 23:34:23.01 ID:Wv78zeEb0
  
・・・そこには軍服を着た男が沢山集まっていた。

(;^ω^)「ブーン達の秘密基地はいつから軍ヲタの聖地になったんだおwwwwてかエロ本に群がりすぎだおwwww」

そのときだった。

???「ブーンか!!!ブーンいるのか!!!」

洞窟の奥から声が聞こえた。

聞き覚えのある声。この声はドクオの声だ。

(;'A`)「どうなってるんだ一体!!」

(;^ω^)「知らないお!!起きたら軍ヲタに捕まったんだおww」

( ^ω^)「・・・って」

(#^ω^)「なんでドクオまで軍服着てるんだお!!」

('A`)「俺が18歳だって言ったら急に着せられたんだ!徴兵逃れだろとか何だとか・・・」



20: ◆yZOo6tUHDs :2006/10/10(火) 23:36:26.60 ID:Wv78zeEb0
  
( ^ω^)「・・・・・・なんかおかしいお・・・」

('A`)「お前の顔なら24時間365日おかしいぜ?」

(#^ω^)「死ねwww氏ねじゃなくて死ねwwww」

ミ,,゚Д゚彡「おい、お前!さっさと着替えろ!!ゴルァ!!」


・・・そうして、よく分からないうちにブーン達は帝国陸軍とやらに従軍することになったんだお―――――



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